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2000年の夏休み 人の巻


  って、眠れない〜。

  ただでさえ変な癖が付いて寝つきが悪いのに、
  色々と考え事モード、基本はこの2日間の反省会、
  最終日に向けてのフィードバック等々、
  あかん、仕事でよくやる手法だ、む〜。

  なんて、白く浮かんだ天井を眺めている頃、
  厚木へ向かった優玲ナビ搭載DEMさんデリカは、
  うちの近所、和光北インター付近をさんざん迷走し、
  さらに首都高で事故渋滞に巻き込まれていたのだった。

  ま、日頃の行い、か、私も含めて。

  2時間くらい眠ったらしい。

     ミ☆

  台風の影響で、雨。

  普段なら、ぁんだよ、折角の日曜だっつーのに。
  などとブツブツ言ってしまうところだが、
  どうやらその辺を感じる部分が眠っているらしい。

  ぼんやりと窓の外を眺める。
  しょうしょうと、梅雨場のような、雨。

  山口遠征組は今日も有明である。
  昨夜の渋滞の影響で予定が少しずれるとの連絡が入る。

  少しずれたぶん、ぼーっとしてみる。

  朝食は牛乳を200ccほど。
  美味しい。

     ミ★

  池袋で山ノ手線に乗り換えて、とも思ったが、
  面倒くさいとゆーか飽きたとゆーか、
  そのまま有楽町線に座りつづけ、有楽町で山ノ手線に。

  13時40分に到着、待ち合わせまでは20分。

  銀の鈴周辺は人ごみでウンザリなので、
  通路を隔てたコインロッカー付近へ移動、
  柱にもたれて座り込む、ジベタリアン、死語。

  大雑把な現在位置を記したメールを投げ、目をつむる。
  探してもらうついでに起こしてもらおうって魂胆。

  が、その前に、なにげに顔を上げたら見慣れた顔。
  自販機? ん? オロナミンC? ま、いいか。

  てなわけで、優玲、てしか、みさなに合流。
  いつもの通り敬称略。

  しばらくして副長を発見。
  メンツは揃った。

     ミ☆

  巨大パフェ。

  そのまんまである。
  和洋折衷、これでもかとばかりに甘いものを、
  それらしいテーマに沿って山盛りにした食べ物。

  甘味の苦手な人間にとっては、まぁ、
  既に人間の食べ物じゃないね、ってな感じ。

  去年の冬にDEMさんと深海ゆら先生と徘徊した際、
  八重洲地下街で何ヶ所か確認、
  てきとーにブラブラしてりゃ見つかるやろ、という、
  行き当りばったりでそぞろ歩く。

  が、なかなか見当たらない。

  普段なら気にもならない程度の距離だが、
  なにせ寝てない飲んでない食べてない。
  ふっ飛びそうになる意識を手繰り寄せつつ足を動かす。

     ミ★

  発見。
  5〜6人で十分食べきれるとかなんとか。

  私と副長は甘いものは駄目。
  甘党優玲はんは朝食に失敗して満腹付近。

  戦力としては2人半てところ。
  敵はざっと2倍である。

  各個撃破? 溶けるって。

  協議の末、断念。

     ミ☆

  雑談雑談雑談。
  ふと気付くと、隣でみさなどんが……。

  なに、それ?

  にやり。
  嫌な予感。

  空いたコップに注がれた、
  やけに粘度の高そうな液体。

  塩ップ。
  命名は優玲はん、多分。

  材料、ガムシロップ、塩化ナトリウム、以上。
  多くは語るまい。

     ミ★

  山口へ戻るというみさなどんを見送る為、特急の改札へ。
  夏休みが1週間くらいあるんだそーだ。
  くそ〜、羨ましいぞ。

  それはそれとして。

  なにげに観察していると、
  姉妹揃ってなにやら動きが変。

  2人とも同じような動きをしている。
  とはいえ……。

  優玲はんに尋ねてみるが要領を得ない。
  とゆーか、持て余している、いや、楽しんでいるのか。

  わけ分からんなぁ。
  などと呟いて2歩ほど下がるのであった。
  もちろん遠ざかる方向へ。

     ミ☆

  迎撃イベントとしては残すところあと1つ。
  夏真っ盛りでもちゃんこで汗だくだく、である。
  ネーミングセンス悪いよな〜。

  山ノ手線で池袋へ向かう。
  会場は中板橋、池袋から東武東上線で10分ほど。

  巨大パフェ探索組は順調に動いている。
  スケジュール通りである。

  と、水鶏さんからメール。
  これから凱さんと渋谷へ向かう?
  で、ビットツアーズへ?

