47回目 (2003.08.30 大阪府 岬町 深日・谷川沖)


<左:出船風景、右:同行していただいた姉川氏>


<左:スズキ釣りの松井師匠、右:ナイス キャッチ!!>


<左:沖上がり風景、右:当日の釣果(姉川氏と二人分)>


<上:夜の献立(てんぷら、お造り、塩焼き)>


47回目の出船は久々の深日漁港沖です。

短艇団の掲示板を見ると日本海の根魚や泉南の青物など、うらやましい情報が満載でしたが、天気予報を見つつ波が小さく風が弱い泉南に決めました。
数日前に松井師匠から「スズキにはまだ早い」とのメールを頂戴していましたが、アジくらいは釣れるだろうと高を括っていました。
いつも同行していた長谷川氏が4月に転勤になってしまい、いつもお世話になっている姉川氏をお誘いしました。
前日の11時に待ち合わせましたが、いざ出発の段になってポータボートを組立てるネジが見つかりません。
やっとのことで荷物をひっくり返しネジを探し出して出発しましたが、30分近くロスしてしまいました。

2時間くらいで泉南に入り、新装開店の釣具店アオイソメを1000円買いました。
釣具店の照明が明るかったので、つい習性で虫を探したところ、オオゾウムシとカブトムシの♀がいました。
これは幸先良いなと思いつつカブトムシを摘んではみましたが、クワガタもたくさんいるし、♂もいないので逃がしてあげることにしました。
いつもの深日のスロープに2時近くに到着。

港を見ると鏡のように穏やかですが、あちこちで「ゴボッ、ゴボッ」と何かがライズしています。
もしかしたらとルアーにチャレンジしましたが、竿の選択を間違えて青物のジギングロッドで軽量のルアーをキャストします。
その投げ辛いこと投げ辛いこと、必死にキャストしますが、少ししか飛びません。
竿をチェンジしようにも、荷物の一番下のボックスの中なので、そのまま粘りました。
そのうち、コツをつかんで何とかライズの向こうまで飛ぶようになりましたが、肝心の魚がかかりません。
ソフトルアーから小型のミノーに替えましたが結果は同じです。
それでも30分くらい粘って、やっとあきらめ仮眠しました。

当日の日の出は5時30分でしたが、5時くらいに軽自動車が3台連なってやってきました。
その音で姉川氏も目を覚まし、「さぁやろう」と気合が入っています。
荷物を下ろし始めたところ、もう一台クルマがやってきて、見たことあるクルマだなと思っていたら、案の定、松井師匠でした。
久々の再会で、最近のポイントなどを教えてもらい、6時ころに出港しました。
今日はサビキでアジを釣って呑ませをやり、だめなら谷川沖まで足をのばし、ガシラとグチの胴付き釣りかタチを狙うという盛り沢山の作戦です。
早速、いつものポイントを周りますが、肝心のアジが掛かりません。
釣れてくるのはタイとイサキの子供ばかりです。
しかも異常に小さく大きなものでも10cm程度しかありません。
それがサビキに鈴なりになって付いてくるのですから、アジの出番はありません。
2〜3度、強い引きがありましたが、カマスでした。
私はカマスは好きですが、姉川氏は食べないというので喜んで頂戴しました。
最後に私の一番のポイントに行きましたが、二人でやっとアジを4匹釣ったのみで、あとはスズメダイばかりです。
姉川さんの提案どおり、呑ませをあきらめ谷川沖に転進します。

ここで姉川さんの秘蔵のポイントを教えていただきましたが、フグやダテハゼが釣れるばかりです。
こうなればスリバチだ、とばかりに30〜40mラインの深場に向かい、姉川氏は胴付きでグチを私はジグでタチを狙いました。
ところが潮の流れが速く、40号のオモリを2つ使っても糸が斜めになってしまいます。
姉川氏のシーアンカーでやっと形になりましたが、釣れてくるのはトラギスばかりです。
こうなりゃ焼却場の前でガシラ釣りだと転進しましたが、ガシラのガの字もありませんでした。
途中、何艘かのボートが谷川港に戻るのに出合い、様子を聞きましたが、皆アカンとのことでした。
昼も過ぎ、1時になってあきらめて帰ることにしました。

もうじき関電の発電所というところで姉川氏が「イカや、イカが浮いとるでぇー」と叫びます。
すぐにボートを戻したところ、確かに大きなアオリイカが海面を漂っています。
姉川氏に玉網を渡すと見事に一発で掬いました。
見ると50cm位の大きなイカで、しっかり生きています。(帰宅後、計量すると1.2kgありました)
一発逆転、起死回生とは正にこのことをいうのでしょう。
さっそく記念撮影をしました。
意気揚揚と帰路に着くと、姉川氏がまた何かを発見しました。
しかし、柳の下にドジョウは2匹おらず、大きさは同じくらいでしたが、残念ながら死んだボラでした。

港に着いてもう一度記念撮影をすると、イカの目が片方つぶれています。
きっとヤエンに掛かっていたのでしょう。
結果としては他人のふんどしで相撲をとった形になりましたが、立派な釣果?です。
イカは当然、姉川氏のものだと思っていましたが、「海野さん持って帰りぃ」と信じられないことを言い出し、遠慮しましたが、どうしてもというので有難く頂戴しました。
帰宅後、刺身とてんぷらにしましたが、正に絶品というのに相応しい味で、アオリイカ釣りが流行るのが納得できました。

数日後、松井師匠からメールをいただき、アジのポイントを再度、教えていただきました。
あと1ヶ月もすれば、スズキも本番になるでしょう。
次回はきっと1匹以上、スズキをゲットしたいと思います。


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