若い衆
キーワードは17歳らしい。
言うまでもなく連日報道されているアレである。
全部ではあるまいから、まぁ、氷山の一角であろう。
年齢だって17歳限定ってわきゃないし。
現役ならともかく、
自分の学生時代をベースにして推測するのは危険である。
気をつけていないと時代の落とし穴にはまってしまう。
と言いつつも、現在の中学校や高校の情報なんて持っちゃいないので、
結局は想像力で書き進めていくしかないのだな、仕事中でもあるし。
それはそれとして。
マスコミが囃すに、最近の中高生はすぐにキレるらしい。
別にここで理由とか対策を論じるつもりはないのだが、
とりあえず一言だけそれっぽいことを吐いておきたい。
ヤツら、殴られたことあるのか?
それと、殴ったことあるのか?
人に。
人を。
ミ☆
殴るという行為。
人を傷つけ、かつ自分も傷つく。
肉体的にも精神的にも。
その程度がいかほどであるか、である。
知識で計れる類いのものではない。
ひとえに経験に依る。
かくいう私も随分長いこと人を殴っていない。
甘やかされがちな末っ子なので、
パーはともかく、グーで殴られた記憶もない。
ケンカらしいケンカの記憶は中学生時分のものが最後なので、
ふむ、それから10年以上経っている。
細かい話になるが、その時はグーで殴ろうとした。
のだけれど、クリーンヒットしないウチに先生が来てしまった。
で、よくよく思い出すに、
それ以外でもまともにヒットした覚えはない。
そもそも喧嘩の経験が絶対的に少ない。
つまり、いま無造作に誰かを殴ったとして、
どの程度の破壊力があるか分からない、ということだ。
力の加減が分からないので、
巧くやらないと自分の拳も壊しかねない。
逆に、案外非力なのかもしれない。
困ったもんだが、あまり試したいとも思わないし。
# ゲーセンで、ってのはイマイチ
ミ★
そんなこんなの昨今であるが、考えてみるに、
この手の事件てのは最近になってイキナリ始まった訳ではなく、
似たようなものの主犯の年齢がジワジワと下がってきている、
ということなのだろう。
ま、いいや、餅は餅屋に任せる。
ただ、危うきに近寄らずの対象となる年齢が下がったのは、
残念ながら確かなようだ。
中学生が4〜5人タムロしてる、なんて状況、
判断の基準を改めねばなるまい。
ところで。
いま、思わず「 世紀末だな〜 」と書きそうになったが、
来年からはなんて表現を使えばよいのだろうか。
ま、21世紀だし
かな?
# しばらくは死語になるのだろうね、仮死語?
ミ☆
そんなわけで6月23日金曜日の有楽町線。
だらだらしてて若干遅刻気味の有楽町駅。
寝ぼけマナコでぼ〜っと歩いていたら、
ホームの端で、不覚にも中学生の一団に囲まれてしまった。
完全に包囲されたわけではなく、半包囲というヤツ。
正面に1人、その左右に1人ずつ、右の更に右に1人。
後方、左手に1人、よく見ると正面の真後ろに1人。
死角にまだ何人かいるかもしれない。
無論こちらは単騎、このままでは敗北は必死である。
身長や顔の造り、制服など、
改めて観察するまでもなく中学生と知れた。
数は6人かそれ以上。
むむむむむむ。
ミ★
現在の勤務体制は、世間一般のそれとは1時間程ずれている。
もちろん後ろにである。
で、この日は30分くらい遅れている。
いわゆるひとつの自主的時差出勤ってヤツで、
更に私はできるだけ人気のないルートを選ぶことにしているので、
つまりその時、うまい具合に周りに人がいなかった。
ま、とはいえ、場所が場所である。
私と、私を取り囲む集団以外に誰もいない、なんてことはなく、
そう離れていない場所には電車待ちその他が散らばっている。
しかしながら、ちょっと別の表現をすると、
トラブルの傍観を決め込むには実に絶好の距離とも言える。
最前列か2列目、チケットに刻まれた文字はもちろんS。
とまれ、永遠とも思われた数瞬の対峙ののち、
その中央の中学生がこちらを見つつ、ついに口を開いた。
緊張の一瞬。
ミ☆
すいませーん。
ん?
麹町へ行きたいんですけど。
こーじまち、こうじ町、麹町、麹町郵便局、靖国神社、
市ヶ谷の近く、てぇと前にいた会社の近く……。
麹町?
はい。
有楽町線にそんな駅は……あ、あったわ。
市ヶ谷の隣だっけか。
ま、間違いなく山の手線の内側だな。
ん、あっちだよ。
と言って池袋・和光市方面のホームを指差すと、
うまいタイミングでそっち方面の電車が入ってきた。
あ、それにのれば良いよ。
一同、陣形を保ちつつ一斉に首だけ動かして電車を見、
それを戻して今度は軽く縦に。
ありがとうございます。
ありがとうございまーす (ハモり) 。
修学旅行かな。
いいね〜。