まどかの自己満足的思い出話
第1弾 「私とMSX」
第4回 「文字が出た!」
MSX・FANという心強い味方を手に入れた私はさっそく付録のFDに入っているゲームをすることに。 しかし、中に入っているのはほとんどが投稿作品で、これといってピンとくる作品があまりなかった。 一通り遊んで、飽きてしまった私は今度は本の記事の方に目を通すことにした。 MSX・FANには普通のゲーム雑誌同様の最新ゲーム情報の他、初心者の為のプログラム講座やら音楽についての記事など盛りだくさんの内容だった。 この記事の中で最も私の目を引いたのが「スーパービギナーズ講座」。 初心者の初心者を対象としたBASIC講座である。 このコーナーはホントに細かくわかりやすく説明してあり、この回はプログラムのLOAD・SAVEについてだった。 さっそくその記事のとおりにBASファイルをロード、そしてRUN。 おお、動いた。ちょっとした感動である。それまではMSX・FANのメニューからの起動だったので、BASICからの直接実行は初めての体験だった。 調子にのっていろいろなファイルをロード、実行してみる。 なんかピッ!って言って止まった。Syntax Error…… エラー初体験。 何もかもが新鮮だった。みんなも経験あるよね? いろいろやっていく間になんとなくファイルを読み込んで実行するだけはわかってきたので、今度はプログラムに挑戦しようと思った。 しかし、どうやって創ったらいいか、何もわからない。リストさえ表示できない。 これは困った。そこで必殺いろいろ押してみる作戦。 適当にキーを押してみる。と言っても珍しいのはファンクションキーくらい。 順番にファンクションキーを押してリターンを繰り返す。すると「F4」を押してリターンを押したところでなにやら文字が画面にばーっと流れる。 リスト表示成功である。 しかし、止め方がわからないので流しっぱなし。いつも見るのは最後の方だけ。これではだめだ。 そこで、私はBASICを勉強してみることにした。と言っても資料がないので、MSX・FANにやり方が載るのを待つしかない。 でも、これでは効率が悪い(期限が無いのに効率もくそもないが、私は気が短かった)ので、MSX・FANの広告ページに書いてあるプログラム通信講座に申し込むことにした。気分は進研ゼミ(^^; 親にはちゃんと勉強するからと、何とか言いくるめて(悪ガキ)申し込み成功。 何回かに分けていろいろな本が送られてくる。これで勉強が出来る。本当は毎回テストみたいなのがあって回答して送らないといけなかったのだが、そんなめんどくさいことはしたくなかったので放っておいた。別に支障無し。マイペース。 資料が出来たところでまずは、例にならってリストを打ち込み、実行。 最初は何でも文字表示。 10 PRINT "Hello!" ってなもんですよ。 それでも私は「おお!! 文字が出た!!」 って、うかれました。 こうしてプログラムの第一歩を踏み出した私は、「創ることの楽しさ」をかみしめていくのでありました。 |