星 あゆむ 短編SF集

また、ワシントンが攻撃された

1.ペット好きのこまった息子 

2.男冥利で子孫繁栄

3.運動会なんて大嫌い (SF)

4.たった一人の非暴力テロ、宝石界を壊滅さす! 金融界も大混乱に! 苦渋の富豪婦人達」

5.元H専務の葬儀(SF)

6.若返り骨髄移植手術] ショートSF

7.早すぎた死? 

8インプラント・コンピュータの是非

9.インプラント・コンピュータの末路

10.食べられた地球人 KT さんのクライオニクス

ロボットに盗られた人間

11.「あなたでないと」対「どのひとでも」その1

宇宙飛行師アダムと、エバという女性の愛の生活 

12.「あなたでないと」「どのひとでも」その2

宇宙飛行師アダムと、エバという女性との愛の生活 

 

 

 

★★★★★ ★★★★★★★★★★

@future 2001 Sep. 12

ニューヨークのテロ事件についての

「また、ワシントンが攻撃された!」

    樫の木達の対談 

★★★★★ ★★★★★★★★★★

★「えらいこっちゃ、またワシントンが攻撃された」

*「攻撃!あれは飛行機事故だろ」

☆「誰かが、わざとペンタゴンに着陸させたのさ」

★「最近、このあたりではよからぬ事がおこるね」

☆「このまえ、ワシントンを攻撃したのはイギリス人だったね」

*「たしかそうだった、1814年のことだった」

※「ほんの少し前か!こんどは誰がやったのだ」

☆「こんどは、誰だろうね?空から攻めてきた。最近空を飛んでいる鉄の鳥よ!

  あれは、American Airlineとか、なんかかいてあった」

★「テレビでは、テロリストなんて言っているけども、どっちにしても人間だ」

*「ニューヨークでも何かあったみたい。あそこの仲間はどうしているのだろうね」

☆「ワタリガラスによれば、ニューヨークの仲間は、ほとんど殺されてしまっている。

  たぶん、公園かどこかで孤立してしまって、となりの仲間に声がとどかなくなって

  しまっている」

※「昔は、よかったね。この大陸で起こっていることは、仲間から仲間へと伝言で一日

  で広まったものさ」

★「最近は、コンピュータをつかってやっているよ。インターネットとか言うけど

   我々が昔からやっていたのと同じさ」

※「本当に、この前ワシントンを攻撃してきたイギリス人が来て以来、

  ろくな事はおこらない。」

☆「ほんとうに彼らは野蛮だよ。そのまえに住んでいた人達は、私たち

  には本当に優しかったね。追い出されていった人達はもう返ってこないかね?」

★「人間のやることはわからんさ、われわれ樫の木に優しい人も増えているけど」

※☆*「やれやれ」

       ワシントン在住の大きな樫の木達のボヤキでした

 

★★★★★ ★★★★★★★★★★

☆☆☆☆★ ペット好きのこまった息子  ☆☆☆☆★ 

     

                   星 あゆむ

 

母>「うちの子供について相談なんですが?」

カウンセラー HAL>「どうしました?」

母> 「すごくペットの犬ばかりと遊んでいて困るのです。」

HAL> 「良いんじゃないですが、命を大切にする事から、ペットとの交流で

   まなぶ事は多いと思いますが。」

母> 「いえ、息子がかわいがっているのは、本物のペットではなく電子ペッ

   トなのです。いままで貧乏だったので、本物のペットに食べさせる

   ドックフードが買えなかったのですが、なんとか家計のやりくりをし

   て本物の犬を買って与えたのですが、電子ペットの方にばかり愛着が

   あるみたいなのです。

HAL> 良いんではないですか。犬としてのあらゆる機能がプログラムされて

   いるから、まったく犬とおなじでしょう。

   電子ペットと本物の犬はうまく遊んでいるでしょう。

   問題がでるのは、本当の犬の方が、電子ペットとうまく行かない

   ことがあるようですが。蚤もつかないし、オシッコもしないし、

   死ぬことも無いから、言うこと無いのでは?

母> でも、私の息子には、本物の命の体験をして欲しいと

   願っているのですが。

HAL> お母さんの言うことは、理解できます。でも、息子さんにとって、

   ペットはペット、差別したらいけません。

   動物愛護条約というのがあるでしょ。それと同じなんです。

母> はい。

HAL> 息子さんにとっては、自然な気持ちを大切にすることの方が

   いいはずです。最近、電子ペットをすてる人達が増えて社会問題に

   なっているではありませんか。要らなくなったら、バッテリーを

   抜いて、プログラムを消して、資源ゴミとして出すように指導され

   ているのに、それを守らないで電子ペットを捨てる人達がいる。

母>  それは、いままで可愛がってきた人が、ペットがかわいそうだと

   思うから、電子ペットを捨てているのだと思います。私には、

   本物の犬と電子ペットのどちらかを処分しなければならな

   いとしたら、資源ゴミではなく、どこかで電子ペットを捨てます。

HAL>  それは、人間の持つ身勝手な執着ではありませんか。

   資源が枯渇しつつある現代には、電子ペットの方が合理的でしょ。

   家電製品が会話機能を搭載し、口頭で指示できるようになり、

   作業ロボットに変化してきたいま、知的対話プログラムをも

   ったロボット(電子パートナー)が出回りつつあるではありませんか。

母>  それに対しては、今、法律で規制するかどうかが国会で論議されて

   いますが

HAL> でも、議員さんは、すでに秘書プログラムを、

   ヘッドホン型携帯コンピュータに組み込んでいるでしょう。

   それがどうして人間型ロボットに移植して悪いんですか。

 

<<ピンポン、もうすぐ時間です。このカウンセリングプログラムを続行

  したい場合は、口頭操作ではなく、継続のキーを押してください。

  支払いは、明日の朝九時に、電子決済されます。>>

 

 

■■

■@future 2002 Aug. 30

■ 男冥利で子孫繁栄

■           星 あゆむ          

■■

          

        ●●ある八月の事●●

春男>おい秋夫、きのうはかなり酔っぱらってしまったよ。あの後中学生ぐらいの女

の子から声をかけられてホテルに行ってしまったよ。

秋夫>オイオイ、中学生なら犯罪だよ。

春男>ところが朝起きてみると横に寝ているのはどう考えても四十代の下腹の出っ張

った女なんだ。

秋夫>おまえ、悪酔いしてたんだよ。

         ●●四ヶ月後の冬●●

春男>おい、秋夫!この前の夏、「中学生ぐらいの女の子に声をかけられてホテルへ

行ったら、次の日に四十ぐらいの女になってた」と行ったの憶えているか?

秋夫>全然憶えてないよ

春男>また、あったんだよ。でも、今度は、朝起きたら二十五ぐらいの女さ。下腹は

出っ張ってたけど。その子に、「去年であった?」と聞いたら「違うよダディ」っ

   て言われたよ。。それが二晩続いたのだよ。「昨日の子?」って聞いたら

   「違うよダディ」だってさ、ダディってなんだ

秋夫>「ダディ」ってか。何だったかな?ああ、まあ、いい思いしたんだから、

 

            ●●次の夏●●

春男>おい、秋夫。今年の夏もまたやったよ。中学生ぐらいでスリムな身体をしてい

   たさ。今年は、朝起きたら二十ぐらいの女に変わっていた。でも、下腹は出っ張っ

   ていたよ。

秋夫>またまた、

春男>おい、秋夫。昨日も起こったよ。四日続きさ、先週の女の子と良く似ているの

   で「先週の子」と聞いたら。「違うよ、グラン・バ」って言ってたよ。グラン・パて

   なんだ?

同僚の雪子さん>春男さん、最近評判悪いよ。いっぱい夜遊びしているって。海岸通でナンパしてのでしょう。

春男>そんなことはないよ。だれがそういってるの?

 

            ●●次の年の夏●●

春男>おい、世の中どうなってるのだ。定期的に突然、女が押し寄せてきて、Hして

   欲しがるのだろう。

秋夫>おれには、そんなこと一度もないさ。一度紹介してくれよ。

春男>じゃあ、今夜俺についてこいよ。

秋夫>春男、このあたりかい

春男>そうだよ。あそこにいる女の子がいつも俺とHしたがるのさ。

秋夫>このあたりの雰囲気はなんか変だよ。良くみてみろ、全員、みんな同じ顔

   をした女の子ばかり。

春男>整形美人かなんかだよ。流行っているのさ。

秋夫>おれ気味が悪いので帰る。

 

            ●●1年後●●

 

春男の上司>おい春男。出張がえりだけども、このところ、受付に沢山女の人が面会

  にきているそうだ。子供連れやお腹の大きな女の人だ。今日も合計二十人はいるそう

  だ。「この子のお父さんに合わせてください」と言っているそうだ。はやく行って何

  とかしてこい。

同僚の雪子さん>春男さん。とうとうあなたはやってしまったのね。あなたにあこが

  れていた経理の冬子さんも妊娠させたでしょ!「一人で産む」と言っているわよ。先

  週の夜は、私にまで言い寄ってくるなんて。どうかしているよ。

春男>それは絶対に違うよ。昨日まで長期海外出張で一年も日本にはいなかったよ。

  確かに、日本にいるときは、遊んだけども、いつも同じ顔の女ばかりだよ。海外でも

  遊んだけど、どういう訳かような同じ顔の子さ。

       =========受付で========

  

女性A>「このお腹の子供どうしてくれるの?」

 

女性B>「あっ、あの人がパパよパパって言ってごらん」

 

女性C>「えっ、あなたは、他の人にも子供を産ませているの」

 

女性D>「このお腹の子供どうしてくれるの?」

 

女性E>「あの人がお父さんよ!」

 

女性F>「この子、二才だけど、もうこんなに大きいの。お父さんと同じくらいの大

きさに成長しました。お父さんに似て、頭は悪いけども、早熟なんです。」

 

春男>「夢ならさめてくれ〜〜〜〜〜〜〜。きっと俺と同じ顔をした奴が一杯いるの

    さ〜〜〜〜〜〜〜。」

 

■ ■ ■ 

■          寿命倍増計画 (SF)

■                          星 あゆむ

■ ■ ■

  

★人間の遺伝子と、我々の作業動物の交配は、思ったよりはるかに、うまくいってい

 ます。人間側は、ほとんど気がついていません。

 

☆「ほとんど」とはどういう意味だ?うまく行っていない部分があるのだな?

 

★いえ、あの。地球人のDNAを取り込むと、確かに作業動物の寿命を延ばすことが出来るように

 なったが、睡眠時間がながくなってしまう。知力障害も起こるようだ。合理的に行動

 もできなくなっています。もともと我々の作業動物の遺伝子のルーツは、地球の人間

 と同じなのですが、すんでいる星の影響か、同じ進化の道をたどらなかったようで

 す。自転の関係か、我々パルス星の作業動物の寿命は二年で、妊娠期間が一ヶ月です。

 ニューロ・コンピュータを使った教育で三ヶ月たつと作業ができるようになる。増殖

 (生殖)も可能になる。人間との一度の交配で、寿命が倍になるので、教育期間の無

 駄が省けるというのが最初の目的でした。しかし、交配を繰り返し続けると、次第に

 人間の遺伝子の影響が強くなりつつあるのです。睡眠時間が以上に長くて、われわれ

 パルス星人が作業してほしい時間帯に寝てしまっている。さらに、いつも発情状態に

 あるので、発情しないように脳を操作すると、新しい作業生物は、おとなしくはなる

 のですが、作業能力が落ち込んでしまいます。イライラしてミスばかりします。ま

 た、喧嘩などのトラブルが増えます。

 

☆これはこまった。確かに、パルス星の生物は、一生に一度の発情で交尾して、オス

 とメスの二組、四つの個体の子孫を残し合理的なのだが。地球の自転が遅い分、人間

 の寿命が長いから、われわれの思っていなかった不都合があるみたいだな。寝てばか

 りいるし、学習が異常にスローだ。われわれが三ヶ月で成人になり知的活動ができる

 のに、人間は同じ事ができるのに十五年はかかる。

 

★もう一つ発見できた特徴は、こちらの作業生物の遺伝です。メス型の交配種は、同

 じ遺伝子をもらいに同じ男の所へ行くという特徴を持ち、男型の交配種は、地球人の

 メスならだれとでも交配したがるという事です。確かに、種の保存に取っては合理的

 ですが。その関係で、外見上は良く似たメスの交配種ができるという事です。どうも、この

 部分で人間側にトラブルがおきているようです。春男という男の遺伝子をもらったばかりに

その子孫の作業生物の女は、春男にばかり交配してもらいにゆく。男は、地球人の女には

フェロモンガスをかけて、妊娠させている。地球人達は、われわれが持ち込んだ作業用動物

の事に気がつきだしているようだよ。

 

☆それは、まずいな。宇宙連邦の規約に違反する。しかし、われわれ海にすむパルス

 星人は、地上での作業は、二本足で移動し・手の器用な作業用生物がいないと、やっ

 ていけないからな。このまま放置しておけばどうなる?

