滑稽箱



ここに1つの箱がある
人間の滑稽さを表したものだという
いったい何が?僕は疑問に思う

その箱は僕の腰くらいの高さで
僕が入るとすると少々無理がある
ということは僕は滑稽ではないのであろう
少し安心した

しかしながら、ヨクヨク考えてみると
腰を深くかがめて、頭も少し引いて入れば
入れないことはないかもしれないと、思い至る
もう少し、僕が幼ければ完全に入れただろうに
もう少し、僕が成長すれば完全に入れないと断言できたろう
そして悩む

思考の末、僕は行動に移す
足を折り曲げ、肩を窄めて精一杯小さくなって入ってみる
しかし、頭をいれようとしたら、下を向いていなければならない
それが入っている状態なのか、そうでないのかが自分で判断がきかなくなる
頭を出したり引っ込めたり何とか見極めようとするが、そのうち足がつった
ああ…
箱に入れるかそうでないか見極めようとしている自分は
傍から見ればさぞかし滑稽な姿であろう




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