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血の繋がり


  ネット上では宗教のお話はご法度だとは、聞いたことはある。

  さて。

  狭義のそれなら、
  キリスト教、イスラム教、ゾロアスター教などなど、
  それなりに研究されていて分かりやすい。

  が、広義の宗教となると、もう、どこまでそれに含まれるのか、
  サッパリ見分けが付かなくなってしまう。

  たとえば、ジンクスなんてのもそれに該当するだろう。

  特定の人間 ―― この場合は本人だけだが、
  その人達にとって大切なもの、
  それが何かに意味付けられているならば、
  それはもう宗教なのだ。

     ミ★

  その狭義の宗教というものは、大嫌いだ。
  価値判断を他人に委ねるというのが気に入らない。

  とはいえ。

  このように考えられるのは、考えていられるのは、
  果たして運が良いのか悪いのか。
  狂信者ってのはみんな幸せそうな顔してるし。

     ミ☆

  親類縁者は大変なことになっている。

  父はいわゆる団塊の世代で、合計6人の兄妹の長男。
  そのうち4人は某仏教系組織の会員である。ヒントは公明党。

  幸いにも父は残り2人の側だが、寝室には神棚がある。
  神道ということらしいのだが、格好8割てとこだろう。

     # 日本人は神道ベースだという説もあります

  母はなぜか風水。
  盲信しているという気配はなく、
  どちらかというとやはり無宗教に近い。

  みんな好き勝手なのを信じている分には問題ないのだが、
  困ったことに、これがモロに表面化するイベントが目の前に来ている。

  即ち、数年先に発生すると思われる祖母の葬式である。

     ミ★

  その祖母、一応は上記の学会員ということらしいので、
  最大勢力 (4/7) としては、そっち系で行きたいらしい。

  が、残りの3人は当然……というのは変かもしれないが、
  とにかく、反発している。
  ずーっと世話になってきた寺との絡みもないではない。

  本人がハッキリしないのも原因ではあるが、
  なんともはや、バカバカしい話だ。

     ミ☆

  連中が宗教ネタで対立するようになったのは、
  ざっと10年くらい前からではないかと思われる。

  穿った見方をするなら、祖母の推定余命と反比例して、だ。
  自分自身のそれも関っているかもしれない。

  それにしても、世間で認められている宗教団体というのは、
  大抵は世界平和などの大層な大義名分を掲げているもので、
  前記の某学会もそれを実行していると聞いたことがあるが、
  このような小規模なグループさえも平和に導けやしないし、
  それどころか、ごく自然に宗教そのものが争いの種となっている。

  苦笑を隠しつつ距離を置くしかないだろう。

     ミ★

  私の代は3人兄弟である。
  今のところ、3人とも特定の宗教団体には属していない。

  が、これまた、非常にややこしいことに。

  長男と結婚した人はプロテスタント、
  次男とのそれは立正○成会の人なのである。

  これで私がイスラム教の女性を捕まえれば、
  うまい具合にバランスが取れ……るわきゃないわな(笑)

     ミ☆

  父の代、残りの1人はどうやら無宗教のようだ。

  兄妹の中ではもっとも学があるようで、
  もう20年以上小学校の先生をしている。

  独身女性、歳もそれなりなので、
  若手職員からはきっとお局様とかなんとか呼ばれているに違いない。

  教員としては良質の方に分類されると思われるが、
  一社会人としては、まぁ、一種の職業病なのだろうが、
  関係者一同から「 世間知らず 」と評されて久しい。

  いかんせん小学生の相手が長すぎたようだ。
  大人相手でも構わずに「 言うことを聞かせ 」ようとしてしまう。

  たまにその演説を拝聴せざるを得ない状況に出くわすのだが、
  それほど間違ったことを言っている訳ではないし、
  それに、小学校の先生なのだからそうでなくては困る。

  のだ、が。

  異なる宗教勢力が、表面は飽くまで穏やかに、
  しかしその面の皮一枚下で腹の中を探りあっているような、
  そーゆードロドロの局面なのだ。

  残念だが、まぁ、相手にしてはもらえない。
  悪いこっちゃないんだけどね。

     ミ★

  話はそれてしまうのだが、
  政治力低めの小学生教師ということで、
  次野という名前を思い出した。

  小説の人物である。
  山本有三著「 路傍の石 」。

  作中、主人公吾一少年が成り行きで事件を起こし、
  その後始末で次野先生に説教をされるクダリがある。
   ( 説教というより諭すといった趣。)

