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妖怪よふかし


  と言っても、某水鶏さんのことではない。
  それはさておき。

  どういう周期でやって来るのかは分からないが、
  就寝するのが変に疎ましくなることがある。

  時計を見て、ああ、もーえーかげん寝とかないと明日に響くぞ〜、
  などと呟きつつも、ぐだぐだと無駄に時を過ごしてしまう。

  無駄とは思いたくないのだが、
  結局、どーでもいーことに時間を費やしていることが殆どである。

  これを書いているのもそーゆー状態で、
  時計を見ると1時31分、言わずもがな、午前である。

  定時で出社する為のリミットは8時頃。

  きちんと朝メシを食べたり、余裕をもって準備をするためには、
  やはり1時間くらいは欲しい所である。

  7時起床とすると、さっきの時点で残り5時間29分、
  実は上の節との間で米をといでいたので、
  この行の時点で残りは5時間16分程である。

  とりあえず5時間は寝よう、という目標がある。
  が、無理だろうな、今晩は。

     ミ★

  中途半端な時間になにか作業を始めてしまって、とか、
  普通の時間帯からずーっと何かをしていて、とか、
  そーゆーのならまだ救いがある。

  時計を見て、あ、あかん、寝とかにゃ。
  で済んでしまうからである。

  が、今の状態は、漠然とだが、
  寝てしまうことを、変な言い方だが、面倒くさがっている。

  寝ることによる時間の消費、
  大袈裟に言えば、限りある寿命のなかのこの刹那を、
  睡眠などという、なにも作り出さない行為に費やすことを恐れている、
  時間をケチっているとでも、無理矢理信じようとしている状態、だろうか。

  が、寸暇を惜しんで、といったニュアンスとは異なるし、
  睡眠とはそのような詰まらない行為ではない。

     ミ☆

  なぜ?

  なにはともあれデータを採ってみるのが、
  そう、正しい科学教徒の行動である。

  って、何のデータを?

  医療系の計測機器は、ああ、体温計すらないので、パス。
  とりあえず大雑把に記憶を辿ってみようか。

     ミ★

  昨日は危うく徹夜をするところであった。
  あと40分で有楽町線の始発やん、などと呟いた覚えがあるので、
  眠りについたのは4時半頃と思われる。

  目が覚めたのは7時50分頃。
  台湾バナナを1本、蒟蒻畑を1個、6Pチーズを1切れ、
  それらを季節はずれの麦茶約80ccで流し込み、出社。

  リンゴを買ったはずなのに気付いたらザクロだった、
  というのは蒟蒻畑の話で、本筋とは全く関係ない。
  いつものことである、気にしてはいけない。

  睡眠時間は3時間ちょい。
  電車の中で30分くらい意識を失っていたので、
  無造作に加算すると4時間弱。

  で、現在に至る。

  昼間はかなり眠かったのだが、居眠りはしなかった。
  余裕があればトイレなり公園なりで5分単位の仮眠とゆーワザもあるが、
  昨日は睡魔が寄りつかない程の忙しさだった。

  テンションは、高目だったような気もしないでもない。

     ミ☆

  昨日は遅かったから今日は、
  というのが一般的な発想であろう。

  昔は会社で何度か徹夜をしたが、
  結局のところ次ぐ日はただの役たたずなので、
  長い目 ―― といっても3〜4日だが、
  大抵は普通にやっていた方が効率がよろしい。

  徹夜をするのは、締め切り間際のどーにもならない時か、
  脳ミソを、思考力を必要としない作業が大量にある場合くらいだ。
  また、それらとは別に政治的な徹夜なんてのもあったりするが、
  話がややこしくなるので置いておく。

