@future2002/June22
One day @future
SF 日本釣り紀行
====大坂編====
伊野 アーサー (Iknow Arther)
鈴木>やはり大坂駅からこの御堂筋あたりは、流すのはだめなようだな。
箕面>大坂城公園の堀の所が、深くなっていて、石垣の角あたりが良い
と聞いたけども、
鈴木>じゃあ、昔のGPSのカーナビを大阪城にセットしようか。
ああ、ほんとに GPSは役に立つね。
箕面> 本当だ、まもなく石垣のあたりだから、、、
鈴木 >ヒットしたよ。けっこう大きいみたい。
多分このあたりだから、3キロぐらいのシーバスみたい。
箕面> それは、よかったね。地球寒冷化現象のせいか、
八月だというのにずいぶん寒いね。
鈴木>昨日は、USJのあたりを流したけども、全くだめだった。
箕面>ああ、あそこは、魚はいるけども、根ガカリばかりだったよ。
それにあのあたりの魚は、工場倉庫や下水処理場から有害物質や
汚濁物質が流れ出しているみたいだから、
あそこでは釣らない方がいいらしい。
鈴木> ああ、そうか。日本中の下水処理場は、ほとんど海の近くにあった
から、今は海底遺跡みたいなものだね。
箕面>こちらもヒット、アタリからすると、黒鯛みたいだ。ああ、これなら
親子三人で今晩の食事にできるか。やれやれ。
鈴木> 釣りは、むかし陸だった所の魚の方が、安全かも知れない。
もっとも関西国際空港から和歌山の方に行くと違うかも知れない。
船で行くとなると、燃費がわるい。
かといって、車では所々道路が水没している。
舟と農機具のメーカーのヤンマー自動車などが、水陸両用舟を
作っているからあれを買えばいけるかも。
箕面>今頃満足に車で行ける道はのこっていないしね。でも、
おれたちゃ、下が水没したビルに住み、
屋上で野菜をつくり、こうして放置されてた舟が足代わりさ。
住んでいる所では、家の窓から形のいい魚が釣れるみたいだよ。
鈴木>地球温暖化で海水面が六メートル上昇してきた時に、
関西では南海大地震がおきて、津波で大阪あたりの都市が全滅した。
淀川がなくなり宇治川と桂川と木津川の合流点まで海になった。
関西の復興中に、去年の第二次関東大震災による津波で、
東京都がやられ、国会議員さんの半分以上が水死してしまった。
箕面>俺たちはどうでもいいけども、政治家や官僚達は大変さ!
議決できないし、選挙が出来ない事態だから
そうみたいだね。東京都は、オランダみたいになってしまった。
今世紀の始めの水面よりも八メートルまでの土地は放棄され、
そこから15メートルの防潮堤が出来ていたから、
山手は生き延びているらしい。
鈴木>まあ、東京は地方分権があっても、お金があったからそんなこと
出来たけども、官古島なんか、ほとんど海の底に沈んでいる。
官古島の役所が、IH社の浮き滑走路を利用して、浮き庁舎を
もとの市役所のあたりに繋留して、官古島は健在だと言っているが、
いま残っているのは、役人達ばかりらしいよ。
そうみたい。かれらは、箱船の家をつくり、自分の土地の上に
クイをうち、住んでいる。
当然、漁師達は、船を自分たちの土地につないでいるみたいだよ。
箕面> いま人口は400人程らしい。役人だけみたい。
ほとんどの島民は、知り合いをたどって
どこかに移ってしまったみたいだよ。
鈴木> じゃあ、今度の全国の地方選挙と地方首長選挙はどうなるのかな?
箕面> さあ、投票はインターネットで出来るとしても、だれが立候補する
のだろう。立候補するためには、そこに住んでいないといけない。
立候補できるのは公務員だけ。
地方分権になってしまったので、市長や議員の給料、役員の給料は、
自治体の収入でまかなわないといけない。でも、官古島には公務員
しか住んでいない。税収なんかないよ。
鈴木> 世界の気候は寒冷化に向かいつつあるという学者もいるようだけど、
それに期待するしかないか?
■ ■ ■
■@future 2002 Aug. 30
■ One day @future
■ 伊野 アーサー (Iknow Arther)
■■ ■ ■
鈴木>
はるばる関東の霞ヶ浦まで釣りにくるなんて、お互いに、どうしようもないな。
箕面>
それはそうだけども、世界がこんなになってしまったので、国民が身近な魚を食うための調査をするという名目で、財団からここまでくる費用を出してもらったから、げてもの・雑魚釣りの特技が生かされたわけだよ。関西人の我々は、霞ヶ浦と霞ヶ関がはなれているなんて知らなかったもんな。
鈴木>
まあ、そんなとこさ。霞ヶ関の機能は崩壊したよ。官庁の建物は第二次関東大地震で残ったけども、後の第三次伊豆大震災の津波で周りはつぶれた。今の海水面は、八メートル高いよ。ビジネス街だけオランダのように生き残っている。
箕面>
そんなことよりも釣ろうよ。なにが釣れるのかな。
鈴木>
なにが釣れるか判らないのが、このあたりの釣りの楽しさたよ。本州側の河川や湖は、ブラックバス、ブルーギル、レインボー鱒、コイ、フナ、鮎、ウナギ、ピラニア、ガーやテラピアなどもいる。なにせ昔水族館から逃げ出した魚たちが生き残って増殖している。地熱の高い所は水温も高いしワニもいるしカメもいる、大きなヘビもいる。海に近づくと、アジ・鯛・スズキ、鰹、マグロやサンマがつれる。島になってしまった千葉県のまわりの方は、海水の魚が良く釣れている。サンマなんかは関西ではとれないからね。しかし、川崎・横浜方面は沈んだ工場地帯の工業毒で、魚を取る人なんかいないそうだよ。
箕面>
ワニやピラニアなんて釣りたくないよ。
鈴木>
ピラニアは唐揚げにしたら食べられる。釣れたら噛まれないように。ワニも結構うまいし、ワニ皮はプラスチックがだめになったので、使い道がある。魚をとるよりもこちらでは収入がよいみたいだよ。ワニ取りの人ががワニ養殖業者になりえさの魚をこちらでとっている人もいるそうだ。まだワニを捕まえた方が安あがりだと思うけど。
箕面>
あ、またピラニアがつれたよ。せめてブラックバスが欲しかった。
鈴木>
こちらは、シーバスだよ。汽水域に来ているみたいだよ。
箕面>
こんどは、コイが釣れたよ。それからこれは何だ
鈴木>
さあ、水族館から逃げた魚の子孫だよ。
箕面>
海に近いところの人や、大きな川のある所はいいけども、そうでない所の人達は、何をたべているのやろね?
鈴木>
ウサギを飼ったり、山羊を飼っている、もちろんニワトリや鳩の肉もうまいし。
箕面>
昔は、寺や公園には鳩がウジャウジャいたらしいね。
鈴木>
だれも食べなかったもんな。横浜の中国人に習った人達は、鳩をうまく料理するそうだよ。
箕面>
そうか、まだ鳩が巣くっている廃屋や廃ビルしってるからこの釣りがおわったら取りに行こう。
鈴木>
それからブルーギルはたいていの池でも増殖するので、貴重なタンパク源だ。
箕面>
それは知ってるよ。本当にブルーギル様々だね。日本にブルーギルがいなかったら日本人のタンパク源はどうなってたろうね。本当にブルーギルを日本に持ってきた人はエライ。
鈴木>
ああ、本当にエライ人が日本に持ってきのさ。この事は今まではマスコミではタブーだったけども、ブルーギルが見直されたので本当の事をは話そう。これはおじいさんから聞いたことだけど、
箕面>
ブルーギルは在来魚を食べつくすので嫌われていた事はしっている。でも世の中が変わると見方は変わるもんね。
鈴木>
昔々、平成の天皇が皇太子の頃、日本はまだまだ貧しかった。アメリカを訪問したときに、ある水族館が、食料にもなってどんどん増えるブルーギルを、動物学(魚類)博士の天皇にプレゼンとしたそうな。それをある県の水産試験場に研究用にもっていったそうな。そこで増やして飼っていたのが、台風の時に逃げたり卵が流れたりで、水産試験場のまわりでぼちぼち釣れるようになった。その事を指摘されても、「万全の管理がされていますから、逃げ出したような事実はありません。」という返事だったそうな。皇室がらみはマスコミではタブーだから、知っていても触れる人はいなかったよ。その後、どんどん増えていった。子鮎の稚魚と一緒に全国に広がっていったのとブラックバスが広がるのとが同時期だった。ブラックバスの住めない悪いところでもブルーギルは住める。バス釣りの人からも簡単につれるので嫌われてしまっていた。バスほどではないけど、ブルーギルも食べられるよ。
箕面>
ああ、おいしいよ。肥料にもなるし、こんな便利な魚を日本に持ってきてくれた「平成の天皇陛下万歳」だよ。ところで、いま日本にすんでいるのはワニ、ヘビ、カメ類や魚は判るけども、鳥や動物はどうかな?
鈴木>
チンパンジーや猿類が生き抜いているみたい。ライオンは捕まったけども、森林にすんでいる虎が手負いになって家畜や人間を襲っているそうだよ。たべられる子供もいるみたい。二十世紀の初めの頃の朝鮮半島みたいになった。ほかもいるだろうね。人口は、詳しくはわからないよ。なにぶん正式に日本の人口すら何人いるもハッキリしないし。三千万人から六千万人ぐらい。
箕面>
通信は回復しているのにハッキリ判らないとは?どうしてなの?
鈴木>
地震や津波の後に、行方不明者があまりにも多すぎて、生き残っていると報告していない人がいっぱいいるみたい。地方分権がすすんでしまって、自治体によっては住民に満足になにも出来ない。報告すると税金を払えや奉仕作業をしろなどと、メリットがないからさ。太閤秀吉より前の時代に逆戻りみたいさ。
箕面>
そんな時に魚釣りなんかしてていいのかな?