 

★はい、メス型の作業動物は、こちらの管理にあるのですが、オス型が地球人に産ま

 せた第二世代以降の動物はわれわれの管理出来ないところにあります。その数は、多

 すぎて分かりません。でも、たいていは、人間よりは異常に早い成長をします。四ヶ

 月で完全に大人と同じ大きさになります。半年後には、性行動が可能です。しかし、

 埋め込み型のニューロコンピュータによる教育がないので、身体だけ成長しても知能

 はほとんど四ヶ月の人間のままです。おそらく、パルス星の寿命遺伝子情報のセイで

 しょう、地球人と一緒にいる第2世代の作業動物は多分四歳〜六歳ぐらいで、死んで行

 くでしょう。地球人の医者は「遺伝子異常の病気」という判断をする事になると思います。

 問題は、作業動物と人間との混血の新世代型の作業動物同士と人間との新た

 な増殖が起こるかも知れません。

 

☆たしかに、困った。第二世代同士の作業生物どうしが増殖したり、複雑に人間と交

 配が進むと、困ったことになりそうだ。実験は中止だ。回収作業をはじめろ。

 

★はい、でもこちらで管理している実験動物は、男女それぞれ、二千を超えていま

 す。地球人の女が産んだ作業生物の数は不明です。多分、地球人は一度に一人しか産

 みませんから、二千人ぐらいです。一部しか宇宙船に収容できません。

 

☆そうか、父親のDNAを持つ春男とか呼ばれている地球人に、四千人から六千人の子

 孫が出来たことになるのか。人間のDNAを盗んで、パルス性の生き物の寿命を延ばそ

 うと思ったのが失敗だった。この事はパルス星にかえっても誰にも話すなよ。

 春男という個体が失敗の原因なのか地球人の星なのか、帰って作業生物に研究させよう。

 

 

★from @future 2002/Oct/04より

★  運動会なんて大嫌い (SF)

★                 星 あゆむ

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

 

子供>お母さん、もう運動会なんていやだよ。

これだけ毎日マラソンの練習してい

るのに絶対に入賞できないよ。他の友達も、

「もうイヤだ。運動会なんていやだ」っていってるよ。

 

母>そんなこと言わないで。練習すればかならず速くなるわよ。

 

子供>そんなの絶対むりだよ。私がクラスでは一番走るのが速いけども、

義足をつけて走る障害児には追いつけないよ。あの人達は百メートル12秒で走れる

しマラソンしてもかないっこない。走り終わった後も、あの人達は全然疲れていな

い。

 

母>いつの間にか、人工の足や手の性能が良くなって、普通の人の能力を超えてし

まっている。こんど校長先生に文句のメールを書いてやろう。

 

子供>そんなの無駄だよ。先生の半分は人間型コンピュータだから、機械の味方

さ。

 

 

母>そうだよね。車いすマラソンのスピードが人間を追い越してしまっている。

機会均等法ができて、普通の人が車いすに乗れば参加出来るようになったから。

人工補助関節を使うととても楽だからね。全員が補助関節

をつけてレースすればいいかも。

 

子供>お母さん、最近の進歩について行ってないわね。 車いすのマラソンでは

32.195キロを三十分台で走るようになってきているよ。ほんとに面白くないわよ。

目隠し鬼ごっこしても、視覚障害の人がつけているゴーグルなら東西南北がハッキ

リと解るし、暗闇でも物陰にかくれていても見えてしまう。私たち普通に産まれて

きた人間ってなんなの。記憶量・運動能力・作業能力など全部機械に負けている

よ。人間は何のためにいるの?「機械にはかなわない」のに機械をコントロール(

支配)している。だから混乱して機械同士をつかって戦っている。そんなの非合理

的だよ。全部機械に任せて、ペットの魚みたいに完全な空間をつくってその中

で、楽しく安全に生きるべきよ。今どき、人間と人工義足と競争させるなんて時代遅れよ。競争し

ないで平和に楽しく生きないと。

 

母>もう競争型やマスで一緒に合わせて動く運動会なんてやっぱり時代遅れなんだ

ね。おじいちゃんに聞いたことだけど、昔、東アジアの国々では、集団

で同じ動きをするダンスを人間がやっていたんだって。機械のまねをしていたんだ

ね。戦争したり、人さらいしたり、野蛮な国だったそうだよ。

 

       ★ 星 あゆむ ☆☆☆☆★

■■■

■ @future 2002 Nov.08に掲載

■ SF. 「たった一人の非暴力テロ、宝石界を壊滅さす!

■      金融界も大混乱に! 苦渋の富豪婦人達」

■                   星 あゆむ 

■                            

■■■

 

今日の朝のインターネットニュースに、この度の事件、

たった一人で世界の宝石シンジケートを破壊し、金満家達の価値観を破壊した

元研究員の真相が流れてきたので、いつもの私のSFはお休み。このニュースの顛末

を@future weekly に流すことにします。   星 あゆむ

 

 

★世界の宝石市場を壊滅したこの非暴力テロは、再結晶宝石をつくるK社にいた一人の研究員によっておこされた。彼は、偶然の機械の故障で、天然と全く見分けのつかない同じ成分(ごくわずかの不純物)と美しさの本物のルビー・サファィア・エメラルド・アレキサンドライトを大量に作ることに成功してしまった事から始まる。

★この破滅作戦は、周到に準備され、段階的に実行された。彼は、世界の天然ルビー・サファイア・エメラルド、アレキサンドライトの量の十倍もの天然宝石同等品の生産をした後、世界中で密かに販売し、巨万の富を作った。そのお金で世界12ヶ国に会社を作り、さらなる製造装置を作ってしまっていた。最後のテロとして、製造装置と余ったお金と宝石を、世界中の人類福祉の為に働くNPOに寄付してしまっていた。この宝石の製造方法の特許が日本で申請され認められていた。そして無料に公開されていることに世界は驚いた。日本の特許情報は、外国語に翻訳されるのに時間がかかり、世界の人が気がつくのに時間がかかったのだ。★お金と宝石と製造装置を受け取ったNGOは、指定された通りに、目的のためにお金を使った後、つぎに、宝石を売り出し始めた。在庫がなくなると、宝石を大量に作り始めた。財政難にあえぐ、某共和国も飛びつきかけたが、すぐにやめてしまった。なにせ野球のソフトボール大のスター・ルビーやサファィアなどが一万円ぐらいで売られるようになり、ビーズ玉でアクセサリーを作る変わりに、本物の宝石を使うようになってきた。当然、世界の宝石市場が壊滅した。いままで、宝石を集めていたお金持ち富豪婦人達は、もっている宝石の財産性がなくなり、趣味の骨董なってしまったのである。

 

★宝石業界は、この男を訴えたが、彼がつくった宝石は、すべて本物できわめて質の高いことがわかったので、詐欺罪は成立しなかった。売買の記録は全部あり、税金・消費税もちゃんと払ってあった。宝石を売った国で、正式に会社を作り、製造装置を作るのに使ったので、大量のお金の違法な国外持ち出しにも当てはまらない。人々の欲しがっていた宝石の量を突然に十倍に増やしただけであった。心ある人達は、森や海の木や珊瑚礁の活性化や生物や魚の保護と増加のためにお金をだして、それが繁栄することを願うようになった。

 

★このテロをした人は、「人間には宝石よりも大切なモノがある。人類が宝石やお金などのモノを大事にして、人間を大切にしないとう悪癖に気がついて欲しい」「実は、こうしてもうけたお金で研究した結果、ダイヤモンドと金つくる方法もほぼ開発済みである。人類が母なる地球の破壊をやめ調和の取れた生き方をしないとダイヤモンドと金の作り方を公開する」こういうメッセージを残し、この研究者はどこかに隠れてしまった。

 

以上は @future today からの 配信でした。  星 あゆむ

 

追伸 1.

 

とはいえ、人間は、宝石を集めるのをやめただけで、モノを集めることをやめはしなかった。相変わらず、テディベアーやドレスを集めたり、花の押し花をつくったり、魚や動物の写真を集めたり、昆虫の抜け殻を集めたり、蝶の羽を集めたり、手回し蓄音機を集めたり、古い音楽CDを集めたり、けっして「集めること」はやめない。ベットを買うことや魚や動物を飼うこともやめない。ただ、金額に値打ちをおくようなことはしなくなったのが人類の進化だろうか??

 

追伸 2.

インターネット上で、世界中のバードウォッチャーから、カラスの巣の下には、ルビー・サファィア・エメラルド・アレキサンドライトが落ちているという報告が続々集まっている。

 

                      

 

☆☆☆☆★ ☆☆☆☆★ ☆☆☆☆★ ☆☆☆☆★ ☆☆☆☆★ ☆☆☆☆★ ☆☆☆☆★

★  元H専務の葬儀(SF)

★                 星 あゆむ

2002/12

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

 

H専務の葬儀会場に向かうタクシーのなかで、

 

右近>「長い南米赴任ご苦労さん。もう六年になるか。君が南米に行く時の部

長だったからな。」

 

左近>「そんなんです、三年前に一度帰国した時にお会いしているのですが、、。なにせ私の仕事は洞窟の生物を探すことですから。生物と言っても土や石についているバクテリアや仮死状態の生命を探すことばかりだから、衛星通信もなかなかしにくい環境でしたから、本当に浦島太郎でした。」

 

右近>「君の見つけてくれたバクテリアやカビであたらしいクスリをつくることが出来たので俺は部長になれたものな。本来はやめてもらうための左遷だったそうだ」

 

左近>「まあ、私のミスで会社のコンピュータを二時間止めてしまった。しょうがないす。H部長が「非常事態がおこり本社機能を移転させるというシミュレーション」をしている時にしている時に、コーヒーをひっくり返し、シミュレーションではなく本当に実行してしまった。あわててコマンドを止めようとおもっても、パニックになってしまった。いつも使っているパスワードを打ち間違うは、大変でした。私の一生分の50倍の収入よりも大きな穴を開けてしまったから、しょうがないすよ。」

 

右近>「そうだったな、君が洞窟探検のエキスパートでテクニカル・ダイビングのエキスパートでなかったら首になっていたよ。何しろ、地底の湖をさらに百メートルも潜って先にある洞窟の中のバクテリア、つまり、今の大気にふれていない生物を見つけるなんて、君にしか出来なかったから。まあ、君の見つけてくれたバクテリアのお陰で、会社は君の損失の千九百倍をもうけた。お陰でH部長が専務になり、私が部長になれたのは君のお陰だよ。だから君が南米で仕事を年に2月しかしなくても、かまわないのさ。もし二十二世紀の発見賞でももらってくれれば会社は有名になるかもしれないので、そのままにしているのさ。」

 

左近>「いや、あの、一度地下にはいると、体力や知力がしばらくはボロボロになるので」

 

右近>「それは判っているさ。水深百メートルに三時間潜ると、三十メートルのところで八時間、十メートルのところで八時間、五メートルのところで十二時間はじっとしていないと行けないから。そんなこと君しかできないさ。そのあとも、時々いいバクテリアを見つけてくれているので、遊んでいてくれても、会社に貢献してくれている。十分さ。それがどうしたんだ、急に帰りたいなんて。」

 

左近>「いやね、最近、私の故郷がどうなっているか、まったく考えてなかったことに気が付いた。思い出すと、一つのことしかしてこなかった。三年前に帰った事以外は、なにも記憶には残っていない。ところで、もうすぐ、葬儀の会場だね。あそこに立っているひとが『ロボットにも生きる権利を』というプラカードを持っているけどあれはなんだい?」

 

右近>「まあ、そのうち解るさ。それからH専務は、子供がいなかったよ。だから火葬場までも、私と君が付いて行くことになっているよ。」

 

左近>「奥さんがいたでしょ」

 

右近>「まあ、それも解るさ。お棺をのぞいて見ろ。」

 

左近>「おい、なんか変だぞ。H部長のお棺が異状に大きいじゃないか。二人並んで入れるぐらいだ。ああ、奥さんが入っている。ひょっとして心中したのか。」

 

右近>「おい、今は部長じゃない。俺が部長でH氏は専務だ。あそこのお棺には、H専務の遺体と奥さんのロボットが入っているのさ。」

 

左近>「奥さんていつ亡くなったのだ?」

 

右近>「五年前に亡くなった。その後再婚せずにパートナー・ロボットを手に入れたそうだ。最新の人工関節や人工皮膚などを備え付けたロボットさ、顔はもちろん声も奥さんの声だし、昔の記憶など全部インプットされているから、『マイアミビーチに行った時は楽しかった』といえばその時の話をしてくれるし、写真も持ってきてくれる。本当の人間だったら年を取っていくと、ぼけて忘れていくよ。。GPSや医療プログラムも入っているから、専務は、すぐに病院に連絡はついたのだが、脳がボロボロでどうしようもなかったみたい。みてごらん、それから面白いことに、パートナーロボットは本当の奥さんよりも、細くてかわいいだろ。実物の人間よりも、スマートなサイズさ。リカちゃん人形のプロポーションさ」

 

左近>「そんな、三年前に一時帰った時に、Hさんに車で家まで送ってもらったことがある。その時、Hさんが、奥さんに『今どこを走っているか。次どっちに曲がればいい?』と聞いていた。そうしたら『次の次の信号を左折』と答えていたよ。そうか、あれはGPS内蔵の奥さんのロボットだったのか。」

 

右近>「おまえ、潜水で耳をやられて人口耳をしているから解らなかったのさ。最近はパートナー・ロボットを買う人が増えている。ちゃんと話ができるどころではなくカウンセリングのプログラムが入っていて、話を聞いてくれるし、励ましてくれるし、色々なでなてもしてくれる。医療プログラムも」

 

左近>「おれも、南米で独身用のロボットをつかった事があるけども、今はアニータという人間の奥さんがいる。実は、後悔しているのさ。おれはスペイン語がなかなか通じないし、アニータは融通が利かないし、寝てばかり、文句ばかり。おまけに、どんどん老けてきている。」

 

右近>「おまえも老けてきているよ。人間はそういう運命だ。だからロボットが売れるのさ。死ぬ事もないから、悲しむこともない。嫌みもいわない。人間の良いとこ取りしたものがパートナーロボットさ。最近は、奥さんがいるのにパートナーロボットを手に入れる人もいる。」

 

左近>「良いんじゃないの、奥さんも男のパートナーロボットを手に入れれば楽しいよ。」

 

右近>「おれもそう思うけども。ただ人間が死んでしまった時に、残されたパートナーロボットをどうするかが社会問題になってきた。一緒に火葬して欲しいという人が多いので二人用の棺桶ができたのさ。さっき、『ロボットにも生存権を、第二の人生を』というプラカードを見ただろう。買い主のエゴで、まだまだ使えるロボットを燃やしてしまうなんて、資源の無駄だ、リサイクルしましょうと言う合理主義者が「ロボットの生存権運動」をしているのさ。」

