戦慄の心霊スポットレポート第3弾
(噂)団地を建てるときに戦争の犠牲者の骨がゴロゴロと出てきた上,工事中に何人もの死亡者がでたので,テレビ局が取材に来たが,そのテレビクルーも建物から落ちて亡くなっている。青白い影のような霊が出ると言われている。
神奈川県の鶴川団地に建設中に事故が多発したため建設中止になった建物があり,そこに霊が出るという情報を聞きつけ,職場の先輩と私の2人で土曜の夜,現地に向かった。
さて,鶴川団地に到着したのは良いのだが,ターゲットの建物はどこにあるのか分からない。
情報では建設途中の棟ということだが,この団地は結構広いのでぐるぐると探し回ることとなった。
さて,どれくらいの間探し回っただろうか。やけに車が止まっているところがある。
その上,若い にーちゃんやねーちゃんがうろうろしている。もしかしてここかな?
車を降りて,人が多いほうへと歩いていくと,あっ,ありました。建設途中の建物。ここだぁ。
って,おいおい,凄い人だかり。こんな時間によくもまぁこれだけ集まったもんだ。
建物を見てみるとどこから入り込んだんだか,にーちゃんが数名建物内に侵入していて,沢山のギャラリーがいるこちらに向かって,部屋の内部に入ってみると言うではないか。勇気があるというか,若いというか・・・
ここで,私に声をかける青年有り。どうして建物に入らないのかと聞くではないか。
いやいや,怖くて入れないし,立入禁止になっているではないかと答えるとせっかく来たんだから入らなきゃあと青年。
この青年はすでに侵入したのか,それとも,これから侵入しようというのだろうか。
この頃,建物に侵入しているにーちゃんは部屋の侵入を果たし,ギャラリーから喝采を受けてヒーローとなっていた。
すると誰かが見回りが来た逃げろというと見物に集まっていた者達が一斉に逃げ始めた。
自分としては,悪いことをしていたつもりはないのだが,まわりの者と同様に車へと戻り,帰路についた。
ここは,毎週末になると見物に来る若者達が騒ぐのでいつも見回りが来るようである。
もし,行くんだったら近くには人が住んでいる棟もあるので,住民に迷惑をかけることのないように・・・
まぁ,あれだけ人がいれば怖いことはないわな。