<BACK> <HOME>

根室駅前 → 納沙布岬 → 根室駅前


  ■ 7月8日(水)  つづき

  思わずビクッとして振り返ると、
  なんのことはない、
  昨日、コーヒー牛乳屋さんで会った姉やんでないの。

  双方ヒマなので、
  なんだろうねぇ、あの集団は、
  なんつって、雑談。

  聞けば埼玉在住の自称旅好きOLさんだそうで、
  海外へも何度か行っているとのこと。

  残業だのPCだの、
  東の果てで北方領土を望みながらするには、
  およそ似つかわしくない話題で小1時間。

  移動は観光バスとのことで、
  次に来る時には自前の移動手段を確保することを勧めて、お別れ。

     ミ★

  再び、散策。

  巨大なオブジェを眺めながらフラフラしてると、
  怪しげな公衆電話を発見、アザラシ乗っとるがな。

     ミ☆

  さすがに腹の虫 ( 寄生虫ではなく ) がうずいてきたので、
  さっき喋ったお店の中から、感じが良かったお店へ。

  物価は高いのですが、
  納沙布岬から根室までは道しかないので、
  つまり、餓死するわけにもいきませんから。

  灯台に一番近いお店へ。

  店内の壁には、旅行者が残していったメッセージが、
  メモ帳、名刺、献血手帳、有効期限の切れた切符などに書かれて、
  所狭しと貼りつけてありました。

  後で聞けば、夜間はライダーハウスになるんだそうで、
  そーゆー人達が貼っていくんでしょうね、きっと。

  で、メシ。

  開き直って、カニほたてラーメンなんてものを注文。
  1000円だったか1200円だったか、そのくらい。

  カニとホタテがのってました ( そりゃそうだ )

  ずるずる啜ってると、
  店員のおねーさんが寄ってきて、

    「 これ、サービスです〜 」

  と、サンマが1匹。

  は?
  ってな顔をしてると、

    「 サンマっていう魚ですよ〜、知ってます? 」
    「 いや、そりゃぁ…… 」

  と、彼女、笑いながら去っていきました。

  サービスって言葉にちと警戒したのですが、
  悪巧みをするには軽やかな笑い声だったので、
  開き直って、食べる。美味。

     ミ★

  残りのラーメンを啜っていると、
  今度はもう1人のおねーさんも引き連れて、

    「 これ、とうきびって言うんですよ、サービスです 」
    「 はぁ 」

  いや、見りゃ判るけど……、ってな顔をすると、
  2人で ( なぜか ) 手を組んで去っていきました、笑いながら。

  再び開き直って、食べる。
  毒は入っていない模様 ( おいおい )

  とうきび = とうもろこし。

  6年前に札幌大通り公園で 焼きとうきび を求め、
  食べながらフラフラしていたら、
  屋台の裏に詰まれた「 埼玉産 」と書かれたダンボール箱を見つけて、
  先輩と一緒に興醒めしてたことは、余談。

  幸い、ラーメン代だけで済みました。

  狙うならシーズンオフです(笑)

     ミ☆

  観光地を離れ、北周りで根室へ。

  交通量が極端に少ないので、
  車道の真ん中を、手放しで。

  そのまま右を観たり左を観たり、
  時には振り返ってみたり。
  よい子の皆さんは真似しないように。

  ふと、看板を発見。
  普通に走っていたら自転車でも見逃してしまいそうな大きさ。
  「 ノッカマップ灯台 」

     # 記憶曖昧。〜岬だったかも。

  西の空をちらと眺め、突入。

  ダートを500mほど走る抜けると、灯台。
  その足元に、なぜか廃車が1台。
  どうやって入ったのやら。

  あとで地図を見ると、
  国後 ( くなしり ) 島の山々と草原の緑と海の青さコントラストが良い、
  とのこと。

  サッパリ見えませんでしたが。

  カメラ片手にしばし散策。
  晴れてさえいれば、数日テントを張ってみたい、
  いい感じの場所でした。

     ミ★

  ライダーハウスに帰還、
  幸い荷物は無事でした。

  さっさと寝る。

つづく     


<BACK> <HOME>