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苦情


  改札の入り口で急に立ち止まり、
  慌ててポケットやバッグを探っている おマヌケさん に、
  なぜか知らぬが毎日のように追突しそうになる。

  考え事とか、なんとなくボーッとしていたとか、
  ま、人間色々、そーゆーこともあるだろう。

  けど、ハッと気付いたら、
  ちょいと横へのいてくれないかな?

  邪魔なんだけど、さ。

     ミ☆

  改札を抜けたあと、その出口付近で、
  定期券をしまおうとしてモソモソしているヤツに、
  これまたどーゆーわけか、毎日のように道をふさがれる。

  そりゃ確かに定期券は高価なものだし、
  おざなりに扱っていると すぐにどこかへ消えてしまう。
  それなりに注意を払って管理するのは適当であろう。

  けど、後ろから怒濤の如く人が押し寄せていることを、
  ちぃとは考えてくれないかな?

  邪魔なんだけど、さ。

     ミ★

  駅のエスカレータ。

  具体的には徒歩2分の和光市駅のそれ。
  もっとも、ここに限ったことではないが。

  昇って、2階のホームへ降り立った直後に、
  立ち止まって辺りを見回すのは、どーにかならんか。

  後続がいるのだよ。
  邪魔とゆーよりも、危ないから、さ。

     ミ☆

  こーいった意味での人の流れは、
  ちぃと意識しさえすれば、見つけるのは簡単である。

  が、上に挙げた例は大した問題ではない。
  むしろ、ある意味人間的で、変に安心したりもする。

  どーしても気に入らないことがある。

  喫煙所の配置である。

  たとえば近所のイトーヨーカドー和光店。
  北側の入り口から入ると正面に上りのエスカレータ。
  そのすぐ脇には、敷居のない喫煙所。

  10秒にも満たない時間ではあるが、
  不快感に耐えつつ息を停め、
  服や髪に悪臭が移らないかを気にかける。

  もう少し一般的な例は、駅のそれである。

  どこかでプレハブめいたものを見かけたような気もするが、
  その殆ど若しくは全ては、開放的、
  つまりホームの任意の場所に吸い殻入れが設置され、
  喫煙所と非喫煙所との区別は無いに等しい。

  白線の枠を画いた駅も見たことがある。
  その内側が喫煙所だと言いたいのだろう。

  馬鹿か?

     ミ★

  先日立ち寄った喫茶店。

  タバコは?、と聞かれたので、
  吸わないと答えたら、では禁煙席へ、とのこと。

  60cm四方ほどの小さいテーブル。
  脇に、禁煙席と書かれたプレートが貼られていた。

  で、隣のテーブルを見ると、灰皿が置いてある。
  テーブル同士の間隔は30cmも無かったと記憶している。

  ほどなくして別の客がそこに座り、
  懐からタバコの箱を取り出したので、
  さっさとコーヒーを飲み干して席を立った。

     ミ☆

  仕事場。

  喫煙フリーのだだっ広いオフィスでは、
  嫌煙派は少数派である。

  徹底的に嫌な顔をしていたら、何度かの席替えの末、
  それとなくそれを意識した配置になったらしい。

  ヨソの会社、こちらは下っ端なので、
  どーゆーヤリトリがあったのかは不明であるし、
  その意図する所はしばらくの間は謎であった。

  で、ある時。

  滅多に会社に戻らない、
  つまり事務所の内情にそれほど詳しくない人が、
  私の斜向かいの作業用の空席でタバコに火をつけた。

  ら、まぁ、たまたまなのだろうが、
  長の付く肩書きの人がそれを見かけてのたもうた。

  あ、○○くん、そこ、禁煙席だから、さ、と。

  笑わせてくれる。

  改めて眺め直して見るに、
  どーやら私の居るシマの5〜6席が禁煙席らしい。
  なぜならタバコ嫌いが並べられているからだ。

  で、その外周でタバコの煙が絶える事は皆無で、
  彼らは一方的に積極的に無神経に空気を汚染し続けている。

  もちろん間には何もない。
  空気は、つながっている。

     ミ★

  レストラン、会社の昼休み、等。

  人がメシを食べているというのに、
  すぐ近くで無造作にタバコに火をつけるという行為。

  以前に仕事をしていた中国人技術者J氏もその類いで、
  打合わせも兼ねて 昼食をともにすることが多かった。
  私はのんびり食べるので、彼は暇を持て余すことが多い。

  と、タバコを取り出しやがる。

  周囲はおろか、同席の人間に喫煙の是非を尋ねるよーな、
  そーゆー、ごく基本的な喫煙マナーすらわきまえてやしない。
  因みに40過ぎの妻子持ち、収入は私の倍以上もある。

  こちらが口を挟むしかないだろう。

  まだメシ食べとります、やめて貰えます?

  と、アホウが能書きをたれる。
  ○○さん、中国では食後の一服は至宝と言います、とかなんとか。

  ああ、そっちは天国かもしれないけど、
  引き換えにこっちは地獄に叩き落とされるんだよ。

  この汚れた空気をどーしてくれる?

  料理に移る臭いをどーしてくれる?
  料理に散らばる灰をどーしてくれる?
  服や髪に移る悪臭をどーしてくれる?
  副流煙の害をどーしてくれる?

  灰は無菌だから無害だ?
  民主主義は多数決だ?
  所詮世の中は弱肉強食だ?

  言うに事欠いて、
  揚げ句の果てには、大人になれ、だ?

  欲望を抑制できないのをガキって言うんだよ。

     ミ☆

  タバコに箱にはこう書いてる。

  あなたの健康を損なう恐れがあります。
  吸いすぎには注意しましょう。

  周りにいる人間の健康はどーでも良いのかね?


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