3大ゲームはどれもゲームの基本的なフレームワーク は同じで、改造するところはMMC上に保存したfpkファ イルを読み込む部分と起動・終了時にmmcInit/mmcExit を加えるという共通化されたものになります。 ですので、各ゲームで微妙に改造する個所が変わる事も ありますが、違いはすぐわかると思いますので、その辺 は割愛して説明します。 ※この改造はMMC対応カーネルが入っているP/ECE専用と  なります。ご注意ください。  また、MMC対応カーネル専用のMMC制御APIを使用します  ので、カーネルのソースやメニューサンプルソースから  mmc_api.lib / mmc_api.h の入ったmmc_libフォルダを  各ゲームのsrcフォルダ内に作成しておいてください。 <改造方法> 1.makefileの変更  各ゲームのsrcフォルダにはmakefileが含まれています。  そのmakefileを適当なエディタで開いて、以下の部分を  追加・変更します。  ○ makefileの改造個所 ○ ・LIBS変数(?)を追加 # 構成ファイル・生成ファイルのマクロ PRGNAME = padv FILENAME = padv CAPTION = てのひらノベル OBJS = 13dpp.o ad_main.o\ hb2_open.o\ ad_game.o\ ad_rep.o\ ad_res.o\ ad_end.o\ ad_menu.o\ inflate.o unpack.o\ common.o\ usbcapt.o verchk.o mymalloc.o\ instdef.o #music\wave\i_BD909.o music\wave\i_CYMBD.o music\wave\i_HANDCLAP.o music\wave\i_HC909.o music\wave\i_HO909.o music\wave\i_SD909.o music\wave\i_SDGATE.o music\wave\i_TOMH1.o music\wave\i_TOML1.o music\wave\i_TOMM1.o music\wavetable.o #2004/05/20 Add by Madoka LIBS = mmc_lib\mmc_api.lib ↑こんな感じで追加   ・リンク時にLIBSもリンクするように変更 $(PRGNAME).srf : $(OBJS) $(LD) $(LDFLAGS) -e$(PRGNAME).srf $(OBJS) $(LIBS) #2004/05/20 Add by Madoka $(LIBS)を追加 ○ ??_main.cの改造個所 ○ ※??には以下の文字が入ります。    ad : 緋色の霧    mj : じゃんぴーす    rt : れとるとまじっく   ・pceAppInit関数の前に以下の定義を追加します     //2004/05/20 Add by Madoka #define MMC_MAXFILESIZE (256) //MMC上から読み込むファイルの最大サイズ(KB) void pceAppInit( void ) { PCETIME strTime; 〜以下略〜 ・pceAppInit関数に以下のAPIコールを追加     void pceAppInit( void ) { PCETIME strTime; //2004/05/20 Add by Madoka // MMC Init. mmcInit(MMC_MAXFILESIZE * 1024); // pceCaps Init. usbCaptureInit(); // Display Init. pceLCDDispStop(); pceLCDSetBuffer( vbuff ); 〜以下略〜 ・pceAppExit関数に以下のAPIコールを追加 void pceAppExit( void ) { FadeRefreshMaster(); StopMusic(); // FirstDrawObject Init. // unhook_LCDDrawObject(); // pceCaps Release. usbCaptureRelease(); //2004/05/20 Add by Madoka mmcExit(); } ○ include.hの改造個所 ○   一番最後にでも以下の行を追加します。   //2004/05/20 Add by Madoka #include "mmc_lib\mmc_api.h" この他common.cにも追加しないといけない場合もある   ので、そこらへんは臨機応変にエラーを見て対応して   ください。 ○ その他のファイルでの改造個所 ○ この他の個所の改造は、それぞれのゲームで以下のAPI   が使われている個所で、pceFileOpen→mmcFileOpenと   いうようにAPI名の最初のpceをmmcに変更するとそれら   のAPIがMMC対応になります。(引数は互換性があるので、   API名の変更だけで対応できます。)   変更するAPIの対応は以下の通りです。      pceFileFindOpen → mmcFileFindOpen pceFileFindNext → mmcFileFindNext pceFileFindClose → mmcFileFindClose pceFileOpen → mmcFileOpen pceFileReadSct → mmcFileReadSct pceFileClose → mmcFileClose これ以外のpceFile系APIには対応していませんので、   変換しないで下さい。   また、変更する個所ではソースの流れを読んで、fpkを   MMC上から読むようになっているところのみを変更して   ください。   セーブデータ等はP/ECE上のフラッシュメモリに書き込   むので、セーブデータ等を読み込むpceFileReadSctを   MMC対応版に書き換えてしまうと正常に動作しなくなり   ます。ご注意ください。   各ゲームでの変更が必要なファイルは以下の通りです。   ・じゃんぴーす common.c   ・れとるとまじっく common.c   ・緋色の霧    ad_menu.c common.c これらのファイルの中からpceFileを検索して該当部分   を変更してください。 以上の改造をしたpexと各ゲームのfpkファイルをMMCに保存 すれば、MMC対応カーネルのサンプルであるMMCメニューで 各ゲームを起動することができます。 なんか、これらの3大ゲームがいちいちP/ECEに転送し直さ なくても遊べるって嬉しいですよね(^^ 何かありましたら、お問い合わせはまどか宛までお願いします。 決してこれらのゲームの作者であるまかべひろしさんや (株)アクアプラスには問い合わせをしないようにして下さい。 それでは〜 まどか http://www2.plala.or.jp/madoka/ madoka@olive.plala.or.jp