東青梅での体験談(くーちゃんの投稿)
くーちゃんから以下のような体験談をお寄せいただいたのでご紹介いたします。
今から10年位前、わたしが北海道から上京して家賃さえも工面するのが大変だったので会社の寮に住んでいました。
場所は東青梅の駅前にあった、美容室の5階だったと思います。
最初の頃は一人でいわゆる2LDKの部屋に住んでいました。
わたしはその中のリビングの正面に位置した部屋を自分の部屋として使い始めました。
ドアを開けると、正面に大きなすりガラスの窓、左手には物置、右手は壁、そんな感じのシンプルな部屋です。
半年くらい過ぎて、当時一緒の店舗にいた店長が、この2LDKのうちの隣の部屋に引っ越してきて数ヶ月経ちました。
季節は初秋、いつものごとく私は店長と共に酒を軽く?飲み床に入りました。
そんな、ある晩、真夜中に、ふと目が覚めて窓を見ると女性がスーっと通って行くのが見えました。
もう、服装までは、よく憶えていないのですが、普通の服を着た、30半ばくらいの黒く長い髪の上品そうな女性でした。
気にせず、その時は、また寝入り、なかなか寝つけず布団の中でいるとおかしいことに気がつきました。
窓は、すりガラスでザラザラした表面になっていて外が見えるはずがないのです。
しかも、ここは5階なのです。
夢なのか、幽霊なのか、寝ぼけているのかわからないまま、あまりの眠さの為、数分後には夢の中に舞い戻っていました。
しかし、数時間後なぜか、ふと目が覚めて外を同じ女性が、左手のガラス窓を、もう一度こっちを見ながらスーっと通りすぎました。
布団の中でボーっとして寝ぼけて見ていると同時に右側のドアのあたりに人の気配を感じ取りました。
40後半くらいのベージュのコートを着た男性で私に背を向けて紙袋を持って立ってました。
そして、同時に私の右手にザラザラした感触を覚え、すでに目はきつくつぶっていたものの手探りで触ると、なぜか子供の坊主頭の髪の毛だと、はっきりわかりました。
怖くなり、わたしは、その短い髪の毛を、ぎゅっと握り締め、むしりとるのと同時に「だれだ!」と叫びました。
その40後半くらいの男性は大きな目を見開き顔だけをこちらに向けました。
コートを着て、ボサボサ頭、目が血走り、顔の角張った男性でした。
わたしと目が合い、その後の記憶は一切なく朝方まで寝ていました。
翌朝、夢かな?と思いながら歯を磨いたり出勤の準備をしていると店長が突然「昨日の夜、☆☆(わたし)が夜中に叫んだのわかったけど、窓のあたりを女性が歩いていて怖くて行けなかったよ!」と…
これは正真正銘の実話です。
その会社は倒産し、ビルは入居しているのか知りませんが…
東青梅の駅前(スーパー側)すぐの交差点の所です。