鈴木>
つとめる工場や会社なんか、まだまだ復興していないから、農家や漁師でない者はすこしでも食べるものの近くにいることがいいのさ。
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■
■ 編集後記
■
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緑地公園の池から流れる用水路のマスにアミを持った
ヒューマノイド(地球型知的?生物)の一家が現れました。
食料の足しにしようとフナやハヤをねらったのですが、
どっさり取れるのはブルーギルばかり、
琵琶湖で推奨しているように、戻さないでおこうと、陸に揚げたの
ですが、ちょっとかわいそうに思い、水に帰しました。
運命を カワセミや川鵜や鷺に任せることにしました。
★琵琶湖で釣った外来魚をリリーズしないという条例が出来そうです。
反対しているバス釣りショップの人達がいます。
そういう人達も、ブルーギルがつれると嫌がっています。
私は、今以上に利用すればと思います。
滋賀県の給食の白身の魚の中身はブックバスであることがあります。
本当に食べられます。お刺身もフライも、コイやフナよりも
ずーーっとおいしい。
魚を食べることのすくないアメリカ人もバスは食用です。
それを食べない日本人は、何なんだろう?
良いことが解っていても、なかなか行動しない
見て見ぬ振りをする、知って知らぬふりをする、
日本人の国民性なのでしょうか

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■ from @future 2002/Oct/04より
■ One day @future
■ 伊野 アーサー (Iknow Arther)
■
■ ■ ■
<<沖縄本島(那覇市内)のタイ釣り>>
箕面>今度は沖縄の本島と久米島に釣りに来れるなんてうれしいね。本当にタイが
入れ食いに釣れるのか?
鈴木>そうだよ。石を投げても取れるよ。アンタが一度死ぬほどタイを釣ってみた
いって言っただろ。それで今度の釣りは沖縄本島と久米島にしたのさ。
箕面>石を投げても取れるって、タイはそんな浅いところにはいないよ。
鈴木>ところがここでは、どんどん取れるのさ。前にいっただろう、世界がこんな
になってしまったので、国民が身近な魚を自分たちで取って食うための調査という
名目で、財団から沖縄までくる費用を出してもらったからさ。
箕面>そんなことよりも早く行こうよ。沖縄と言えば巨大ガーラ(ロウニンアジ)
やマグロや南洋チヌで有名だよね。タイもいいけども、三十キロぐらいのロウニン
アジを釣ってみたいよ。ところで、何で俺たち海から離れて歩いているのだ。
鈴木>まあ、いいから、もうすぐだよ。
箕面>もうすぐったって、ここは那覇の国際通りから首里城に向かっ
ているみたいだよ。どこでタイが釣れるんだ?魚屋でタイを買って持って帰るのか
?それは何でも良くないよ。スポンサーには正直にしないと。
鈴木>そろそろ竿を用意しよう。そこの小さい川のこ向こう側が岩みたいに黒くな
っているだろう?あれは岩ではなくてタイがびっしりと群れていて岩みたいに見え
るのさ。
箕面>あれまあーー!本当にタイだ。こんな浅い川に。いっけん石鯛みたいに縦縞
がある。大きいのは四十センチぐらいはある。一匹で一家族のおかずになるぞ。そ
れが真っ黒に群れている。
鈴木>なら釣ってみな。上から石をおとしたら数匹は取れそうだ。
箕面>網に追い込めば?
鈴木>そんなコトすれば、一度でクーラーボックスが一杯になる。竿でつれば十
分ほどは楽しめるよ。
箕面>おいおい、これは釣りか?餌が水に入ったときにはもう釣れているよ。もう
クーラー一杯だよ。で、ちょっと心配になってきたんだけども、本当に食べられる
のか?なんていう名前のタイだ。
鈴木>
和名は「イズミダイ」さ。テラピアといえば解るかな?
箕面>
テラピアなら食べたことがある。岐阜の温泉の水で飼育してお客さんに食べさすという所がいまでもあってね。刺身もうまかったよ。それがこんな所にこんなに増えているのか?
鈴木>
二十世紀の中頃に、誰かが放したみたい。ベトナム難民が沖縄に来たときには、これを食べてタンパク源にしていたそうだ。沖縄の人は、気味悪がって食べなかったけど。もっとも海からいくらでも魚はとれるからね。
箕面>わかった、それを温暖化した本州でタンパク源に学校のプールで育てようと
言うことか。
鈴木>ごくわずかの餌でおおきくなる。家庭の生ゴミで育つから。場合によっては
人間のウンチを餌にしようという考えみたいだよ。
箕面>ゲーーーッ。財団は人間のウンチを人間に喰わそうとしているのか?
鈴木>おいおい、人間のウンチを魚や豚に食べさして、大きく育ててから食べるから、
自然の食べ物のサイクルに一番手軽に効率よく、環境に優しいからさ。
ほとんどの下水処理場が海水の下に沈んでしまっているから、
垂れ流しよりも人間が食べる方がいいのさ。
昔は東南アジアでは、人間のウンチを魚や豚に食べさすのは当たり前だったのさ。
箕面>おれは今後は絶対にテラピアなんか喰わんぞ。
鈴木>そんなこと言うけどもアンタは野菜は喰わんのか?
箕面>食べるよ。
鈴木>なら同じ事だよ。いまでは動物や人間のウンチやオシッコが野菜の肥料にな
っている。それを吸収して野菜ができる。それをアンタがたべているのさ。
箕面>聞かなかった方が良かった。
鈴木>もうこれぐらいにしようか。いままでで一番面白くない釣りだったね。これ
で「タイの入れ食いの約束」は果たしたからな。
箕面>テラピア釣りと聞いたら来なかったよ。それで久米島でもテラピア釣りか?
鈴木>その他にもう一つ大変綺麗な魚を調べ
て回る予定さ。その後時間があれば海で釣ることにしよう。
箕面>テラピアはもういいよ。綺麗な魚とはなんだ。
鈴木>行ってみればすぐに解るさ。
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<<久米島>>
箕面>胴長靴を履かされたから、こんども海ではないと思ったけども、一体どこに
ゆくのだ?
鈴木>グッピーのいる川さ。そんなことよりもハブに注意しろよ。本州のマムシどころではないよ。
箕面>ギョ!ガサガサ草むらを叩いていたのは釣り竿ではなく、手網なんだね。
グッピーなんて小さすぎて釣れないし食べられないと思うんだけども。
鈴木>グッピーは食べたことはないよ。その為に行くのではない。
箕面>じゃあペットとして飼うためか?そんならペットショップに行けばいい。
鈴木>飼うためでもない。温暖化した本州で蚊を退治する為の「生物蚊取魚」とし
ての研究みたい。くわしくは聞かされていないが、野生の方が生命力が強いらし
い。もともと蚊退治の目的で沖縄県で放された。それで小川や水たまりにはグッピ
ーが群れている。グッピーは小さなビンでも飼うことが出来るように、本当に小さ
い水たまりで生きることができる。胎生だから増やすのも簡単だし。小さいので
他の魚を食べたりはしない。メダカとも一緒に生きられる。でも、念のために、
本土では、そのまま放すのではなく遺伝子処理されて子供が産めなくしたオ
スのグッピーだけを川に大量に放すみたい。
箕面>また動物いじめかいな?で胎生とはどういうこと。
鈴木>魚は普通は卵を産んでそれが孵化して魚になる。ところがサメやグッピーは
お腹の中で魚になってから出てくる。
箕面>人間みたいやな。ますますグッピーに親しみを感じる。そのかわいいグッピ
ーのオスだけを放すのはは残酷や。考えてみ!世界から女性がいなくなったらどう
なるんや。それと同じ事をしようというんか。家で女房がいなくなったら気兼ねな
く釣りに行けるけども、世界から女性がいなくなるなんて、耐えられない。飲み屋
さんに行っても全部が男なんて行きたくないよ。デパートで「いらっしゃいませ」
というのも全員男なんて。買う気なくなるで。
鈴木>人間の話とグッピーとを混ぜないで。はなしがややこしくなる。実は、害虫
を退治するのに沖縄では害虫を使うこと実績を上げているのです。
果物や穀物につく害虫の雌を遺伝子操作して子供が出来なくして増殖し
タイミング良く大量に放すと、正常の害虫のオス達が、人工的に増やされた
子供の出来ないメスといっせいにHしてまわる。次の世代が急激に減ってゆく。
子孫がどんどん減ってゆく。
しばらく繰り返すとその害虫は絶滅する。その虫を食べた鳥にも悪影響はない。
殺虫剤を使わないから生態系に大きな害はない。これで被害がなくなりつつある。
箕面>なんか 星 あゆむ のSF みたいやな。人類も環境に害ばかり与えて
ばかりいるから、宇宙人が同じ事するかも。
これは釣りじゃなくて、魚つかみやな。そういえば子供の頃は、
こうしてよくメダカやフナを捕っていたよね。久米島まで来て
メダカ取り、いやグッピー取りするとは思わんかった。
伊野 アーサー (Iknow Arther)
イノーとは沖縄語で珊瑚礁の内側の海の事
アーサーとはそこに出来る アオノリの事です。
☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★★
One day @future
伊野 アーサー (Iknow Arther)
<<富山湾編>>
地球温暖化で、世界の海水面が五メートルから七メートル上昇した近未来の小説です。
箕面>「今度は富山湾での釣りと言うことだけ、ここは一番まともな魚ばかりだね。と言った途端に、この魚は何だ。サイズはサケのようだけども?」
鈴木>「それは、米国ではスチールヘッドで、ニジマスが海に降りて大きくなったそうだよ。まあ、最近はサケも順調に釣れるようになってきた。カニやエビも順調だ。アワビもサザエも。」
箕面>
「そうやね、テラピアやワニなんてもの釣りたくないからさ。」
鈴木>
「同感だ。日本で富山湾と駿河湾周辺だけは、温暖化前と変わらない魚
が捕れている。むしろ昔の魚の種類が帰ってきた。それは両方ともの湾の水深
がとても深くて海水面上昇の影響が少ないからだよ。よく雨が降るようにな
り、白山山系からのミネラルが海に入るようになり、ブランクトンが増えたの
で魚が捕れるようになった。」
箕面>
「いくら温暖化したからと言っても、冬の富山湾は寒いね。竿で釣るのではなく漁師が網で取った寒ブリやカニで暖かいお風呂に入りたいね。」
鈴木>「そうしようか。」
