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雑記 20010121


  1月7日、夕方から雪。
  翌朝、それなりに積もり、銀世界。

  昼過ぎ、所用で池袋方面へ。

  寒かったので、電車はスカスカの時間帯だったので、
  自販機でコーヒーを買ってから、
  既にホームで佇んでいた電車に載り込んだ。

  有楽町線は、隣の営団成増駅へ向かう途中で地下に入る。
  和光市駅付近では地上を走っているのだ。地下鉄のくせに。
  もっとも、日比谷線の北千住駅なんぞは地上3階だが。

  閑話休題、その、地下へ潜る少し前。
  加速を続ける窓から、ちらと児童公園が見える。
  窓からみた横幅は、40m位はあるのだろうか。

  雪だるまが、5つか、6つ。

  なんとなく安心して、コーヒーの残りを飲み干した。
  いや、子供が喚声を上げながら作り上げたのだと、思いたい。

     ミ☆

  大晦日、実家へ行った。
  有楽町線、山手線、東北本線、両毛線、関東バス。

  帰ってきたなぁ、と感じるのは、
  いつも小山駅で東北本線から降りる時である。

  駅の名前にはたいして意味はない。
  ホームで立っている人を見てそれを感じるのである。

  減速が始まったあたりで荷物を網棚から下ろし、
  ドアの前で大きめのそれを肩に担ぎ、
  狭い窓の向こうに広がる広い空をぼーっと眺めてみたり。

  やがて電車が停まる ―― と。

  ドアが開く前に、わらわらとドアの近くに寄ってくる人達。
  それが開いた瞬間、私が足を踏み出すスペースは、無い。
  無造作に前進すると、慌てて横に避けてくれる。

  こっちの方では、
  ドアの前を空けて降りる人間を通すよーな、
  そーゆー必要・習慣は薄いらしい。

  さらに。

  両毛線、ドアは手動である。
  スイッチで開く比較的新しめの車両もあるが、
  今回載ったそれは、完全に手動であった。

  停車すると、微かにドアが開く。1cmくらいか。
  開けたければ開けてもOKだよん、とゆー合図である。

  えいや、と力を込め、片側の扉をスライドさせる。

  と、その60cm位の道に集まる顔、
  素朴な微笑をたたえた顔、3つ。

  なんで君ら、出口 塞ぐの?

     ミ★

  東武日光線、快速電車。
  2人用シートに座って本を読んでいた。

  休日の午前中、日光行き。
  観光、家族連れも多く、
  それなりに賑やかな車内。

  正面のシートには老夫婦。
  歳の頃は、さて、70か80か。

  静かに、日向で茶でもすするかのように、
  のほほんと、そーゆー雰囲気で座っておられた。

  たまにボソボソと喋っていたようだが、
  下車する数分前の会話が耳に残っている。

  おい。
  え?
  冷えてないか?
  いいえ。

  微妙な、間。
  その仕草になにを感じたのか。

  ほれ、と、上着を脱ぐと、ひざの上に、
  ぶっきらぼうに、しかし、柔らかく。

  あら。

  再び微妙な時間が流れたあと、
  じゃぁ、と、その上着を広げるその手の想いの深さ。
  2人分の膝を覆う、薄茶色のハーフコート。

  少しの間、遠くの家族連れを眺めていた白髪。
  照れたらしい。


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