擦り切れてぼろぼろな状態の彼の服。幼稚園児の刺繍のような出来だが多分彼が作ったのではないでしょう。なぜなら、彼の手は肉球だから(あれでは針は持てない)
しかしながら、あのような代物が店に売っているわけはない。しかも、彼は希少種、世間から隠れている身だ。
拾ったってのも考えにくい。なぜならあのデザインを態々作るだろう人間はいないだろうと思われるからだ。
となると、彼が心を許せる奴が針を持って服らしいものを縫ったと考えられる。
しかも、かなりの不器用者が!
それは誰か?
彼と同じアプラサスは肉球の問題でだめだ。いや、まてよ、彼以外のアプラサスが皆あの手とは限らない。耳やしっぽだけとかそういう個々の差があるのかもしれない。
となると彼のもっと若かりし頃には未だ仲間が存在して、縫い物のできそうな体の作りのやつは不器用だろうが器用だろうが縫い物担当としてみんなの服を作っていたのかも知れない。
・・・・・・・・・はっ。
あの服はどうやって着たんだ?
あの手で服のすそを掴めるのか?
洗濯は・・・絶対無理だろう。
まさか、着たきりすずめ?
8/6 追記
やはし、アプラサスはいろいろいるらしい(やりこめよ)
それにしてもあそこに出てくるアプラサスって・・・
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