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変な夢を見た


  他人が見た夢の話ほど詰まらないネタもないことは知っている。
  内容を端的に分析されちゃうのもあまり良い気分ではない。

  が、変な夢を見てなお且つそれを珍しく覚えていたりすると、
  やっぱり書きたくなっちゃうのが人情ってもので。

  夢と言えば、確か5月の連休の頃だったか、
  寝ていたおっさんをハンマーかなにかで殴ったガキがいた。

  で、警察だかが動機を尋ねたところ、
  夢の中で出てきた子供の命令が云々、とのたまう。

  脳ミソが溶けてしまったのだろう、いと憐れなり。

  別に容疑者を擁護するつもりはないが、
  殴られたほうも油断し過ぎだ、というのはともかく。

     ミ★

  キャンプ場にいた。
  釣りをしていた。

  馬鹿みたいによく釣れるので10匹くらいで飽きてしまい、
  魚 ―― サイケな平目が1匹、残りはまぶしい錦鯉をバケツに放り、
  寝転がってウトウトしていた。

  残念ながら夢は見ていなかったのか、忘れてしまったのか。
  夢の中で眠ってしまうのも珍しい。

  起こされた。

  小学生と思われる女の子、小5ってところか。
  肌は適度に焼けて小麦色、髪は洗いざらしをアバウトに。
  顔だちはくっきりしているが飽くまで子供の、無邪気なそれ。

  無造作にかわいいと評しても文句は出てこないレベルだったのだが、
  こう書くと「 ロリコン? 」などと思われてしまうのが困るところ。

  子供ってのは基本的にかわいいものでしょ。

     ミ☆

  背後に同年代と思われる小学生が数人。
  彼らの視線の先には魚があった。

  キャンプに来ているのだろう、
  魚を狙っているのだろう、
  代表で先の女の子が交渉に来たのだろう。

  夢の中ゆえに時間の感覚がサッパリであるが、
  瞬間的にそう解釈したような気がする。

  なに? と問うと、
  その娘、やけにしっかりとした口上を述べ始めた。

  残念ながら内容は思い出せないのだが、
  思わずアタマを撫でたくなっちゃうような、
  適度な緊張感が微笑ましかったことは覚えている。

  で、魚の話かと思いきや。

  ちょいちょいと手招きするので腰を上げてみると、
  料理をしたいのであなたの鍋を貸してほしい、と言う。

  鍋?

  大きめの岩だったかツイタテだったかで、
  彼女が指差すものが見えなかった。

  疑問符を飛ばしながらそちらに移動してみると、
  その小さな人差し指の先には、ゴミ箱。

  ゴミ箱?
  鍋?

  なに?

  どーせいと?


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