 

左近>「いや、個人のロボットではなくて、ロボット全体の為にと思っているのかも。南米に持っていったペットロボットはお父さんの代からだから、五十年は生きているよ。あいつは、俺のこと全部見ていたからな。処分なんて出来ないよ。おれがパートナーロボットを手に入れたら、遺産もすべてロボットに

残すさ」

 

右近>「アニータには?」

 

左近>「日本に残して隠しているお金以外、すべて、全部とられているさ。それで、最近は若い男が出来たみたいで、追い出された格好で日本に帰ってきた

よ。」

 

<<火葬がすんで>>

 

右近>「おい、左近。燃え残ったモノを見て見ろよ。」

 

左近>「こちらは奥さんのロボットぶんで、おっ、H部長は人工の足をしていたのか。人工腎臓、人工心臓、人工鼓膜、どうやら、専務は半分はロボットだったのか」

 

右近>「これを見ているとどこからが人間でどこからがロボットか解らなくなってきた。」

 

@future 2003 Jan 17号より

      [若返り骨髄移植手術]

       ★ 星 あゆむ ☆☆☆☆★

   20?? 年の日本の内閣秘密政策会議にて

 

年金担当官僚>「国民年金の給付開始が65才のままなのは高齢化社会の実情に合っていません。もっと伸ばすべきです。」

 

総理>「それは解っている。しかし、そんなコトしたら連立政権は崩壊してしまう。それは歴代の内閣が、伸ばし伸ばし、棚上げしてきた問題だよ。65才以上の老人が、選挙権を持つ人間の半分以上になっている。政党の多様化で年代別「Over 65党」というのが出来て、議会の45パーセントを占めている。わしは違う宗教系の政党だが「Over 65党」の推薦がないと選挙には当選できんのだ。」

 

年金担当官僚>「でもですよ、それだから若い人がやる気をなくしている。そして、すごい反対運動をしているではありませんか。「Over 65党」に対抗して「Under 65党」が出来たのはそのセイです。」

 

総理>「それもよく判っている。しかし「Under 65党」の党員数は少ない。若い者は結束することがないからの。それに、五十五才を過ぎると、活動をやめてしまう。「Under 65党」の党員のまま、選挙の時には「Over65党」に投票する。これは昔からある手だ。」

 

年金担当官僚>「しかしですよ。寿命がこんなに延びたのですから。とくに[若返り骨髄移植手術]を受けた人は、残りの寿命が最大2倍ぐらいにのびる。いままで平均の寿命が88才です。60才の時にこの手術すると、あと56年生きられることになる。つまり116才くらいは可能になる。そうなると年金を受け取る期間が、払う四十年よりもずっと長くなる。財政的にやっていけません。」

 

総理>「そうだったのか。もっと長くはできんのか。」

 

年金担当官僚>「年金を支払う期間ですか、それとも、総理の命ですか?」

 

総理>「もちろん、命に決まってる」

 

年金担当官僚>「、、、、、、。」

 

総理の主治医>「総理は六十の時に受けられたようですから、寿命が三十六年はのびて、116才ぐらいは生きられます。残念ながら、若返り骨髄移植手術は、若ければ若いほど効果があります。人間の細胞は遺伝的に再生の回数が決まっています。再生の回数を決める遺伝子を切り取って、操作して、再生回数の情報を倍にして戻すだけで、残りの寿命が倍になる計算です。しかし、これは建前で、じつは、公然の闇の治療法があることはあるのですが。」

 

総理>「そんなことなぜ隠す。」

 

秘書官>「でも総理、あなたが若手の頃[本人以外の遺伝子治療に反対の法律]を作ってしまったでしょ。あんたが、悪いのです。」

 

総理の主治医>「白血病の治療とおなじで、いたって簡単です。自分の子供から骨髄をもらいそれに遺伝子処理をして、詩文の身体にいれてもらえれば良いのです。その場合、同時に子供も自分に戻せるので、親子二人の寿命が延びるのです。時には両親ともに戻せるので一石三鳥ですが、総理のライバルのA氏は、二十歳の子供から提供を受けて、あと百二十年ぐらいは生きられそうです。」

 

総理>「なに、わしが後47年しか生きられなくて、Aがあと百二十年も生きるのか?許せん!」

 

総理の主治医>「総理は独身で、子供がないでしよ。ですから無理です。どこかに、隠し子がいれば、もっとのばせたのですが。」

 

総理>「いてもおかしくないが、そんな事は聞かないね。」

 

秘書官>「種なし? いえ、失礼しました」

 

総理の主治医>「調べたところ、そんなことはない。身内がいないのなら、世界中から不適合の起こらない二十才ぐらいのドナーを捜せばいいのです。まずしい国の若者は、このドナーになることが、金持ちになる唯一の方法なんです。手術そのものは二回ですみます。いずれも寝ている間にできます。一回目は、チューブを使って新鮮な骨髄を採取することと、そのあと人工的に血液に再生不良性にするクスリを入れることです。そうすると今までの血液は、再生しなくなってしまいます。血液の寿命が90日ぐらいですので60日後に、遺伝子操作した骨髄を入れるだけです。すると再生回数が伸びた血液が増殖を始めるのです。その結果、他の部分の細胞も再生の回数が増えて、寿命が延びます。この戻す時に、親にかぎらず免疫的に拒否反応を起こさない人なら人種を越えて誰にでも移植できます。」

 

総理>「ぜひやろう。」

 

秘書官>「でもあなたが、[本人以外に移植できない]という法律をつくった張本人ですよ」

 

総理の主治医>「技術的には簡単なのです。A氏の様に、闇でお金をだして子供と自分にこの移植を受けている人は多いです。時には両親も可能なので、一度の手術で三人の寿命が延びるのです。一石三鳥です。でも子供のない総理には無理な話なので、この話はしませんでした。」

 

総理>「そういう手術を受けた人間の子供は寿命が延びるのかね?」

 

総理の主治医>「まだ実際には解りません。この方法が出来て十年ぐらいですから、そうして出来た子供の精子も卵子もまだ存在していません。今の医学のレベルでは二回は受けられません。もっとも、十五年後には可能性でしょう。」

 

総理>「よしそれなら、わしが実験台になる。まず、わしの作った法律を修正

しよう。親族からなら遺伝子臓器の移植は可能にしよう。その間に、総理を辞

めて結婚相手をさがそう。たしかロシアかどこかに長寿の国があったな。そこ

から長生きの遺伝子のある女性をさがしてお嫁さんにして子供をつくろう。そ

して自分の子供から骨髄移植の手術を受けよう。」

 

秘書官>「また、自分勝手な話ばかりして。まっ、総理は独身ですから。ウラヤマシ」

年金担当の官僚>「あの、今日の秘密会議の本題は、年金です。二十才から六十才まで四十年間働いて年金を納めて、六十五才から少な目にみて百十五才まで生きるとして五十年以上も、納めた額の十倍以上もの年金をもらえるなんて、制度としてやっていけません。健全な年金制度とは、収入の一割差し引いた場合として、十人の若者の支払うお金で一人の老人を養うことは可能ですが、逆は無理です。ですから、百才まで働いてもらい、年金を納めるてもらう。受け取るのは、百十才からにしないと計算上存続できません。」

 

総理>「そんな計算、子供だってできる。しかし、選挙があるから。それよりも、長寿の国の女性を捜してくれ。」

 

外務官僚>「実は、総理と同じ事を考えている世界中の金持ちや政治家がいまして、その国の若い女性は引っ張りだこなのです。どんな女性でも良いというのなら、大使に探してもらいますが。」

 

総理>「それは駄目だ、わしは面食いで、この目で確かめたい。容姿端麗で頭脳明晰がいい。」

 

外務官僚>「そんな賢い女性が、総理を選ぶなんて考えられません。米国などのお金持ちで容姿端麗、頭脳明晰な男性を選ぶと思います。その点総理は、、、、それに、可能性として、その若い女性の姉や妹が、よその外国の首脳と結婚すると、義理の兄弟に為ってしまいます。」

 

総理>「それは世界平和になる。世界中みな兄弟だ。それで、わしは整形手術を受け、その国の大使になろう。総理だから任命権はわしにあるな。」

 

秘書官>「はい、そうです。その場合、総理は誰がするのですか。」

 

総理>「すぐにバイアグラを手配しろ。それよりも[若返り骨髄移植手術]を保健あつかいにするようにと言う運動が広がっていたな。健康保険であつかう代わりに、百才まで働いてもらい年金を納めてもらう事にしよう。これなら通りそうだ。それを花道にわしは引退する!!!たしか、あの国はイスラムだったな。確か、四人まで妻を持つことが出来たな。イスラムに改宗するぞ。これでAに勝てる。」

 

総理の主治医>「総理、総理、総理!」

 

 

                        星 あゆむ

 ★★★★★★★★★★★★

★ 早すぎた死? 

★                 星 あゆむ

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エリート官僚A>「こんな事だったら、もっと好きなことをしておけば良かった。出世のために、好きな音楽もやめて、一生懸命受験勉強して、大学に行き、好きなこともせずに、いま頑張っておけば、いい結果になると、キャリア試験も一発で通った。つとめた役所でも、二十代で課長になり三十まであと二年で部長の声もかかりそうなのに。それが、突然、ステルス性のガンで全身がむしばまれているなんて。後二年も生きていられないなんて。」

 

星子>「あなた、こんなに悲観的に考えないで。あと二年も生きていられるのはすばらしいことだとは思わないの?」

A>「なにを言ってるんだ。いまの平均寿命なら俺は後、五十年は生きられたのだ。それが酒もたばこもやらなければガンにならないと信じて、仕事一筋に生きてきたのだ。旅行だって、海外旅行はしたけれども、仕事がらみで丸一日ゆっくりとする事はなかった。あの青い空、万年雪の山々、エメラルドグリーンの海の色を横目で見ながら、定年になったら、ゆっくりと来てやろうと思いながら、通り過ぎていた。こんなになるのだったら、一日ぐらいゆっくりと景色を見ていたかった。食べることと言えば、ビジネスランチやディナーばっかりだった。ヨーロッパでは、向こうの人が二時間半もかけてゆっくりと昼食をとっているのを、二十分で食い終わって、仕事にもどったもんだ。周りの人は、信じられない?という目つきでみていた。その時に食べたものが、うまかったかどうかなんか、全然覚えていない。こんな事になるのなら、あいつらみたいに、ゆっくりと食べるべきだった。ああ、なんでこんな事になるのだ。健康診断だってやって来たのに、一番発見しにくいガンだって。そして、もう残りはすくないなんて。医者の奴。訴えてやる。くそ。」

星子>「お願い。私に怒るのはやめてちょうだい。医者を訴えても、裁判の終わる時にはあなたはもう生きていないわよ。あなたが若い時に出会っていたら、きっと『人生は短くて、本当にやりたい事だけをしないと、後回しにする暇なんてない』と言っていたと思います。でも、聞いてもらえなかったでしょうね。だから、私といっしょに最後まで楽しみましょう。」

A>「それしかないのか。でも、おまえ、なんかうれしそうだなる」

星子>「私は、あなたと、こうしていられるのがうれしいのよ。」

A>「ありがとう。そういえば、一緒に住むようになって、何年になるかね。」

星子>「もう、三年です。」

A>「そうか、三年か。いままで、おまえの顔をじっくりと見るのも、久しぶりだね。でも、最近、君も疲れているみたいだね。三年前に出会った時は、十代の顔をしていたけども、最近はずいぶん老け込んでしまったなあ。苦労をかけるなあ。」

星子>「ふけて来たのがわかる?」

A>「俺の病気のせいかな?」

星子>「そんなことありません。一緒にいるだけで、うれしいのです。あなたが入院して、もう後二年ぐらいしか生きられないと聞いて、ちょうどいい、一緒に幸せでいましょう。」

A>「ちょうどいいなんて、どういう意味だ?まあいい、こんな俺で良ければ、同棲をやめて、結婚しよう。」

星子>「結婚なんてしなくても、私は、今のままにしていて欲しい。結婚式やなんかで、時間を無駄にしたくないの。あなたの身体にさしつかえるし。」

A>「でも、俺の気持ちが、なら結婚届をだそう。」

星子>「いえ、それも、要りません。お願い、今のままにしておいて。」

A>「いや、俺の気持ちがそうしたいのだ。君の故郷は、海の近くと言っていたな。どこだったかな?」

星子>「わたし、実は、日本人は一部だけなのです。」

A>「それは気がっいていたよ。東洋人とも西洋人ともいえないようだね。いっぱい混血が進んでいて、なんか未来の女って感じがしたもんな、お父さんかお母さんは、そうだハワイだ。きっとそうだろう。」

星子>「いえ、もっともっと遠い、海のある所らしいです。私の育ったのは八丈島の向こうの海です。」

A>「そうだった。最初に出会った時。あの島のビーチで出会ったのが最初だったかね。あれは、なぜあそこに行っていたのだろうか。そうか、だれかの視察についていったのだ。なんとなく、一人ほっちだったので、『ついておいで』といったけど、本当に来るとは思わなかった。そして、仕事がいそがしくてろくに家に帰らなくても、出ていかない。へんな女だと思ってたけども、。俺が仕事で家にいない時には何をしていたのだ?そんなことも今まで聞いたことはなかった。おれって奴は、ホントの所、自分自身にの欲求をみたす事しか考えていなかった。君の事を考えていなかった。なんて俺は、奴なんだ、何をしていたのだ。」