箕面>「この前、中央アジアに行ってこの連載はお休みだったけども、なにし
に行っていたんだ。」
鈴木>「向こうのある国の政府から財団に依頼があって見に行ってきたんだ。」
箕面>「あんな砂漠の国に、魚がいるのか?」
鈴木>「いや地球温暖化で、いままで雨の降らなかった砂漠に、不定期だけど
突然雨が降るようになり、湖が出来てしまった。しかし砂の下には岩塩が染み
こんでいて、その湖は塩湖に為ってしまった。だから飲み水にすることも出来
ないし、魚を飼うことも出来ない。それで塩湖の水を淡水化にする専門家とい
っしょに、塩分が高くても生きることの出来る魚を新しくできた湖に放して食
料とする計画が上がってきている。」
箕面>「じゃあ、海の魚を持って行けば?魚を運んだの?」
鈴木>「いや、魚は運ばなかったが、たしかに、基本はそうなのだが、塩の濃
さは、一定ではない。雨がふると薄く為ることもあるし、場所によっては死海
のように海よりもずっと濃いのさ。たぶん、一番濃くても海ぐらいの所では、
魚は育つことは出来る。」
箕面>「なんだ、魚を運ばなかったのか。駄目だとわかれば、あちらで食べる
ことも出来たのに。」
鈴木>「おいおい、魚を運ぶなんて、そんなに簡単なことではないよ。あちら
ではヘリコプターやセスナで移動するんだよ。それに魚を運んでも餌がなけれ
ば意味がないだろう。それでシーモンキーの卵をスーツケース一つ運んだよ。」
箕面>「シーモンキーって、猿の事か、砂漠に猿をつれていってどうする。」
鈴木>「シー・モンキーというのは商品名で、本名はブライン・シュリンプ。世界中の塩水に生息する小さなエビ(甲殻)類の総称です。塩水であれば海の中でなくても棲めるので、他に生き物が生息しない塩水湖グレイトソルクレイクなどにも棲んでいる。成長が大変早いのが特徴で、卵を塩水に入れるとすぐに孵化し、約24時間で「おとな」になる。寿命は約2年だ。日本の田圃や池や川にも無数の甲殻類がいる。それを小さな魚は食べている。」
箕面>
「そんなん見たことないよ。なんでブライン・シュリンプなんだ。」
鈴木>「とりあえず簡単に大量に運べるからさ。熱帯魚屋さんで、魚の餌として卵が売っている。それを孵化させてあちこちの川や湖に放してきた。数にると日本の人口よりもおおい数億のブラインシュリンプを放してきたよ。スプーン一杯で数千だから。まあ性格には数えてないから、もっと多いかもしれんし、少ないかも。」
箕面>「じゃあ、そのブライン・シュリンプの餌はどうしたんや?餌ももって
いかな片手落ちやで。」
鈴木>「そうなんや、しかし、餌となるプランクトンや藻類は風が運んでくれ
る。」
箕面>「風がはこんでくれる。あのあたりは見渡す限り砂漠やないか。」
鈴木>
「それはそうや。しかし、ジェット気流というのが地球をぐるっと回っていて、世界中にものを運んでくれる。飛行機もジェット気流にのると早く飛べる。第二次世界大戦の時には風船爆弾というのをつくって米国に飛ばしたそうや。日本にも中国から黄砂が飛んでくる。黄河というのは黄色の水をしているが、中国の黄河から飛んでくるのではなく、黄河の上流の砂漠の小さな砂が、日本に飛んでくるのさ。マクロでは、中国の奥地の砂が日本に移動しているのさ。昔、イギリスの煙突の煙がヨーロッパの酸性雨になって森を枯らした歴史がある。空気中にはさまざまなバクテリアやブランクトンの乾燥したモノや卵のようなものが飛んでくる。だからバケツに水を汲んでおくとしらない間に、緑色の藻が付いてくる。それらがシュリンプの餌になるかもしれない。だめでも、他のブランクトンや生物が増えればいい。砂漠と言っても、ミクロの世界では、生き物はいっぱいいるから。そういう生物がより大きな生物をささえている。」
箕面>「ほんまかいな?」
鈴木>「日本でつかっている長靴をもっていって、あちらの川に入ったから、靴にくっついていた生き物を運んだことになる。」
箕面>
「靴にくっついたて、下手なシャレやな。アンタの水虫もおいてきたな?それでホントに増えるやろか。」
鈴木>
「来年もう一度見に行くことになってる。海水を淡水化する専門家といっしょにな。昼間の太陽は強烈だし。海よりも塩分が高い湖から塩をつくるのは、難しくはない。完全に淡水化は難しくても海水並みに下げることにより海の魚を移植できるかも知れない。もう一つ、雨が降るようになったので、飲み水や灌漑用水は、人工的な地下のため池、巨大な地下タンクをつくるプロジェクトも考えられる。さらに雨水を砂漠の砂をフィルターにすれば、砂に含まれている塩分が抜ける事になる。そして塩分の濃い水と塩分の低い砂がとれる。みそは、砂と植物と水と魚をセットとして考えようと言うことだ。」
☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★
★ One day @future
伊野 アーサー (Iknow Arther)
地球温暖化で、世界の海水面が五メートルから七メートル上昇し、第二南海大地震・第二次関東大地震で日本の都市部が大被害を受けた近未来の釣り紀行です。
今回は岐阜県奥美濃 郡上八幡です
箕面>
「ほんまにこの長良川の支流の吉田川あたりの鮎は大きい。そやけど、数が少ない。かわりに巨大化した岩魚かサクラマスに近いアマゴが見えるけどいっこも釣れん。」
鈴木>
「大きい魚は、通わないと釣れないよ。大きいのは、昔環境問題になっていた長良川の水門が海水の下になり、海と川の行き来が自由になったからさ。秋になると数年前に放流したサケが上がってくる。この郡上八幡あたりは、水温が低くて、岩魚やアマゴ中心で、鮎はめったに釣れないが、つれたら三十センチは超える。普通サイズの鮎は南の岐阜市ぐらいの方がよくつれるようになった」
箕面>
「確かに、ここで釣れる鮎はサケみたい顔つきしとる。郡上八幡の吉田川の流れはすごいなぁ。平成の昔と比べると、水が数メートルも高くなったらしいし、なんでやろ。今年の春から夏は雨が全くないのに水位が減らへん。地球温暖化というのは、全体が暑くなるのかとおもとったけどもそうではない。海水面が高くなってから、風速80メートルとゆうめちゃめちゃでかい台風が来て水に流されて林が木が立ったまま流れて行きよる。ドカ雪が降ったり、雨が降らなかったり、冬と夏が入り乱れとる。」
鈴木>
「そうなんだ、氷河や山の氷が溶けて海水にながれて海面は高くなったけども、空気中の水分も増えて、豪雨を降らせたり、台風やハリケーンが巨大化している。竜巻もひどいもんさ。雲が覆いかぶさり、地表の温度を下げたり、世界中がすごい水の被害を受けているみたいだ。なぜ夏でも川の水位が下がらないか、この前、長野県の松本から高山、そして奥美濃のこちらに歩いて来た時に答えを見つけた。」
箕面>「えっ!歩いて来た?!!」
鈴木>
「そうだよ。道はズタズタで、車は使えない。ほとんど歩いてきた。一番歩きやすかったのは、乗鞍から高山に抜けるトンネルだった。食べるものがないので魚を釣ろうとしても、流れが速すぎて釣りにならない。蜂の巣を見つけて蜂の子を食べてあるいた。ザザムシやイナゴやバッタ、虫のさなぎ、蛇やミミズ、鳥、サンショウウオなんでも食べた。」
箕面>「
げっ、一緒に行かないでよかった。確か、昔の長野県ではサザ虫、イナゴ、蜂の子を食べていたらしいな。それでなんで水が多いんや?」
鈴木>
「あそこの大きな谷の両側の斜面を見てごらん。両側の木が全部なくなって地肌がでているだろう。あそこに行ってみよう。」
箕面>「木材が谷底に重なって、その間に土砂が埋まっている。それが雪をせき止めてるんや。誰かが木材で雪のダムを造ったんか?」
鈴木>
「あんな急なところで木は切れないよ。冬の豪雪と雪崩で木が全部なぎ倒されて谷底に滑って重なり、台風の時には土砂崩れで、その上に重なり、木材の間を埋めていった。その繰り返しの結果大量の木と雪や氷が貯まって二十メートル以上のダムになった。日陰だし、夏でもなかなか溶けないそんな場所がいっぱいできた。だけど急な温度上昇や山頂の少しの雨でも突然くずれて濁流が起こったりする。だからこのあたりの川で魚を釣るのは鉄砲水を警戒しながらでなので必死の覚悟がいるんだ。それに水温は五度から零度位なので魚はすくない。」
箕面>「でもすごい量の木材やなあ。何軒家建つやろ。」
鈴木>
「たしかにね。でも、何億年か経つと、ああいう所が炭鉱になるのだよ。凍ったまま、土にうまり、地熱で乾燥して炭になる。炭鉱の石炭を掘る時の鉱脈の形があんなになっている。たまたま紛れていた魚がそのまま化石になる。」
箕面>
「何億年先なんか、生きていないから興味なわ。釣れへんのやったら帰ろう。さっき言うた岐阜にもどろや。」
鈴木>
「たしかにここでは、ニジマスなんかは棲めなくなってきた。南の岐阜市あたりに行くと、八十センチぐらいのが釣れるから、それを釣っておみやげにしよう。ただ二年後にはもう一度きてみないか。実は、長野から高山を通り郡上八幡まで超えたのは、ロッキー山脈の氷河のあたりにすむゴールデン・トラウトの幼魚と卵を放しにいったのさ。それがひょっとしたら、水温の下がった日本の川で増やすことが出来るかも知れないし。それが目的だったのさ。もっとも、腹が減った時に、放流用の一部を食べてしまったけども」
箕面>「でももう、ここには二度と来たないわ。沖縄で文句良いなからテラピ
アつりしてた方がましやった。」
つづく、
☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★
★ One day @future
伊野 アーサー (Iknow Arther)
地球温暖化で、世界の海水面が五メートルから七メートル上昇し、第二南海大
地震・第二次関東大地震で日本の都市部が大被害を受けたかなり近い未来の釣り紀行です。
今回は琵琶湖です
箕面>「琵琶湖には数回も釣りに来ているけども、来るたびに琵琶湖が変わってきている。奥美濃の帰りは、いままで通りの琵琶湖だったけれども、いまは琵琶湖が大きくなってきている。JR の鉄道の線路の所までが湖になっている。温暖化で海水面の上昇はわかるけども、海抜80メートルの高いところにある琵琶湖がなんでこんなになるのやろか。」
