49回目 (2003.10.23 大阪府 岬町 深日沖と友が島周辺)


<左:やっと呑ませに掛かったのはエソ、右:殿ちゃんのボートでアジ入れ食い>


<左:念願の友が島へ、右:キャプテンの殿ちゃんと姉川氏>


<左:ルアーで久ぶりのハマチをゲット、右:嬉しかったのでもう一枚>


<左:メジロをゲットし、ご機嫌の姉川氏、右:姉ちゃんのメジロで記念撮影>


<左:70cmありました、右:お世話になった「殿ちゃんU」(17ft、70馬力)>


49回目の出船も前回と同じ深日沖に、しつこくスズキさんの御用聞きに行ってきました。

今回の出船は、姉川氏のお誘いで殿ちゃんのクルーザーに乗せていただくことになり、午前中のみの釣行です。

3時に姉川氏にお迎えに来てもらう約束で、2時に起きて最後の荷物のチェックをしたところ、ついウトウトしてしまい、ふと気がつくと3時15分。
あわてて携帯を見ると、しっかりと着信表示があり、いそいで姉川氏に折り返しの電話を入れました。
心の広い姉川氏でなかったら、本日の釣行は取止めとなるところでした。

今回は出発が少し遅れたため、有料道路を利用し、2時間ちょっとで現地に到着。
前回、なかなかアジが釣れなかったため、今回はフィシングMAXでコマセを購入しました。
深日までの道中は雨が降っていましたが、深日に着くころには雨も上がってきました。
到着後、まだ薄暗い中、ボートを組立て出船します。
港の中はベタ凪でしたが、港を出ると風はないものの、若干、波があります。
港を出てからは、いつもの青灯ではなく、私のアジポイントへ一直線。
アンカーを下ろしサビキを垂らしますが、反応がありません。
ようやく1〜2匹釣れたものの後が続かず、ポイントを変えます。

姉川氏の助言で、前回釣行のアジポイントへ転進したところ、20匹程度のアジが釣れ、スズキのポイントに向かいます。
私の呑ませのポイント(松井師匠に教えていただいたポイント)は大まかに3箇所ですが、どこへ移動してもスズキの当りはありません。
ようやくあった当りはスズキにしては非常に軽く、案の定エソでした。
とはいえ、他に獲物もなくゲット。
もう一匹エソを釣ったところで10時ちかくなり、残りの1時間をおみやげのアジ釣りに当てることにしました。

ところが朝のポイントには漁師の船が2艘入り、断念。
近くの別なポイントを探したところ、爆釣ポイントを発見。
しかし釣れるのは姉川氏ばかり。
同じ色のサビキで姉川氏は1度に2〜3匹とアジを稼いでいくのに、私の方はチビイサキとチャリコとスズメダイばかり。
「なんでやねん!!」とぼやいてみても釣れる魚は同じです。
そうこうしているうちに姉川氏が、「もう11時だから上がろうや」と声をかけてきましたが、「もうちょっと」と粘り、アジが同時に3匹釣れたところで沖上がりしました。

釣果の差は姉川氏によると、日本海特有のサビキということもあるそうですが、ハリの大きさが違うのが原因ではないかということで、私の8号に対し姉川氏のハリは10号でした。
ルアーでは、「マッチ ザ ベイト(?)」という言葉がありますが、サビキのハリにも当てはまるようです。
この間に殿ちゃんから電話が入り、待ち合わせ場所を決め、落合いました。

--------------------------(午前の部 終わり)----------------------------

姉川氏と殿ちゃんに合流し、殿ちゃんのクルマについて谷川に向かいます。
当初、Mマリーナというので淡輪方面かと思っていましたが、反対の谷川方面でした。
マリーナに着くと、早速ターゲットの選定です。
当初はタチを釣るつもりでいましたが、マリーナの人が呑ませでハマチが釣れているというので、ハマチに変更しました。
殿ちゃんのボート「殿ちゃんU」は17ft、70馬力のクルーザータイプです。
どのようにして港に下ろすのかなと見ていると、ウインチでボートを吊り上げ、道路をはさんだ反対側の港に下ろすという大掛かりなものでビックリました。

出航して、まずはエサのアジを確保するため深日に直行。
私の5馬力とは違い、あっという間に深日に到着。
私と姉川氏がエサのアジを釣り、殿ちゃんキャプテンは操船です。
午前中の姉川氏のサビキを頂いて海中に仕掛けを下ろすと、すぐにアジの反応があります。
やっぱり仕掛けか・・と思いつつ、二人であっという間にイケスを満杯にしてしまいました。

