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西穂〜奥穂

 

1997年の山行メモです。


西穂〜奥穂山行の目安(私の経験)  

体力
上高地から穂高岳山荘or北穂高or槍岳山荘まで一日で歩ける。丹沢で言えば、ヤビツ峠〜塔ノ岳を一日で往復できる。西穂〜奥穂はなんだかんだで8時間以上かかりますので。

経験
単独で北穂〜涸沢岳、大キレットを経験。

技術
丹沢行者岳の鎖場で、鎖を使わず登降でき、三点確保で岩場から体を離せる。

その他
他のコースでは当たり前のようにあるハシゴや鎖はほとんどありません。又中間点の天狗のコル迄エスケープルートはありません。
ガスがかかると非常のわかりにくくなるところが何ヶ所もあるので、好天以外お勧めしません。
高所恐怖症の人はつらいかもしれません。重い荷物の人も同様。

行かないほうが良い場合

・悪天候(ガス、強風も含む)要するに晴天時以外
・悪天候が予想されるとき
・体調が悪い場合(当たり前ですね)
・パーティーの実力がバラバラ(初心者がいる)
・初心者の単独山行


一口メモ

 特に難しいところはありませんでしたが、独標から馬ノ背までは何があってもおかしくない山域。慎重に越したことはありません。
何点か参考までに書いておきます。(最初の三点が前提です。)

西穂山荘

・西穂山荘〜独標は特に難しい所無し。快適な山行。初心者可。

独標

独標の下りが短いが分かり難い。
・下ってしまえば西穂まで特に難しいところ無し。

西穂高岳

・西穂の先、長い垂直の鎖場がちょっと怖い。

・その先信州側をトラバースするところは、ガイドブックには「難しい」と書いてあるが、特に問題無し。

・ここから先、技術的には問題無くても足場が非常に不安定です。浮石踏んで取り返しのつかない事故が起きています。十分お気をつけ下さい。

間ノ岳

頂上直下がわかりにくい。踏跡は絶対視しない。
・頂上からの下りも慎重に下れば問題無し。

天狗岳

・逆スラブの登りも、写真で見ると垂直に見えるが、多少急な登りという感じで鎖もあり問題無し。ここを登りきったところからが多少わかりにくい。

・頂上からの下りは最後の鎖が嫌らしい。背が低いと宙吊りになる。思い切って下りるしかない。が特に問題無し。

天狗のコル

・壊れた避難小屋跡がある。土台はしっかり残ってるので、最悪の場合ビバークできるかも。エスケープルートは、ここから岳沢に下る。

・エスケープルートは、ガスっていると非常に分かり難いそうで、暗くなってからこの辺を徘徊してる人がいたそうです。

・コル〜コブ尾根ノ頭は、うんざりするほどのひたすらの登り。

コブ尾根ノ頭

・ガラガラした岩の広場。目の前のジャンダルムが素晴らしい。奥穂から見るのと違って、なんとなく間抜けに見える。ジャンダルムのペンキ印も確認しておきたい。奥穂も目の前(が、ここから意外と時間がかかる)。

ジャンダルム

・ジャンダルムの通過はペンキ印が沢山あり迷うことは多分無い。適当なところを登ればジャンダルム頂上。ここから進もうとしての事故も多いので(奥穂側は下降不可)必ず登った道を下りる。

・短い鎖を下りると、いよいよ信州側のトラバース。短いが足元はスパっと切れ落ち、足もつま先しか掛からない。ただし手掛かりはしっかりしたものが沢山あるので、落ち着いていけば問題無し。

ロバの耳

・ロバノ耳を超えると最後の下り。うんざりするほど下る。精神的につらい。変なところに鎖がある。

・登り返すとガラガラの岩場。奥穂も近いが、馬ノ背を超えるまでは慎重に。

馬ノ背

・馬ノ背の登りも遠くから見ると怖そうだが、特に問題無し。
・馬ノ背も特に問題無し。(風が強いと怖そう)奥穂から皆が見てます。

奥穂高岳

・馬ノ背を通過すれば奥穂はすぐ。満足感に浸りながら頂上へ。


 以上いろいろ書きましたが最後に何点か。

ペンキ印は奥穂〜西穂で書かれているようで、西穂〜奥穂はわかりにくい。
ザック、ズボンが結構擦れてました。
一番怖かったのは、穂高岳山荘へ下るハシゴでした。
水は一リットルでは最後不安になりました。
奥穂〜西穂のほうが怖そうです。(体力的には楽かも)

 
コースタイム 1997年8月27日(水)天気快晴 装備約8Kg
西穂山荘 5時   ――  西穂高岳 7時10分

休憩20分
西穂高岳 7時30分 ――  間ノ岳 8時50分

休憩40分(あまりの絶景に長く休みすぎた。)
間ノ岳 9時30分 ―― 天狗岳 10時15分
天狗岳 10時15分 ――  天狗のコル 10時40分
天狗のコル 10時50分 ――  コブ尾根ノ頭 12時

休憩30分(風変わりなジャンダルムに惚れ惚れ休憩)
コブ尾根ノ頭 12時30分 ―― ジャンダルム 12時55分
ジャンダルム 13時   ―― 奥穂高岳 14時10分
奥穂高岳 14時45分 ――  穂高岳山荘 15時10分
総山行時間 10時間10分(休憩2時間20分込)
 1997年の記録ですので今年はどうだかわかりません。こちらへ行かれる方くれぐれもお気をつけて。天気が良く体調も万全であれば、最高の山行が楽しめます。

 

 
参考までに

「穂高を歩く」(山と渓谷社)に写真入の詳しいガイドがあります。

新版・空撮登山ガイド「槍・穂高・常念岳」(山と渓谷社)には全体がつかみ易い写真有ります。旧版のほうが良いですが手に入り難いです。

「槍穂高連峰詳細図」(神憲明著)槍穂高ファン必携の詳細登山地図。運が良ければ穂高岳山荘で買えるでしょう。