鈴木>「それは去年の奥美濃の釣りからの帰りの時、このあたりは梅雨にも雨が降らずに台風もそれて来なかったから、ば琵琶湖の水位がさがってしまったのだったね。ところが、今年は雪が記録的に多かったからさ。滋賀県の伊吹山の山頂では、二十世紀の中頃は、降雪十メートルという記録があった。それが温暖化になって、隔年には十メートルぐらい降る。そして今年は、そういう年だった。六月の梅雨が居座っているにもかかわらず台風13号、15号(注/今は、十三号はだいたい九月頃)が直撃した。水が引くヒマがないぐらい降っている。地球温暖化になり、氷河や山の万年雪が大量にとけて海水面があがった。という事は、地球上の動き続ける水の量が増えたとも言える。だから、降る時は信じられないぐらい降る。例えば、大西洋の雲が、アフリカの乾燥地帯にも届くようになり、雲が覆うようになった。その結果、砂漠やサバンナに信じられないぐらい雨が降り巨大な湖ができる。そしてすこし高い所が島のようになり、フィリピンみたいな島国みたいに見える。今の地球の温度は、たぶん、雨や雪の為に下がりつつあるかもしれない。温暖化した地球を冷やそうと、地球(ガイア)が寒冷化しょうと働いているみたいだ。」
箕面>「ふぅぅぅん、琵琶湖の話やけども、JRの線路は不思議と、水没していないね。なんでやろ。」
鈴木>「あんた、それはええ事に気がついたな。実は、JRは昔、東海道線といって国営の鉄道やった。日本が鉄道を造る計画を立てた明治時代は、今の線路よりも琵琶湖側は琵琶湖やったのや。」
箕面>「それなんや」
鈴木>「鉄道を造るには、地盤がしっかりしてないと駄目やろ。今の線路よりも琵琶湖側は、湿地帯で水田はあったけどもちゃんとした建物を造るのには不向きやったんや。そやから昔の東海道や中山道の近くに明治に出来た国営鉄道の線路があるのは、ちゃんとした理由があったのや。現に、今でも、地球温暖化で海水面上昇でもそんなに被害を受けていない。ワシらの住んでいる豊中のことやけども、2000年頃は、豊中には海は無かったのや。そやけども、いまでは『浜』や『豊津』という所までが海やろ。鎌倉時代には浜があり港があった所や。それから古墳などがあった所は、琵琶湖でも大阪でも、海や湖に近い生活に便利な所だった。どうも古墳時代の海岸線ぐらいなっているかも。これがこれからの日本の海岸線のめやすになるかも知れないね。第二南海大地震の津波の時もこのあたりになると被害はたいしたことなかったし。どうも昔からの地名で『津・浜・切り・瀬』などのつくところは、地震の時も液状化になり、その後の津波でもやられたみたい。そして海水面上昇で沈んだ。それよりも海に近いところに住んでいた人達の事は、『本当にお悔やみ申し上げます。』だったね。」
箕面>「また、古墳時代のはなしかいな。そんな話になると長くなる。まあ、釣りに集中してるので気にはならんけども。そやけども、何をどう釣ったら良いか、わからんな。」
鈴木>「たしかに、琵琶湖の面積の面積は雨の多い時と少ない時の差が大きすぎる。いまは、水田の部分が水に沈んでいる。しかし、次第に水が引いているから、食料として貴重なブラックバスは相変わらずつれる。というより、手づかみで取れるよ。田圃にはいった魚が、水が引いて、魚が出られなくなり、手づかみで取れるようになる。どこにいるかは、鷺や川鵜をみればわかるから、あのあたりにいるようだよ。それから、もっと、栄養価のある魚も取れるよ。ナマズとウナギさ。これに天敵の魚はいないから、かなり大きいのが取れる。とちらも1メートルを超えるのもいる。ナマズはブラックバスやブルーギルの小さいのを食べるから、退治しろとさ。人間なんて勝手なものさ。人間がブラックバスやブルーギルを食べるようになったからさ。今世紀(二十一世紀)の初めの頃は琵琶湖では日本ではブラックバスをたべる事はなかった。そして公園の鳩も捕って食べる人はなかった。」
箕面>「なんでやろな、ブラックバスは海のスズキと同じ味やし、鳩もフランス料理や中華料理ではちゃんとした食べ物や。どちらも今の日本人には貴重な食料や。仕事の無い人間はお金がはいらないから、食べ物は自分で手に入れないといかんもんな。そやけど、琵琶湖周辺こんなに水がついて、稲作はええんやろか?」
鈴木>「確かに、ここまで、水が増えると今年はだいぶ減るかも。しかし、稲が水に沈んでも大丈夫な品種を、東南アジアから持ち込んだから、意外と大丈夫やで。それから、稲作技術が進んだので、フロート式のパネルに稲を植えて、ビルのように多層化して、稲を作っている所もある。光は鏡や光ファイバーで取り入れいている。これで食料を確保している。さらに商品価値の高い美味しい米は、在来の農法として稲田でつくっている。あるいは、水が増えなくて、取れたらラッキーという所に植えている。」
箕面>「ああ、そしたら、水の中にビルのようなモノが立っているのは、人間の住む建物や無くて水田ビルなんやな。それやったら、大阪や東京でも出来るのにな。」
鈴木>「それはそうやけども、農業は微妙な気候が影響するし、農家の蓄積してきたノウハウは、都会の人にはなかなかまねでけんよ。」
箕面>「今回は、釣りやなくて、網でブラックバスを捕まえるだけかいな。竿で釣らないとおもしろない。やはり水陸両用の乗り物があればよく釣れるところまで移動できるのに、なんで今度は水陸両用車おいてきたんや。」
鈴木>「それは新しい水陸両用車を作っているからや。いままでは自動車を改造して水の中も移動できるものやったけども、いま作っているのは、太陽電池と水素燃料電池と風力と人力の四つのハイブリットのリカルデント型(自動車の座席のように座って乗れる)三輪自転車に、パラグライダーの羽根を下につけたようなモノを試作している。簡単に言うと、地上十センチを飛び続ける飛行機や。陸上を移動する時には、高速コンピュータで制御して、風の抵抗を使い、少しだけ空中に浮いた状態で走る。横風の時は、その力をヨットのように前に進むように制御する。水面で移動する時は、ゆっくりの時はヨットやし、スピードを出す時は、ジェットスキーのエンジンや。とにかくあらゆるエネルギーを利用するようになっている。いつも太陽から電気を充電しているし。下り坂やブレーキをかける時は、その抵抗のエネルギーを発電に使っている。こまかい機体の調整はマイクロモーターで調節する。これは昔、日本のおもちゃのモーターが出発点さ。そして日本のカメラ会社が、自動焦点の為にレンズの中にいれるモターを作ったのがはじましだよ。いまではマイクロモーターはどこにでもついている。この技術があるから日本は、ロボット生産国家としてやってこれているのさ。農場なんかは、何万とマイクロモーターとそれに電気を供給する太陽電池パネルがある。それで今度の水陸両用の乗り物は、1リットルの水素燃料で百キロは走れる。というより条件が良ければ、水素なんか要らない。こんどからアンタが、足で動かしてくれたらいいのや。」
箕面>「そんなん簡単や。ハイブリットの自転車では、一回ペダルを回すだけで、三十メートルぐらいは進むのやけど、今度の水陸両用の乗り物はどれぐらいすすむのや。」
鈴木>「それが、百メートルにするか二百にするか、まだ決まっていないのや。というのは、日本には自転車専用道路網がないやろ。」
箕面>「そやな、なんでヨーロッパみたいに自転車専用道路網が今世紀(二十一世紀)の始めににできなかったんやろか?あの時に日本は、構造改革やいうて高速道路の予算を削ったけども、省エネで地球に優しい自転車専用道路網を作らなかったのや。」
鈴木>「資源のない日本に、自転車は一番理想的な乗り物であるのにもかかわらず、そして電動アシスト自転車などハイブリット自転車を作っていながら、自転車専用の通勤路などほとんど出来なかった。昔からヨーロッパでは列車に自転車を積み込むスペースが用意されている。どうして、お金のかかる高速道路や、高規格道路は出来たのに、お金のかからない、自転車専用道のネットワークは出来なかった。二十一世の頃の日本人の創造性が貧しかったのと、みんなでコンセンサスを作って実行する事をしなかったからや。『言うだけ言うけども、実行しない』というのが二十一世紀の日本のイメージやからな。」
鈴木>「おいおい、勝手に人の畑に入って、野菜を取ろうとすると、センサーが働いて撮影されて、警察に報告されてしまうからな。それよりも、正規の無人の野菜つみ取り畑へいって、おみやげにおいしい野菜をとって返ろう。カードをセンサーにかざして、計りに乗せた野菜を持って帰ればいいのさ」
箕面>「わしら貧乏人には、魚だけはただで取れるのはええなあ」
鈴木>「あんた、魚捕るライセンスの事しらんのか、魚捕るのにいま、ライセンスを買わんとだめなんだよ。もっとも、全国で払っているのは千人ぐらいかな。だから、いままで道理でもええけども」
箕面>「そんなん、大阪ではらってるのは、アンタ位やろ」
鈴木>「そのライセンス料からワシらの費用がでるやけどなあ」
つづく
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2003/04/30発行の @future weeklyより
★ One day @future
平成の第二南海大地震・東海大地震の話、
伊野 アーサー (Iknow Arther)
地球温暖化で、世界の海水面が五メートルから七メートル上昇し、第二次南海大地震・第二次関東大地震で日本の都市部が大被害を受けたかなり近い未来の釣り紀行です。
今回は紀州(和歌山県)です
鈴木>「ここまで、意外と速かったね。近畿自動車道も、阪和道路も、それから先の自動車道路も、海岸を走っていなかったので、道路周辺は、海面上昇や大地震の被害が少なかったからね。これが無かったら、今でも、和歌山の南部は陸の孤島震災やね。」
箕面>「白浜空港がある」
鈴木>「そうやな。白浜空港はめずらしく、丘の上にある。これが第二次南海大地震の時には役にたったんや。紀州も白浜までくると、よく釣れるね。イサキなんか入れ食いだし。チヌ(黒鯛)も50cmを超えている。なかなかのもんだ。箕面さん、アンタはルアーでさっきから釣ってるけどもなにが釣れているの。」
箕面>「メッキの大きくなったヤツさ。メッキとはもともと南の海のギンガメアジやカスミアジやロウニンアジの子供なんだけど、地球温暖化で、このあたりで成長して、1メートルぐらいのはよく釣れるようになった。」

鈴木>「メッキね、そういえはアンタはもともとこのあたりの出身だと聞いていたけど。」
箕面>「オヤジが、ここの漁師の家に生まれたんや。」
鈴木>「そうか、なら実家はまだあるんか?」
