ワカサギ


先日,H田君と亀山湖に釣りに行ったときのこと。
亀山湖へと向かう車中で,H田君がラバージグを買い足したいというので,亀山湖に向かう途中に釣具屋があったことを思いだし,店が開いていれば立ち寄ることにした。
時刻は,朝7時を過ぎた頃だったが,目指していた釣具店は営業していた。
かなり古くからあるような造りの個人経営の店で,品数はそれほど多くないが,バス関連の用品やらその他の釣りの用品も扱っているようだ。
「おはようございます。」と声をかけて店内に入ると奧から人の良さそうな年輩の店主らしき人物が現れた。
一応,目的のラバージグも数種類あったので,H田君は早速品定めに入った。
一方,私はズラリと並んだラッキークラフトルアーの中にワンダーだとか比較的手に入りにくいルアーを見つけだし,発作的にいくつものルアーを手にしていた。
H田君に「また,使いもしないルアーを買ってる。」とごもっともな事実を指摘される。
「いいんだよ,買うだけでも楽しいのさっ!」今日も釣れそうにないし,何かしら収穫がないとね。(^_^;
H田君は品定めを終え,店主の待っているレジカウンターに商品を置いて,清算を待った。
「今日は亀山ですか?」店主が切り出した。
私&H田「ええ,亀山にブラックバスを釣りに行きます。」
店主「今の時期ニジマスも釣れるからねぇ。
放流もしてるから沢山釣れるよ。
特に放流している近くで釣ると沢山釣れるよ。
私は昔,亀山の漁協で働いていたんだけど,亀山はワカサギが良く育つんだよねぇ。
あそこのワカサギは,30p位に育つんだよねぇ。・・・」
私&H田「えっ?ワカサギが30pですか????」
私&H田(心の声)「ワカサギの話がいつの間にかニジマスの話になったのかな?」
店主「そうだよ,亀山では良く育つんだよ。」
私&H田「・・・・・・。」
私&H田(心の声)「嘘だろーーーー,なんか違う魚と勘違いしてるんじゃないの?もしかして,ボ○ちゃってるのか?(笑)」
あまり長話しても,釣り場に着くのが遅くなるし,話もとぎれたから清算して,店を出ようとしたのですが,店主が「片倉ダムが出来て〜」と再び話し始めてレジ打ちしてくれない。
H田君苦笑いしながら,カウンター上の商品をグイッと店主に向けて突き出すが,店主はそんなことには目もくれずに話しまくっている。(^_^;
私とH田君は,顔を見合わせて呆れ顔。そんなことにもメゲないのか,気づかないのか,店主は話し続ける。
私&H田「もうそろそろ行きますんで,会計をお願いします。」と言って,やっと我に返った店主。
今度は,商品を手に取ったので安心したのもつかの間,商品を持ったまま話が始まってしまった。
うげっ,そんな作戦があったんかい。半ば諦めムードで話を聞き,タイミング良く「あのー,会計してください!」と切り込んだ。
あぁ,そうだったとばかりに商品の値段を見ている店主。
しかし,何だか怪しい。どうも値段がよく見えていないようだ。
ようやく値段が分かったようで,レジ打ちしようとするのだが,これが辿々しい。
やっとレジを打ち終わったと思ったら,「あっ,消費税を入れ忘れた。」だって。(泣)
何だかよく分からないが,店主とH田君とのやりとりがあって,H田君の清算は無事に済んだようだ。
さて,次は衝動買いした私が清算する番だ。
何度も商品を見直しながら辿々しくレジ打ちをしていく店主。
レジ打ちを終了するとどう考えても1万円を越えないはずなのに1万円を軽く越える金額を請求される。
「えっ?そんな訳ないんじゃないの?」と聞くとレシートを見ながらしばし考え込んでしまう店主。
しばし時間が流れる。店主「レジが壊れちゃったなぁ」ホントかいな。(-o-メ
店主「あっ,前の人の買い物の分が残ってる。」
おいおい,こんな人が店番やってていいのかぁーーーー。(笑)
店主「えーーーと,前の商品を引けばいいからぁ」と電卓でH田君の商品代だけを引いている。
こらこら,H田君分の消費税も引かないとダメでしょうが(^_^;
そこで,店主から優しく電卓を奪い取り,私が計算して「はい,この金額ですよ。」と。(客が計算してどーすんのよ)
「あぁ」と分かったんだか分からないんだかよく分からない店主の返事。
お金を渡したら,今度はいくらお釣りを渡したらいいんだか分かってないし・・・。
こっちから,お釣りはいくらだよって言って,ようやく商取引成立。
さて,帰るかなと店を出ようとしたら,また,店主の話が始まった。
きっとお話好きなのね。先を急ぐから帰りますよ。さよなら〜。