2000年の夏休み 天の巻
8月10日、本日は普通に出社、
22〜23時頃に到着予定の遠征組を迎える予定。
ここのところ部屋の掃除ばかりしていたとゆーのは秘密。
明日11日は風邪を引く予定だが、
うまく誤魔化せれば書類上は夏休みと記されるだろう。
遠征組のメンツは敬称略で次の通り。
DEM、水鶏、小しょう、おやぢん、山口てしか。
スタート地点は山口県柳井市、
とりあえずの目標は我が住まい、埼玉県和光市である。
本命はもちろんアレである、例のイベントである。
交通手段は乗用車、その移動距離は推して知るべし。
毎度のようにドライバーはDEMさん1人。
私もはもう慣れてしまったが、まぁ、非常識だわな。
ミ☆
見積もりでは和光まで14時間ほど。
朝7時に出る予定とのことで、単純計算では21時着だが、
回収その他を考慮して上記の時間とのこと。
ごく無難なスケジューリングではある、いや、あった。
小説よりも奇なりとは言い過ぎか、
結果を先に言ってしまうと、要した時間は約22時間。
5割り増しである。
携帯の電源を切って爆睡してた人がいたとか、
厚木付近で事故渋滞直撃だとか、
外環だっちゅーのに大宮の方へ行っちゃったとか、
まぁ、そーいった理由である。
中間報告では、午前2時くらいかな?、と。
密かに+1して長期戦モードに移行したのだが、
結局夜は明けきり、5時過ぎに到着。
待つうちに日付が変わり、
いつしか有楽町線の始発が出て行った。
ああ、不毛な徹夜をしてしまった。
ミ★
で。
さっさと寝りゃぁ良いのに、この人達は。
いきなりノートPC引っ張り出して遊んでるし。
数時間後、就寝前のミーティング。
池袋に10時半待ち合わせだと言うので、
移動に30分、余裕をみて9時45分に、ってことで、
あまり役に立っていなかった照明を落とす。
いわずもがな、目的地は有明である。
時計の針は8時をまわっている。
無論、外は既に明るいし、
気温は汗ばむほどに上がっている。
就寝前、ねぇ……。
ミ☆
1時間くらい寝たらしい。
散発的に鳴るケータイや時計のアラームで目が覚める。
ぱらぱらと起き出し、みな思い思いに準備を開始。
腕時計のアラーム。
9時45分、さぁ、出発しましょうか〜。
って。
なんであんたは素っぴんなのさ?!
慌てて池袋で待つ凱さんにメールを投げる。
水鶏さ〜ん。
ミ★
なんとか池袋に到着。
が、待ち合わせ場所の名前が記憶にない。
池袋の地下迷宮は難易度が高いのだ。
とはいえ。
考え事をしていたとはいえ、
西口付近だとゆーのに東の方へ遠征組を導いてしまい、
しかも水鶏さんにツッコミを入れられるとは、
我ながら一生の不覚と言ってよいだろう。
笑ってごまかす。
後で分かったことだが、その待ち合わせ場所、
よく通るんだな、これが。
ま、ありがち。
ミ☆
紆余曲折の末、東武東上線の某改札付近にたまる一行。
さり気なく営業妨害をしながら凱さんを待つ。
数分後、遠目にも眩しい金髪を発見。
視力の都合で良く見えないが、
その口元にはたくらみ笑いが浮かんでいたに違いない。
凱さんと言えばこの笑いなのである。
と、隣にもう1人。
一瞬誰だか判らなかったのは我ながら不覚。
今日はどうやら不覚の日らしい。
変に落ちついているHALさん、大空団の団長。
最近は同じハンドルが多いってことで晴太さん。
原稿に追われて大変なことになっているらしい。
本人の言う通り自業自得といえばそれまでだが、
うーむ、確かにその通りになのだろう、きっと(汗)
なにはともあれ眼鏡っ娘モードの晴太はん。
似合っているのは間違いないのだが、
なんなんだろう、この妙な違和感は?