  って、時間は?

  隣の優玲どんの携帯にもメールが。
  こちらは遠征組の野郎どもから。

  へ?、なに?
  西武、球場に、いる?

  しばし脳ミソが空っぽになる。
  システム領域に落書きでもされた気分。

     ミ★

  我に返り、緊急会議。
  最初の結論、情報収集。

  水鶏さんに確認のメールを投げる。

  と、少しして返事。
  山ノ手線で池袋に向かっているという。

  安堵。

  あちらもどうやら誤報だったらしく、
  順調に池袋へ集まりつつあるらしい。

  再び会議。
  二度目の結論、いつもの場所に一度集合。

  とは、今回の迎撃で何度か待ち合わせに使った場所である。
  みんな知ってるはずだから大丈夫だろう、ってことで。

  その旨をメールで伝える。
  ちと不安がよぎったので、凱さんにも同じ内容で。

  念には念を入れる。
  凱さんは天然さんじゃないから……たぶん。

     ミ☆

  少し遅れたタイミングでF氏からメール。
  いま和光、とのこと。

  なぜに?
  うーん、ま、いっか。

  って、アッサリすぎるな。

  準急か急行にでも乗ったかな?
  中板橋は各駅しか止まらないから。

  あ、でもなんで和光に?

     ミ★

  東武東上線の準急と急行。

  始発の池袋を出ると、
  次の停車駅は営団成増である。
  その次が和光市、すぐ隣。

  因みに営団成増までは東京都、
  和光市からは埼玉県となる。

  次の停車駅は、覚えてない。
  それはそれとして。

     ミ☆

  つまり。

  間違って準急か急行に乗ったのなら普通は途中で気付く。
  その場合、車内の路線図を見るのが普通の人の反応で、
  内心で赤面しつつも知らんぷりして営団成増で降りるのが、
  ふむ、ごく普通の行動ってなわけだ。

  なんて書くと普通じゃないように聞こえるかもしれないが、
  他の方々の様に常軌を逸してはいないとは思う、今のところ。

  とはいえ、柳井の人間である。
  しかも某高校の文芸部出身である。

  あれほど濃い……もとい、
  ユニークな人達を排出したコースであり、
  あの方々の直系の後輩でもある。

  ま、多くは語るまいて。

     ミ★

  例の待ち合わせ場所。

  水鶏さんからメール。
  なんか嫌な予感。

  東上線に乗ります〜、って。

  ……ちょっと待てい!

  慌てて電話をかける。
  が、電波の状態が悪く、切れてしまった。

  これだから天然さんは侮れない。
  ま、面白いからいいけどさ。

     ミ☆

  頭を抱える一行、
  巨大パフェ探索チーム。

  すると。

  おつ!

  と、凱さんの低めの声が。
  続いて水鶏さんの声。

  ?

