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雑記 19981101


  タイトルには11月1日とありますが、
  これはリリースの日付であって、
  当然、実際の中身はそれ以前の出来事なわけです。

  10月22日。恐い日でした。

  朝、玄関を出て1分以内に3匹の野良猫に睨まれる。

  これは、まぁ、別段珍しくないですな。
  基本的に猫はじ〜〜っとこちらを見ているものですし、
  変に流し目でもされても困りますし。

  ま、こんなのは序の口でした。

       ミ☆

  5分後。1つ目の恐怖。

  歩道をテクテク歩いていると、
  前方からスーツ姿のサラリーマンが3人。

  皆、年の頃は40ちょいといったところで、
  働き盛りの日本のおとーさん、てな感じでした。

  問題は、向かって一番右側の男。
  歳はどう見ても40は下らず、
  中肉中背、髪をスッキリ七三に分けていました。

  その辺にいくらでもいる、
  ヒゲ剃り後の青がまぶしい日本のサラリーマン。

  髪の毛を除いては。

  七三の髪の毛が……真っ赤

  とっさの欠伸で目の動きをごまかしつつ、
  足早にその場を離れたのでした。

       ミ★

  帰り道、駅から1分。2つ目の恐怖。

  駅に付き物の宝くじ売り場。
  その隣に、これまた付き物の3分間証明写真。

  電車から降りて 改札を抜けて 階段を降りて、
  さぁて、さっさと部屋に戻って……、ん?

  ふと顔をむけたのは進行方向左ナナメ前方。
  もう少し詳しい表現をすれば、10時の方向。

  その3分間証明写真ボックスの椅子に座り、
  5cmほど開けたカーテンの隙間から、
  じぃ〜〜〜っと熱い視線であらぬ方向を睨む男。

  幸いにも、
  私ではなく、別の誰かを見ているようでしたが。

  見なかったことにしようと心に決めて、
  足早にその場を離れたのでした。

       ミ☆

  帰宅5分前、3つ目の恐怖。

  通勤路に、行きつけの床屋さんがあります。
  毎日という訳ではありませんが、ここはよく通ります。

  さてその床屋、ガラス張りにレースのカーテンなので、
  朧げにですが、外から店内の様子を窺うことができます。

  歩きながら何気に視線を漂わせると、
  オヤジさんが鋏でチョキチョキやってるのが、
  鏡ごしに見えました。

  遅くまで大変やなぁ〜。

  と思ったのですが、
  ありゃ、立っとる場所がいつもと違うで。

  もう一度見てみると、客は一人もおらず、
  そのオヤジ、あの床屋椅子の近くではなくて、
  壁に向かってなにやらチョキチョキチョキ……。

  覚悟を決めて、
  眼球だけでなく顔全体を店のほうへ向けて観察すると、
  げげ、コヤツ、観葉植物にシャギー入れてやがる……。

  素早く顔を前に向け、伸びてきた髪の毛を気にしつつも、
  足早にその場を離れたのでした。

  ま、こんな日もあるさ。


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