ひめひび感想


今回初っ端からネタバレ全開で行きます。
大した内容のゲームじゃないですし





とてもじゃないけど人には薦められないゲーム。
つーか自分自身でやってて辛い。
そんなゲームだと思ってました。

けれど、EDを見ました。
ごめん間違ってた。
すげーよ、このゲーム

生徒会長が終業式の、会長挨拶の席で、マイク使って公衆の面前で主人公に告白かましました。
しかも主人公、わざわざ壇上に上がって応えたよ。
皆の前で

度肝を抜かれた。






この先はどんなことが書いてあっても笑って許せる人だけ読んでいただけたらと思います。

【プレイ開始】

ああ、アプリコットの会社だなとゲーム開始早々システム周りを見ながら思いました。
ゲームは主人公が転校して行く先輩に思いを伝えられなかった回想から始まります。
…今回、目当てが別の人間だったので微妙な気持ちになりました。
主人公に始め好きな人がいるって
そして、その思いは比較的最後の方まで引きずっていました。別人ルートに入ってもなおどーなのよ、それ

そして、駅前で友人真亜耶といた主人公はどうやら攻略対象の二人に出会います。
真亜耶が積極的に声を掛け、……ありていに言ってしまえばナンパ?
攻略対象その1に「頭の軽そうな」と蔑視され、その2にフォローはされますが蔑まれているのは変わらない様子。
その1を目当てにこのゲームを始めたのに好みじゃなかった。
ぶっきらぼうは構わないけど、ともすれば女性も殴りそうな男は嫌いだ。

まあ、気を取り直します。
有り触れた日常を送る主人公に黒服のちまいのとでかいのが現れました。
そして、まったく交流のない、存在すら知らなかった祖父が呼んでいるから来てくれと
無論断る選択肢を速攻選びます。
知らない人に付いて行ってはいけない。小学生でも知っています。
でも、それではゲームの進行に差しさわりがあるらしく、何故か思いを残したままだった先輩が現れ、その祖父とやらから主人公を連れてくる手伝いをしろと言われたらしく、ちまいのとともに説得してきます。結局選択肢もなく祖父の元に行く事になりました。
――私としては、バットエンドも覚悟して断り続ける所存でしたのに。
記憶にもない祖父の用件は「自分が理事長を務める男子校に転校しなさい。大丈夫、今日から共学にするから」
その場に集められた副理事以下理事達は反対の声をあげます。私は突っ込む気力すら涌きません。
「何言ってるの、そんなことパパが黙っているはずないじゃない」
どうやら喧嘩して交流を絶ってたので主人公が祖父の存在を知らなかったらしいのですが、主人公はそう反論し、考え直させようとします。
「おや?知らなかったのか?あいつは急な海外赴任が決まって、外国にいくからお前の事を頼むと言っておったぞ。だから転校してきなさい」
「理事長!そんな…自分の都合で学園を変えるじゃありませんよね」
理事達が騒いでいます。無理もありません。
結局、この後男尊女卑の発言を繰り返す理事達の発言にキレた主人公が転校を承認するばかりか、そんな学校の気質を変えて見せると宣戦布告。
ついでに駅前で会った攻略対象その1は理事長の孫、つまりいとこだそうで、ちまい黒服と共に明日から主人公を守ってくれる事になりました。
「当然じゃろ許婚なんだし」
寝耳に水の発言にその1と主人公は理事長に食ってかかります。
「はて?聞いてない?おっかしいのう。お前の父親には言ってあるぞ。それで喧嘩して…おお!あいつが顔を出さなくなったのはそのせいか。まあ、いま知ったんじゃし問題はなかろ」
うわー、私この理事長は結構好きだ。
そして、先輩はその1の兄だそうで、とどのつまり先輩も主人公のいとこにあたります。
どこから突っ込んでいいのか、取りあえず私はおもむろに電話を取り出し、この遣る瀬無い思いを某氏宛のメールにしたためてみました。
某氏からの返答「眠くなるゲームでしょ」
うん、そんな感じ。滾る怒りも涌いてこないから続けられはするんだけど、すごーくしんどい。
低温火傷みたいな感じです。