箕面>「海の底や。さっき船をだしたところの近くに沈んで。おばあちゃんの実家はお寺で、丘の上にあって、今でも家は無事やけども、おばあちゃんは、下のお店で、買い物してる時に津波で逃げ遅れて行方不明や。年寄りの足では、寺まで二十分では帰れんかったんや。親戚もたくさん死んでしもた。」
鈴木>「悪いこと聞いてしもたかな。それで何となく元気がなかったのやな。」
箕面>「かまへん。こんな話、珍しいことあらへん。おばあちゃんのお寺の言い伝えを守ってたら、みんな、地震や津波で、死ぬことはなかったんや。それから東京に出張していたオヤジも、第二次関東大震災の津波の時に、ビルが避難場所になってたら死ぬことなかったのや。」
鈴木>「お父さん、あんたが五歳の時に、死んだ言うてたけども。東京に出張中やったのか。」
箕面>「テレビのニュース・カメラマンの仕事をしてたんや。第二次東海大地震の後、東京の官庁街の周辺で取材してたら、第二次関東大震災が続いておこった。そして、津波が襲ってきたんや。耐震設計の官庁やオフィスのビルは夜なので、ドアが閉まっていた。それでほとんどの人が流されてしまったんや。おとうちゃんは、撮影中に流されたんや。ビルは無事やったんやけども、人間は死んでもた。夜でもビルの中に、避難できる様にしておいてくれたら、何万人もの人が死ななくてすんだんや。」
鈴木>「そうか、おとうさんが流されながら撮影した映像は、有名やで。地震のビデオの記録で、見たことあるで。たしかに、東京も大阪も、大きなビルは無事やった。今でも残っている。第二次東海大地震の2日後の夜に、第二次関東大震災が起こったんやったな。そして次の年に、南海大地震や。その時は昼間やったから、大阪の人は、東京の教訓で、ビルに逃げて助かったんや。うちのお母はん、ビルの掃除の仕事をしとって、上の階に逃げたから助かったんや。そんな話つらいやろ。」
箕面>「いいや、言わん方がつらいんや。おばあさんのお寺には、宝永地震(1707年マグニチュード 8.4 死者二万人、六万戸の家屋全壊)の時の記録も、安政の地震(1854年 マグニチュード 8.5 死者数千、家屋全壊 四万)の記録と碑が残こっとった。1946年の昭和の南海大地震の時は、1350人死んだ。一万五千軒が被害をうけた。先祖が、われわれ子孫に「地震の時には、潮が速くなったり、井戸が干上がったり、大量にウナギが捕れた」という記録を残してくれたんや。お寺の碑には、「この碑の上の線まで津波が押し寄せたから、これより下には家を建てるな。懲りて慎め」と書いてある。そやけども、そんな事を本気にした人は、ほとんどおらへんかった。みんな平地が便利やからと、低いところに家を建てたり、海を埋め立てて、工場を造った。それで地震が来て、家だけやない、命も失ったのや。たいていの人が、大事なものを車につんで逃げようとしたけども、信号は停電やし、じゅずつなぎで、逃げられなかったんや。車と一緒に死んでもた。」
鈴木>「そうやな、その事は小学生やったから、子供の頃やったけどよく知ってるで。地震で大勢の人が、怪我をしたんや。そやけども、あの時は救急車は来なかった。何万にもの人が同時に怪我をしたんや。町中けが人だらけで、道路は放置された車で救急車や消防車は動けなかったんや。悪いことに、あの時の人は、ちょっとした傷口の消毒も自分らでは出来る人はほとんどいなかった。クスリや包帯を家に置いている人も少なかった。学校でも手当の材料もわずか。看護婦さんも家には何も置いておかなかったんや。「すぐに救急車で病院に行けば、手当てしてもらえる」と油断していたんや。救急手当として教えていたのは、人工呼吸と心臓マッサージが主で、救急車が来るまでの処置や。救急車が来ない時の想定がなかったんや。」
箕面>「そのてん韓国では、違ったみたいやで。国民皆兵で、男はみんな軍隊に行くやろ。そこで怪我した時には、自分らで手当てしたりするセルフ・メディスン技術を習ってたから、それで命を助かった人がおおぜいいたんや。」
鈴木>「日本の学校では、ほんまに必要なこと、命を守る事をなにも教えてなかったんやな。怪我は、すぐに保健室と病院、食べるものは、買うだけなど、自分の力でなにも出来んようになってたんや。その点うちのオヤジは、流行らないアウトドアスポーツのガイドとインストラクターやったから、日本がダメになってからは、大活躍やったで。」
箕面>「そやな、アンタのお父さんには、世話になったな。オトウチャンが死んでからは、親代わりや。食べられる植物、栽培法、魚の取り方や、鳥や動物の食べ方なんか教えてもろたで。」
鈴木>「それは、オヤジが若い頃はアフリカでガイドしとった事もあったので、動物やトカゲや蛇の食べ方を知っていたからな。ネズミも食べたし、近所の飼い犬や飼い猫も食べてたんやで。」
箕面>「うそやろ。そういえば、アンタ所に行くと、よう肉料理を食わしてもらったな。ゲーエ。犬や猫やったんか?でもうまかったで。」
鈴木>「そうやで、近所の人や年下の箕面さんには、可哀そうやから何をたべているかだまっとりとオヤジが言うとった。」
箕面>「そうか、お陰でいまでは、魚でも動物でも、なんでも捕まえて食べられる様になったもんな。それに、アンタのオヤジさんは、カヌーやヨットや船なんかも自分で作ったり、ソーラーモーターや風車発電も自分で作ってたんや。」
鈴木>「どれもその当時の日本では、機械は買うもので、個人で作るもんやなかったけども、海外のジャングルや大自然の中では、機械の故障は当たり前。メンテや改造は、でけんと生きて行けへんかったらしい。そういう特技が役にたったんや。自分で作った機械や、集めてきた機械などを、被災した人に、提供したり、教えたり、助け合ったりする事をしてきたから、他の所みたいに市民同士が争わないで生きて行けた。そやけども、オヤジがペットの誘拐犯とはだれも知らなかっただろうけど。」
箕面>「また、ペットが飼える時代になるやろか?また、釣れたで。」
鈴木>「あっ、痛!ルアーが服にひっかかったで。気つけや。」
箕面>「こんどは、スズキさんが釣れたで」
紀州(和歌山)編 おわり
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☆ 日本釣り紀行 (8) One day @future in 波照間島行き
伊野 アーサー (Iknow Arther)
地球温暖化で、世界の海水面が五メートルから七メートル上昇し、
第二次南海大地震・第二次関東大地震で日本の都市部が大被害を
受けたかなり近い未来の釣り紀行です。
今回は日本の最南端の有人島、波照間島です。正確には飛行機の中
箕面「港から3分の所でマグロがつれる所があると言うことで飛行機に乗ってるけ
どもほんまかいなあ?」
鈴木
「間違いないよ。素潜りでマグロをついた人がいる。それぐらい魚が多いところですよ。ロウニンアジも1メートルを超え30キロるのが釣れている。この写真みてみ?」
箕面「本物?」
鈴木「波照間島は、台北よりも南に位置している、黒潮のなかにあるから魚もいっぱいいる。それよりも今は宮古島の上空です。下を見てみたら。宮古島は珊瑚礁が隆起してできた島だから、全体的に低いから、島の半分以上が、海水面の下にある。飛行場も沈んでいる。」
箕面「えっ、どこにこの飛行機は着陸するの?」
鈴木
「この飛行機は石垣島まで行くよ。石垣空港は島の高いところにあるから、飛行機は使える。」
箕面
「そうか、地理はくわしくないので。あの海の上に浮かんでいる四角いものは何や。いくつかあるけども」
鈴木
「あれはみんな浮かぶ官庁や。いちばん大きいのが平良市役所や。他のは官庁や学校などや。M重工やIH社などが、航空母艦や浮きデッキなどの技術を利用して、大きな浮かぶ建物と言おうか、浮かぶ町をつくりだしている。波照間島の人口が600人にも満たないけども、浮かぶ町には千人以上済むことも出来る。関東でつくり、船でどこへでも引っ張って行くことができる。輸出もできる。」
箕面「そんなことするよりも、空いている所へ移住した安あがりやし、みんなが我慢したらええのとちがう?」
鈴木
「ところが日本でも外国でも、そうも行かない事情があるのです。宮古島の場合は、島の人口もかなりある。島の半分以上が海水面だけども、鉄製の浮島をつくり、もともとあった敷地に固定することにより、見かけ上の島の面積が確保できる。平良市にとっては大切なことです。こうしないと平良市がなくなってしまうのです。市民の戸籍、住民登録、保健、選挙権などです。」
箕面「一部の船で生活している公務員や漁師をのぞいて、市民は違う所に移住しすんでいるのやろ」
鈴木
「もんだいは、市としての存続です。言い換えると選挙権です。政治家の生命でもある。選挙制度に国の決議機関が依存しているから変えられない。選挙がオンラインでできるようになったので、投票所はなくてもよくなったから、こんな問題が生まれたのです。」
箕面「外国の場合はどうなんや」
鈴木
「モルジブやツバルは海の底に沈んでしまったけども、国として存続するために、沈む前に盛り上げられた国土の周りに、日本からの援助物質として、浮かぶ国<ひょっこりひょうたん島>みたいなものを援助している。P共和国なんかは日本政府が無償で援助してる。」
箕面「なんでや、なんのメリットがあるのや」
鈴木
「国連の決議の時に、自分の国の提案した事に賛成してくれる国が必要なのです。大国はそういう意図で、海外援助をいっぱいしている。これは地球温暖化が始まる前の二十世紀からそういう国際政治をしていたのです」
箕面「その国の国民は?」
鈴木
「国民は近くの国に避難している。しかし、日本はあいかわらず受け入れていない。もっとも悲劇的な国はバングラデッシュかもしれない。二十世紀の頃から、モンスーンの頃は洪水で国の半分以上が水没する国やった。国土の半分以上が海抜二メートル以下やった。ガンジス川の上流のインドやネパールやチベットの人達が木を切るに従い、洪水がひどくなってきた。それが、地球温暖化で実質的に国土は海の底や。国際コミュニティは、自国の利益のためにも、浮かぶ国土を作ろうと援助したりお金を貸したりしている。ベンガル系の国民の多くは、インドに逃げ込んでいてどこにすんでいるか判らない。インドの海岸近くの町も水没しているために、戸籍の記録が消失していて、だれがインド国民であるか、把握できなくなってしまった。」
箕面「、、、、、、、」
鈴木「なんや、寝てるのか。まあこの話は続きや」
つづくかな?