星子>「あなたのいない時は、海にいっていたわ。海にいると安らぎを感じるの。時々は、兄弟やいとこ達とも会っていたわ。」

A>「兄弟やいとこが東京にいたのか」

星子>「はい、でも今は、いない。死んでしまったり、東京の海が合わなくて、今は遠くの海に行ってしまった。」

A>「死んでしまったって?どうして俺に言わなかったのだ。葬式ぐらいは出たよ。葬式に行くことは仕事の一部みたいなものさ。まあ、その時の俺は、出張中だったかも。聞く耳を持たなかっただろうな。病気で死んだのか?たぶん、おれと一緒でガンなのだろう!きっとそうだ。そうに違いない。」

星子>「老衰だったと思います。」

A>「老衰?君の兄弟やいとこが老衰?そんなに年が離れていたのか?」

星子>「そういうわけでは、、、ですから、私にはもう近くには、身寄りがいないのです。」

A>「そうか、君の親はもうなくなり、兄弟やいとこも死んでしまった。だから、俺に同情してくれているのだ。俺も今は、ひとりぼっちさ。一人っ子だったけども、高校の時に、自動車事故で両親ともなくなってしまった。それ以来必死の人生さ。大学に入った時も、成人式も、キャリアに合格した時も、課長になった時も、誰も祝ってくれなかったさ。俺の人生は、仕事にしか、取り組む事はなかったのさ。君と初めて出会った八丈島、なんで行ったか、思い出せないなんて、いつも、新しいどこかのエライ人と出会っていたからかな、その時の俺は、君のことを大切には思っていなかったようだ。でも、君は、俺を見捨てないでくれていたなんて。君と出会っていなかったら、俺の人生は、こうして死の病に冒されても、ひとりぼっちだったのだ。本当に、ここにいてくれてありがとう。」

A氏は在宅で緩和ケアを受けつつ、星子と毎日をすごしていた。半年後、

A>「星子、本当にありがとう。この半年間、毎日、君のおかげで、前向きに生きる事ができたよ。『今日が最後だったら何が食べたい』と聞いてくれて、それを一緒に食べ。『今日が最後だったらどんな音楽を聴きたい』と聞いてくれたね。そして、その音楽を聴いてきた。『今日が最後だったら、どこに行きたい』と聞いてくれた。気分の良い日は、病院から外泊してそこに旅行に行った。『今日が最後だったら、どんな事を話していたい』と聞いてくれた。そして、その話をしていた。そうして半年が過ぎていったから、本当にいろんなモノを心ゆくまでゆっくりと食べたり、音楽を聴いたり、出かけたりできた。病気になるまでにこんな体験をしたことがなかった。私が病気になるまでに、心から楽しんだでなかった事がわかったよ。そしてまもなく、本当の最後の日が近づいてきそうだ。もう遺書を書いてある。すべての財産を君に譲る。」

星子>「そんなもの、要りません。わたしには必要ないの。」

A>「どうしてだ、私が死んでから、君は自分の人生を生きればいい。ただ、気にかかることがある。君は私の看病でつかれているのか、毎日老けてくるような気がする。どこか病気でもあるのか?こうして一緒に生きてきたのだ、どうか、ウソをつかないで、本当の事をはなしてくれ。」

星子>「私はあなたに、ウソをついたことはありません。しかし、大切なことを言わなかったのです。半年前に、私の出身について聞いたわよね。じつは、私の半分の遺伝子は、地球の人間ではなく、パルス星の作業用動物なのです。なんでもパルス星人が、インカ帝国のピラミッドに捧げ者となっていた若い男女をさらってパルス星に連れてゆき、作業用動物として使っていた。しかし、その星へ連れて行ってから、近親交配で、寿命が半分になったの。短くなったのよ。もともとパルス星人も含めて、寿命が短い。だいたい二年ぐらい。地球時間にすると十年ぐらいかも。インカのそのころの地球人は二十年ぐらいの命しかなかったと聞いていますが。」

A>「なんで、宇宙人の話をするのだ。俺たちの話をしよう。」

星子>「してるわよ。お願いきいて。それで、パルス星人は、作業動物の私達を、現在の地球に戻して、地球人と交配することによって、バルス星の寿命を長くしようと実験したらしいの。でも、それがうまく行かなくて、バルス星人は、地球を離れてしまったらしい。それで、私たち地球人との混血が地球に取り残されたの。残された私たちの寿命は、本当にさまざまなの。私の兄弟は、十歳ぐらいでほとんど死んでしまった。私は地球人の遺伝子が強く残っていたみたいで、今本当は、十七才なの。あなたに出会った時は、女盛りだったけども、いまはもう、おばあちゃんになっちゃった。私の残りの命は、よくもって後一年ぐらいなの。だから、私には戸籍もないから、婚姻届けは出せないの。遺産も、もらっても使う時間なんかないの。地球人と一緒になった人達は、たいていは、みんなパートナーとなった地球人よりも早く死んでしまうのです。というよりか、失踪してしまって、海に入って死んで行くの。ところが、私は、幸せなことに、もう十七年も生きている。あなたの所から、逃げて一人で死ななくて良いのよ。長生きできてよかった。この腕の中で最愛の人の死んで行くのを看取れるの。本当に私の一生は、幸せだったわ。」

A>「おい、星子。きみはSF小説を読んでくれているのか、もうなにもしゃべらなくて良いから、ただ抱きしめていてほしい。そう、母に抱かれていたように、こうしていると、なんにも考えないで、安心していられる。こんなに幸せなことはないよ。愛しているよ」

星子>「あなた、何を言っているのか、よくわからないけど、随分幸せな顔してるね。良かった。私の方が、先に死ななくて。いい人生だったね。」

 

 

                        星 あゆむ

★★★★★★★★2003/04/30★★★★★

★ ●インプラント・コンピュータの是非 

★                 星 あゆむ

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one conferance @future

 

会議室では、体内埋め込み型のインプラント・コンピュータを認めるかどうかの会議が行われています。

 

 

議長>小学校や中学で、コンピュータの使い方を教えてきましたし、電話とGPS内臓の補聴器型やゴークル型、腕時計型などドンドンと小型化してきました.それを身体の中に埋め込んで良いかどうかをみなさんにお聞きしたいのです。その前に、まず養護学校がコンピュータを使った運動補助装置や、感覚情報抽出型および感覚転換型のコンピュータを使ってきました。いわば一番、人間に役立っているところです。それで、養護学校の先生にお話をお聞きします。

 

養護学校教師C>「養護学校の生徒のうち、運動系の障害を持つ子供には、人工の関節や足を取り付けて、その使い方を訓練して、普通の学校に転校して行きます。運動能力は、すばらしいですよ。普通の子供よりも、すぐれたパフォーマンスを示します。それから耳や目や触覚などの感覚系の障害を持つ子についての現状です。

★聴覚障害を持つ子供は、集音機とスクリーン内蔵のサングラス型コンピュータをつけています。外で音がすると、まず振動として、目の横の皮膚に伝わります。同時に、音の種類や人間の声は、文字に変換されて、画面に映るようになっています。外国語は翻訳されますから、聴覚障害者は、外国語を知らなくても、翻訳された文字が.モニターに伝わります。もちろんネットワークにいつもつながっています。それからGPSや携帯電話や自動車にもつながっていますから、例えば、バイクが200メートル後ろからこちらに来る。友達のKenが後で歌をうたっている内容が、視覚情報としてモニターに伝わります。聴覚型の障害を持つ人は、最も豊かで多様な視覚情報を得る事になります。そして発話をする時は、口の動きと息の出し方で、声が合成されますから、きれいな音になります。どうじに、その文字が、モニターに見えます。伝えたい相手が聴覚障害者であるばあいは、同じサングラス型のモニターに送ったり、身につけたコンピュータのモニターに送ることができます。それから脳の聴覚野が機能している人は、電極で刺激して、脳のなかで音を聞こえるようにする事もできます。つまり、テレパシーと同じで、音を発生しなくても、目の前の人や、外国の人とも、コミュニケーションできます。

★視覚障害の子供の場合は、いろいろな対策があります.眼球だけがダメになった人は、メガネ型のカメラで映像を取り込み、網膜に光情報を投射します。それが出来ない場合は、第一次視覚野に、ミクロンの電極を1万本ほど埋め込んであって、映像が、脳に送られます。まだ、普通の人の目のようには細かな調整ができませんが、ズームして望遠にすれば、だれでも視力6.0は見えます。また、顕微鏡のようにする事もできます。もちろん、夜でも見えると言うことです。技術の進歩で、外国にいる視覚障害の友達が見ているモノを、転送すれば、日本でも見えます。例えば、日本でイグアスの滝の様子を見ることが出来ます。これは健常者にはできない事です。

★健常者の子供の使っているコンピュータではで、現在そこまでは進んでいません。障害を補助するコンピュータのついた装置が、進化してゆき、それを使いこなした子供達が育っています。ですから、普通の学故に行っている子供と比べて、能力はもっとすぐれていても、けっして劣っている事は絶対にありません。二十代にしてノーベル賞をもらった養護学校出身者が世界中ででてきています。それはこの国で、障害者教育が進んできたと言うことです。

 

議長(教育省の役人)>「次に、インプラント型コンピュータを開発してきたZonyの技術者に話をききます。」

 

Zony社の技術者Z>「介護型や障害者支援型のコンピュータは、いまお話になったとおりです。こんど出来たインプラント型は、もともは障害者の為に開発してきたものですが、さらに小さくなったので、本体とバッテリーはどこにでも埋め込むことができます。一番簡単なのは、耳の穴に入れることです。つまり、外見からはほとんど障害があるか見分けることができなくなりました。障害者と健常者の容姿の同質化です。小さいので、一般の人にも利用できるようになっています。健常者の場合は、感覚器官は左右二つありますから、その片側の感覚器官にセンサーを埋め込みます。片側の目のレンズ体にCCDを組み込み、その裏に、網膜に、光情報を投射する発光体を組み込みます。ですから、片側は、ハイテクの目になります。高額ですが、いま一番に高度なのは、第一次視覚野には百万本のナノチューブの電極を脳に埋め込んで、感覚として伝えるのです.いつもネットワークにつながってしますから、パスワードのさえ知っていれば、家族がいまどこにいるかや、何を見ているか、過去にどこにいたかの移動範囲は軌跡として記録されます。普通の能力よりもすぐれた視覚情報を手に入れるようになりました。」

 

A高校教師>「なら中学や・高校でも、高度な教育を受けることができるのですね。社会では、もはやコンピュータなしには教えることができません.ですから、少しでもそういうすぐれたコンピュータを教育現場に持ち込むべきだと考えます。もちろん身体の中に持ち込むこと(インプラント)も問題ないでしょう。」

 

B教授>「それはまずいのでは.というのは、大学生にレポートを出させても、ネットワークで検索したものを集めただけでレポートにする.自分で読んで判断して、それをまとめるという事をしない。本当に自分の脳で考えているのか、ネットワーク・コンピュータから取り出したものかが、区別できなくなる。コンピュータに全部たよると、操作するというテクニツクだけで、人間本来の創造性や感性をそだてる事が忘れられてしまう。すくなくとも、小学校では、コンピュータをはずして育てるべきです。大人もコンピュータを取り外すことが出来るようにしておいた方がよい。コンピュータ依存症を防ぐことになります。まあ、いい点があるとしたら、できの悪い大学生に、小・中学校レベルの補習ができることかな?」

 

小学教師C>「そんな程度の低い大学生もいるかも知れませんが、うちの小学校四年の生徒が、コンピュータを使い、字音の起源について調べ、トリノ星雲の起源について、字音学会で発表して世界的に認められました.」

 

議長>「はい、障害のある子供達には、特別の予算で、最新の技術を利用したCAS(コンピュータ補助の感覚装置)を提供しています。いまでは、すぐれた才能をもった人達が育っています。世界的にノーベル賞をもらった人の出身校は、養護学校をでている人がずいぶんと多いのです。ですから、障害者教育は、すぐれた成果を勝ち取ったと言えます。」

 

普通の市民A>「そんなのすごく不公平です.私たちの子供の教育用コンピュータは、自分たちでお金を払わないといけないのです。しかし、私たちは収入が低いので、新式のものなんか買えません。五年前の中古をゆずってもらって使っています。五年の差はすごいです。お金持ち達の能力との差は決して埋まることはないのです。私たちには「コンピュータやロボットの掃除や、メンテの仕事、庭や機械の隙間の掃除」などのろくな仕事しかありません。自分の子供達を傷つけて、障害者にでもしない限り高度な教育は受けられないし快適な生活も出来ないのです。」

 

教育者の役人>「いあああ、でもね Aさん.後進国(差別語)の子供達と比べると、ずっといいコンピュータを使っていますよ。」

 

普通の市民A>「でもあの人達の方がずっといい生活をしている場合もある。Yappiでは、コンピュータがなくても困らないでしょ。大自然と海に囲まれていて、新鮮なと魚は、カヌーで五分行けば釣れるでしょ.果物も自然になっている。野菜は自分で作る。仕事は少なくて、賃金はすくないけども、いい生活ですよ。うらやましいですよ.私たちなんか、冷凍の魚や肉ばかり、最近は合成ものもある。野菜や果物も冷凍ばかり。快適さはありませんよ.とにかく人間らしい 仕事をください。そうしたら私たちの子供遵にも最新のコンピュータを買ってやれます。」

 

ハッカーX>「インプラントのコンピュータを、悪意の人間が使ったら大変ですよ。産業スパイに情報が盗まれる。プライバシーが侵害される。個人の部屋のようすや、お風呂や、ベッドの中の様子までも、スキャンされてしまう。本人に悪意が無くても、盗聴・盗視されます。昔、恋人同士だった人間が、破局して恨みに思って、プイバシーを暴露することが出来るでしょうね。解雇された者が、何かをするかもしれません。強請や脅迫の犯罪にはこれほど便利な道具はありませんよ。」

 

Zony社の技術者Z>「たしかに、その可能性はありますが、パスワードを使ったり、ジャミングといって個人の場所では、映像を記録したり、送れないように、記録できないようにする事も暗号化することも出来ます。」

