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maru01_05.gif (1306 バイト)   CAMARA/Kowa
KOWA
あの、薬の『コルゲンコーワ』の興和が、カメラを製造していました。
(厳密には、薬は『興和新薬』でカメラは興和・電気光学機器事業部です)
ミデイアム・フォーマット 1眼レフ6×6版カメラの不朽の名作です。
コンセプトがはっきりとし棲み分けしています。当時発売されていた代表的な中版6×6版カメラは、高価な八ッセルブラッド、二眼レフCシリーズのマミヤ、横形ボディーのフォーカルプレーンシャッターのブロニカ。発売当時日本製のレンズシャッター6×6版1眼レフは存在しませんでした。
特徴

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縦形ボディ
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 ハッセルブラッド、ブロニカがバック交換システムを捨てられずに横形ボディーにせざるを得ない中、独創の縦形1眼ボディ。興和は最後までこのボディスタイルに固執しました。 
 縦形ボディ自体は興和の独創では有りません。2眼のローライフレックス、マミヤのCシリーズ。現在6×6版1眼でこの形はローライ6000シリーズに見られます。
 2眼レフを使ったことのある方はわかると思いますが、ウエストレベルファイルンダーを使用したときに、縦形ボディは非常に安定感があります。縦形ボディのメリットは何といってもこのホールディングしたときの安定感です。
 ただし縦形にする問題は、バック交換システムが難しくなることです。横形にすれば、ミラー室とフィルム室を単純に分割することにより構造が簡単にできます。
 

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完全メカニカル
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 セイコー0番レンズシャッターを使用。T(タイム),1〜1/500 全レンズストロボ全速同調。セルフタイマー付。
 中版カメラでの撮影の場合、速写をあまり必要としないので、1/500でシャッタースピードは十分です。
 ファインダーはクイックリターンではなくブラックアウトですので、再度シャッターチャージするまでファインダー画面は見えません。これはレンズシャッターのシャッターチャージの構造上仕方ありません。しかしボディの構造が簡素化されている分、故障が少ないのが魅力です。
 また電池を使用しないということは、厳冬下での電池出力劣化による誤動作も無いということです。このカメラでなくては撮れなかった写真もあります。厳冬下の北海道で、気動車のブレーキがねっぱる(凍り付く)ほどの吹雪の中でも、このカメラは正常に動作しました。
 

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自社開発レンズ
すべてのレンズが自社開発・製造だそうです。
色再現性も、マルチコードレンズに至って申し分なくなりました。
以前、興和のサービスに直接レンズをオーバーホールに出しに行ったとき、
  『レンズが割れても、レンズのダイキャストさえあれば作成します』
といわれました(今できるかはわかりません。金額もわかりませんが)。
それくらいの技術・生産能力があるということです。  
      
ラインナップ
全て完全メカニカル。露出計付ファインダーを使わない限り電池は使用しません。

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KOWA/SIX
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 昭和43年発売開始。無駄の無いシンプルな機能。

 写真はプリズムファインダーを装備したところです。

 ストロボ用のアクセサリーシューとレンズロック解除ボタンが見えます。

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KOWA/SIX MM
  初期型のSIXに、多重露光(Multi)とミラーアップ(Millro up)機能を追加したものです。
 このモデルは持っていません。
 Super6×6を持っていますが、多重露光はこの間使用したことが有りません。ミラーアップは、ミラーアップしても遮光版の衝撃は加わりますので、スローシャッター使用のときはセルフタイマーを使います。
            
   

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KOWA Super 6×6
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 中版カメラユーザーにとって夢の『遮光版無バック交換』を独創的な『L型バック交換システム』で実現。

 しかしこれを現役で使っている人は、よっぽどの『マニ』でしょうね...(^^;  

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 これが、独創の『L型バック交換システム』

 遮光版と遮光版開閉機構をフィルムバック側に持たせ、シャッターチャージと同時にミラーと遮光版が戻る機構です。

 フィルムバックは
   ・6×6     12/24枚
   ・6×4.5  16/32枚
   ・ポラロイドバック
などがありました。

 

アクセサリ
当時のスペックで、最後のシリーズラインナップはMamiyaM645シリーズと互角のラインナップをそろえていました。

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レンズ
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40mm/F4.0

画角90°の超広角 

KOWA/SIXを使用している人で、このレンズを持っているひとはほとんどいないと思います。
自慢のレンズです。

 

 

 広角レンズ

 55mm/F5.6

 やはりこの位の広角が一番距離感がつかめ、使いやすいレンズです。

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 標準レンズ

 85mm/F2.8

 85S(Sレンズ)でマルチコートとなりました。Sがつかないものはシングルコートです。

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 中望遠

 150/F3.5

 ちょうどいい距離の中望遠。多用します。

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 望遠

 200mm/F4.5

 手にしているものの、あまり使用しません。ちょっと中途半端なのです。

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 望遠

 250mm/F5.6

 

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接写リング
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 接写リングには、T1〜T3まであります。

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