創立60周年を迎えるにあたって


     学校法人高砂学園

     理事長 砂秀樹 
 
 

地域の行政及び教育関係各位のご支援に対しまして、こころから感謝申しあげます。また、OB及び現役保護者の皆様があたたかくご支援くださっていることに教職員を代表して厚くお礼申しあげます。

 高砂学園がここまで成長できたのは、短期大学、4大ブーム前に文化服装学院で女性を磨く、技術を身につける時代の200人を超える大勢の生徒さんが母となり、祖母となって幼稚園を支援いただけている力があってこそと思います。

さらに服装学院時代のOBの先生、各幼稚園開園当初のOB先生皆様に当時を思い出しながら尽力いただきましたことに、心より感謝申しあげています。

 さて、今日幼児期の教育は益々重要性が高まってまいりました。幼児期は、頭で映像化が大人ほど簡単に実現できないので、大人の言っている意味がわからない、もう少し時間があれば理解できるのにイライラにつながったり、きれるように忘れようとしたり、集中力のさまたげになったりする姿が見られます。あたたかい人間関係という環境で意欲のわくいろいろな活動を総合的に取り入れて楽しい幼稚園をめざしてまいりました。行事の当日、ひなまつり遊戯会でステージのそでから園児のダンスを見る時に、園児の姿、ふるまいに保護者のかたの感性が見えたり、担任教諭の感性が見えるとき感動から涙があふれる思いになります。ふと観客席を見ると保護者のかたも目をうるませて、ステージの前で指導している先生の目にも涙があふれて我慢している姿を見ると、この職業をしていてよかったと感じる瞬間でした。

 現在の学園は、環境整備面で耐震、災害安全対策、トイレ改装等清潔感、保護者間同士のあたたかな交流等に重点を置いて、人的環境面で各幼稚園の先生がたが、園児の笑顔があふれる幼稚園のための楽しい企画を考えています。笑い声、時にはかわいい歌の声、ダンスをしている姿が見られる幼稚園として、成長していく園児が保護者のかたが卒園を迎える時に、この幼稚園に入れてよかったと思っていただけるようこれからも見守っていきたいと存じます。