今度はハマチのポイントへ直行です。
ハマチのポイントは友が島(地の島)の南側の根です。
私は以前この辺りに来たいと思い、ボートを下ろす場所をウロウロ探し、どこの港も「すべ使用禁止」で諦めたことがあったので、格別な想いで風景を楽しみました。
マリーナの人に教えていただいたポイントに着くと、さっそく釣りの開始です。
仕掛けはキス天秤に、8号のチヌ針に5号のハリスを約2mと35号のオモリを取付けます。
私は欲張りなので、呑ませの仕掛けと合わせてルアーに挑戦します。
ルアーは80gの「サンパチルアー」で、色はナチュラル系のブルーのルアーとグリーンのルアーを使用しました。
サンパチルアーとは、釣具屋で380円で売っていることから私が命名したものです。
私は根が貧乏性のせいか、1000円以上の高いルアーには縁がなく、あっという間に根掛かりしたり魚が釣れなかったりで、メジロにしてもスズギにしても、安いバイブレーションやジグでしか釣れたことがありません。
釣り方は流し釣りで、流れに沿ってポイントを通過させ、しばらくして元の位置にもどってまた流すという繰り返しです。

確か4回目(うろ覚えですが)くらい流したところで、私のルアーに反応がありました。
久々の青物の手応えです。
ルアーのコツは半信半疑でも、釣れると信じて巻き続けることが大切です。
魚は元気は良いものの、比較的簡単にボートの縁まで寄ってきました。
一応、タモで掬ってもらうと全長45cm(又長40cm)のハマチでした。
どんな魚でも一匹釣れると船内の活気が違います。
とたんにやる気を出して、ポイントを流し続けます。

そのうち私の呑ませの竿が大きく曲がりました。
今度は先ほどと違いメジロクラスのすごい引きです。
必死で竿を立てると、ほぼ同時くらいに姉川氏の竿が満月にしなります。
青物は群れているのでダブルヒットです。
姉川氏は余裕で、「殿ちゃん、この竿の曲がりを写真にとって〜」などと言っていますが、こちらは必死です。
ドラグが出て行くので、締めると今度は竿がのされます。
これ以上は竿がもたないと思い、ドラグを緩めるとラインが出すぎてしまい、痛恨のバラシです。
空しく空針を巻きつづけ、手元のハリスを見ると根ズレでザラザラになっていました。
隣では姉川氏が引きを楽しみつつ、取り込みにかかっています。
しばらくして立派なメジロの姿が浮いてきました。
殿ちゃんがタモで掬おうとしますが中々入りません。
選手交代でタモを受け取り、無事、メジロを掬いとりました。
船内は歓声に溢れ、早速、記念撮影です。
私がメジロを締めると姉川氏はハサミでエラをカットしています。
姉川氏曰く、「この方が美味しく食べられる」とのこと。

みんな益々やる気を出して頑張りましたが、結局はここまで。
昼からの出船ということもあり、楽しい時間はあっという間に過ぎ去って帰りの時間となりました。
帰りに地の島の横の「加太の瀬」を過ぎると、行きとはまったく違う風景になっていました。
海が川のように流れ、遠くの方にウサギがいっぱい飛んでいます。
殿ちゃんクラスのボートでも、船体がバウンドしてしまうため、身の危険を感じるほどではありませんでしたが、慎重に流れを迂回して戻ります。
明石大橋の流れもすごかったけれど、ここも匹敵するくらいすごかったです。
大川を過ぎるとウネリも何とか治まりましたが、これじゃあ私のボートでは無理だなと痛感しました。
マリーナに戻る手前でエサのアジを分け、いつも気前の良い姉川氏が「海野さんメジロを半身にするから、ハマチは殿ちゃんにやろう」と提案してくれて、殿ちゃんは遠慮していましたが、私もメジロの方が良いからと無理を言って持っていってもらいました。
いつも姉川氏には、感謝感謝です。

マリーナに戻って、またまた記念撮影。
姉川氏のメジロを計量するとほぼ70cmありました。
殿ちゃんとマリーナの人がボートを洗い、私達が帰り支度をしているときに、マリーナの人に携帯が入り、私達のそばでルアーをしている人が70cm級のメジロを釣ったとのことです。
さすがに魚影の濃いところだなぁと感心しました。
今日は午前と午後の二本立て、特に午後の部は殿ちゃんに本当にお世話になり、貴重な体験をさせていただきました。

殿ちゃんさん、またボートに乗せてくださいね。

--------(追記)----------

メジロは刺身と粗煮に、エソはツミレに、アジは塩焼きにして、残りはから揚げ用に冷凍しました。
エソは時間さえかけて小骨を取れば、美味しいツミレになります。
他に獲物のない時は、是非一度、お試しください。


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