まどかの自己満足的思い出話
第1弾 「私とMSX」


第6回 「スプライトで遊ぼう」


 スプライトという機能を発見した私は、これでもかと言わんばかりに遊びまくりました。

 16*16ドットの人らしきモノを作って横に歩かせたり、上に歩かせたり走らせてみたり、飛ばせてみたり。
 それはそれは楽しいひとときでした。

 この他、その当時大好きだったドラゴンボールの「カメハメ波」や「気円斬」をさせてみたり、色を変えてスーパーサイヤ人に変身させてみたり好き勝手やってました。

 こうしてただのデモを作って楽しんだ後、私はいよいよゲームを創ってみたくなりました。
 そうして出来た私のゲーム第1号は「だるまさんがころんだ!」です。

 なんてことありません。ただの「だるまさんがころんだ」をコンピュータでやるだけのことです。変わっているところを言うとすればマイキャラが「だるま」ということでしょうか。
 
 ゲームは横から見た画面で、背景が空の青で、地面を表す茶色の長方形が画面下に描画されてて、その地面の上の辺をだるまが自動的に一定の速さで左に動いていきます。
 すると、左の端で後ろを向いている人が「だーるまさんが…… ころんだ!!」とこっちを向きます。その瞬間にボタンを押し、うまいタイミングで押した場合は「だるま」が転びセーフ。それの繰り返しで、左端の人に当たったらボタンを連打して逃げ、逃げ切ったらクリア。

 このようにゲームと呼べるのかどうかわからない作品を私は怒濤のごとく作りました。
 ボタンを連打して、泳ぐ速さを競うゲーム、ボタンを連打して腕相撲をするゲーム(形勢によって顔の表情が変わる(^^;)、向こうから向かってくる敵を斬っていくだけのゲーム、ガンマン、隕石を撃つシューティング等々、ワンキーゲームを1日1個のペースで創ったりしてました。

 こうして、ゲームをつくることに慣れてきた私は少し大きなモノを創ってみようと考えました。
 
 しかし、どんなジャンルを創ったらよいのか。
 RPGは無謀だし、シューティングやアクションは敵の動きとか難しそうだし、アドベンチャーはシナリオを考えないといけないし……。
 いろいろ考えた結果、パズルゲームを創ることにしました。

 そのきっかけになったものはゲームボーイの「パズルボーイ」です。
 これは床に穴が空いていて、いろんな形のブロックが置いてあり、このブロックを移動させたり、穴に落としたりして道をつくりゴールの扉を目指すというようなゲームだったと思います。

 というわけで、私は初めての中規模ゲームを作り始めるのでありました。


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