☆ 日本釣り紀行 (9) One day @future in 波照間島 その2
伊野 アーサー (Iknow Arther)
地球温暖化で、世界の海水面が五メートルから七メートル上昇し、第二次南海大地震・第二次関東大地震で日本の都市部が大被害を受けたかなり近い未来の釣り紀行です。今回も、台北よりも南に位置している日
本の最南端の有人島、波照間島での釣りです。
箕面
「あんたは、ええなあ、二十キロのロウニンアジを釣りあげるは、ワシはなんでついてへんのやろ。波照間島で大物釣りをするというので特大の新品の竿を二本もなくすは。」
鈴木「何言ってるの。アンタこそつきすぎてるからやんか。本州最南端の碑の横で、最初の第一投をなげた瞬間に巨大なロウニンアジが釣れたんやから」
箕面
「そらそうやけども、なんで、仕掛けを海中に投げる前に、竿の一番下の穴にワイヤーをかけ、岩にハーケンを打ち込む事を教えてくれなかったのや。」
鈴木
「ちゃんと言うたよ。釣る前に、岩にハーケンを打ち込んで、それにワイヤーをつけて竿の穴にフックで止めてから釣りの仕掛けをなげんとイカンというてたのに、箕面サン、あんたは、日本の最南端の海に来たのか、ロウニンアジを釣ろうとあせる余り、何言うても聞く耳持たなかったやないか。『わしは力ならだれにも負けへん』というて仕掛けを海になげた瞬間に釣れたんやから最高についてるのや。」
箕面
「そんなこと言うても、こんなに早く魚が釣れたことなかったし、、、。仕掛けを投げて、リールの空回りをストップさせた時には、もう魚は餌を喰って逃げかけていたから、力を入れる前に、竿ごと持って行かれた。一本の値段は一ヶ月の生活費ぐらいやで。」
鈴木「それでもええやないか、すぐに次が釣れたやないか。」
箕面「まあ、そらそうやけども、なんか実感がないのや。今度は、ちゃんとワイヤーを仕掛けて投げたら、こんども投げた瞬間につれてたんや。岩に引っかかったかなと思った瞬間に、こんどは、ハーケンごと引っこ抜かれていった。二本立て続けに、なくなってしもうた。自分の手で持っていた時間は、二本合わせて、五分もなかったで。えらい損やで。」
鈴木
「たしかに、あれは大きかったよ。60キロはあったんちがうか。」
箕面
「そうかもしれん。逃げた魚はほんとうに巨大やったな。せめて十分ぐらいは、お魚さんとファイトしたかった。あとは、道具がないのでアンタが二十キロのロウニンアジを釣るのを見てるだけやった。つまらんかった。」
鈴木
「あそこの海底には、アンタみたいに、魚に持っていかれた竿やリールがいっぱい海に沈んでるんそうや。それでも、その後も、アンタはついてたやないか。カツオのトローリングしてたら、あんたいきなりカジキマグロ釣ったやないか。つり上げてなかったけども、何年通っても連れない人が多いのに、あんたはいきなり釣ったんやで。」
箕面
「たしかに、カジキマグロやった、ジャンプしたのでこの眼で確かめたし、ビデオにも写ってる。しかしやで、つり上げようとファイトしはじめたら、いきなりサメがでてきて、カジキマグロの頭だけ残して、がぶりと食いちぎられてもた。アンタみたいにカツオでも良いから釣りたかったで。」
鈴木
「あんた、贅沢なこと言わんといて。カツオは本州でなんぼでも釣ったことはあるけど、カジキマグロは釣ったことないんや。一瞬でも自分の竿にかかったのは幸せやで。今、サバニ(小舟)からのイソマグロ釣りしてるんやけど、昔からの漁のやり方を体験したいというので、ハーリー競争(把龍船レース)のサバニを無理言うてたのんだんや。まだ、ツキは落ちてへんから、がんばりや。一本釣りやから気をつけや。本州とちがうで、絶対に、糸を手に巻いたらあかんで、人間ごと海に引き込まれるか、糸で指だけちぎれてしまうで。アンタよりも大きな魚がおるで。」
箕面
「あっ、もう釣れた。これはなんや。重いから引っ張れへん。サバニが動いてるで。」
鈴木「ほんまについてるな。マグロかツムブリか、たぶんマグロやで。サメかも
しれんけど」
箕面「こんなに大きな魚つり上げられへんで。」
鈴木「ガイドさんに任せとき」
箕面「ガイドさんが水中銃を持って海に飛び込んでいったで。」
鈴木
「そうやで、糸が切られるおそれがあるので、ある程度弱ってきたら、水中銃で打った後、ナイフで息の根をとめるんや。釣り糸だけが頼りだと、逃げられることがあるので。海人(ウミンチュウ)の智恵やで。もともと潜水での追い込み漁が得意な人達やから。」
箕面
「ガイドさんが上がってきたで。ワイヤーの先では、ナイフで息の根をとめ
られたマグロがフワフワしてるで。」
ガイド「生きたままだと暴れてあげられないからね。これから、船をひっくり返すから、あんたたち、海に飛び込んでね、なるべく手伝ってね。早くしないとサメがくる。」
箕面、鈴木 「ざぶん」
ガイド「みなさん、マグロを船にのせてから、自分たちも船にのってください。
そのあとサバニから海水をかい出すのを手伝ってくださいね。」
箕面「こんな釣りはしたことがない。」
ガイド「沖縄の海人(ウミンチュウ)は、昔から、こうして小さな船で大きな魚をとっていました。時に、嵐の時には、こうして船をひっくり返して、船に掴まり嵐が通り過ぎるのを待っていました。沖縄の本島や薩摩や台湾に行くときも、時にはこうして、嵐をすごしたのです。いまでも、伝統的なハーリー競争では、サバニで競争するのですが、途中で一回船を転覆させて、それをもとに戻してからゴールに向かいます。そういう伝えなのさぁ。今回は鈴木さんが、昔のやり方をということで、こうしたのですが、、」
鈴木「こんな釣りをした人は、もう私たちぐらいかも、でも、「小さな船は、嵐と戦わない」
というのは大切なことのようですね。」
箕面「こんな大きな釣りは二度とでけんやろな。」
ガイド
「このマグロなら100キロはあるので、良い値段で売れますよ。なかなかこんなのはこちらでもつれませんね。本当についていますよ。ただ、もうこんな伝統的な漁は、年寄りには辛いです。」
鈴木
「どうも、地球温暖化と津波などで、人間が減ってから、このあたりの魚は増えてきているようですね。それから地球温暖化の海水面上昇で、波照間島は被害はなかったのですか。」
ガイド
「この島では、大昔に津波があって以来、人間が住んでいるのは島の真ん中の高いところだけです。砂糖工場と、港の船着き場は、沈んだけども、他の被害はありませんでした。」
箕面「最後に、釣れたのは良かったけども、なくした道具がくやしいよ」
鈴木「アンタがつったマグロで、道具は十分に買えるよ。ほんまについてるな
あ。」
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沖縄と海人(ウミンチュウ)
●船を取り上げられた沖縄の人達
●サバニ (小舟)
●水中メガネは沖縄の海人(ウミンチュウ)が発明した
●世界で活躍した海人(ウミンチュウ)
●海人(ウミンチュウ)の衰退
●地球に優しい海人(ウミンチュウ)の生き方??
●悲しい海人(ウミンチュウ)の歴史
●糸満の夫婦別会計
●糸満はイートマンという外人の末裔?
