ブドウ栽培

巨峰系ブドウ5種類とシャインマスカットを栽培しています

巨峰 安芸クイーン 藤稔 ピオーネ ブラックビート シャインマスカット
収穫は9月中旬 繊細でやわらかい
甘さと香

収穫は9月中旬
収穫は8月下旬 収穫は9月中旬 ピオーネと藤稔を
かけた極早生
収穫は8月上旬
マスカットの香り
収穫は9月中旬

巨峰系4倍体ブドウの栽培方法 

元肥・剪定 ブドウ苗植付け後2年目、初めて実を付けることになる
幹の周囲に油粕と骨紛の有機肥料、ハウス内全体に
堆肥を元肥として入れる。

剪定は左右に第1と第2主枝を出し、その第1主枝より
第3主枝を第2主枝より第4主枝を分岐させる。
今では新しい枝が伸びる空間は十分あるが、
枝数が増えてくると剪定方法が難しくなる。
萌芽
芽かき
昨年伸びた枝の節々から新芽が伸びだす。
一斉に発芽し同じ成長なら問題はないが、成長が
遅れたり早かったりすると、ジベレリン処理などの作業が
画一にできなくなる。
全ての芽を伸ばすと枝が混み合いまた木の貯蔵養分が摂られ
果実の成長に良くないことから、発芽・発育の不ぞろいな芽は
掻き落とす。また伸びる方向が悪いものや上向きや下向きに
伸びだした芽も掻き落とす。

新梢伸長 木が若く元気であると新梢が良く伸びる。(木が暴れると言う)
このようになると花振るいが起こり、受粉うまくいかず
実が止まらなくなる。

これを押さえるために撚糸(梢をねじることで成長を抑制)を行う。
後で分ったことであるが若木は摘芯(先端と切る)や撚糸を
しても側枝が伸びだすので効果はないようである。

花穂の間引き 新しく伸びた新梢の3節目以降に花穂が2〜3個付く。
そのままにしておけば成りすぎ良い実にならない。
下を向いた成長の揃った穂を1つ残し他の穂は切捨てる.。

花穂がが混み合わないように1u当たり5〜6の花穂(後に房
となる)となるようにする。
花穂の切込み 花穂の間引きと合わせて花穂の切込みをする。
そのままにすると花振るいが起こり結実が悪くなり、まばらに
実が止まった40cm程の房が出来上がってしまう。
・種ありの場合 
 花穂の1〜7段目までは切捨て、13段程度を残し
 先端を切捨てる。
・種なしの場合
 下の写真のように先端4cm程度を残しそれ以外の段は
 切捨てう。
 
1回目
ジベレリン処理
(種なしにする場合)
種なしブドウにする場合は開花時期に
ジベレリン25ppm液に花穂を浸漬する。
2度つけしないように液には食紅を加えておく。

花穂としては先端部分4cmを残し切捨て
ジベレリン処理すると、約400gの房に成長する。

ジベ処理は初めてであることから、全品種の第4主枝で
ジベ処理の経験を積むことにした。
2回目
ジベレリン処理
(種なしにする場合)
1回目処理から10日後、2回目のジベレリン処理をする。
これは種子が無いと果粒が大きくならないので、
植物成長調節として使用する。
収穫時に分ったことだが、ジベレリン剤はブドウの房を
硬くしてしまい、輸送時に果粒が取れやすい。

2回目のジベ処理にはフルメットを使うと良いと
近くのプロの常磐さんに教えてもらった。
摘粒前 果粒が大きくなってくると良い実になるか分ってくる。
摘粒後 1房30〜40粒で400g〜500gの房になるように、摘粒する。
摘粒するのは変形粒(種が複数個入っていない)、無核粒(
大きくならない)、混み合ったもの。
残すのは楕円形の形の良いもので上部の4段は3〜4粒、
中央部の5段は2〜3粒、下部の4段は1〜2粒で房全体の
バランスを考えて残す。
袋掛け 摘粒が済めば直ぐに袋掛けをして、小さな害虫や病気から
ブドウの房を守ってやる。
巨峰系の4倍体ブドウは雨にも弱くビニールハウス栽培で
ないと病気で収穫には至らない。

大きな害虫の防除には4mmネットを張っている。
色付き始め 種なし処理された藤稔。
袋を外してみると少し色付きだした。

気温が下がってこないと色付きは良くならない。
傾斜地で熱気は流れ出るとは言うものの8月のビニールハウスは
熱すぎる。屋根のビニール被覆を外したいところであるが、
カラス、害虫,雨と敵が多すぎる。
収穫開始 8月下旬になると安芸クイーンが色付いた。
糖尿病の私にはブドウは大敵。
食べるのは味見程度にしておこう。