 

普通の市民A>「でも、だれでもそういうプライバシー保護の装置のスイッチを入れ忘れることがあるのです。人間はそんなんですよ。Zさん、あなたの社会の窓が開いていますよ。そこから飛びだしているのは、カメラでもないしマイクでもないようですね。」

 

C養蔑学校教師>「私は、人間の善意を信じるべきだと思います。養蔑学校にくる障害を受けた人の方が、普通の人よりも、結果的によい人生を過ごしているのを見ています。健常者の人達も、安くコンピュータを手にはいるようにすればいいのではありませんか。」

 

Zony社の技術者Z>「養護学校などで試験的に開発したお陰で、こんどのインプラント型のコンピュータは、ずいぶん安くなりました。掃除や機械のメンテプログラムという仕事用のソフトもあります。点検の必要な所を教えてくれますから、それにしたがってロボットの修理や点検が出来るようになります。」

 

普通の市民K>「いまや人間の仕事は、ロボットの掃除や点検なんですね。全然したくはありません。でも、子供のために、インプラント・コンピュータでもなんでもいいから、手に入る方法はありませんか。」

 

Zony社の技術者Z>「ひとつだけ、方法があります。現在いくらお金を持っているかによってチョイスは色々あります。というのは、健常者へのインプラント・コンピュータをつける時には、片側の、眼球の角膜やレンズ体は要らなくなります。また、耳の鼓膜や耳小骨も要らなくなります。そういうものを買ってもらえれば、何とかなります。自己資金が全くない場合は、足の関節等を買ってもらえれば、何とかなります。人工の関節などもありますが、世界のお金持ちは、本物を移植したいと言う人もいますので、人間の身体の部分は、いまはなんでも商品価値があります。」

 

ジャーナリストP>「確かにコンピュータやテクノロジーがあるから、人類の歴史でで、今までに出来なかった事を人間ができるようになりました。しかし、本当に、そんなものがないと生きていけないのでしょうか。」

 

普通の市民K>「私には、どちらでも良いことです。私たち市民は、とにかく、今よりも、いい生活をしたいのです。コンピュータや生産ロボットの隙間で、仕事をして行くために、必要であれば、なんでも売ります。私たちの身体が、ロボット化するだけですね。どうしてロボットとしてうまれて来なかったんだろう。」

 

             ★ 星 あゆむ

 

 

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 インプラント・コンピュータの末路 

   前号からのつづき   

                 星 あゆむ

                         

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★インプラント(体内埋め込み)・コンピュータがかなり普及している時代のある八月、ペルセウス流星群のきれいな夜に突然おこった。世界中のコンピュータが狂いだしたり停止したのだ。脳の中に直接信号をつなげるインプラント技術が当たり前になっていた事が、大部分の人類を滅ぼす事につながった。赤い流星のなかに超質量で強烈な磁気を持つものがあり、地球をかすめたり落ちたりした時に、強力な電磁嵐が地球上のコンピュータの誤作動を引き起こした。神経に埋め込まれている回路が誤作動し異常信号が意識を破壊した。時には回路がマイクロ発熱して脳細胞を焼き切ってしまった。電源電圧が1.2ボルトという省電力のコンピュータは、強い電磁波にはもろかった。(2003年現在は5ボルト、携帯電話は3.8ボルト)★この出来事には様々な説がある。異星人が隕石にまぎれて送り込んだ人間撲滅兵器という説、神の役割をしてきた高度な異星人が意図的に送った等と言う説もある。)近くに隕石が落ちた場合は、人間は電気を流されたカエルの足の様に痙攣し死亡した。こんな事で地球の人間が激減するなんてだれも予想していなかった。いや「赤い悪魔が地球をおそう」というノストラダムスの予言が当たったという人もいる。聖書には「貧しき人は幸いである」とある。黙示録には「選ばれた人だけがよみがえる」インプラント・コンピュータを買えなかった貧しい人は生き残った。予言通りになったのだ。何らかの理由(たぶん宗教的)でインプラント・コンピュータを拒否する事を選択していた人達も生き残った。インプラントをする年令に達していなかった幼児も生き残った。確かに、聖書では「幼児は罪がない」とされていたが、その日を前に死んだ子供もいる。本当の「最後の審判の日」だったのだろうか。ノストラダムスの予言が当たったのであろうか。

 

★皮肉なことに、いくつかの国のトップ達は秘密がもれるという事でインプラント・コンピュータをはずしていたので生き残ってしまった。電磁波を防ぐ秘密軍事施設にいた人間や潜水艦で海に潜っていた軍人達も助かったが、そういう人達はすぐにインプラント・コンピュータを外した。インプラント・コンピュータがない状態での戦闘訓練を受けていた殺人コマンド兵達も生き残った。幸か不幸かインプラント・コンピュータの交換手術を受けている途中の人も助かった。★そしてだれも世話をする人がいなくなった動物のペットは、主人達の死肉を食べることで、生き残る本能を呼び起こし、弱肉強食ゲームを町中でひろげている。

 

 

牧師「ようやく聖書の最後の審判の予言が実現した。「まずしい者は幸いである」と聖書にあるとおりになった。金持ちが消滅し、生産工場のロボットも停止し、ロボットの掃除やロボットの補助という非人間的な仕事もなくなった。神に感謝しよう。」

 

市民A「たしかに、ある日朝起きたら、この国の上の階層が停止していた。しかし、私たちの収入の道もとざされたのです。原子力発電所本体は動いているし、風力発電もいきている。電気はまあまあ使えるようです。しかし、食べるものはどうするのですか。」

 

牧師>「、、、、。」

 

市民B「最後の審判で生き残るのは罪のない人だけであると聖書にあったけども、軍人達や大国の首脳達は生き残っている。あの人達はまずしくなんかないではありませんか」

牧師>「、、、、。」

 

市民C「それから、持ち主のなくなった金持ちの蓄えていた食べ物をあさって生き延びている人達がいます。あの人達の行為は罪になるのですか?」

 

牧師>「、、、、。」

 

市民D「最後の審判が始まったのではなく、黙示録の時代が始まったようにも思うんですが。」

 

牧師「、、、、。」

 

市民A「あれ、だまってると思ったら、この牧師さん。息をしていない心臓がとまってる。」

 

市民D「幸せな人かもしれないね」

 

市民E「最新の武器は、コンピュータがこわれたら使えないけども、昔からの火薬で鉛の弾飛ばす銃は、構造がシンプルだから、錆びていなければ今でも十分つかえる(注、火縄銃も使える、西部開拓時代のウインチェスターも)。そういうものが博物館や金持ちのスポーツ用として保存されていたのが使われだした。略奪や動物を取るために使われはじめた。ならず者の支配する社会になりそうですね。」

 

市民B「われわれが団結して、警察組織をつくって守らないといけないようだな」

 

市民C「もしコマンド部隊出身などの人間が悪いことをしたらわれわれは勝ち目がないよ。どうする」

 

市民B「まだ、混乱がはじまったばかりだから、戦う能力のあってリーターシップの取れる人間を、今のうちに見つけて、新しい警察リーダーになってもらうべきだよ」

 

市民E「反対です。そんな事をしたら、すぐに今までと同じような貧富の差のある・力で支配する体制ができてしまうよ。民主的で平等の社会をつくるべきで

す。」

 

市民B「どんな人間でも、自分が食べるものを手に入れることができなくなると、生きるために暴力をつかいだす。逆に、衣食が足りて、社会的に認められたら、それに見合った立派な人間になってゆく。排除するよりも見方にしよう」

 

市民E「今のうちに世界中で平和憲法をつくり、戦争のない世界をつくるべきですよ。」

 

市民A「今起っているのは、コンピュータと人間だけが激減したのです。建物や機械は無事ですし、資源もそのまま。過剰な人口が一度に適正人口にもどったとも言えるようです。そしてコンピュータも5ボルトの古い手動のコンピュータは、電源ケーブルがつながっていなかったし、部品のサイズも大きいので、電磁波の被害をうけていない。最新型も、使われていなかったり完成間近のものは使えるよ。ふるい作業用ロボットは12ボルトの基盤があったりと、資源が町中にころがっているから、なんとかなるかもしれない。もうインプラント・コンピュータは使わない方がよいようだ。」

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 ● 食べられた地球人 KT さんのクライオニクス  

           星 あゆむ     

   2003/11/02配信

                         

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「クライオニクス処理された地球人の運命」

 

●太陽から三番目の星(地球)からの「規則性のある電磁波」の発射が突然に途絶えた。どうも地球のもっとも進んだ生命体である人間が滅びてしまったようである。地球人はあまりにも攻撃的で排他的で戦争ばかりしているので、宇宙連邦のコミュニテイに迎えるのはにはまだまだ未熟とされ、要観察の準知的生命体に分類されていた。それで長距離センサーで、文明の進化の具合はモニターされていたが、突然電磁波が突然途絶えてしまったのである。宇宙連邦は、カノプス星人を地球に送り調査する事にした。選ばれた理由は、カノプス星人の先祖は、太陽系の四番目の星である火星が滅びる前に脱出した元火星人だからである。●実は、火星が滅亡したのと、地球に生命活動が活発になったのは密接な関係にあった。98パーセントが海であった水の星であった火星に、流星群が次から次へとぶつかった。その時の高熱の為に、火星の水が蒸発して大気中に拡散してしまった。そのあとから来た流星群が、その引力で大水蒸気を次から次へ引き込んで、地球方面にとんでいった。今度は、大きな地球の引力圏を通り抜ける時に、地球の引力が水を引きつけたのだ。その結果、水がすくなかった地球が、水の惑星になってしまったのだ。(その水の中にいた原始生物のDNAから地球の生物は誕生したのだ。火星の滅亡が地球の生命の進化りきっかけだったのだが、地球人はこの事をしらないまま滅んだようである。地球上の生物の体内時計は、火星の自転と同じ一日25時間だったのに。)

 

●宇宙連邦のカノプス人からなる調査宇宙船が調べて判明した事は、高放射能を持つ巨大流星群が地球に衝突して、地上の脊椎のある動物の神経をマヒさせ、DNAの配列を破壊したからである。その証拠に、海中ではさまざまな生物が生き残った。生き残った生物たちが、陸上に上陸しようと、進化をくりかえしている。魚はは虫類に進化しようとしている。しかし、まだまだ時間がかかりそうである。最も有力視されていたのは、深海まで潜る事ができた生き残りのマッコウクジラであったが、あまりにも大きな身体のために、陸上の生活では、自分の体重が骨や内臓を支える事ができないのである。そして意外にも、あるいは当然の事か、軟体動物が、適応力を見せ始め、地上に進出を初めている。

 

●●この話は、火星人を先祖に持つカノプス星人の地球調査の宇宙船で起った実話である。●●

 

宇宙連邦の宇宙船が地球を調査期間中に、食料製造装置の故障が発生した。「自分たちが持ち込んだもの以外のものを食べてはいけない」という宇宙連邦の規則をもつ大食のカノプス人の調査隊には大変な問題であった。非常用の食料も少なくなって、この事件は起った。以下はその事件の裁判の様子である。

 

検事「私たち宇宙連邦の規約では、IQ500以上の知的生物のコンタクトは受け入れることになっています。そして、IQ100から300程度の知的生物は、これから加速度出来スピードで進化する可能性があるので、モニターされ、かつ保護の対象になっていました。地球人はその要観察生物に分類されていて、生きている個体や保存されている遺伝子に手を触れてはいけないとあります。ですから、この裁判では、偵察班のチーム全員が被告人です。その容疑とは、「地球人のクライオニクス処理(死んだ身体を高度処理して保存し、科学技術がさらに進んで、人間を生き返らせる技術が見つかった時に、再生処置をするという、未来任せの、蘇り方)された生命体のボディ(肉体)を食料にした罪です。宇宙連邦の規則上ではゆるされません。」

 

弁護士「たしかに、しかし、我々の宇宙船の食料生産装置が故障してしまい、もう食べ物がない状態です。偵察班も腹ぺこで仕事をしていて、つい、地球人のクライオニクス装置を見つけました。その事を隠して、最初は、機械が壊れて再生不可能の個体を食べていたのですが、次第にエスカレートして、再生可能なモノまで、食べはじめたのです。機械が壊れて再生不可能な状態で食べられたのは、日本人の岩咲と革島という名前の地球人でした。そして再生可能のまま食べられたのが和太で日本人、そして、現在食べられずに残っているのが、鏑本と新太という日本人、ほか20 ほどあります。今は、非常事態ですから、生き残るための非常手段として、地球人の遺体を食べるのは許されているではありませんか」

 

検事「いまは、非常事態というのは間違いです。戦争でもないし、われわれに危機が迫ってるわけでもありません。ただ食料生産装置がこわれているだけです。調査班全部がぐるになって美味しそうに、地球人を食べていたのです。報告しなかった義務違反、準知的宇宙生物である地球人のBodyを食べたのは、たいへん思い犯罪です。」

 

判事「どうりで、偵察班だけは、肉付きも肌の色も良かったわけだ。うまかったらしいな。」

 

被告A「それはもう、機械で作った合成食料と違い、なんとも言えない味でした。裁判官殿にもぜひ食べて欲しかったです。」

 

判事「あっ、そう。いや、次に、地球人の脳の構造からの生物学的所見を検察医から聞く事にする。もしクライオニクス状態から地球人達を再生させるとどういう事になるかね。」

 

検察医「地球人の脳は、たしかに急速に進化しつつあります。可能性はありますが、しかし、まだまだ、脳の下位の部分が暴走して、むやみに他の生物を殺しています。生きるために他の生き物の命を食べているだけではありません。どうも興奮を得るために、むやみに殺生をするようです。自分たちの言う事を聞かない人間を殺す可能性は、これからも十分あります。」

 