  内容によっては深夜に作業せざるを得ないが、
  そーゆーのは夜間シフトと呼び、
  翌朝はさっさと帰宅するべきものなのだ。

  そういえば先日、夜勤明けの看護婦さんが、
  勤務時間の終了間際に医療ミスを犯してしまい、
  死人が出てマスコミが大いに騒いでいた。

     # あっさり静まってしまったようだが

  この程度の情報しかないが、
  どちらも可哀想だな、というのがその感想。

     ミ★

  効率化の名のもとに首がぽんぽん飛んでいる昨今である。

  リストラをくらった人達も大変だが、
  残ったほうも大変なのである。

  仕事は増えるが給料はそのまま。
  これでギャラは一緒、なんて、苦笑しか起こらない。

  それにしても、あの世代はつくづく貧乏くじだな、
  なんて、とりあえず他人事のように。

     # 第2波は受験地獄をさまよった

  連中、だいたい50〜60代だから、
  平均余命からすればあと20〜30年は生きることになる。
  まだ一波乱くらいあるんじゃないかと無責任に思う。

  まぁ、福祉や介護関係だろうが、こっち方面もリストラが厳しく、
  現場の人達が潰れるのは時間の問題かとも思える。

  そのうち、人里離れた老人ホームが全滅、
  なんて事故が起こるかもしれないよ。

     ミ☆

  徹夜といえば。

  その昔、社員寮に入っていた。
  四畳半で収納スペース皆無という信じ難い部屋だったのだが、
  それはあまり関係ない。

  2日続けて徹夜をした。
  ニテツという奴である。

  仮眠はとったが、さすがに3日目は午前中に開放してもらい、
  その寮に帰り着いたのは、確かちょうど昼頃であった。

  そした、ら、寮の改装とやらで、
  人の部屋の荷物を勝手に動かし、壁にペンキを塗っていやがる。

  荷物が多いから動かすのは大変だったろうな、
  とも思ったが、これじゃプライバシーもクソもない、
  ニテツ明けでなければ総務課に怒鳴り込んでいただろう。

  作業は現在進行形、ペンキはまだ乾いていない。
  乾いたとしても臭くてとても部屋には居られない。

  仕方がないので、
  私の部屋を担当してたにーちゃんに事情を話し、雑談しつつ、
  10分くらい貰って適当な格好に着替え、再び外に出た。

     ミ★

  徹夜明けの、あの不思議な行動力は、
  後で考えれば考えるほど意味不明なのだが、
  変に明快で、小気味良くて面白い。

  脳ミソのどこかが提案したアイデアを先着順で採用したのだろう、
  殆ど何も考えずに駅へ向かい、いつもとは反対方向の電車に乗った。

  切符は一番安いのしか買っていない。
  気が向いた所で降りて、そこで清算するのである。

  当時は小田急線沿いだったので、
  小田原方面に向かったことになる。

  先頭の車両に乗り、前方の窓から、
  ただひたすらに線路を眺めていたよう記憶している。

     # 電車でGo!が流行る前だよん

     ミ☆

  ふと、川が見えた。
  後日調べたら酒匂川とあった。

  次の駅で降り、駅周辺を徘徊し、
  ふらふらと川へ向かった。
  酒の匂いに釣られた訳ではない。

  季節は冬、そのためか水量は少なめで、
  うまい具合に枯れて、河原を歩けるようになっている。

  しばらくぶらつくとコンクリートの塊を発見。
  羊羹型(?)の堤防なので、残念ながら、どこぞの、
  鋼鉄の胃袋の所有者が愛してやまないテトラポットでは、ない。

  閑話休題、数日前に雨でも降ったのだろうか、
  きれいにゴミが流されて、つまり、
  座っても尻が汚れない程度にきれいになっていた。

  ので、この辺が徹夜明けの醍醐味といえよう、
  そのまま無造作に寝転がって2時間ほど睡魔と戯れた。

  幅は1mくらいしかない。
  寝返りをうったら、お魚とお友達、である。

  浅瀬なので溺れることはないだろうが、
  ずぶ濡れになれば風邪を引くのは必至だし、それに、
  そんな状態で電車に乗るのは大いに気が引ける。

  幸い、濡れずには済んだ。

     ミ★

  当時、最寄りは小田急相模原駅。

  最初に目が覚めたのは登戸であった。
  降りる駅を通り過ぎてから随分先の駅である。

  で、反対側に乗り換えると、
  これまたうまい具合に前の席が空いたので、座ってしまった。
  混んでいたので座らざるを得なかったというのもある。

  今度は2駅で済んだ。

     ミ☆

  とりとめもなく書いてきたが、現在2時22分である。
  えーかげん照明を落とさなきゃまずい時間帯である。

  が、気分的には書き始めの頃と大差がない。

  うーむ、これは困った。

  文章のほうもそれなりに長くなったので、
  そろそろオチでも付けて締め括ってしまいたいのだが、
  いかんせん脳ミソが低速回転で安定してしまっていて、
  なにかを思いつくような気配が感じられない。

  って、別に落とす必要はないのか。


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