次の日転校して初日。
反発を覚える生徒の視線を針のムシロに感じながら主人公が登校します。
取りあえず職員室へ、いかにも軽そうな男に声を掛けられ戸惑う主人公。
この人が実は担任なんだそうです。
……へー。
その後、どちらが先か忘れましたが、
共学賛成だって女の子のいない学園生活はむなしいと、頭の軽さ全開で協力を約してくれたクラスメイトの小泉顕と、
共学?構わないんじゃない。君も大変そうだし生徒会上げて君に協力すると申し出てくれた副生徒会長(会長は欠席)が現れます。
―――副生徒会長って直村って苗字、男尊女卑の副理事と同じ苗字ね。
この時点でどんな話が繰り広げられ、どんな決着が付くのか読める作りはどうかと思います。誰もその事を言及しないし、性格も温厚そうだし決定でしょう。
せめて、父は反対みたいだけど、とか振ってくれれば、騙されようって気になるのに。

帰宅後、飼い猫を迎えに行った主人公の耳に入って来たのは
猫と戯れるその2の声。
主人公が声の主を確かめる前にその1が迎えに来て連れて行きました。
気が付け主人公。
このゲーム何が辛いって落としたい男がいないのが一番辛かったのですが、
イケル。
その2はいけると思う。
普段冷静沈着を自他共に認めているのに猫には弱い。「猫くん達」に相好を崩しているが、本人気が付いていない男。
いける。最後までいけそうよ。この人のルートに

そして転校二日目からゲーム開始。
な、なが。今までのがオープニング。リアルに二日に分けてプレイしたよ。
昨日欠席したその2も登校して生徒会長だと判明。しかし、強固な共学反対派でした。別に構わないけどね。
何故か顕主導の下共学の理解を生徒から得る為、ファンクラブを結成することに……活動内容はビラ配り。
そしてビラを配るのがミニゲームになっています……。
その後起こるミニゲーム第二段はファンサービスといってボタンを操作し、集まったファンの要望に応えた行動をするという……。
ボタン操作に忙しくてあまり要望を見ていないんですが「もっと清楚に」とか「笑ってください」「手を振って」のような事が書かれていたように思います。
……。
………。
そして。届きだすファンレター。
毎朝下駄箱は手紙でいっぱい。
……。
………。

その後嫌がらせが激化して結局はやはり副会長が犯人でした。
……。
ふう、ようやくおわった。

最後に一言感想。このゲーム無駄に男が脱いでるスチル多すぎ。




【キャラ感想】

主人公
相崎恋
ファンを称する人達に手を振るところまでは何とかいけましたが、
「姫」とか呼ばれるような人気が出てきて
ある日の購買で長蛇の列に並ぼうとした時に
ファンの方に「姫、さ。俺の並んで」と言われ、戸惑いながらも受けた瞬間駄目になりました。
どうかんがえても、好意で忠告してくれていることに一々腹を立てて食ってかかって…。
もう少し考えろと雅哉でなくとも言いたくなります。

先輩
速水尚仁
いつもニコニコ、人当たりが良く、皆から好かれる優等生。
黒ければ好きになれたかもしれないと思っていた序盤。
やつは天然系だと確信持った中盤から好きなキャラになりました。
「草兄、草兄がいる!」
(注:草兄とはアプリコット主人公の兄、望月草のこと)
やたら鈍くて天然系。しかもピアノをやっているようす(草兄はヴァイオリン)
自分の事を弟の前では「おにいちゃん」と称するし。
どうやら弟とは過去に何かあったらしく、弟は兄を嫌っているのですが
「あいつが、おにいちゃんと食事してくれた」
「昨日は、ふふ、あいつとふたりで(出かけた)」
「あいつが態度を軟化させた、これも君のおかげだね」(主人公が何をしたわけではなく、事件の犯人探しで仕方なく)
弟が近づくと、無駄にきらきらした満面の笑みで機嫌が良くなります。
…主人公で落とす気なくなります。
過去に何があったのかとか、気にならないわけではありませんが。
主人公が弟と交代になったら攻略することにしましょう。

ちまいの
夏八木光
13歳で飛び級して高校二年、主人公のクラスメイトなんだそうです。
警備部見習いとして主人公をボディーガードするんだそうですよ。
…そうですか。
「かわいい」「純真」を打ち出している年下キャラが、好みだった試しはないので何とも言えない。
あの容姿言動で実は誰よりも年上だったら好きになれたかも知れない。 主人公を守りたいが自分の力不足で守りきれなくて、彼はその事で落ち込むのですが、まあ若いときは失敗して大きくなったらいいよ。
いつの間にか主人公に好意を持っていて不思議なキャラでした。