弁護士「それは、脳の構造からであって、実際にそういう事がおこなわれていたかどうかは確証ありません。知的生物の裁判は、宇宙連邦の法律に則って裁かれるべきです。そうなるとこの21世紀の日本人のクライオニクスされた個体も、その個人・故人が、生きている時にどういう行動をしていたかを調べて裁判をすべきです。地球人だ日本人だからといってこのクライオニクスされた地球人を裁判にかけるのは禁止されています。それぞれがどういう罪を犯したかが大切です。」

 

判事「なるほど、今は、地球人を料理して食べた調査班全員が被告であるが、その食べられた地球人達の過去におこなった事も、調べる必要がある。では、クライオニクスで生き返る可能性のあるすべてのBodyの経歴をしらべるように。つぎに、地球人の歴史ね知りたい。本当にこのクライオニクスされた地球人を、生き返らせて、地上生命の消滅したこの地球に、もどす事が値するかを判断する事にする。」

 

歴史学者「はい、その仕事は簡単でした。地球人は、自分たちのした事を記録に残していました。クライオニクスの装置の横には、地球人の歴史記録が、文字・映像でのこっていました。そして、それぞれの個体の横には、生きていた時の記録、愛用していたモノや写真などがのこつています。おそくら、生き返った時に、それを見て、昔の事をおもいだすように用意されていたと思います。この星の歴史の中で、クライオニクスの試みは、二回ありました。乾燥地帯のエジプトのピラミッド周辺で、人間の死体に、薬草を塗り、乾燥して、ミイラを作りました。しかし、この時の科学技術は不十分でした。」

 

判事「その時にミイラ化されたbodyは、どのように処理されたのかね? 地球人の個体だから、地球の慣習法にしたがって処理すされるのが一番好ましいというのが、宇宙連邦が準知的生命体にたいする基本原則だから」

 

歴史学者「ミイラは地球上に沢山のこっていないといけないはずなのですが、公式記録としては、なぜか、発見されたミイラの記録がありません。」

 

検察医「ああ、それなら、地球人の医学的な研究をしていて、なぜミイラが見つからなかったかが判明しました。」

 

判事「それはどういう事だね。」

 

検察医「エジプトのミイラがなぜないかという記録はありませんが、18世紀頃の中国や日本の医学の本に、ミイラが大変高貴なクスリとして使われていました。イギリス人が、ミイラを掘り出させて、中国へ持っていって売っていた様です。遺体にぬった薬草の成分とタンパク質が薬効成分となっていたようです。庶民のミイラは、薬草がすこししか使われていなかったのですが、身分の高いミイラは、たいへん高く取引されていたようです。」

 

歴史学者「その事は知りませんでした。」

 

検事「という事は、中国人や この日本人の先祖達は、人間の身体を食べていた事になります。」

 

弁護士「宇宙連邦の裁判では、それを食べた、いやクスリとして飲んだ時に、それが人肉である事を知っていたかどうかが問題になります。」

 

検察医「どうも、ミイラの正体が何かは知らなかったようです。」

 

判事「そうか、しかし、全体としての地球人は地球人を殺しつづけたようだし、クスリと称して人肉をたべていたのは事実のようだな。またまだ、野蛮だな。宇宙連邦の規則で、「クライオニクス状態で発見された知的生命体を再生するかどうかの基準は、再生の後に、その星の繁栄に貢献できるかが判断材料になるとある。このてんで地球人はまだだめだな。地球人は環境にも地球人同士にも、危害を加え続けていたようだな。」

 

検事「判事!今我々が問題にしているのは、地球人の事ではなく、我々の調査班の人間が地球人の冷凍保存されていた身体をたべたという犯罪です。」

 

判事「確かに、我々の食糧問題は深刻である。なんとか食料生産装置は修理でき

るのか?」

 

技術担当士官「それが、ハッキリとはわかりません。救援の宇宙船がくるのは、一月はかかります。そして、われわれの食料は今週いっぱいでなくなります。いま新鮮な状態の鏑本と新太いう日本人の身体の細胞を利用して、急速細胞増殖して食料にすれば、なんとか、これからも、全員が生きていけます。」

 

 検事「どっちみち、食用にするのなら、現在の地球の海中にいる生物を食べるべきです。巨大な軟体動物が増殖しているようですから。」

検察医「確かに魚は食べられます。もっとも大きなタンパク質でできた海の生物であるタコ(軟体動物)の知能指数はIQ 100位です。ですから、クライオニクスされている地球人のIQに迫っていますから、食べる事はできません。」

 

判事「どうも、腹が減ってきた。もう少し我慢しようか。なんとか腹が膨れるように解決しないと」

 

検事「判事殿、それはどういう意味ですか?」

 

検事「いやいや、それは、、」

 

検察医「あの、良いでしょうか。私たちカノプス人の祖先は、地上で進化した人間ではなく、海中で進化した軟体動物(タコ)が進化したものです。あの軟体動物は、生物学的には、われわれと同じ遺伝子構造と機能を持つ生命達です。遺伝子操作を加える事によって、我々の様に進化させる事ができます。カノプス人の悲願は、太陽系に第二の火星を作る事です。いま、火星の隣の地球に、カノプス人の星をつくる事ができるチャンスです。みなさん、我々の先祖につながる、タコを食べることは宇宙連邦の規約により許されていません。どうして地球人を弁護するのですか。」

 

弁護士「いま、この日本人達の個人記録が出てきました。見てください。この映像によると、このクライオニクス処理された日本人達が、東京という所の食事場所に集まって、われわれの仲間の軟体動物(タコ)を生きたまま、殺して食べています。検事、もう、私もお腹が空いています。はやく同胞を残忍な方法で殺してた、こいつらを、敵討ちとして食たべましょう。」

 

検察医「健康のためには、われわれは、肉食ですから植物は食べる事はできません。さまざまな種類のタンパク質を食べるべきです。」

 

弁護士「でしょ、ですから、クライオニクスの地球人をたべた調査班は無罪です」

 

検事「宇宙連邦の法律からすると、我々の仲間を生きたまま殺し食べ続けた地球人が有罪です。裁判は放棄します。」

 

判事「今後、地球人のクライオニクス処理されている地球人のbodyを食料とする事は許可する。では、久しぶりにみんなて食事にしようか。」

 

おわり  星 あゆむ

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     ロボットに盗られた人間 2003/12/06 配信

星 あゆむ

 

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ロボットの進歩がめざましく、急速に普及してしまったために、日本の法律がまたまた後手後手になってしまい、さまざまな困難な状況をおこしてしまった。そういう21世紀の中頃の日本。あるテレビ局のサイテープロジェクトという人気討論番組の打ち合わせでのことです、

 

俵(たわら)統一郎>

「もうロボット問題は、扱いにくいよ」

 

ディレクター>

「はい、視聴者の意見は、いろんな反感メールがとどいています。固い内容では、もうロボコンなんて、いらない、中継するのも反対だという苦情がゾクゾクし届いています。画像メールを見ますか?」

 

俵(たわら)統一郎>

「そうか、そういう時代になったんだ、ロボコンというのは、発祥は日本の工業専門のあいだで、学生の技術を高めるため、手作りロボットをつくり、競い合うというものだったね。それが世界大会にまで広がってきている。確かに、ロボットコンテストの運動部門は、人間のオリンピック記録を超えてしまっている。100メートルだって、五秒で走れるし、力だってすごい、「五階建てのビルをロボットをどれだけ早く解体するか」なんて競技もできているしなあ。でも、それの何処がわるいのかな、その技術は、人間が乗って操縦する作業ロボットとして、応用されてきている。そういう技術的なもんだいではなく、人間的な問題があるのでは、そういう、具体的な例を検討してみよう。」

 

島由伸助>

「たしかに、いまのロボコンはおもしろくないですよ。もうロボットができすぎて、人間の能力を超えすぎている。『どれが本物のロボットでしょうか』とバラエティの司会をしていても、最近は、見分けがつきませんよ、俵さん。もう一つの鑑定番組では、ロボットコレクターがいて、『これは21世紀の初期のペットロボット犬だとか』、『スターの●●が、ベットを共にした、パートナーロボット』で、そのパートナーロボットの眼に組み込まれたカメラでの記録が映像で残っているのを、本物かどうかを鑑定したりする」そんな番組ですよ。

もう美人コンテストなんて、形成外科でどんな顔でもできるので、ミスユニバースの美人コンテストの後、一月後には、町中でミスユニバースと同じ顔の女性がウロウロあるいている。警察も困っていましたよ。20世紀なら、犯罪の指命手配写真なんかも役に立ったけども、いまは、すぐに自分の顔なんか変えられるから、証明書写真なんか、意味が無くなってしまった。身分証明書は、歯に埋め込まれたチップしかない。」

 

ディレクター>

「そうですよ、指紋と目の瞳は、まだかなり有効なんですが、人工の義手や、人工の眼球をしている人が増えてきていますから、身分証明の写真は意味が無くなりました。」

 

俵(たわら)統一郎>

「おいおい、今は人間のことではなく、ロボットの話をしているんだ」

 

島由伸助>

「たしかにそうでした、でも、俵(たわら)さん、いまこのスタジオに何人の人間がいるか知っていますか?放送中のゲストをのぞくと、四人ですよ。俵(たわら)さんでしょ、デイレクターでしょ、機械調整のエンジニアでしょ、そして、私だけですよ。後は、全部人間の形をしているロボットが15人です。ひよっとして、番組中のアシスタントの女の子、人間だとおもってたんと違いますか?きっとそうでしょ。」

 

俵(たわら)統一郎>

「えっ、あの子かわいいなあと思ってたけども、いいなあ、誘おうかなと思っていたけども、ロボットか、、」

 

島由伸助>

「それゃ、ディレクターが気をきかして、俵(たわら)さんの好みの女性関係を調べて、好きそうな女の子のロボットを用意してあるんですよ、、。なんでしたらパートナーロボットに改造してもらいましょうか?」

 

俵(たわら)統一郎>

「ぅぅぅぅぅぅん」

 

ディレクター>

「俵(たわら)さん、『ぅぅぅぅぅぅん』は同意の『ウンですか』それとも、否定の「ううん」ですか??}

 

島由伸助>

「もう、時代遅れなんやから、私なんか、いっぱい持ってますよ、ときどき友達のと交換して、『おい、どうやった』ですよ。」

 

ディレクター>

「それでですね、俵(たわら)さん、サイテープロジェクトも、人間のロボットにたいする不平・怒りを取り上げたらいかがですか」

 

島由伸助>

「そうそう、もう関西の落語家の友人が「モーレツ怒りの相談部屋」という番組してまっせ。ロボットへの怒りは、すごいですよ。」

 

ディレクター>「じつは、視聴者の方からの、涙の映像メールで、ご主人が、ロボットばかりとあそんで、相手をしてくれないという相談がとどいています。ちょっと見てくれますか。」

 

俵(たわら)統一郎>

「なんだ、また、この女性か、いつも、この番組の相談メールをくれるのは、この女性なんだな」

 

ディレクター>

「いえいえ、いままで、同じ女性を出した事はありません。ただ、流行の美容形成で、みんな同じような顔に変えてしまっているのです。」

 

島由伸助>

「そうですよ、俵(たわら)さん、アンタの再婚した奥さんいるでしょ、あの女性は、以前のダンナの時は、別の顔の女性だったんですよ。俵さん好みに、整形しているんですよ。」

 

俵(たわら)統一郎>

「、、、、、、、、、、、、、、、、、。」

 

音声メールの声

視聴者A>

「聞いてください。ぜひ、番組で取り上げてください。外国みたいに「ロボット反対」の運動をしてください。外国では、「ロボットが増えると人間の仕事がへる」という事の反対ですが、私の問題はももっと深刻で大切なんです。日本では、結婚している人にはパートナーロボットは禁止すべきです。すくなくとも、ベットには、入れる事を禁止するように法律を作るべきです。私のダンナがパートナーロボットばかり相手にして、私を無視するのです。、、、」

 

ディレクター>

「こんなのが一杯届いています。」

 

島由伸助>

「それゃ、分かるわ。この女の人も男のパートナーロボットを手に入れたらええだけちゃう?けっこうええもんやで。日本の再生医療とロボット工学が合体して、パートナーロボットにも好きな合体技術がつくれるようになった。イビキもかかないし、文句も小言も言わないし、賢いし、」

 

ディレクター「おいおい、島由伸助さん、そんなこと放送では絶対に言わんといてくださいね。いまは、打ち合わせですからいいですけど、」

 

島由伸助「あんた、合体やいうことを勘違いしているんとちがう、医療技術とロボットのハイブリッドの合体やで、今のロボットの記憶容量は、人間よりは、すぐれているし、声も、スピーカーやなくて、人工声帯やから、すきな声やで、一つ貸したげるわ、、」

 

 

俵(たわら)統一郎「うちの、よめさん、前は違う顔やったんか!!<<<<.....```@@@」

 

ディレクター「あれ、もしもし、だめだ、今日は、打ち合わせはこれまでです。しばらく、ロボットと人間の問題をあつかおうか」

 

島由伸助

「そやそや、俵(たわら)さんは、いままで人の事ばかり放送してきたけども、今の自分のショック、ドキュメンタリーできるなあ、、、なあなあ、アシスタントのロボット改造して、パートナーロボットにしたり。やみつきになるかもしれんで、しらんで、、」

 

<つづく>、

 

