目
某相模大野駅のホームをひゅらひゅら歩いていると、
不意に強烈な視線を感じました。
大学生くらいの女の子、
シュートカットの下から覗いたその目のまた奇麗なこと、
思わず石化しそうになりました。
ほんと、背景に「 凜っ 」ってな文字が浮かんでそうな、
苛烈で美しい、澄み切った黒い瞳。
目が合ったのは偶然でしょうけど、
いやぁ、眼福、素晴らしいもの ( ? ) を見ることができました。
感謝感謝。
しかし、「 目は心の窓 」とはよく言ったものです。
ちょいと眺めてみると、
終電まぎわの残業サラリーマンの目は死にきってますし、
朝の満員電車も似たようなもの。
見れば見るほど心が寒くなります。
ま、私もその中の1人だったんですけどね。
それにしても悲しい。
目を濁らせたまま生きている人が多すぎる。
鏡を見ないのかな?
見ても気づかないのかな?
誰も教えてくれないのかな?
それとも、
気付いていても何も手が打てないのかな?
家のローンが残ってる?
子供が大学にはいる?
今の地位が惜しい?
輝きを失ってしまった人間なんて……、ねぇ。