でかいの
月元忍
絶対しゃべらないボディーガードモードと。
そつなく何でもこなし気配り満点。執事モードと。
おねぇ言葉で喋り明るく元気な寮母モードの一粒で3度美味しい人でした。
執事モードの時は、ケーキの差し入れも、主人公の頼みごとも全部「それが私の仕事ですから」とお礼言う隙を与えない人です。
そんなわけないでしょう。何度突っ込んだことか。素直に感謝させれば主人公が負い目も持たなくなるのに「仕事ですからお嬢様が気になさる必要はありません」と断る。良い大人なんだから相手が気にしなくて済むように図ってあげればいいのに。
ボディーガードの時はグラサンで鉄面皮。
表情に出ないので、主人公は彼が何を考えているのか分らないのですが
唯一光君だけは表情を読め、あまつさえ身振り手振りで会話まで出来ます。
主人公の立ち入る隙間は皆無です。
寮母の時
元気のない主人公に元気出してとハートを飛ばし
初めてこの人に癒された。
このモードが初見は「無理!」と叫んだけど。

攻略対象その1
天城寺雅哉
まあ、小学生の時から男の園で育ったんで、女性への配慮スキルを磨かなかったんでしょう。
おそらくルートを辿れば幼馴染なネタも転がっているのでしょうが(それらしき片鱗はあった)攻略する気になれません。

担任
柏木林斗
喋り方が好きです。(声:石田彰)…私は石田属性でもあるのでしょうか(アラロスもそうだったような)
軽薄に、主人公にちょっかいを掛けてくるのですが、それも主人公が拒否するのを分っててからかって楽しんでいるだけなので嫌いにはなりません。
仕事はきちんとこなし、しかも人望もあります。
爆弾がしかけられるという事件の後、主人公自身には「大丈夫、大丈夫、先生達に任せておきなさい」と軽く言い聞かせ。恐らく裏では真面目に犯人探し。彼が真面目な顔をすれば主人公達が不安になるので敢えて軽く口説いてみる。
かっこいいです。
しかし、彼自身節度ある大人なので、主人公に靡くさまは見たくありません。

攻略対象その2
高城大和
猫関連でその後それなりのイベントを期待していたのですが、
主人公が飼い主と知って嬉しそうに「そうですか」と呟いただけでした。
何かあるとくどくどと話初め、しかも長い。好きなタイプだ。
主人公は逃げましたが、是非膝を突き合わせて語り合いたい人です。
石頭の生徒会長という役どころで。
強固に主人公を追い出しに掛かるのですが、まあ最後は皆の前で認めてくれて万々歳。
冒頭で述べたようにその後告白までかましてくれました。うわー。
コレまでのキャラがキャラなので(それなりに好きなキャラはいるけど落としたくない)この人をクリアすることにして間違いはなかったなと。
そして、「ああ、こいつは欠点のない譲なんだな」と。
(譲:遙か3の有川譲) 常々友人とは「譲は先輩さえいなきゃ。気配り上手で優等生。運動神経も抜群だ。王子様キャラなのに」と話していたので。
まあ、譲よりかなり融通は効かないですが、頭緑だし、眼鏡だし。

理事長
天城寺善
飄々としたじいさんです。大好きです。
会長が出るまで、何とか善EDが出ないかと思ったものです。
何で強固に自分の学校に主人公を入れたがったのか理解できませんが。

あたまのソフトなファンクラブ立案者
小泉顕
実はこいつが犯人でしたとかいう話だったら面白かったのに
イロモノキャラですが、いいやつだと思いました。
学校サボってまでファンクラブ活動の準備するし。 「ジョブジョブ、だじょーぶ」と主人公安心させようとするし。
脅迫電話に滅入っている主人公に朝五時に電話して即効切られているし。(でも、このおかげで主人公は滅入らなくて済んでいる)
あー、どこかで見たな。
しかも最近。
……加地?
あー、あいつも手作りの冊子まで作って主人公を応援してたっけ、ビラ配りのチラシつくっている顕とそういや似ている(コルダでビラを作ったのは火原先輩だが)
何が似ているって、うざったさが
邪険にされてもすごく前向きな解釈をするところとか。

友人
春村真亜耶
軽薄で、ナンパをかまし、あつかましい。
好きになれるタイプではありませんでした。
主人公が真亜耶のあこがれの名門男子校にいると聞いて
主人公が事件に巻き込まれて滅入っている時に電話を掛けてきて、
また今度と主人公がいうと何かあったと察知したのか
執拗に話をせがむことなく引きさっがったのには好感をもちました。
彼女の見せ場、それしかありませんでしたが

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