夢のバス


暇つぶしに地図を見ていると,なんと我が家のそばに野池があるではないですか。
なぜ今まで気づかなかったんだろう。不思議だが,そこに野池があることは確かだ。
でも,この野池にバスがいるとは限らないわけで,なおかつ釣り禁止かもしれない。
まぁ,この目で確かめてみましょうということで自転車にまたがり,その野池に向けて出発。

坂を下り,しばらく行くと前方に見える岡の上にその野池はあるようだ。
自転車を立ちこぎして,やっと岡の上に辿り着くとそこは住宅の造成地で,マンションの建築現場のすぐ目の前にその野池はあった。
池の大きさは野球のグランドくらいだろうか。岸には良い具合にアシが生えている。
池の上にまでマンション建設の足場が組まれている。
バスがいるなら,アシは勿論,足場の鉄骨にもバスが付いていそうだ。
幸い釣りは禁止ではないようなので,早速,釣りを開始。

足場の鉄骨そばの影になっているところに常吉を入れてみる。
と,即ロッドが弓なりに引きこまれる。一発目からタダならぬ引きだ。
ロッドとラインがミシミシと音をたて,苦しみもがいている。うう,このままラインがもつだろうか?
足場の鉄骨に巻かれないよう出きる限りリールを巻く。
やっとのことで水面近くまで上げてくるとデカイ,デカイバス。丸々と太っており,いわゆるポットベリーだ。
ハンドランディングで持ち上げるがズッシリと重い。いやいや,こんな所に,こんな奴がいたんですねぇ。
計ってみると48cm。はかりが無いので正確な重さは分からないが,「重い」ということは確かだ。

しばし感動に浸っていたが,バスをリリースして,落ち付いたのだろう。トイレに行きたくなった。
さて,トイレはどこだろう?と探していると・・・・・・
掛け布団をはいで,布団から起き上がる自分に気がついた。
夢・・・だったのか・・・(察しのいい方は表題ですでに気づいていたことでしょう。こんなオチですいません。)

い,いかん。そんなことよりトイレに行かねば・・・。タッタッタッ・・・