  誤報だったらしい。
  発動したとも言う。

  その後、遠征組の本体とも無事に合流し、
  無闇に濃いパーティは東上線の改札へ。

     ミ★

  切符の列に並んでいると、どこかで聞いたメロディ。
  って、自分のケータイの着信音やんか。

  慌てて列から抜ける。
  あまり混んではいなかったので損失は気にならない。

  千歳様から。
  いま会社を出たとかなんとか。

  必要事項を伝え、
  既に改札を通ってしまっている一行を追う。
  東上線に乗るのは久しぶり。

     ミ☆

  東上線の中では専らF氏と連絡。
  番号は知らないので、メールで。
  まぁ、知ってても車内じゃ音声通話はしないけど。

  電車の中では電源オフはマナーではある。

  が、その理由として人工心臓のペースメーカという、
  非常にレアなケースを引っ張り出す根性が気に入らない。

  少し離れてれば問題ないのだろう?
  無茶混みな状態でもなければ。

  そーゆーまわりくどい言い方をするから腹が立つのさ。
  静かにしろ、それで良いだろうに。

  あ、オバハン連中も、な。

     # 逆に若い男共の場合はその3倍くらい腹が立つ

     ミ★

  中板橋到着。
  ここから先は副長任せ。

  なんたって会場のちゃんこ屋は副長の父君の経営である。
  でなければ、そもそもこんな企画が出るはずもない。

  で、待ち合わせの北口改札付近。
  いたいた、F氏、待たせてごめん〜。

  で、さっそく和光にいた理由を尋ねると、
  武蔵野線経由で、とのこと。

  暇なヤツもいたもんだ、善哉善哉。

     ミ☆

  待望のちゃんこ鍋。

  が、しかし。

  朦朧とする意識、よく冷えたビール。
  なんかしらんが記憶があやふや。
  良く覚えていない。

  最初に食べた枝豆が美味しかった。
  えーと、あ、トマトも良かった。

  いや、待て、
  別に久しぶりに長い文章を書いてだれている訳ではない。
  でも、うーむ、いくらなんでも今回のは長過ぎるって。

  普段の目安で長めかな?って程度の、
  この時点で既に7倍以上だし。

  ま、いいけど。

     ミ★

  テーブルは3つ、鍋も3つ。

  1番テーブルは副長、凱さん、F氏。
  2番は水鶏さん、優玲どん、私。
  それに後から千歳さまの増援。

  3番はおやっさん、DEMさん、てしかぉ嬢、小しょうさんの、
  別名どうしてこんなに食い上戸が集まったの?テーブル。
  言わばエリートチームである、ある意味。

  で。

  壁に寄り掛かってぼーっとしてみる。
  殆ど眼鏡を外していたと思うから、
  詰まる所は何も見ていなかったハズだ。

  いや、見る、見ないの問題でなく、
  見えないというのが正しい。

  正面の水鶏さんがぼけやて見えたのは、
  天然波動による時空のの歪み、
  ではなくて、私の眼球の性能。

  で、水鶏さんと優玲どんの鍋協議を聞き流しつつ、
  ぼーっと、ひたすらぼーっとケータイが鳴るのを待っていた。

  今更だけど、何もしなくてごめんなさい〜。

     ミ☆

  千歳さまから電話。
  いま池袋、これからこちらへ向かうという。

  人を待たせてはいけない。
  これが基本である、鉄則である。

  最速のパターンを考えるに、
  すぐに出て普通に歩くとちょうど良いと思われた。
  体内のアルコール濃度とその影響も考慮に入っている。

  てなわけで。

  迎えに行ってくるでよ〜。
  とかなんとか言い残して靴を探す。

     ミ★

  随分待ったような気がする。

  ま、所詮は酔っぱらいである、
  脳ミソもどこかふにゃけてたに違いない。

  諸君、教訓である。
  こーゆー場合は時間を確認するべきである。

  電車の出発時間さえ分かれば良かったのだ。

  それさえ聞いてれば改札付近で目つきの悪い男が云々なんて、
  いや、そんな通報は届いていないと思うが、たぶん、
  とまれ、もう少し効率よく行動できたし、そう、
  これが本題である、ちゃんこも食べられた。

  つーか、いつもならシツコイくらいに聞くんだけどね。

     ミ☆

  千歳さまと合流。

  やけに線が太く見えたのは酒のせいかと思ったが、
  どうやらそーでもなかったらしい。

  噂では二階級制覇が今年の目標だとかなんとか。
  それはともかく。

  会場へ戻る。

     ミ★

  いや、驚いたね。

  1番、3番の鍋ってば、カラ。
  さすがに2番は残ってたけど。

  そそくさと座って鍋に向かうが、
  明らかに作戦失敗である、胃袋の準備が出来ていない。

  実は長期戦を想定して調整してきたのだが、
  ありゃま、フタを開けてみたら短期決戦である。
  まるでWW2のミッドウェー海戦だ。

  食べろ〜
  食え〜
  水鶏〜

  なんて声が飛んで来るが、
  長距離ランナーに重量挙げやらせるよーなもんで。
  ああ、無常なり。

     # 3つめは聞き間違いです。
       水鶏は「 くいな 」と読みます、今さらの念のため。
       つーかこのネタ、前にも使ったな(汗)

     ミ☆

  宴もタケナワ。
  おやっさんの妙な芸でお開き。

  胃袋の様子はとゆーと、腹八分目。

  鍋を囲んでの腹八分目……。
  惨敗といって良いだろう。

  む〜。

  ま、健康が一番だよね。
  ため息。

     ミ★

  と、ちゃんこ関係が少し主観色が強いのは、つまり、
  ヨソを眺めている余裕が少なかったからに違いない。

  確かに宴席ってものは隣近所のネタに偏るものだが、
  今回は上記のように視覚もぼやかしてたゆえ、
  要所要所で繰り広げられた色々を覚えていないのは、
  うーむ、誠に残念なことである。精進せねば。