疑問符を残しつつ、有明へ向かう本隊と別れる。
既に予定の時間を大幅にオーバーしていたのだ。
別働隊の目的地は二子玉川。
ワンダーエッグかねこたまか逆バンジーか、
そーゆー予定なのである。
てしかぉ嬢と山ノ手線に。
ミ★
45分遅れで優玲どんに合流。
結果オーライということで、ね、ごめん。
待ち合わせ場所は二子玉川の東急ハンズ。
その隣には東急ストア。
暇を持て余した優玲氏、
東急ストアで絶滅寸前種レタ缶こと飲むレタスを発見。
ついでにカボチャ系のあやしげなパッケージも発掘。
さすがは大空団の議長である。
因みに私は副団長兼係長。
水鶏さんは密かに一番偉い名誉館長、
凱さんは広報部長兼東京観光係、
そのうち登場するF氏が書記長。
これに団長晴太はんを加えた6人が現在のメンバー。
それっぽい肩書きが付いているのはよくあることだが、
実際の力関係がまた別というのも御同様。
詳細は略す、恐いから。
ミ☆
二子玉川といえば、そう、猫派の聖地、ねこたまである。
敷地はそう広くはないが、
噂では、園内には世界中の猫がうじゃうじゃと、
まるで竹本泉のコミックのようにいるらしい。
が、パスしたので詳細は不明。
自他共に認める猫好きではあるが、
基本的に飼い猫には興味はない。
やはり野良猫が良い、できれば和猫。
ミ★
ワンダーエッグへ。
平日なのでかなりすいていたらしいが、
この快晴、この気温、この直射日光、この熱気。
へたすりゃ倒れるで、ほんま。
それに、ゆーべは朝8時頃に1時間くらい眠っただけで、
実はその前の晩も仕事絡みで寝不足であった。
ふらふら歩く即席のパンチドランカー。
# 8時は昨晩とは言いませんが
とまれ、ワンダーエッグ。
ギャラクシアン、ドルアーガ、その他諸々。
実はよく覚えていないのだが成績は良かったらしい。
ああ、そうだ、
てしかさんがチケット折り曲げてたっけ。
汗だくだくでゲートをくぐる。
時間制限に縛られて低めのコストパフォーマンス。
ちょっと悔しい。
途中、ねこたまの前を通過。
客寄せパンダならぬ客寄せシャム猫。
首輪はともかく、紐、付けるなよ〜。
ま、そりゃ、仕方ないのだろーけど、さ。
ぶつぶつ……。
ミ☆
新宿でラーメンをすする。
飛騨ネギらーめん。
結果的に本日唯一の食事。
麺も具も悪くはないが、
スープが脂っこいのは好みではない。
テーブルの上で1〜2分間放置したとはいえ、
無造作にぬるいのも頂けない。
猫舌的には効率抜群なのだが、
それはそれで趣きがない。
まぁ、不味くはなし。
ミ★
このラーメン屋、パフェもやっている。
関係者にはお馴染みの通称ジョッキパフェ、
またの名をピッチャーパフェ、のお店である。
正式名称はビックリパフェ。
以前来た時には、おどろきソーダという、
金魚鉢サイズのフルーツポンチらしき物があったのだが、
どうやら淘汰の波に飲み込まれたらしく、
入り口脇にディスプレイされていない。
店内のメニューには載ってたけどね。
てぇと、逆に。
パフェは売れてるってことか?