     ミ☆

  おまえはまだ子どもだから、仕方がないと言えばしかたがないが、
  鉄橋にぶらさがるなんてことは、別に勇ましいことでも、
  大胆なことでもないんだよ。そんなのは匹夫の勇というものだ。

  ―― 死ぬことはなあ、愛川。
  おじいさんか、おばあさんに任せておけばいいのだ。
  人生は死ぬことじゃない。生きることだ。

  これからのものは、何よりも生きなくてはいけない。
  自分自身を生かさなくってはいけない。

  たったひとりしかない自分を、
  たった一度しかない一生を、ほんとうに生かさなかったら、
  人間、生まれてきたかいがないじゃないか。

     ミ★

  以上、前記から引用。

  体裁の都合で改行と空白行を入れてますが、
  原文にはありません。

  さて。

  もっと若い頃に読めば良かった。
  読んでいる間は、涙腺、緩みっぱなし。

  因みにこの山本有三。
  私も一応同郷、栃木県は栃木市。

  ほんで、その没年がちょうど私の生年にあたったりする。
  ただの偶然なんだろうけどね。

     ミ☆

  大いに話がそれるのはいつものことだから、気にしてはいけないし、
  その結果、何を書こうとしていたのか忘れてしまうのもまた然り、
  それほど珍しいことではない。

     # いばるなよ

  さらには、必ずしも結論やオチがあるとは限らないし、
  そんな詰まらない制約を課すつもりはない。

     ミ★

  そうそう、こないだ面白いことに気がついた。
  モノはついでの、開き直り気味の親類ネタである。

  父の兄妹は全部で6人。
  そのうち独身が2人。

  母の姉弟も全部で6人。
  独身はこれまた2人。

  私の兄弟は3人。
  既婚者は2人。

  数字から考えるに、
  どうやら私は結婚しなくても構わないらしい(笑)

     ミ☆

  ところで、上で兄妹、姉弟と書いた。

  本などで読む限り、
  これはどちらも「 きょうだい 」と読んでしまうようだ。

  組み合わせは、いわずもがな、4通りである。
  兄弟、兄妹、姉弟、姉妹。

  IMEは「 きょうだい 」でも「 姉妹 」を出して来るが、
  いくらなんでもこれは苦しかろう。「 しまい 」だ。

  男女差別、男女区別、慣習など、そーゆ言葉が脳裏を走る。

  きょうし、してい。

  イマイチだな。

     ミ★

  ところで、これ、2人なら簡単でよい。
  上記の4通りのどれかを使えば、
  読みはともかく、素晴らしきかな表意文字、である。

  父方、母方ともに6人で、且つ男女が混じっているので、
  1番上の人間の性別を1文字目にし、
  2文字目はその逆の性別に該当する文字を繋いでみた。

  最初は一番上と一番下とも考えたのだが、
  それでは兄弟と姉弟になる場合があり、
  複数の性別が混じっている様子が現せない。

  父方は上から順に男女女女女男なのだ。
  オセロじゃないのだ。

     ミ☆

  少し戻るが、4通りの漢字の組み合わせで、
  そのうち3つは「 きょうだい 」と読んでしまう。

  が、この男女平等の世の中としては、
  あまり具合の良いものではないに違いない。

  で、どうだろうか、
  兄弟、兄妹が「 きょうだい 」で、
  姉妹、姉弟を「 しまい 」と読んでみては。

  もしくは、字面通りに、
  きょうし、きょうまい、きょうめ、きょうばい、
  けいし、けいまい、けいめ、けいばい。
  この辺りから選んでも良いだろう。

  姉弟の場合は、
  してい、しだい、しで、って所。

     ミ★

  さて、これによって次の内容が判断できるようになる。
    1. きょうだい ( とりあえず平仮名 ) の存在
    2. その構成が男だけか女だけか男女混じっているか
    3. 1番上の性別

  更に、これに「 ○人 」と付けることにより、
  もう少し詳しくその構成を説明できるようになる。
  これは、別段珍しい表現ではない。

  たとえば3人姉妹とある場合は、
  即座に3人とも女性であると判断できる。

  3人姉弟なら1番上が女で、
  2番目と3番目は男・女、女・男、男・男のどれかである。

  ……イマイチだなぁ。

     ミ☆

  そのままズバリ、先の男女女女女男の様なのが分かりやすいのだが、
  ちょっと順番が変わるとあまり宜しくない漢字になってしまうのが、
  まぁ、我らが表意文字の難しい所だ。

