短歌と川柳 その2

人々に
惜しまれつつ 君は逝きても
遺れし精神(こころ)は
皆の胸に生き



父の遺志
背負いて息子は 始球式
喝采浴びて 満面の笑み



米軍は
来るなといふ声 多きなれど
懐肥えると いふ声もあり


人は罪
犯すはたやしきものなれど
そのつぐないは 死すよりもむずかし



人の世の
荒む姿はなにゆえに
神の定めに 背き罰か



他人(ひと)の痛み
わからぬやつはいつの日か
災い降りきて われも(君も)思い知る


わが運命(さだめ)
重き十字架背負うなれど
必死に生きて 今に至らむ



好き好きと
軽々しくいふやつは
真実(まこと)の愛の
深さに気づかず



この子らの
無垢な笑顔に癒されば
命の重さ おのずから知る



時期はずれ
寒さに震える 木々や花
人の世もまた 春はいずこへ