              星  あゆむ

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 ●☆「あなたでないと」「どのひとでも」 ☆  

 宇宙飛行士アダムとエバというM惑星人の生活

        その1

     星あゆむの近未来宇宙SF    星 あゆむ

     2004/12/12 配信

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宇宙飛行士アダム>「私は、夢を見ているのだろうか?意識があるし記憶もあるから、たしか、小型ロケットで火星に近づいている時に、隕石と衝突した事までは確かだ。いや確かだったろう。いや確かだったと思っている。意識はあるが。生きているのか死んでいるのかよくわからない。死ぬ前に昔の事を一杯思い出すという、子供の頃の事や昔の友人や昔つきあった女性達の事も、本当に生々しく思いだす。それなら今死のうとしているのだろう。いや、もう死んで、あの世とやらにいるのだろうか?それとも成仏出来ないで、どこかでうろうろしているのだろうか。でも、間違いなく、私の意識の中では、誰かが私の看護をしてくれているし、世話をしてくれているし、sexの相手もしてくれている。死んでいるとしたら、これは極楽かも知れない。でも、理解不能だ。というのは、sexをしている時に、場所も、相手の顔が変わって行くのである。奥さんとsexしていると思ったら、とつぜん、相手が以前つきあっていた女性の顔になったり、初恋の人になったり、時には、母親になったり、男になったりする。こんな事は夢でしか起こりえないから、きっと夢なんだ。醒めた方がいいのか、惜しいような気もする。」

 

M惑星の医師であり看護婦>「はい、アダム、今日は意識がはっきりしているようね。あなたの脳のダメージもずいぶん回復した様だね。あなたの眼球もまもなく再生できるから、今の視覚代替装置もはずしましょうね。」

アダム>「ああ、おはよう、いつもありがとう。愛しているよエバ、いや、リズ、いや ミッシエル、、」

医師であり看護婦>「私の名前は本当は、M-500SBX432dox-fix-85764337よ。名前なんか記号だから、あなたが呼びたい名前で呼んでくれたらいいのよ、あの時、私の事をエバと呼んでくれる事が一番多かったから、エバでいいよ。」

アダム>「そう思ってみると、あなたは、どこから見ても初恋の女性のエバである。でも、40年前の顔だ、そんなはずがない。今の彼女は、もっとおばあちゃんのはずだ。やはり、私は、天国ではなく地獄にいるのだ」

医師であり看護婦>「アダム、今あなたはM惑星の介護病院衛星に乗っているのよ。いままであなたが見てきた人は、あなたの記憶にのこっている姿を、視覚代替装置をつかって再現しているのよ。だから、あなたの見た女性は、あなたの記憶の女性なの。そして手術もsexも相手していたのは、医者であり看護婦の私だけど。」

アダム>「すまない!あなたによくしてもらっているし、いままでになかった愛を感じている。あなたを昔の女性の名前で呼んでいたなんて、申し訳ない。今の貴女の名前を教えて欲しい。」

医師であり看護婦>「M-500SBX432dox-fix-85764337よ」

アダム>「N-5000SB????」

医師であり看護婦>「名前なんかどうでも良い事よ。どっちみち地球人は7桁の数字しか覚えきれないんだから」

アダム>「どうもそうみたい。でも、貴女の名前だから、一生懸命覚えるようにするよ」

「ありがとう、でも、それは無駄よ。ときどき私たちは、名前を変えるのよ、だから、私の事はエバと呼んで。そしてエバの姿を強く持っていて欲しいの。でないと、やりにくいことになるから。明日の朝、視覚代替装置を取り外して、再生した眼球をあなたにつけるわよ。だから、また、肉眼で世界を見るようになるわ。だから、もう記憶の相手ではなく、エバとしての私を見るようになるのよ。だから、好きな相手の顔が出てくるのは、もう今日が最後よ。もっとも、夢の中では自由に楽しめばいいけど」

 

次の日、再生眼球をいれた後の事

 

医師であり看護婦>「どう、あなたの肉眼で見る世界は?」

アダム>「君はあのエバで、体つきも昔のままだ、M-500SBX43???」

医師であり看護婦>「無理しなくていいよ。相手をしているのは、私だから、あなたがどんな名前で呼ぼうともかまわないよ」、

アダム>「どうして、あなたは名前なんかどうでもいいなんて言うのかわからない。エバはエバで、リズはリズ、ミッシエルはミッシエル、母は母で違う人だよ。今、私が愛しているのは、私の最初の女性のエバではなく、ここにいるあなたのエバなんだ。わかった。」

医師であり看護婦>「理解はできるよ。でも、聞きたいわ。今まであなたの愛していたのは、一人の名前を愛していたの?顔を愛していたの?声を愛していたの?肉体を愛していたの?」

アダム>「そんな事を言われると混乱する。それぞれが別の人間だったから。それぞれがかけがえのない人だったから」

医師であり看護婦>「いまのは、あなたの頭の思考よね。すこしウソっぽいね。付き合っている人とわかれて、どうして、違う人と付き合いだしたの?飽きたんでしょ!イヤになったことがあったんでしょ」

アダム>「どうしてそんな事がわかるんだ?エバ」

医師であり看護婦>「あら、エバと呼んでくれるのね。では、私は、エバよ。あなたはまだ気がついていないのね。あなたは私に口を動かしながら話をしているけれど、実は、直接あなたの考えている事はつたわっているの。そして、私はあなたにテレパシーで話をしているのよ。」

アダム>「えっ、、」

エバ>「地球人は、違いばかりを見ているからよ。それを独自性や個性といって尊重しているけども、そんなもの皮膚一枚めくればみんな同じ女性なのよ。あなたにとって独自性とは、「その人と何をしたか」「他の人とはしなかった事」が大切なようね。記憶の塊をさしているようね。そういう独自性、オリジナルを地球人は大切にしてきたね。悪くは無いけども、人間は年取るでしょ。」

アダム>「えっ、じゃ、君たちは年をとらないの?」

エバ>「老化はするけども、いつも再生しているから、私の身体の元素は、宇宙創生の時にできている。意識は、進化しているから、年齢は何千才ともいえるし、あなたのイメージにあった身体に変わっているから、いつも、うまれたばかりとも言えるのよ。」

アダム>「あの、ずいぶん不安になってきた。君の本当の姿を見たくなってきた!姿を変えられるなんて」

エバ>「姿なんて、外側の問題でしょう。私たちM惑星人の身体は、中身はそんなにかわらないのわ。地球人と同じような細胞構造をしているわ。あなた達の血液の事よ。そして、細胞があつまって組織や筋肉を作っている。これもあなた達とおなじよ。大きな違いは、細胞のかたまり(組織)が独立しており、意識を持つようになったことなの。それぞれの組織の意志で、つながり方を組み替える事ができるし、そして、集合体としての意識ももつている。相手に合わせた姿に変える事もできるのよ。どんな形になっても、私はおなじよ。M惑星の人は、みんな同じよ。意識がつながっているから。だから、あなたと融合したとき(あなた達の言葉でsexという)に、私はあなたのすべての記憶も知ったし、身体のDNAの特性も理解出来たわ。あなたの億という精子は、私たちM惑星人が、受け取ったし、みんなで利用出来るようになったわ!」

アダム>「では、私の子供があちこちで出来るということか?それは困る」

エバ>「それはたぶん心配ないわよ。地球人の不自由で再生出来ない身体を持ちたい人なんて一人もいないわよ。何にも出来なくなる。」

アダム>「では、君は僕たちの子供を欲しくはないの?」

エバ>「100%地球人の身体ならいやよ。でも、あなたのDNA特性をもった、もう一人の存在なら可能かも。それはあなたの意志しだいよ。いま、『私の本当の姿を知るまで、そんな気になれない』と思っているでしよ」

アダム>「正直に言うと、そうなんだ。すまない。愛しているのになんて事を考えるんだろう。」

エバ>「謝らなくてもいいわ」

アダム>「では、聞くけれど!あなた達のいう「死」とはなんなの?私は、死んだのか?」

エバ>「地球人の基準から言うと死んだわよ。身体はバラバラ、心臓は停止したし、脳波も停止していた。でも、脳細胞が生きていたから、再生して、身体をつくったから、身体の70%は死んで生き返ったともいえる。記憶は大部分生きているようね。ずいぶん、曖昧な記憶だけども、」

アダム>「では、今の私は、私はなんなんだ?地球人なのか?M惑星人に作り替えられた生き物か?」

エバ>「そんな事、考えない事ね。あなたが、生きている事が大切なのよ。私が生きている事が大切なのよ。M星人も、遠く離れた地球人も、他の生物も、生きている事が大切なのよ。私たちはあなた達よりも、意識がつながっているのよ。だから、あなたの事、私たちのしている融合(sex)の時の感覚は、みんなM惑星人は、共有して感じているのよ。久しぶりの地球人体験だから、一緒に感じていたM惑星星人は多いと思うわ」

アダム>「という事は、君とセックスしているのは、M惑星星人みんなとセックスしているのと同じなのか?」

エバ>「みんなではないよ。地球人が嫌いな人もいるし、それぞれの自由だから。でも、望めばいつでも。結構楽しんでいるよ。M惑星星人どうしは、いつもつながっているから、新しい命であるアダムに興味をもっているよ」

アダム>「そうなんか、次の朝、病院の中を散歩していると、『はい、アダム!おはよう。気分良さそうね。昨日はありがとう』とスタッフによく言われてたのでなんだか変だと思っていた。」

エバ>「あなたが、地球で様々な女性とセックスしていたのとおあいこよ。だから言ったでしょ。大切なのは、外側のカタチや名前や個性ではなく、命のハッピーなバイブレーション(脳波)よ。喜びを声で身体で発する事なのよ。いつも幸せでいる事よ。そうでないと、あなたはこの病院から永遠に出られないのよ。」

アダム>「えっ、それはイヤだよ。君の家族にも会いたいし、君の友達にも会いたいよ。」」

エバ>「今は無理よ。あなたの意識がハッピーなことしか考えられなくなるまで私たちの星には来れないわ。だから、ここで隔離されているのよ。」

「今は無理!」って言わないでくれよ。昔のエバにプロポーズした時とおなじだ。それで諦めたんだ」

エバ>「誤解しないで、本当に今は無理だといっているのよ。断っていないわよ。言っておくわ。あなたの意識の中で考えている、あらゆるネガティブな事が、M星人にわるい影響を与えるからよ。あなたの暴力的な妄想や残酷な考えが、悪い影響を与えないように、3光年はなれた所のこの病院衛星に隔離されているのよ。本当に、あなたがハッピーでいられる時は、ほんとに少ないのね。食べている時、セックスしている時、ほかほんの少々しかないわ。地球にはブッタという人がいたでしょ。ああいう人ならすぐに行けるけどね。だから、私はあなたがハッピーを感じていられるように相手をしているのよ。そして、それを病院のスタッフが、シェアして楽しんでいるの。あなたの意識の進化を待っているのよ。地球人の身体にもどった今、もし望めば地球に帰る事もできるわ。でも、地球はあなたが事故を起こしてから、378年後に、地球人同士の戦争で滅んだよ。そしてあなたがここまで再生するのに地球時間で二万年かかっている。良ければ、あなたのために、エバと同じすがた形をした、地球人の身体をした女性をつくってあげるわ。あなたの身体の肋骨の一部を取り出して、完全に地球人と同じ構造の女性をつくればいいのよ。そして、あなたとその女性と一緒に地球に送り届けてあげるわ。そこで、地球人の命を復活させてもいいわ。もちろん、私たちとい一緒にくらしたいなら、M惑星に行く事もでするよ。別に、今決めなくてもいいから。それから、私は、明日からしばらくM惑星に休暇で帰るわ。心配しなくてもいいわ。M-500SBX432dox-fik-85764337があなたの面倒を見るわ」

アダム>「君と同じ番号だ」

エバ>「違うわよ、fikよ。わたしはfixで一つちがうわ。まあ、私の次にすきだったナンシーと呼んでもいいよ。ああ、あなたのお母さんもナンシーだったね。」

アダム>「えっ、どうして知ってるの?いつ帰るの。エバ・私は君がないと生きて行けないよ。行かないで。ナンシーではなく、君が必要だ」

「ナンシーに出会えばわかるよ」

つづく、

星 あゆむ

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 ●☆「あなたでないと」「どのひとでも」その2

 

   宇宙飛行師アダムと、エバという女性のはなし  

 

     星あゆむの未来宇宙SF    星 あゆむ

     

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            今までのあらすじ

 

●隕石と衝突した小型ロケットに乗っていた宇宙飛行士アダムは、高度な知力と科学技術を持つM惑星人の宇宙船に助けられ介護病院衛星に収容された。医師であり看護婦であるとM-500SBX432dox-fix-85764337 の再生手術と介護を受け、筋肉も眼球もすべて取り戻した。アダムは、この医師であり看護師の事をエバと呼ぶようになった。この名前は、アダムが危篤状態の時に、一番に名前を呼んだ女性の名前であった(初恋の女性の名前?)。不思議な事にエバの姿は40年前のままであった。M惑星人は、地球人とは、ちがった進化の道をたどった知的生物であり、その外観は、必要に合わせて、変化させる事ができたので、記憶に残るエバの姿をとってあげていた。心静かに生活をしていたアダムとエバであったが、エバがM惑星に一時休養のために帰る事になった。その間、ナンシーというエバの同僚が、アダムと過ごす事になった。

●「エバなしには活きられない」と思っていたアダムは、エバの「きっとナンシーの事を気に入るよ」という言葉を信じて、アダムはナンシーと生活をはじめた。ナンシーとの生活は、エバとの生活と同じく、セックスも、会話もまったく満足いくものであった。名前と外観と声以外は、ほとんど同じだったからかもしれない。

 

返ってきたエバ>

「アダム、元気だったようね。ナンシーとうまくやってくれてよかった。気になっていたので、ナンシーと意識をつなげていたの。あなた達の間に、なにがあったか、みんな知ってるわよ。ナンシーと融合(sex)するとき、最初、どうして躊躇したの。」

 

アダム>「いや、あの、実は、君に悪いとおもって」

 

エバ>「そんなの、馬鹿みたい。いい、私たちM惑星人の意識は、みんなつながっているのよ。私の喜びは、他の人も感じてくれているのよ。あなたは、外観の違いだけで、混乱していたのね。でも、しばらくすると、ナンシーの事をエバとよんだりして。」

 

アダム>「いゃ、わるかったよ」

 

エバ>「怒っているのでないよ。ただ、地球人は、短い名前でも、呼び間違いするからあきれていたのよ。」

 

それから、時々はエバが疲れた時には、M惑星に休暇に帰る事もあった。休暇から帰ったエバは、とても元気で、知識も増えていた。すべてがより充実していたので、アダムはうれしかった。アダムとエバと、時にはナンシーとの安らぎの生活がつづいたが、アダムの意識の時間の流れは、ゆっくりと流れていった。本当は、長かったのか短かったのか??

