55回目 (2004.07.17 京都府 舞鶴市沖)


<左:出航前の記念撮影、右:当日1匹目のホウボウ(グゥグゥ泣くのでリリース)


<左:サビキ+アオイソメで釣れたササノハベラ、右:呑ませのポイントの島>


<左:良型のアコウとクロソイの両手の花の浜ちゃん、右:アオイソメで20cmのチャリコ>


<左:アオイソメで釣れたアコウの子供、右:帰港後、浜ちゃんとツーショット(photo by 姉ちゃん)>


<左:大きな魚は浜ちゃんのお土産、小さな魚は私の釣果、右:どんなに腕を伸ばしてもこれ以上には映りません。>


<左:姉ちゃんのお土産、右:浜ちゃんのお土産のアコウとクロソイのお造り>


55回目の出船は浜ちゃんのお誘いで、姉ちゃんと舞鶴沖へ。

7月10日の短艇団の掲示板に浜ちゃんと姉ちゃんから釣行のお誘いがあり、ボート倶楽部の記事に困っていたので喜んで同行させてもらうことにしました。
7月16日(金)の晩に出かけ、翌朝、暗いうちから出航という予定です。

約束の日が近づくにつれ、天気予報が気になり毎日HPを見ていましたが「やや風が強く、波が1.5m」ということで、いつもは出船をためらう天気です。
とは言え、周りを山に囲まれた大きな湾がありますので、最悪は湾の奥で小物釣りができるだろうと準備を進めます。
仕掛けと場所はシーパルさんの「ミニボート釣り大好き」のHPを利用させていただきました。

そうこうしているうちに、待望の金曜日がきましたが定時に仕事が終わりません。
7時30分ころ、姉ちゃんから確認の電話が入りましたが、まだ職場でした。
やっと仕事を終え、家に帰りボートを積んで出発したのは日付が変わった1時20分。

一般道をシコシコ走り2時間で敦賀に到着、そこから1時間かけて先月釣り大会があった小浜の鯉川海水浴場。
更に西に進んで高浜に入り、そこから内浦湾に向かって北上します。
なんとか夜明け前に着けるかなと思ったら、地図と現地は大違い。
ここはどこ?という感じで山の中のくねくね道を進みます。
やっと現場近くにたどり着いたころには辺りも白み始め、その名も「山中」という所にたどり着きました。

すると海岸で車輪を溝に落としている軽自動車があり、三人で悪戦苦闘していますが、上がらない様子。
私も加勢して四人がかりでやるとクルマは溝から脱出。
そこで一番聞きたかった「U瀬はどう行ったらよいのでしょうか?」と訪ねると、地元の人ではないようで「分からない」とのお返事。
いよいよ困って姉ちゃんに電話しましたが、全然つながりません。
「まだクルマで寝ているのかなぁ」と思い、今度は浜ちゃんに電話します。
こちらの電話がつながりましたが、どうやら見当違いの方向に進んだことが分かりました。
ここは南伊豆のように海岸が切り立っていて、道路でつながっていないため、また山の上までクルマを進め、別な道へと進みます。
しばらく走ると浜ちゃんに教えてもらった地名が出てきて、そこからもう一走りして目的地に到着しました。

現地では何艘もの人がボートの準備をしています。
ところが姉ちゃんのクルマがありません。
浜ちゃんはエサ釣りに行っているだろうと思いましたが、到着の電話を掛けました。
するとわざわざ港まで戻って来られ、ポイントや釣り方など色々と親切に教えてくれました。
姉ちゃんの様子を聞くと、まだ到着していない様子。
「事故にでもあっていなければいいな」と思いつつ、電話しますがつながりません。
とりあえず電話があれば浜ちゃんみたいに戻ればいいなと思いつつ、出船の準備を始めて6時少し前に出船しました。

風は少し吹いていますが、海上はベタ凪で思っていたよりは上等のコンディションです。
海上に出ると、すぐに姉ちゃんから電話が入りました。
前日のタコ漁が徹夜だったため、寝過ごしてしまい自宅から電話しているとのこと。
事故でなかったので一安心、さっそく呑ませのエサ釣り現場へと向かいます。
教えてもらったポイントに着くとアチコチに白いブイが浮かんでいるので、遠回りしてその先に進めます。
岸からすぐ近くなのに水深は20mもあります。
ところが魚探の反応が全然なく、何度流してもアジが釣れません。
やがて待望のアタリがあってリールを巻くと、20cm弱のホウボウが上がってきました。
ホウボウはもっと大きくなるし、おかずには小さいし、グゥグゥ泣くのでリリースしました。
しばらく粘っても状況が好転しないので、もう一つのポイントへと向います。