●明和の高さ85メートルの大津波
●現代の沖縄の人の生活と海
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船を取り上げられた沖縄の人達
●薩摩や琉球王朝の影響で、すこしでも農業をさせようと、船を取り上げて強制
的に農業をさせるという政策があったようです。海人(ウミンチュウ)の発祥の地
の沖縄の南部の糸満は耕作できる土地がすくなく、海で生きることが放任されて
いたのかもしれません。
サバニ
●サバニは、二枚の船板を合わせた、船先の高い小さな船です。太鼓に合わせ
て、数人でカイで漕げば五ノット、帆をはれば10ノットぐらいは出ました。明治
の頃は蒸気船を追い抜いてゆくサバニの話が残っています。東京オリンピツクの
ヨット競技ではサバニからヒントを得たヨットを作ったそうです。これは分解で
きるので、船に乗せて海外の海に運ばれました。インド洋の島にサバニに近い形
の船が残っていたりします。
水中メガネは沖縄の海人(ウミンチュウ)が発明した
●明治の頃に、糸満の海人(ウミンチュウ)が、世界で初めて木の水中メガネを発
明しました。これが水中の追い込み漁や、中華料理の食材のナマコ、真珠貝やボ
タンを作る貝取りのダイバーととして、ニホンでは福井県から千葉の方まで遠征
していたようです。追い込み漁は、体力とチームワークのいる漁法でした。糸満
のいくつかの門から派生した海人(ウミンチュウ)が、沖縄中に広がってゆきまし
た。そして、世界中に
世界で活躍した海人(ウミンチュウ)
●世界の海(アフリカ、インド洋、オーストラリア、インドネシア、ハワイ、パ
ラオ、グアム、サイパン、フィリピンなど)には、サバニごと運んで遠征してゆ
きました。メインはボタンを作る貝と真珠貝です。プラスチックが発明される前
は、ボタンは貝でできていました。そしてそこに住み着いたのですが、第二次世
界大戦の時の戦場になり、大変な生き地獄を体験されることになりました。●沖
縄本島でもっとも激戦地であった(ひめゆりの塔などもある)のも糸満で海人(ウ
ミンチュウ)の発祥の土地でした。
海人(ウミンチュウ)の衰退
●海人(ウミンチュウ)の漁はもともと近海漁で、プラスチックのボタンが作られ
るようになり、また、大型船の遠洋漁業になり、彼らの活躍の場は消えてゆきま
した。遠洋船に乗る人も多かった様です。
●サバニでの漁は、換金の為には経済効率が悪いようです。それで、いまではエ
ンジン付きのサバニになり、カジキマグロや本マグロの一本釣りをする人も多い
ようです。追い込み漁は、アクアラングを使っているグループもあります。クエ
やハタなどを生きたまま捕まえ、都会に送ると大変な値段になります。
地球に優しい海人(ウミンチュウ)の生き方??
昔からの、小さな規模の素潜りの追い込み漁は、自分たちの食べるものを取る手
段として、楽しみとして、いまでも続いています。波照間島の家の庭に、追い込
み漁の網が干してある家が結構ありました。●失業率の高い沖縄ですが、島の人
達は失業した時にも?時にこそ?時だからこそ?追い込み漁で食べ物を手ににし
ていたと書いている人が結構います。後は米さえあれば、沖縄では生きられる。
悲しい海人(ウミンチュウ)の歴史
●古くから沖縄では、食べて行けない子供を人買いに売るということがありまし
た。女子は紡績工場などの女工・水商売・色街など、男の子は、鉱山の人足にな
るか、糸満の海人(ウミンチュウ)に売られるか。なくなくかわいい子供を手放さ
なければならない時に、年期が明けたときに、海人(ウミンチュウ)としての生き
方が身に付くということで、海人(ウミンチュウ)に売る親も多かったと書いてあ
ります。
糸満の夫婦別会計
●糸満の夫婦別家計。糸満でのお金のやり取りは、夫と妻が独立しています。夫
が魚を取って港に帰ってくると、妻は、その捕れた魚を夫から買います。今度は
夫から買った魚を、町(那覇などに)売りに行くのです。これは、夫婦が別に暮ら
さなければならないこともあるし、死別することもあるので必要から生まれた生
活の知恵かも知れません。
●糸満はイートマンという外人の末裔?
糸満の人達の体型は大きく顔の彫りも深いので、漂流した西洋人かアラブ人がル
ーツという説もあります。江戸時代から琉球の人は、外国の人達には親切に扱っ
てきました。難破した人達を保護したり。外国の文献では、武器を持たない国と
して紹介されています。石垣島にイギリスの船が難破したときに、奴隷にされて
いた中国人が逃げ出したことがありました。石垣島の人は彼らを助けたのです
が、後にイギリス人は、香港から武器をもった船で石垣島までやって来て、逃げ
た奴隷を捕まえて、殺してしまいました。なくなった中国人の魂を祭る、唐人墓
が石垣市にあります。
明和の高さ85メートルの大津波
●江戸時代のはじめ、明和に高さ85メートルの大津波が八重山諸島を襲い、石垣
島では人口の半分がなくなりました。宮良川からの津波は、川をさかのぼり、山
を削り、反対側の湾まで達したそうです。沢山の女子がなくなり人口バランスが
くずれ人口が津波の前に回復したのは明治だったそうです。
現代の沖縄の人の生活と海
●沖縄は海というイメージがありますが、職業のとしている人をのぞいて、普通
の沖縄人(ウチナンチュー)は本土の人(ヤマトンチュー)より、泳ぐ事は少ないよ
うです。(泳ぐときに裸では泳がないので見分けがつくと言われています。)しか
し、夕方に海辺で遊ぶ人は多いようです。(東京の人みんなが歌舞伎町で遊んで
いないし、ゲームセンターやパチンコをしていないのと同じですよね。)
つづくね
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☆ 日本釣り紀行 (10) One day @future in 富良野 北海道
伊野 アーサー (Iknow Arther)
地球温暖化で、世界の海水面が五メートルから七メートル上昇し、
第二次南海大地震・第二次関東大地震で日本の都市部が大被害を
受けたかなり近い未来の釣り紀行です。
今回は、予告どおり、北海道富良野の空知川です。ソチラ側ではありません。
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箕面
「あんたは、ええなあ、ワシは、なんでこんなについてへんのやろ。もうチョットで、溺れて死ぬとこやったで。大きな魚が釣れたんで、なんとか取り込もうとしたら、深みにはまって流されてしまった。おまけに釣れた魚は、なんか見たことのない魚や。マスの種類だけど」
鈴木
「そうかなあ、そんなに必死やったんか、そうは見えなかったで。なんか映画のRiver runs through It のブラッド・ビットみたいで格好良かったで。川に流されても、決して釣り竿を話そうとしないなんて、さすが箕面さんやと関心してたんや。つれたは、巨大なマスやで。まあ、ウエットスーツにライフベスト兼用の釣りベストやから死ぬことはない、大丈夫やと思ってたで。ついてへんてか。何言ってるの。アンタこそつきすぎてるで。波照間島では、巨大ロウニンアジ、カジキマグロ、礒マグロを釣るし、この北海道では、巨大なマスをつる。でも、あの魚は見たことないなあ。まだまだ知らんことあるんやなあ。」
箕面
「それは勝手な思いこみや。水を飲むは意識を失うは、岩に頭を打って気がついたのや。釣れた魚の種類なんて私には、なんでもええのや。こんな大きなマスがいることがうれしいのや。ここのラーメンを食べてやっと暖かくなってきた。なんか疲れがどっと出てきた。眠くなってきた。」
鈴木「そうか、あんた気を失ってたんか。頭を岩に打ったのツキがあったからや。私も、疲れがでてきたで。」
偶然ラーメン屋にいた釣り人の会話
「富良野も本当に国際化してきたな。外人のブラウンが来てから、富良野の姫たちが、混血の子供がいっぱい出来てきた。もともとの小柄な日本種の面影がなくなりつつある。ブラウンだけよりも、適応力があるし、外国から来たヤツなんて、なんとかならんのかね。なんとか排除でけんかね」
箕面「あんた、なんて事言うんや。ブラウンが来てから混血の子供が一杯出来たなんて。人種差別やで。私の奥さんはハーフで、お父さんの名前はブラウンや。ブラウンの悪口いうたら承知せえへんで!」
鈴木「ああそうやったんか! あんたのはブラウンと姫の混血やったんや!」
箕面
「おい、鈴木! おまえ承知せえへんで、友達やと思っていたけども、今のはゆるせんで。しばいたるで!」
鈴木
「居眠りしてたと思ったら、いきなりケンカ売り出すなんて。あの人達、関西弁でうなるから、逃げてしもたで。完全に誤解や。富良野の川も、国際化してきたいうのは、ブラウン・トラウトが入ってきてから、ヒメマスとの交配が進んで、どんどん純粋なヒメマスがいなくなってきたという話やったんや。アンタの話やないで。アンタが今日つった魚は、ブラウン・トラウトとヒメマスの交配で出来た、姫ブラウンや。納得できたで。」
箕面
「なんや、ワシの奥さんの悪口やなくて、魚の話やったのか。でも、ワシにはわからん。人間は国際結婚してもええやろ。そやけど、なんで外国の魚達や動物が、日本に入ってきて増えたり、国際結婚して、混血が進むことがいかんのや。人間には許されて、魚や動物では許されへんて。そんなのおかしいよ。植物の世界では、どんどんと国際結婚がすすんで、新しい種類のができているのに
、、、。」
鈴木「なんでやろね。アンタのいうとおりや。」
つづく、 伊野アーサー
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● ☆ 日本釣り紀行 (11)
One day @future in 屋久島 安房港の波止場釣り
伊野 アーサー (Iknow Arther)
地球温暖化で、世界の海水面が五メートルから七メートル上昇し、
第二次南海大地震・第二次関東大地震で日本の都市部が大被害を
受けたかなり近い未来の釣り紀行です。
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鈴木「本当にこの屋久島は魚の多いところだね。日本で一番、良く釣れる防波堤
