最終更新日:平成16年7月21日

古代史の発見記録

索引

 前書き
 第1章 縄文以前等の記録
  1. 
 第2章 縄文時代の記録
  1.中国夏王朝宮殿跡か(16.7.21)

 第3章 弥生の記録
  1. 弥生時代はこれまでの説より五百年遡るか(15.5.20読売報道)
 第4章 大和以後の記録
  1. 
 第終章 参考文献

 前書き
 このページは祖先の活動に関する新発見を中心にまとめるつもりである。その概要は次の通りとする。
 第1章は縄文以前の記録を集積
 第2章は縄文時代の記録を集積
 第3章は弥生時代の記録を集積
 第4章は大和時代以後の記録を集積

 第1章 縄文以前の記録
 1. 
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 第2章 縄文時代の記録
 1.中国夏王朝宮殿跡か(16.7.21)
 [北京=竹腰雅彦]中国国営新華社通信は二十日,中国の伝説で最古の王朝とされる夏王朝(紀元前21世紀〜同16世紀頃)の中心地と見られてきた河南省偃師(えんし)市の「二里頭遺跡」で,大規模な宮殿を持つ,三千六百年以上前の古代都市跡が発見されたと伝えた。
 中国社会科学院は「中国最古の都市」としており,夏王朝の実在を裏付ける発見として注目される。
 偃師市は洛陽市東隣の黄河中流域に位置。二里頭遺跡の面積は少なくとも三百万平方bで,確認された都市跡は約十万平方bに及ぶ。昨春以降の調査の結果,古代都市跡にある宮殿跡は,東西約三百b,南北約三百六十〜七十bで,幅二bの城壁も確認された。宮殿跡の四方には幅十〜二十bの道路が縦横に張り巡らされ,大型の建築群が計画的に配置されていたという。また,遺跡からは祭祀に用いられたと見られる青銅器や,中国最古と見られる車輪の跡も見つかった。
 社会科学院の調査担当者は「明確な計画に基づいた中国最古の都市で,中国の古代都市の源流」と話している。
 中国歴代王朝のうち実在が確認されているのは,殷墟や甲骨文字の発見で社会構造が明らかになった「殷」(紀元前16世紀〜同11世紀)までで,殷に先立つとされる夏王朝については実在が証明されていない。(/16.7.21)
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 第3章 弥生時代の記録

 1.弥生時代はこれまでの説より五百年遡るか(15.5.20読売報道)
 弥生時代の始まりがこれまでの定説を約五百年さかのぼり、紀元前十世妃ころになる可能性が高まったとする研究成果を、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市、宮地正人館長)が十九日、発表した。九州北部で出土した弥生時代早期から前期にかけての土器などの年代を、放射性炭素(C14)年代測定法で測定した結果、明らかになった。水田稲作の開始も約五百年さかのぼることになり、日本の古代史を根底から覆しかねない成果。教科書の書き換えに発展することも予想され、学界は縄文時代から弥生時代を経て古墳時代に至るまでの年代観を再検討する必要に迫られることになった。
 今村峯雄教授(歴史資料科学)を中心とする同博物館の研究グループが、九州各地を中心に朝鮮半島南部の遺跡計十二か所から出土した縄文後期から弥生時代中期にかけての土器三十二点を抽出。それぞれの土器に付着していたススなどをAMS法(加速器質量分析法)と呼ばれる最新のC14年代測定を行い、「暦年較正」によって実年代を割り出した。その結果、弥生時代早期後半から前期初頭に位置づけられている夜臼U式と板付T式の土器十一点のうち十点の年代が紀元前八百年を前後する年代に集中した。
 また、この土器に前後する時代のものとされる朝鮮半島南部の突帯文士器期と土器も同様の年代を示し、絶文晩期や弥生中期の土器についても矛盾しない年代が得られた。
 同博物餅では、弥生時代早期後半から前期初頭は紀元前九−八世紀ごろで、日本列島で最初に水田稲作が始まった弥生時代早期前半(夜臼T式)は「紀元前十世妃までさかのぼる可能性がある」と結論付けた。
 これまで弥生時代は、妃元前五−四世妃ごろ、中国の戦国時代の混乱に伴って、大陸や朝鮮半島から多数の渡来人が稲作技術を携えて日本列島に渡って来た結果、始まり、近畿地方には同三世杷ころまでに広まったと、一般には説明れてきた。しかし、今回の成果を踏まえ、同博物餅の春成秀爾教授(考古学)は「弥生時代の始まりを考えるには、殷(商)が滅亡して、西周が成立するころ(紀元前一〇二七年ごろ)の時代背景を検討しなければならなくなった。クニの成立に至る弥生文化の展開がこれまでの常識よりは時間をかけて進んだと言える」と指摘した。
 しかし、新たな矛盾も生じるため、学界からは反論も上がっており、大きな議論に発展するのは必至だ。
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 第4章 大和時代以後の記録

 1. 
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 終章 参考文献等

 15.5.20 読売新聞報道


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 放射性炭素C14による年代測定
 生物に含まれる炭素の放射性同位体(C14)が,死後,一定の速度で窒素に変化していく性質を利用した年代測定法。C14の濃度の半減期は5730年。

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 AMS法(加速器質量分析法)
AMS法(加速器質量分析法)は,加速器によって同位体の原子一個一個を検出して正確に測定する。