CONE(自然体験活動推進協議会)って何?

平成11年1月から文部省の支援を得て発足した「自然体験活動指導者研究会」には、我が国を代表する90を超える関係団体が参加しています。また、文部省、環境庁、建設省、自治省、農水省、林野庁などの関係省庁の担当者も参加しており、民間主導ながら各省庁の高い関心をあつめています。この研究会では、個々の団体の指導者養成制度について、互いの連携をはかることや一定レベルでの基準づくりの可能性を探りながら、団体相互の意思疎通をはかってきました。具体的には、指導者のあり方から、各団体の指導者養成カリキュラムをベースとした共通カリキュラムの作成、それに応じた各団体の研修内容、研修終了者の登録制度について議論をかさねてきました。

 そして平成12年5月、一定の基準を満たした指導者を登録・活用していくための新たな機関として、また、広く自然体験活動の普及に貢献できる仕組づくりを進めていくためにも「自然体験活動推進協議会」を設立いたします。

 本会は、下記の「自然体験活動憲章」の精神に基づきながら、自然を舞台とした全ての自然体験活動の促進に寄与していくことを理念とし、分野や地域を越え、自然体験活動に取り組む機関、団体間の連携によって、自然体験活動指導者の登録・活用をはじめとして、様々な交流支援事業を行なっていきます。そして、自然体験活動の調査研究や普及・啓発などを通して、子ども、青少年をはじめとする多くの人々の自然体験活動の推進を行ない、あらゆる民間機関、団体と企業および政府・地方公共団体とのパートナーシップの確立を図ることを目的としていきます。

 新しい世紀を迎えようとしている今、人と自然のつながりを確かなものにしていくためにも、多くの団体や機関、そして自然を愛する一人ひとりと手をたずさえながら、新しい時代の扉を開く第一歩をふみだしていきます。

自然体験活動憲章より

自然の神秘に満ちた不思議な力に出会うとき、人は深い感動とやすらぎを得ることができます。それは人間がもともと自然の一部であり、自然に生かされているからでないでしょうか。地球に生きるあらゆる生き物が共に暮らせる持続可能な社会を作り、未来の世代に引き継いでいくために、私たちは自然体験がとても重要な役割をはたすと考えています。なぜなら自然体験は、人と自然のつながりを確かなものにするだけではなく、健やかな心と体、生きる力を育み、人と人のよりよい関係を築いてくれるからです。そしてそのためには、よき指導者、体験と学びの手法、活動の場が大切です。より多くの人たちが、この自然体験の恩恵にあずかれるように、自然体験への正しい理解が広まり、その活動が積極的に行なわれることを願い、ここに自然体験活動憲章を定めます。

一、自然体験活動は、

  自然のなかで遊び学び、感動するよろこびを伝えます。

二、自然体験活動は、

  自然への理解を深め、自然を大切にする気持ちを育てます。

三、自然体験活動は、

  ゆたかな人間性、心のかよった人と人のつながりを創ります。 四、自然体験活動は、

  人と自然が共存する文化・社会を創造します。

五、自然体験活動は

  自然の力と活動にともなう危険性を理解し、安全への意識を高めます。

http://www.cone.ne.jp