  ヒントは横3倍角。
  「 なぶる 」と入力すれば変換してくれるだろう。
  意味は辞書をお引きあれ。

     ミ★

  どーにも引っ込みがつかないので、
  苦し紛れにプログラマ的な表現で誤魔化しを試みる。

  とりあえず、男を1、女を0としてみる。
  1人あたり1ビットである。

  データサイズは16ビット、2バイト。

  先頭4ビットを人数に割り当て、
  残りの12ビットを、5ビット目から順に性別を割り当てる。

  4ビットは0〜15を表現できるが、
  ビット数の都合により最大12までとするので、
  ここに13〜15なんて値は設定してはならない。

  もっとビット使えば? という意見もあるだろうが、
  簡単に言うと、ダンプした時に楽なのである。
  それ以上は聞くんじゃない。

     # 処理速度にも影響します、たぶん

  仮に4ビットの方を人数ビット、
  残りの12ビットを性別ビットと呼んでおく。

     ミ☆

  具体的にデータを割り当ててみよう。
  3度目になるが、父方の兄弟は男女女女女男。

  6人なので、人数ビット0110、
  性別ビットは100001000000となる。

  この場合、性別ビットの7番目以降、
  ちょうど後ろ半分は何の意味ももたないので、
  参照しても何の意味もない。

     # 誰に言ってるんだか

  さて、これからが大切な所である。
  このままでは0と1が並んでいるだけなので、
  他のデジタルデータと見分けがつかない。

     # そーゆー問題か?

  これを16進で表現するのである。

  と、6840となり、
  半角で書けばたったの4バイトでOKとなる。

     # テキストで表現する場合ね

     ミ★

  幾つか例を作ってみよう。
  8人兄妹、順に男女女男男男男女の場合。

  人数ビットは1000、
  性別ビットは100111100000。

  変換すると89E0となる。

  12人兄妹、男女男女男男男男男男男女の場合は、
  人数ビットは1100、
  性別ビットは101011111110で。

  変換するとCAFEである。
  これはある意味覚えやすくて宜しい。

     ミ☆

  欠点もある。
  最大で12人までしかサポートできないのだ。

  少子化が問題になる昨今ではあるが、
  たまにドキュメント風のテレビ番組で見かけるように、
  絶対数は少ないが、これを越える数の子供がいる場合がある。

  また、世の中は一夫一婦とは限らないし、
  3桁も子供を作ったなんて話もないことはない。

  あまり関係ないが、三国志の劉備。
  ヤツが自称していたのは中山靖王劉勝の子孫である。

  で、この劉勝という男、かなりの数の子をこしらえたらしく、
  その子孫ともなると、はて、一体何人いるのやら。
  劉備の血筋なんてのはそんなものらしい。

  10代くらい遡れば、
  大抵の人とは親類縁者になってしまうものだ。

     ミ★

  ついでに。

  英雄色を好むという。
  英雄と呼ばれるような人は女色を好む傾向がある、ということだ。

  英雄全てがスケベという意味でも、
  スケベだから英雄という意味でもない。

  気をつけような。

     # 誰に言っている?(汗)

     ミ☆

  というわけで。

  可能性としては3桁の子供も作り得る。

  が、養子縁組なども考慮するなら、さて、
  法的な規制があるのかどうかは知らないが、
  何千人でも何万人でもOKなのである。

  いくらなんでもそれは無茶だろう、
  ってことで、たとえば無難に128ビット = 16バイトにすると、
  人数で7ビット、121人までサポートできるが、
  先の2バイトと比べると、データの量は実に8倍となってしまう。

  さあ、どうする?

     # だから誰に言ってる?

     ミ★

  一部の特殊な存在の為にその他大多数を巻き込むことはない。

  山口や北海道の人間全てが……って、
  これはまた別の問題か。閑話休題。

  この場合、12人だろうと11人だろうと大差はない。
  特別扱いを判別するためのビットとして、
  別に1ビット割り当てておけば良いのである。

  このビットが1なら ( ビットが立つと言う )
  特別扱いとして別に定義したデータを参照すれば良いのだ。

  そーゆーことなのだ。


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