言葉の壁
神奈川県といえば、やっぱ横浜ですやね。
テレビや雑誌なんかで見ているぶんには「 オシャレ 」な街ではあります。
腹、立ちますけどね。
2ヶ月ほどJR横浜駅の近くで仕事をしていましたが、
その間に「 良いな 」と思ったのは、
横浜フリューゲルス消滅を回避しようと、
一所懸命に署名を呼びかけているサポータの声くらいでした。
ま、それはそれ。
朝方のサラリーマン大移動の後は、
高校生を中心とした「 若造 」どもの巣窟と化します。
気の短い方は近寄らない方が良いかもしれません。
ま、それはそれ。
夜の駅には、楽器を携えて音楽活動にいそしむ人達がいます。
# そういや、さすがにアカペラは見たことないですね(汗)
もちろん横浜だけではなく、
例えば町田という駅でも、夜になるとギターの2本や3本は、
必ずと言っていいほど鳴っていました。
基本的に下手なのばかりなのですけど、
年に1人くらい、激烈に上手な人に出くわしもします。
その人はギターとハーモニカを一人でやっていたのですが、
いや、思わず終電を逃しそうになりました(笑)
ミ☆
終電といえば、あれは忘れもしない会社の新人研修。
卒研でヘロヘロになっている所を呼び出しくさりおって、
なにかと思えばろくでもないミーティングと、宴会。
こっちゃぁ忙しい中、郡山から来とるんやでぇ。
案の定、最後の新幹線には乗れず、
しかし翌日には大切な講義がある。
仕方がないので、
とりあえずは那須塩原までしか行かない新幹線に乗り込み、
途中の宇都宮で降りることにしました。
実家が栃木なものですから、
小山で降りて緊急帰省なんてプランも脳ミソに浮かびましたが、
いくらなんでも非常識なので、やめときました。
翌日のことを考えるなら、
できるだけ郡山に近づいていた方が良い。
の、です、が、はたして新幹線が止まる駅とはいえ、
那須なんて場所にヒマを潰せる場所なんてあるのかしらん?
てなわけで、宇都宮で降りました。
宇都宮。栃木県の県庁所在地。
因みに、栃木県は栃木市の県庁跡には県立栃木高校があって、
一度だけ敷地に入ったことがあります。受験料払って。
高校の3年間はここに通っていましたが、
JRの宇都宮駅付近にはあまり縁がなく、
付近で知っているのは自転車屋さんやアウトドアショップくらいで、
無論、こんな時間に開いている訳ありません。
幸い駅舎は開放されたままなので、散策……というか、徘徊。
仲秋の、月のきれいな晩でした。
と、どこからともなく流れてくる素朴な音色。
辺りを見回して……聴き回してみると、
どうやら西口と東口の連絡橋あたりが音源らしい。
音に魅かれて、フラフラと移動。
この連絡橋、屋根と壁の付いた密閉型なので、
ボチボチの音響が期待できるようで、実際、それなりに。
オカリナでした。
近所の音大生かなにかが練習をしているようで、
正直に言うとあまり上手ではなかったのですが、
それなりに響いてくるものがありました。
塞翁が馬ってやつですか。
ミ★
で、横浜駅。
いや、町田でも、他の駅でも良いのですが。
私自身は楽器がサッパリ駄目の聴き専門でして、
演奏者の考え方っつーのは想像の域を出ないのですが、
あーゆー人達を見るたびに思うことがあります。
セッションくらいすれば良いのに。
特に横浜駅っつーのは、
終電間際でもワカゾーどもが大量にタムロしていますし、
壁にもたれてギターをかき鳴らしているヤツの前にも、
多かれ少なかれ、それなりの数の視線が注がれている訳です。
耳をすましてみると、
数本のギター、何人かのヴォーカル、
名前を知らない小さめのドラムなど、
まとまれば、ちょっとしたライブくらい出来そうなのですが。
なんか、もったいないな、って。