4. 変ロ長調の「変」て、何?


 音楽の時間、子どもたちの頭を悩ますもののひとつに「階名」があります。ピアノ
 小さい頃からハ長調になれているので、ヘ長調やト長調、イ短調などの階名で
 歌うとなるとなかなかたいへんです。
 そもそも何調なのかがわからない。

 曲を聴いて明るい感じがしたら長調で、寂しい感じがしたら短調。
 とりあえず、耳でそれは聴き分けられますが、「へ」とか「ト」がわからない。

 そこで、このように教えます。

 楽譜のはじめのところに ♯ や ♭ がついていますが、
 ♯ のついている音が「シ」♭のついている音が「ファ」

 たくさんついているときは、一番右の ♯、♭ に注目します。
 それで、長調ならば「ド」の位置を見つけ、短調なら「ラ」の位置を見つけます。
 その場所の音名、つまり「ハニホヘトイロハ」で、○長調や○短調になる。

音名


 これでだいたい納得するのですが、そこでするどい質問。

 「先生、なんでロ長調は、わざわざ をつけて変ロ長調っていうの?」
 「えっ?」

 そう言われてみればもっともだ。今まで気にもしませんでしたが、あらためてたずねられると、皆目わからない。

 どなたか教えてくれませんか!



解決しました!

 横田幸之介さん、正木茂さん、MIYAZAWAさん、秀島昌行さんからのお答えをまとめますと次のようになります。

 長調の場合、基本の音階はドレミファソラシドです。
 それぞれの音階の差には規則性があって、
 ド(1音)レ(1音)ミ(半音)ファ(1音)ソ(1音)ラ(1音)シ(半音)ド というようになっています。
 ハニホヘトイロハも同じ関係になっていて、ハ長調のドレミファソラシドと一致します。

 ところが、ドの位置をずらすとこの関係がくずれてしまい、
 そのために♭や♯をつけてつじつまをあわせるわけです。
 
 階名のドの音が音名(ハニホヘトイロ)の何にあたるかで、何長調かがきまります。
 つまりドの音がハならハ長調、ヘならヘ長調、ロならロ長調です。

 そのハとかヘとかロに♭や♯がついていた場合に、変○長調とか嬰○長調とかいうぐあいになるのです。
 ♭(半音下げる)は変、♯(半音あげる)は嬰で表します。

 したがって、ロ長調と変ロ長調はまったく別なもので、
 ロ長調というのは純粋に第3線(真ん中の線)の位置がドであり、そこをドにすると何と♯を5つつけないと
 ドレミファソラシドを構成できなくなるのです。
 変ロ長調は♭が2つになります。 
 納得!





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