ヨットが風上に向かって進む理由




 ヨットはなぜ向かい風でも進めるのか?
 うろ覚えの怪しい知識で申し訳ないのですが、あれは風にまっすぐ対向しているのではなく、風上に対してジグザグに進んでいるのだという話を聞いたことがあります。
 単純に理屈だけで言えば
   A:帆が風に対して90度の時、船は風下に押されていきます。
   B:帆が風に対して平行の時、船は動きません。
   C:帆が風に対して45度の時、船は横方向動くことになります。
 Cの時に舵や船の傾きを上手く調整すると、風で押される方向と水の抵抗による反発力とのバランスで船は風上に対して斜め気味に進んでいくのだそうです。
 ある程度進んだら、帆の角度と舵を反対にすれば、今度は逆方向に斜めに進むことになりますから、これを繰り返せばジグザグに前進できるわけです。
 もちろんこれは理論上の話であって、実際には風や波の強さ・方向・舵の操作・帆の貼り具合などが複雑に関係しているので、いつでも成功するわけではなく、やはり船乗りの腕次第だとは思います。

 向かい風に対向せず、上手に受け流して先へ進む…う〜む、サラリーマン出世の極意ですな。

 ところでスキーでもエッジの角度を上手くコントロールすれば緩い斜面ならジグザグに登れるらしいのですがこれも同じような原理なんですかねぇ?
                                    RONさん




 飛行機がなぜ飛ぶのかと同じことです。
 飛行機は羽根の上側を流れる空気の速度を早くして下側を流れる空気の速度の違いを起こし、それによって気圧の差を生じさせて上向きの力、すなわち揚力を得て飛ぶことができます。
 ヨットの場合は、飛行機の羽根を立てたと考えてください。
 この場合は風を受けるのではなく流すので、追い風のときよりも帆が張っていると思います。
 ただ、さすがにヨットの真正面から風を受けると、どんなに頑張っても後ろに下がるだけなので、風の吹いてくる方向に対して斜めに、大きく蛇行しながら進むことになります。

                                   からから蛇さん




 向かい風に対して斜めに帆を張りジグザグに進むことによって風上に移動します。(言ってることわかります?絵が描けないのでちょっとわからないかな?)
 斜めに帆を張ると、横向きにヨットは進もうとします。
 そこでヨットの進行方向を向かい風向きに斜めにします。
 すると、風よりも海水の方が抵抗が大きいので、ヨットの進行方向へ進み始めます。
 行きたい方向から横にずれてしまうので、これを反対側にターンして繰り返します。
 こうして向かい風の方向に進みます。
                                  Surfさん




 厳密に言うと、ヨットは、向かい風の中を前進してません。 斜行しているのです。
 風上から吹く風に、船体を斜めに置き、帆をさらに斜めにして受けるようにすると、目標に向かって、斜めに進み始めます。
 頃合いを見計らって、この逆の動作を行います。 これをタッキングといいます。
 この時、クルーは、船の中を右に左に動いて、船体が傾きすぎないように、バランスを取ろうと体重をかけるので、ヨットレースの時などは、非常に疲れます。

 アメリカズ・カップなどのヨットレースで、ヨット同士がスレスレのところを交錯したり、ぶつかりそうになりながら方向転換しているのを見た事があるでしょ。
 あれは、タッキングマッチといって、風上マークに向かって進む時に、どうしてもジグザクに進まなくてはならない事を利用して、ルールに触れない程度に相手を妨害したり、より風の強いところを選ぼうとしたりしてやっているんです。
 逆に、風下に向かう時は、スピンネーカーという追い風用の帆を張り出して、猛スピードで帆走します。
 タッキングの時に左右に動いて、疲れ果てたクルーをこの時休ませる事が出来るのですが、レースの時には、風上から追い上げてくるヨットが、先行するヨットの帆に当る風を妨害しようとするので、これを避ける為に油断は出来ません。
 TVでヨットレースを見る時は、この辺が解っていると、とても面白いです。

                                   panaderoさん





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