ミ☆
待ち合わせは新宿駅東口有料トイレ前。
大空団的にはもはや定番となりつつある。
因みに上記のラーメン屋のすぐ近く。
東京観光係凱さんの引率のもと、Ducky Dack とやらへ。
カプチーノ1杯450円 (税別) なり。
数日前から胃袋様は御機嫌ナナメ。
昼過ぎのラーメンで精一杯。
困ったもんだ。
ミ★
ゲーセン経由でカラオケに。
前にも書いたし何度でも書くが、
カラオケは大っ嫌いである。
嫌いなものは嫌いなの。
そんなわけで、聴き役オンリー。
終電まで1時間ほど。
人が多かったのは運がよかった。
さて、水鶏さんである。
選曲はオリノコ・フロウ。
エンヤと言えばこの曲ですわな。
渋いとゆーかマニアックとゆーかなんつーか。
だいぶ前にカラオケでエンヤを歌うと聞いて、
そりゃぁ珍しいとゆーか変とゆーかなんつーか。
で、果たしてその実力のほどはとゆーと……。
うーむ、なんてこった、聞こえない。
馬鹿みたいに効いたバスのお蔭だ、
なぁんにも聞こえない、聞こえやしない。
ゆえに、評価なし、もとい、評価不能。
また今度、機会があったら。
とはいえ、2曲目、タイトル忘却は美味。
いや、うまいうまい。
同じ高音域といっても、
某DEMさんの超音波脳ミソ直撃滅殺波動とは、
ふむ、ミンメイとダイダロスアタックくらいの差があるね。
って、それはそれで凄いか。
そう、DEMさんの美声……奇声?も確かに凄い。
一言で片付けるなら、奇妙。
文字通り百聞は一見、一聴に如かず。
ミ☆
終電の1本前で和光へ帰還。
順に入浴、六者六様。
特筆すべきは見たらないが、
強いて挙げるならやはり水鶏さんであろうか。
通称は本棚の裏。
後に訂正、壁と本棚の隙間。
より正確には壁とスチールラックの隙間。
電子機器等のメンテナンス用に確保したスペースで、
現在のレイアウトでは開き直り気味に本棚も兼ね、
電気スタンドの導入により読書用の空間にもなっている。
書斎と言えないこともないが……苦しいか。
突き当たりにはパソコンが1台置いてある。
エプソンの98互換機、国民機ってやつだ。
一応動くがスタンドアローン、
月に1回電源を入れれば良い方だったり。
で、その幅約45cm、全長175cm程の隙間。
水鶏さんは、なにを思ったかここを寝所に定めた。
ジャストフィット(笑)
後日、水鶏の隠れ家ならぬ水鶏の寝床と命名。
その前はトイレと呼んでいたのはここだけの話。
# 「 水鶏の隠れ家 」は水鶏さんのHPタイトル。
ミ★
さて。
集団行動で大切なのは意思統一である。
目的とその手段の周知徹底がスマートな結果を約束する。
そのためには行動前のミーティングは必須と言っていい。
てなわけで。
敬称略、DEM、小しょう、おやぢん、山口てしかの4名、
10時30分に池袋で待ち合わせとのことで、
9時45分に叩き起こせば良かろうとの結論。
# 「 敬称略 」って人がいるわけじゃないよ、念のため
別行動の水鶏さんの待ち合わせ時刻は、
池袋に、なんと7時。
無理無茶無謀。
そんな言葉が溢れるとろけ気味の脳ミソ。
移動に30分として遅くとも6時半、
普通に考えてとりあえず1時間前で5時半。
さらに黒水鶏時間を考慮して5時。
案件は多数決により即可決。
# 黒水鶏時間: 北京時間とでも思えばよろしい
照明を落としたのは3時過ぎだったと記憶している。
ミ☆
5時に無理矢理起き上がる。
睡眠時間は1時間強。ホストはつらい。
で、例の寝床から水鶏さんの足が見えたので、
ストラップの先でくすぐってみる。
シャープな反応。
びくっ。
ごん。
……ごん?
気を取り直して声をかける。
おはよーございまーす。
と、ズバッと上半身だけ起き上がる。
薄暗い部屋、さらに薄暗い本棚の裏。
乱れた前髪に隠れて微かにのぞく寝ぼけまなこ。
ケータイを引き寄せた。
時計を見たらしい。
まだ5時にょ〜
……ぱたん。
声を殺して爆笑。
つづく