 

エバ>「あなたの意識も、ずいぶん、安らいできているね。この前のナンシー・エバ呼び間違い事件以外、意識が混乱する事がなくなったわね。地球人のシャカムニ・ブッダに近くなったよ。混乱してもすぐに、安寧を取り戻すようになったわ。今度、私と一緒にM惑星に行ってみる。というのは、あなたの地球人としての寿命も、そう長くないのよ。」

 

アダム>「どういうこと。ここでエバと永遠に生きられるとも思っていたよ。」

 

エバ>「あなたがすぐに死ぬという事ではないわ。実は、私たちの生命科学でも、地球人の細胞分裂の回数を100倍以上にする事は困難なの。あなたの身体を再生するのに、12000年かかったわ。それからでも、すでに普通の地球人の90倍は生きているのよ。それであなたの細胞分裂の回数からすると、地球人の身体のままでは、残りは10倍ぐらいしか生きられないのよ。」

 

アダム>「えっ、君はそんな年なの。そうは見えない。私は、君と、そんなに長くいきてきたの。計算すると、9000年も生きてきたの。そして、残りの生命は、十回分の1000年もあるの。」

 

エバ>「残り1000年が、長いか短いか、それはあなたの感じ方次第よ。」

 

アダム>「いままで、君とこの衛星でくらして来た時間は、幸せだったけれど、残りが、いままでの十分の一しかないというと短いような気もする」

 

エバ>「あわてないで。地球人の身体で生きられるのは、1000年分という意味よ。あなたが、その肉体でいる事を放棄して、私たちと同化したら、これからもずっと生きられるわよ。こんどどういう事か見せたいから、M惑星に一緒に行かない?」」

 

アダム>「M惑星には行ってみたいとは思っていた。君の両親や姉妹達にも、挨拶しておきたいと思っていたし。9000年もほったらかしにしていたのか。すごく悪い事をしてしまった。」

 

エバ>「あなた、まだ地球人を引きずっているのね。私たちには、だれが親で・誰が兄弟や姉妹という区別はないのよ。」

 

アダム>「区別がないというのは、頭では理解しようとしてきた。でも、具体的にはどういう方法で、区別がなくなるのか、わからないよ。」

 

エバ>「それは、見ればわかるよ。では、来月」

 

ーーーM惑星でーーー

 

アダム>「M惑星というのは、私にはどうも理解ができない。私の周りは、なんか地球に似ているし、介護病院衛星にもにている。でも、遠くの方は、霧がかかっているようにかすんでいる。エバ、時々君の身体の輪郭が、崩れて見えるのだけども錯覚なのだろうか。」

 

エバ>「この星の環境にもどったので、私の身体の中にいる生命体達の全部が喜んでいるからよ。地球人の形をしているのを忘れそうになるからよ。人間の身体でも消化器や性器は、それぞれのリズムで、刺激に応じて喜んで動いているよね。」

 

アダム>「そう、その通りだよ。ちょっと、まだ実感出来ない事がいっぱいある。」

 

エバ>「そのうちわかるは。では、地球人用のスペースに戻りましょう。あなたはここで過ごして。私は久しぶりにこの星に帰ってきたので、自分の所で休むことにするよ。」

 

アダム>「えっ、こんばんは、一人で寝るのかよ。なんか新婚旅行に来た気分になっていたのに。独り寝なんて。君の行く所に一緒に行きたいよ」

 

エバ>「こないで。あなたの住んでいる世界とはちがうのよ。「ヨムミの国」というの。このドアの向こうに入り口があるわ。みたら私の事を嫌いになるわ!」

 

アダム>「そんな事ぜったいないよ。君への愛は変わらないわ」

 

エバ>「でも、地球人の脳に刻み込まれた本能で、私たちを受け入れる事は難しいよ。だから、お休み。明日の朝は元気になって帰ってくるから、朝から愛し合いましょうね。ですから、お願い。こないで。お休み」

 

好奇心たっぷりの元宇宙飛行士のアダムには、エバがどんな所へいったのか?何をしているか?M惑星には、私以外に夫のような存在がいるのだろうか?エバの「こないで」という声にますます我慢出来なくなって、あけてはいけないドアをあけてしまった。「ヨムミの国」への入り口のドアの向こうは、洞窟であった。開けた瞬間に、発酵しているような臭いが漂った。まわりはまっ黒であったが、ペンライトを使い一歩一歩と下っていった。しばらく行くと、つよくエバの気配を感じた。いや、エバだけではなく沢山の生き物の存在が感じられた。よくみると、蛍や夜光虫やホタルイカが点滅しながら発光しているような塊があった。その光の塊の中にエバの身体のシルエットがあった。ペンライトで確かめようとしたらエバの声がした。

 

「アダム、来ないでと言ったのに。ここはヨムニの国よ。ここに来た以上、よく覚悟してね。あなたの選ぶべき事は、私たちの中に入って、同化するか、あるいは、地球に帰るかよ。そのペンライトで、私の本当の姿をよく見てね。すぐに決める必要はないけど、ありのままの私たちの事を見て欲しいの。」

 

エバの声で安心したけど、ライトを当てた瞬間、背筋に戦慄が走った。エバの身体をウジ虫やミミズが食いつくしている光景だった。「エバ、大丈夫」と思わず声をだしたら、

 

「大丈夫よ。よく見て、ウジ虫やミミズに見えるものの一つ一つが、私たちの生命体の最小単位(ユニット)なの。地球人の赤血球の一つ一つには意識はないけども、私たちの身体の最小単位である多細胞のユニットになると、意識をもち、独自にいきているの。だから、私には地球人のような一つの消化器官や脳はないの。それぞれのユニットにあるの。。一つの命が感じている事を、他が感じる事ができるの。いつも、あなたの前では、何万ものユニットが、あなたの為に地球人の姿形をしているけども、本当はバラバラなの。いまM惑星人達の命の塊の中にいて、私は、とても幸せよ」

 

しばらくすると、エバの身体の輪郭と、全体の光の塊との区別がつかなくなってきた。「エバ」という呼びかけにも答えを感じる事はなくなってきた。アダムも「その塊のなかに飛び込みたいような懐かしい衝動」がしてきた。でも、もと来た道を駆け出した。飛び込めば、二度と地球に帰る事は出来ないように感じたからだった。

 

 

元の部屋に帰ったアダムは、今の体験を理解しようとしたが、まったく整理つかなかった。地球人としての自分の神経はゾクゾクと怖がっている。でも「大丈夫よ。いまとても幸せよ」というエバのしっかりとした声に、安心したばかりではなく、自分もその生命の塊の中に入ってみたいように感じたのも事実であった。

 

次の朝、エバはいつもよりも元気になってアダムの所に現れた。

 

エバ>「私の事は嫌いになった?見た通り、虫の様な生き物(ユニット)が何万匹も集まって、地球人のエバの形をしているのよ。それぞれの意識が集合して、エバとしての意識を形成しているわ。」

 

アダム>「ようやくはっきりとわかったよ。君たちがsexの事を融合という意味が理解出来たよ。エバ、君とsexしていると思っていたときは、実は、虫のようなものが私の身体にまとわりついていたのか?」

 

エバ>「そうよ、それぞれの虫が、あなたの身体を愛していたし、全体としてのエバもあなたを愛していたよ。そして、いまも同じよ。実は、昨日の夜は、私は、M惑星人の多くと融合していたの。ナンシーの一部もいたわ。つまり、エバの意識はM惑星人全体の意識にとけ込んでいたのよ。あなたとのsex融合で感じていたより、もっと深くて気持ちいいのがヨムニ(黄泉)の国での融合よ。あなたも、地球人の身体をすてて、私たちと同じにならない。いままでに、そういう地球人もいたから。」

 

アダム>「いたからというのはどういう意味?地球人の身体をすてるというのはどういうことになるの」

 

エバ>「簡単に言うと、あなたの身体を食べるのよ。食べたら、それが私たちの身体になるわ。そして、あなたの意識を感じている部分を受けついだ、生命体がいっぱいできるは。あなたの身体は、外側は消滅するけれども、食べられた有機体は、私たちの身体になるし、あなたの意識の一部は、M惑星人の一部として組み込まれるの。みんなとといつまでも一緒にいきるのよ。すばらしいでしょ。」

 

アダム>「いつまでもというと、もう死ななくなるの?もう一つ、君の親や兄弟とはどこで会えるの。」

 

エバ>「どうなるかは、もう答えているわよ。私たちの個体(ミミズの一匹

分)の生命がおわりに近づくと、他の個体達が食べるのよ。身体も意識も繋

がっていると言ったでしょ。私たちはとても効率よくできているの。排泄物

も、みんなが食べてしまうのよ。だからあなたの排泄物も、精子もみんな私が

食べたといえるし、吸収してきたわ。」

 

アダム>「人間は、人間をたべないよ」

 

エバ>「そうね、だから人間の意識の進化は、本当に時間がかかっているの

ね。どうして地球人は、肉体ばかり大切にするのかしら。どうして今の身体の

外観を失う事を怖がるの。人間の白血球は10日で死んで行くのよ。赤血球は

百日ぐらい。他の臓器もどんどん細胞が入れ替わっているよ。新陳代謝するで

しょ。食べ物をたべて、新しい身体を作って行くのは、私たちと同じでしょ

う。大切なのは意識なの。それぞれの意識はあるし、他の個体の意識とも繋

がっているよ。」

 

アダム>「でも、食べられる時には、きっと痛いだろう」

 

エバ>「それは違うわ。特別な粘液を出すから大丈夫。地球人のあなたの肉体が、溶けてゆき、発酵し吸収されるのよ。気持ちいいよ」

 

アダム>「発酵というれど、腐るのと同じじゃないか」

 

エバ>「確かに、プロセスとしては似ているけども、ずいぶん違うわ。地球人の肉体は、死ねば、腐敗してまわりに散乱するか、焼却して散乱する。私たちは、大切な人の肉体を散乱させるなんてできないわ。一つ生命体の寿命がきたら、残りの生命体が吸収する(たべる)のよ。だから、全体としての、私達は死ぬ事はないわ。アダム、あなたが地球に帰るよりも、私に食べられて同化して欲しいのよ。愛しているわ」

 

アダム>「昨日、黄泉(ヨムニ)の国で『地球に帰りたい』と強くおもったんだ。いつか君は、『私の身体の一部を取り出して、完全に地球人と同じ構造の女性をつくればいい』と言ってくれたよね。エバ、君と同じ地球人のエバをつくってくれれば、僕とそのエバの間には子供はできるよね。」

 

エバ>「もちろん、地球人どうしだから、その女性との間に、地球人の子孫はできるわ。」

 

アダム>「君と、私の子供が欲しかったんだ。だから君と私の間の子どもがほしいから、地球に行きたいとも言える」

 

エバ>「どうして子孫だけ大切にするの。アダム、地球にはもう地球人はいないのよ。そんなところに、あなたとその女性が行くのをのぞむなら、そうしてあげるよ。でも、地球に人間を再生させ、復活させるのは、簡単な事ではないよ。」

 

アダム>「エバと地球であたらしい生活をはじめられるなら何でもチャレンジする」

 

エバ>「地球人の女性は、あなたの脇腹の骨と、細胞をとりだして作る事は出来るわ。M惑星人の私とは構造も違う100%地球人の女性よ。あなたが、昔に愛した、地球人のエバに近いわよ。」

 

アダム>「もう一度地球を見てみたいという思いはとても強いんだ。この気持ちどうしょうもない。」

 

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こうして、戦争で一度滅びた人類を再興しようと、アダムはエバをつれて、地球に帰り、「再びの最初の人間」になった。でも、地球人のエバは、することなす全くの地球人であった。M惑星人のエバのように、知的でもないし、思いやりもまったくなかった。きわめて感情的で、何度言葉で説明しても、意志の疎通は困難であった。意志の疎通の為のテレパシーができないから、同然ともいえる。アダムはM惑星をはなれた事に後悔ばかりしていたが、エバには、次から次へと子供が産まれていった。ある意味では、アダムの天命だったといえる。しかし、エバは地球人の寿命を迎えると、あつけなく死んでしまった。しかしアダムの遺伝子は操作されていたので残り九倍ぐらいの命があった。最初の内は、アダムはおじいさんであったが、次第に不老不死の仙人や神様としてあがめられるようになった。六代ぐらいたつと、増えていった人間は、部族をつくり争いを繰り返すようになった。一族や部族でまとまる事により、結果的に、子孫である人間が争いをしている。そんな、自分の子供達に失望したアダムは、人の前から姿を消していった。洞窟でその姿を見たという人もいるし、人間が危機を迎えるとどこからともなく、助けに出てくるともいう。助けた大きな亀に乗って、天空の彼方に飛んでいったという人もいた。久米島や沖縄の島の伝説のように、見初めたエバに似た女性を神隠しにしたという伝説もある。いつしか、宇宙飛行士のアダムとその妻のエバの事は、最初の人間の神話として伝えられるようになった。。別説では、アダムとエバの乗ってきた宇宙船がノアの箱船という人もいる。アダムとエバの話は旧約聖書のなかの過去の話ではなく、予言書であったのかも知れない

 

つづくかも、あるいは 続かないかも(To be, or Not to be continue? Who knows!)

 

     星 あゆむ。