メッセージ・イン・ア・ボトル
| <年度・国> <監督> <原作> <撮影> <音楽> <出演> |
1998年・米 (映画・みてある記) ルイス・マンドキ ニコラス・パーク ケイレブ・デシャネル ガブリエル・ヤレド ケビン・コスナー、ロビン・ライト・ペン、ポール・ニューマン、ジョン・サベージ、イリアーナ・ダグラス、ロビー・コルトレーン |
| <あらすじ> 離婚後まもないシカゴの新聞記者、テリーサ(ペン)は、休暇先の海岸で手紙の入ったボトルを拾った。亡き妻への愛を綴ったその手紙を新聞社に持ち帰ったところ、彼女のボスはそれを新聞に発表してしまい、大きな反響を呼ぶこととなった。彼女は手紙の主を探すため読者からの反響を頼りにリサーチを始める。 |
| ケビン・コスナーが久々にあまーいラブロマンスに主演した「メッセージ・イン・ア・ボトル」は、全米で170万部のベストセラーとなった原作の映画化作品です。 シカゴの新聞社に勤めるテリーサ(ロビン・ライト・ペン)は、バツいちのキャリア・ウーマン。たまたま休暇で出掛けた海辺で、手紙の入ったボトルを拾います。亡くなった妻への想いを面々と記したその手紙に心打たれた彼女は、送り主を探し出すためリサーチを始めるのでした。 というわけで、記事の取材というよりは自らの好奇心を満たすため、ついに送り主を突き止めた彼女は、小さな港町で船の修理工をしているというその男、ギャレット(ケビン・コスナー)に会いに行くことになります。女なら一度でもこんな誠実な愛され方をしてみたいわぁと、思わずうっとりしてしまうようなロマンチックな手紙を書いた人物が、実際に会ってみると中年太りの田舎のオヤジだったりするとガッカリなのですが、そこは映画の世界、あのハンサムなケビン・コスナーさまご登場となるわけです。バリバリのキャリア・ウーマンが田舎暮らしの男に惹かれてしまうというパターンは、「モンタナの風に抱かれて」の時もそうでしたが、映画の主人公となる田舎暮らしの男は、都会の男より知的かつ寡黙、そして繊細で誠実。昔のように「男らしさ」すなわち「野生的」という画一的な描かれかたをされなくなったのが面白いと思いました。 その後の主人公二人の恋の行方は、オーソドックスな恋愛ドラマのお約束どおり、切なく甘〜いすれ違い・行き違いを重ね、舞台となる港町の海の美しさと共に観客をロマンチックな世界へと誘います。映像の色調も淡く落ち着いた色でまとめて心に傷を持ちながら新しい愛に戸惑う中年男女の恋愛をしっとりと描いてゆきます。 ケビン・コスナーは、最愛の妻を亡くして失意の底にある中年男を危なげなく演じているのですが、ミーハーなファンとしては、今一つ物足りないものを感じてしまいました。俗に後添えなら死に別れよりも生き別れと言われているように、このギャレットという男性も、才能と美貌に恵まれながら若くして病死した妻の死が受け入れられなくて、テリーサはなかなか彼の心の中に入り込めずにいます。まだ見ぬボトルの送り主を訪ねて行った彼女が初めてギャレットに対面した場面、ケビン・コスナーは相変わらずステキで、傷ついてボロボロになった中年男の哀れさはあまり感じられませんでした。このあたり、あまりにボロボロ過ぎれば幻滅でしょうし、またカッコ良すぎてもヒロインの母性的本能をくすぐることができないし、表現の難しいところですね。ただ、あまりカッコ良く演じすぎると、新しい恋愛にのめり込めない彼の言動が優柔不断な女々しいものに見えてしまいます。でもカッコ悪いコスナーは魅力ないしな〜(^^;)・・・とまぁ、ファンの心には複雑な思いが去来したのでした。 ところで、この映画には3通の手紙が登場します。その中の一通はストーリーの展開上、小さなドンデン返しになっていますので、手紙文紹介のナレーションは注意深くご覧になることをお薦めします。 お薦め度 ○(ポール・ニューマンの出演場面をもっと見たかった!) 採点 ★★★(6/10 points) マキ 7/4/99 |