  小雨の中、新宿へ移動。

  ぐったりまったりシートに沈むが、
  他の方々はすこぶる元気。

  なぜ?

     ミ☆

  南口付近のゲーセンへ。
  やはり目当てはどじょうだったが、
  いかんせん時間が足りない。

  遠征組はこれから小田急線で本厚木へ向かい、
  さらにバスに乗らなければならない。
  タイムリミットまで、うーむ、全然ないじゃん。

  そんな訳で、そこそこに切り上げて南口へ戻る。
  小田急の改札、切符売り場を右往左往するのを、
  少し離れて、人込み越しに眺める。

  これが大都市の別れの風景、か。

  いつになく感傷的だな、おい。
  これ以上は恥ずかしいからやめておこう。

     ミ★

  池袋経由で有楽町線に。

  ホームへ続く階段を降りていると、
  ちょうど電車のしっぽが逃げていくのが見えた。

  遅い時間帯なので10分かそこいら待たねばならない。
  ベンチが空いていたので、座る。

  深呼吸。

  息を吐ききると、一気に力が抜けた。
  思い出す気にもなれないほど、色々なことがあった。

  とはいえ、この疲労感は心地よい。

     ミ☆

  で。

  なんでまた和光市行きじゃないんだよ?
  なぜゆえ森林公園までなんて行きやがる?

  眠れないじゃんかよー。

  仕方がないので立ち続ける。
  下手すりゃ戻ってこられない。

     ミ★

  ところで、毎年つくづく感心してしまうのだが、
  NHKの朝の連ドラは、なぜああもヤタラに長いのだろう?

  単純に放送期間の問題ではなく、いや、それも長いが、
  ストーリィの中で年単位の時間が流れるからだろうか。
  たまぁにチラと眺めるだけなので良くわからないが。

  そんなわけなんだか良くわからないが、
  ともかく、もう少し続く。

  家に着くまでが遠足もとい遠征なのだ。
  日本酒はおやつに入らない。

     ミ☆

  約30分後、無事に帰宅。
  軽装に着替えて寝転がる。

  翌月曜も休むと連絡してある。

  このまま無造作に眠りに落ちてみようか。
  次に目が覚めるのは夕方頃だろうか。
  さすがにその頃には山口に着いているだろうか。

  暗い中、右手を伸ばすと座布団があった。
  折り曲げ、枕にし、そのまま目をつむる。
  意識して緊張を解き、体中の力を抜く……。

     ミ★

  目が覚めた。
  暗い。

  月曜の行動予定、睡眠。
  そのままズバリになったのか?

  見当をつけて床の上を探ると、
  いつもの場所にいつもの時計があった。

  引き寄せて時刻を確認、1時。

  12時間表示なので1時か13時かは判別できないが、
  この景色は明らかに前者のものである。
  日食でもこんなに暗くはならないはずだ。

  はて、26時間くらい寝てしまったのか?

  時計を操作、日付を呼び出す。
  8月14日(月)。

  なんで?

  ああ、癖、か。

     ミ☆

  夕方あたりから散発的なメールのやりとり。
  名古屋だの滋賀だの、まだそんな所にいるの?
  ってな感じ。

  滋賀だかでまた渋滞に引っ掛かったらしい。
  渋滞男か渋滞女でもいるんちゃうん?

  気が付けば日付が変わっている。
  DEMさんはまだ走り続けている。
  もはや耐久レースである。

  ところで、考えてみたら今日15日は仕事なのであった。
  着いたらメール下さいね〜、ってことで眠ることにする。

  朝方、5時半過ぎに水鶏さんから、
  続いてDEMさんからメール。
  無事に帰りつけたらしい。

  作戦完了、夏休みも終わり。
  次は、冬、かな?


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