ゴールデンアックス (C)SEGA ENTERPRISES,LTD
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私がメガドライブを通してこのゲームに初めて出会ったのは、
忘れもしない1990年の冬。寒風吹き荒れるりぐ邸を初めて訪問したときのことだ。
その当時、MSXという似非パソコンごときに至福の時と恍惚の顔を、出し惜しみすることなく捧げていた私にとって、
りぐ邸での社交パーティにおけるメガドライブと戦斧との出会いは斬新な文明開化だった。
カステラ、すきやき、散切り頭、そしてメガドライブに戦斧…それはまさに、私のゲーム史においての黒船来航と言えよう。 それから約10年、今日に至るまで、このゲームを一体何度クリアしたことだろうか。 べつに極めるでもなく、デバッグをするでもなく、ただ単にりぐ氏の家を訪れるたびにこのゲームに惹かれ、心ゆくまで興じていた少年時代。 一回クリアしてしまえばやる気の失せるソフトが多い中、10年経っても変わらぬ美味しさを我々に提供してくれているソフトがあるだろうか? いや、それ以上に、これほどまでに乳首を震わせ、過剰に鍛え上げられた筋肉をこれ見よがしに誇示するキャラがいたであろうか? そんな想いを胸に、ゴールデンアックス全シリーズを高々と掲げ、太陽の祝福を浴びながら街を練り歩く私のその勇士ぶりに、自らの死を感じ取ったのだろう。 ゴールデンアックスブリーダーであるりぐ氏がこのソフトを隠したことも一度や二度ではない(注1)。 ゲームのやりすぎで、親にファミコンを隠された同志は数多くいると思うが、 「ゴールデンアックス」を隠されたのは世界広しといえども私くらいなものだと自負している。 |
メガドライブ版「ゴールデンアックス」 ACからの移植作品 MEGA-CDでも「SEGA CLASSIC」に収録されている。 (但し、MEGA-CD版は1Pプレイのみ) また、本作はPC-Eにも移植されている。 PC-E版は、2人同時プレイができなかったり わけのわからない2Dアニメシーンが追加されていたりして かなり不愉快なデキだ。(プンプン)
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メガドライブ版「ゴールデンアックス2」 なんとなく、作りが雑‥。 メガドライブ版「ゴールデンアックス3」 戦斧ワールド崩壊ぎみ 海外マスターシステム版「ゴールデンアックス」 結構、デキが良い。頑張っている。 |
それほどまでに人の心を惑わし、人々を冥土へといざなう危険な悪魔の色遊具。 このゲームは1人プレイよりも2人同時プレイの方が断然面白さが伝わってくるのだが、 残念なことにこのゲームを2人同時プレイで始めてしまった場合、 そのあまりに危険な殺傷能力が最大限に引き出されてしまうのだ。 一応はプレイヤーもキャラも類い希な演技力で、モンゴメリ文学の登場人物のごとく良識人を演じているが、 すきあらば己の剣と拳を返り血で深紅に染めてやろうかと虎視眈々と狙い澄ましている雰囲気が ちらりほらりと見え隠れしているのが目に余る。 例えば闇夜が白みはじめた東雲のこと。悲壮な顔で猛者から逃げ惑う村人らの様を一目垣間見るや否や、 それまできちんと鞘に納めていた斧と剣をわざわざご丁寧に抜き出してまで彼らを追いかけ回しているし、 例えば敵味方入り乱れて祖国の家族を想い、正義のために戦っている昼下がりのこと。 敵にリンチされている仲間を助けるべく飛び込んだはずの自分が、気付けばその仲間の襟首を率先して我先にと天高々と掴みあげているし、 例えばママのおっぱいが恋しくなって、夕食の献立が気になりはじめる黄昏時のこと。 崖っぷちで、今にも奈落の底へ儚き夢のように崩れ落ちてしまいそうな仲間の手をとるべく、 その友のもとへ走り込んだ矢先、己の手を差し伸べるよりも前に、猛毒を塗りたくった剣の矛先を友に向けて滑走しているし、 例えば戦の疲れを癒す静かな夜のこと。炎に照らされた相手の顔に手を添え、潤んだ瞳を見つめながら愛の囁きを耳元で呟いたかと思えば、 次の瞬間にはたかだか安物の賞味期限いっぱいいっぱいのオージービーフを血眼になって奪い合っている。 しかもこれら一連の行為を、かの沖縄アクターズスクールばりの満面の笑みで行うというのだから、末恐ろしい。 | ||||
こうした悪魔の宴も終焉を迎え、エンディングのスタッフロールが晴れやかな秋空の雲の如く流れる頃、
君はさらに恐ろしい地獄絵図を目にするであろう。そこに広がる光景はまさに“夢のオールスターホームラン競争”。
白球に見立てたスタッフロールと敵キャラを、渾身の力をこめて次から次へと場外スタンドへ叩き込んでいるその様は、
優勝賞品に“世界の美女一年分”でもあるのかと疑う程である。
これでは、ソーサもマグワイアも色褪せて見えるくらいである。
このように、これほどまにバイオレンスでアナーキーな世界観を全面的に押し出しているマッチョソフトであるにもかかわらず、
それらをファンタジー色豊かな色合いと演出で、何事も無かったかの様に全てかき消しているところはさすがと言わざるを得ない。
どんな内容か全く知らされずにゲーム静止画像だけを見るなら、
まるでディ○ニーのゲームソフトを見ているかのように錯覚してしまう。
そんなもみ消し上手なこのソフト、ある時はプロポーズ時のムード作りの友に、
ある時は家族で過ごす雪降る夜の暖かな灯火の代わりに、そしてある時は新しい生命を祝福する天使のゆりかご
になって、我々に優しさと温もりを教えてくれることだろう。(すくるど)
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ゲームギア版「アックスバトラー〜ゴールデンアックス伝説」 ARPGとなってGGに降臨 そのデキの悪さには鳥肌も立つ。 サターン版「ゴールデンアックス デュエル」 格闘ゲームとして登場。 AC(STV基盤)からの移植 ‥more. 海外マスターシステム版「GOLDEN AXE WARRIOR」 ゼルダタイプのARPGらしい。 ちょっと欲しいな‥。 |
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ゴールデンアックス伝説は永久に… | |||||
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