教えて頂いたのは堤防とイケスの間でしたが、堤防に釣り人がいたので、イケスの向こう側へと回りました。
こちらも水深は20mから30m。相変わらずアジの反応はありません。
しばらく釣っていましたが風が強くなってきたので、本格的に吹かないうちに毛島だけでも拝んでこようと呑ませのポイントに向います。

正面崎を過ぎた辺りで更に風が強くなって、U島を過ぎた辺りで後ろを振り返ると若干白波が立っています。
このままK島に行くことはできますが、帰りが向かい風になるのと更に風が強くなったことを考えて途中で引き返し、正面崎で小物と遊ぶことにしました。
サビキだけでは釣れないので、ハリにアオイソメを付けるとあっという間にベラが釣れ、その後、エソ一種やスズメダイの猛攻なので、退屈凌ぎはなりますが、おみやげ物が釣れません。
小物で遊んでいるうちに風が弱まってきたので、再度、K島にチャレンジします。

2海里先のK島に向けてボートを飛ばしていくと、小さなボートの影が2つ見え初めてきました。
そこからもう一走りすると浜ちゃんのボートがはっきりと見え、近づいて行きます。
釣果を聞くと、何とアコウとクロソイを合せて12匹も釣っており、もう十分なので引き上げるとのこと。
実物を見せて頂き、記念撮影をして細かなポイントと釣り方を教わり、ついでに40cmのアコウと35cmのクロソイを頭に5匹もお土産を頂戴してしまいました。

呑ませ用の活きアジが釣れなかったため、胴付きの呑ませ仕掛けに冷凍キビナゴのエサを付けて、30mから50mの水深に沿ってボートを流すことにします。
すると仕掛けを落として1投目からすぐに小さなアタリが「コン、コン」とあり、続いてまた「コン、コン」と竿がお辞儀しますが、「ガツン」というアタリがありません。
少しして仕掛けを上げるとエサが取られています。
これに気を良くして何度もくり返しボートを流しますが、小さな魚が突ついたようにキビナゴがかじられるばかりで、肝心の大きなアタリがありません。
そこでもう一本竿を出し、天秤仕掛けにハリスを1.5mとしアオイソメをつけて流します。
2回ほど流したときにイソメの仕掛けにアタリがあり、リールを巻き上げます。
確かな魚の反応はありますが、どう考えてもアコウの引きではありません。
見えてきたのは白っぽい魚で、上げてみると20cmを少し超えたチャリコでした。
もしかしたら他にも何か釣れるかもしれないと期待が膨らみます。
そのとき姉川さんから電話が入り、今、到着したとのこと。
てっきり今日は来られないものとばっかり思っていたので、びっくり・・。
もう一流しだけして、港に戻ると姉ちゃんと浜ちゃんが出迎えてくれました。

姉ちゃんは、「今日は見に来ただけ」といっていましたが、このままでは記事が書けないので、姉ちゃんを誘って、再度チャレンジすることにしました。
浜ちゃんから、もう一度レクチャーを受けると、どうやらエサのアジのポイントがずれていた模様。
水深10m前後を流すと、今度はしっかりとアジが掛かります。
呑ませ用に10数匹キープして、呑ませポイントに直行。
ところがブクブクの石が割れてしまい、役に立たなかったためアジは全滅・・。
死んだアジで40mから50mのラインを流しますが、トンとアタリはありません。
結局、呑ませ釣りをあきらめ、姉ちゃんはサビキにアオイソメをつけ、私は天秤のアオイソメで岸近くの10mから20mのラインを流します。
姉ちゃんには頻繁にベラが掛かり、その合間にキープサイズのメバルが釣れます。
残りのイソメが無くなるころ、やっと私にアタリがあり、メバルかなと思ったら23cmのアコウの子供が釣れ、エサが無くなったのを期に港に戻ります。
港の手前で姉ちゃんのお土産アジを50匹ほど釣って納竿しました。

呑ませで本命は釣れませんでしたが、探偵団の皆さんが楽しんでいる釣りの一端に触れ、楽しい一時を過すことができました。
浜ちゃん、姉ちゃん、ありがとうございました。

<追記>
帰宅途中の道路で、今まで経験したことのない、ものすごい睡魔に襲われたため、15分仮眠したところ頭がスッとして無事に我が家に着くことができました。
皆さんも徹夜釣行になることも多々あると思いますが、決して無理な運転をせず、仮眠することをお勧めします。


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