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失われた翼


  ウィザードリィが復刻されました。

  待望のウィンドウズ版、
  昔懐かしいシナリオ#1〜#3が入って定価は8800円 ( 税別 ) です。

  以下は、Webページからの引用です。
  勝手に引用してきましたけど、
  誤った解釈が起きないように配慮したつもりです。
  レイアウトの制御以外は1字たりとも変更していません、念のため。

  今回発売する「 ウィザードリィ リルガミン サーガ 」は、
  世界的な大ヒットとなったパソコン版のシリーズ、
  シナリオ1( Proving Ground of the Mad Overlord 邦題 「 狂王の試練場 」 )、
  シナリオ2( Knight of Diamonds邦題 「 ダイアモンドの騎士 」 )、
  シナリオ3( Legacy of Llylgamyn邦題「 リルガミンの遺産 」 )の通称「 三部作 」を
  CD-ROM一枚に収録したものです。

  ローカスでは当時のプレイ感覚を完全移植しつつ、
  グラフィックを2D / 3Dともに現代風にグレードアップさせ、
  さらに初心者でも気軽にプレイできるように簡単な操作を実現しました。
  もちろん、当時プレイしまくったウィザードリィファンの方々のために、
  発売当時の雰囲気を再現するモードも搭載しています

       ミ☆

  思い起こせば中学生のころ、
  初期のパソコン ( 具体的には88mk2 ) でチマチマと、
  地下に潜ってモンスター倒してアイテム集めてマッピングして、
  ほんと、飽きもせず、
  ひたすらモニタの前で座り続けていました。

  なにはともあれ大昔のゲームです。
  プログラムサイズなんて、今と比べりゃスズメの涙、
  システムもこの上なくシンプルです。

  それでも、今なお強い光を放ち続けている、
  非常に魅力的なゲームです。

  それゆえ、
  一時期流行った「 for Windows 」ソフト達の中に、
  なぜゆえにこの名がなかったのか、
  どーにも不思議でなりませんでした。

  まぁ、きっと色々な事情があったのでしょう。

       ミ★

  が、しかし!

  一日の最高気温が下がりはじめて、
  イヤでも冬を意識し始めたある日、
  ゲーム情報に激烈に疎い私に朗報が届きました。

  なにぃ、ウィンドウズ版が出るぅ?!
  買うっきゃないじゃん (T T)

  で、待つこと約1ヶ月、本日、発売日の翌々日、
  某地方都市 ( あ、東京だっけか、町田って ) を歩き回って、
  ようやく入手に成功しました。

  うーむ、案外売ってないもんなんですね。

       ミ☆

  さっそくインストールして、
  なにはともあれ起動……。
  とりあえずキャラクタ4人作って……。

  なんじゃ……こりゃ。

  ざけんなぁぁぁぁぁぁっ!!

  ファイル足りねーぞ、
  バグあるぞ、
  作りが、ダ・サ・イ、ぞ!

  なめるな〜 (T T)

  一番気に入らないのは、
  上記宣伝で「 当時のプレイ感覚を完全移植し 」たって文句。

  おみゃーら日本語知ってんのか?
  PC版やったことあんのか?
  まじめにやってんのか?

  マニュアルにもあるけど、
  せめて外箱の誤字くらい気付けっつーの。

  ほんでもって、
  必要CPUがペンティアム133MHz以上で、
  推奨がペンティアム200MHz以上ってのは、
  一体どーゆー料簡じゃぃ。

  騙された、よ。

  もしかして、
  某MSのダミー会社ちゃうんちゃうか?( それは違うか(汗) )

       ミ★

  このゲーム特徴は、
  プレイヤに想像力を要求する点だと思っています。

  もちろん、当時のコンピュータの能力を考えると、
  これは怪我の功名、結果オーライ的なモノではあるでしょう。

  とはいえ、よく言われるように、
  ダンジョンはそっけないワイヤーフレームだし、
  数少ない「 絵 」であるモンスターグラフィックも、
  同種のそれで共有していたりして、
  なんとも、
  ある意味「 しょぼい 」ゲームではあります。

  でも。

  足りない所は自分の脳ミソで補えば良い。

  キーを叩いて打ち込む呪文や罠の名前も、
  メイジやプリ−スト、シーフ達の作業工程だと思えば、
  一気に彼らを身近に感じられるようになります。

  そーゆー拡張解釈を導入できる懐の広さ、
  そして、それに耐えられる強靭で、バランスの取れたシステム。
  素晴らしいの一言に尽きるでしょう。

       ミ☆

  もう10年くらい前でしょうか、
  ファミリーコンピュータ版が発売されました。

  当然といえば当然、キーボードによる打ち込みは無し、
  全てあのアズキ色のコントローラでの操作が実現されていました。

  また、グラフィックも強化され、
  モンスターだけでなく、迷宮の壁にも色が付きました。

  とりあえずやってみたのですが、
  どうにも、馴染めませんでした。

       ミ★

  またしばらくして、
  「 ベイン・オブ・コズミックフォージ 」が発売されました。
  シリーズ6作目にあたります。

  システムは大幅に変更され、
  モンスターはグリグリ動き、
  ついにプレイヤーキャラクターにも「 顔 」が付いてしまいました。

  更に7作目の「 クルセイダーズ・オブ・ダークサヴァント 」。

  営業さんとしては「 進化 」なのでしょうが、
  ワードナと顔なじみの我々としては、
  それは、
  退化もしくは突然変異以外の何者でもなく、
  はっきり言って別のゲームなのでした。

       ミ☆

  このシリーズに限ったことではありませんが、
  二時記憶容量の増加に伴い、
  プレイヤが想像力を働かせる機会が少なくなったようです。

  確かに技術の進歩は素晴らしいことです。

  けど。

  あなたの想像力は健康ですか?
  既製のメディアに侵されてはいませんか?

  こーゆーことを気にしたことはありますか?

       ミ★

  今やウィザードリィの伝説は風前の灯です。
  いや、伝説と化した、でしょうか。

  盛者必衰。
  そんな悲しい言葉が脳裏をよぎる、ある冬の日曜日でした。


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