だろう。黒潮が屋久島にぶつかるから、魚が多い。日本の北の魚から、南の海の
魚まで、あらゆる種類の魚がいる。」
箕面「ほんとうにすごい、安房港の湾内は、魚だらけや。熱帯の蝶々魚や空の色
をしたブダイが泳いでいる。あっ、また釣れた。これはシマアジや。こんな高級
魚は関西では、つれないよ。シマアジが防波堤で釣れるなんて。ブリの子やマグ
ロの子供もいるし、ロウニンアジの子供もいる。鯖もつれる。船なんかなくて
も、ここで食べる魚は簡単につれるで。これは日本の釣り天国かも知れない。」
鈴木「たしかに、地球温暖化で海水面が高くなったとはいえ、もともと屋久島は
崖の上に人や農地があったので、ほとんど被害をうけていない。」
箕面「あっ、あれなんや。蛇みたいのが泳いでる。ウミヘビや、聞くところによ
るとすごい毒らしいな」
鈴木「心配せいでええ。ウミヘビの歯は、口の奥深くにあるので、素手でつかま
えても、大丈夫や。道具をつかって口を開けてから、指でもつっこまない限り
は、毒は心配ないで。ホラ、あそこにもいるで。」
箕面
「ウミガメが入ってきたで。外の海が荒れてきたので避難してきたみたいや。」
鈴木「一年に一度、トビウオが湾内に入ってきて、網ですくうだけで取れる時も
あるそうや。まだ1時間もたってないけども、もうクーラーが魚でいっぱいや。
もう釣るのはやめよう。干物にしても持って帰れないよ。」
箕面「ほんまや、釣りの面白さはないで。10分で食べる分は釣れるで。もう単純
作業してるみたいやで。そやけども、これは贅沢な話や。ここやったら、食べ物
を確保するために、働き回る必要がないで。水もいっぱいあるし、畑もできる。
魚もいっぱいいる。天国やで。家族をここに呼んでここで生きていこと思うけど
も、どうやろ」
鈴木「ほんまやなあ。今回の釣りは、つりの醍醐味はないなあ。ただ釣れるだけ
や。面白くないけど、こんな贅沢な釣り紀行はないで」
つづく
伊野アーサー
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) ◎ )<日本釣り紀行(12)▲▲▲▲▲
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● ☆ 日本釣り紀行 (12)
One day @future in 三重県伊勢志摩 伊勢エビ 死滅回遊魚
伊野 アーサー (Iknow Arther)
地球温暖化で、世界の海水面が五メートルから七メートル上昇し、
第二次南海大地震・第二次関東大地震で日本の都市部が大被害を
受けたかなり近い未来の釣り紀行です。
箕面「この前の屋久島の釣りはおもしろなかったな」
鈴木「そうとも、言える」
箕面「ただ、釣れるだけやなんて、そんなん釣りやない」
鈴木「そしたら、なにも釣れない方がええんか?}
箕面「いや、釣れないと困るけど、そやけど、あんなに釣れたらおもしろうな
い。作業しているだけや、疲れるだけや。高級魚は高級魚らしい釣れてくれんと」
鈴木「じゃあ、今日は、もうやめて帰ろうか?」
箕面「なんでや、せっかく伊勢志摩まで来てるのに。なんで気分わるうしてるん
や分からんわ?」
鈴木「今日は伊勢エビを素潜りで捕る予定や、あんた『いっぺん死ぬほど伊勢エ
ビを食ってみたい』いうたから、さそったんやで。素潜りはアンタの方が上手や
しな」
箕面「なに、伊勢エビ、そうやった、そうやった? あんた、またワシが寝てる
時に、話したやろ。悪い癖や。釣りやったら何でもええから、いくいく。伊勢エ
ビは格別のおいしさやから、今からなんて絶対に、帰らへんで」
鈴木「でも、さっき、あんなに釣れたら釣りやないい、高級魚は高級魚らしくな
んて言ったしりから、『釣りやったら何でもええ』言うたな」
箕面「あんた、『釣り人の心』ちゅうのがわからんか、こうして釣りに行く時
が、『今日はどんなんが釣れるやろ!』と一番楽しい時や。そやけども、伊勢エ
ビなんて、そんなに捕れるものやないで、オヤジの里の和歌山でも、めったにと
れへんで。日本がこんなになって(地球温暖化で、南海大地震・東南海大地震・
第二次関東大地震の津波で、表日本の半分以上の漁師が死んでしもたから、漁業
権なんかうるさくないけども、本来は伊勢エビはとったらあかんのやで。うちは
お爺さんが漁師やったし、オヤジはその息子やから、捕っても大目にみてくれ
た。それでも、滅多にとれへんかったで。」
鈴木「ところが、スポンサーの財団が、伊勢志摩の元道路て海に沈んでいるとこ
ろに、トレーラー50台分の、伊勢エビの人工漁礁を作って、沈めたんや。五年前
のことやけど。その作業をしたんやけど、その後どうなってるか調べてほしいと
いう仕事がはいったんや。もともと、山が海まで迫っている地形やから、森が海
を創る事の確認にもなるので、この伊勢エビプロジェクトがはじまったんや」
箕面「ええなあ、伊勢エビ捕獲大作戦や。死ぬほど伊勢エビが食えるで」
==============伊勢エビ漁は大量でした================
箕面
「ああ、死ぬほど伊勢エビが食えるとおもって、いっぱい捕ったけども、伊勢エ
ビを食べる前に死ぬととやった。」
鈴木
「当たり前やで、自分の身体が入るぐらいの大きな網袋をもって潜り、袋一杯に
伊勢エビを捕まえるから、重くて、浮かんでこれへんのやで。上から、引っ張っ
たから助かったんやで。アンタが伊勢エビに喰われるとこやった。」
箕面
「伊勢エビって、人間を食べるんか?」
鈴木
「ほとんどの魚は、タンパク質をたべるからや、アンタの死体が、うみに沈んで
たら、まあ、ふやけて、魚に食われて、7日で骨だけや」
箕面
「あっそう、なんや、あんたは、伊勢エビは一匹も捕らなかったんか?この箱の
中に色の付いた小さい魚はいるけども、伊勢エビはゼロやんか、面倒な事は全部
ワシに任せて、喰うだけ喰うつもりやったんか?」
鈴木
「そんな事あらへんで、伊勢エビは五匹は捕まえたで」
箕面
「友達やから、ウソつかんでもええで。アンタが伊勢エビを一匹も獲れなくて
も、ワシは怒らへんで」
鈴木
「うそやない、よく見てみたら」
箕面
「その箱の中には、小さなエビでもいるんか、そんなには見えないで。わかっ
た、捕った伊勢エビがにげんたんやな」
鈴木
「アンタ、よくウエットスーツの上を見てみ」
箕面
「ほんまや、伊勢エビがアンタの身体の上にへばりついてるんや、伊勢エビはや
っぱり人間を喰うんやな、あんた痛くないのか?」
鈴木
「ウエットスーツの上やから大丈夫。よく見て、ウエットスーツの上にセーター
を着てるやろ。そこに伊勢エビがしがみついているんや」
箕面
「ほんまや、ちゃんと五匹しがみついているわ。アンタがウエットスーツの上か
ら、セーターを着るから、『変わった事するなあ、寒いんやろか?アホちがうか
?』と思っていたけど、アンタはエライ」
鈴木
「実は、北オーストラリアで、伊勢エビをとるダイバーが、セーターを着て、そ
こに伊勢エビをしがみつかせてたそうや。伊勢エビは、おどろくと、手足や身体
をまげ、ますますしがみつくという習性があるんや、いっぺん、やってみたかっ
たんや」
箕面
「なるほどなあ、それで、その箱の中のきれいな魚はなんや、伊勢エビ食べよう
よ、そんな食えない魚なんか聞いても仕方ないけど」
鈴木
「ああ、この箱の中の魚やろ、もともとは沖縄などの南の海の魚やけども、黒潮
に乗って、卵や幼魚が日本にたどりついてきて、住みついている魚や。クマノミ
(ファイティング・ミモの魚)やルリスズメやチョウチョウウオもいるし、カス
ミアジなどもいる。ハナビラウツボ、ハナゴイなんかもいる、たいていは冬にな
って海水温が下がって死んでしまうので、死滅回遊魚と呼ばれていた。ところが
地球温暖化と言われるようになってから、冬に死なないで生き残るものが増えて
きたんや。どんな死滅回遊魚が、生き残っているかが、調査の目的でもあったん
や。もうこのあたりは、ソフト・コーラル(サンゴ)は昔からあったけども、テ
ーブルサンゴはすくなかったんや、でも、人口魚礁の所に、小さなサンゴをつけ
て沈めたのが、どれぐらい大きくなったかというのも、調査のもう一つの目的や
ったんや。東京湾に、もうサンゴはいるみたいやし、イタリア料理のアムール貝
がかなり増えている。これは外国船が落としていったんが始まりやけど、、
あれ、おいおい、一人で伊勢エビを十匹もさばいて、食べてしもうて、もう、昼
寝しとる、また、聞いていない!まあ、箕面さんが死滅せんで良かった、でない
と奥さんにどない言うたら良いかわからんなあ、あの奥さんは、こいつにはもっ
たいないぐらい美人やしな、、」
伊勢志摩 編
おわり、
伊野アーサー
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) ◎ )<日本釣り紀行(13??)▲▲▲▲▲
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地球温暖化で、世界の海水面が五メートルから七メートル上昇し、第二次南海大
地震・第二次関東大地震で日本の都市部が大被害を受けたかなり近い未来の釣り
紀行です。
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箕面>「せっかく石垣島に北のに、なんでまた、こんな山の方に向かっているの
や?」
鈴木>「まあ、まあ、本当に、期待しないでついてくれば」
箕面>「久米島の事を思い出すなあ。あの時は確かグッピー取りにいったなあ」
鈴木>「グッピー取りは、今度にしよう。今回は、もっとマイナーなものや。ア
ンタは、大物ばっかり取ってるから、気晴らしや」
箕面>「ああー、石垣島には、名前の通り、石垣鯛もいるし、ロウニンアジやカ
ンパチなど、大物もいるのに、なんか、このあたりの景色、どこかに似ているよ
ね。そうだ、北海道の富良野みたいやなあ」
鈴木>「たしかに、富良野に似ているともいえるよ。丘陵地帯で、牛が放牧され
ている。畑はフラットではなく、斜面にある。繁っている植物は、背の低いサト
ウキビ、そして花が一杯咲いているから、夏の富良野に似ているかも知れない
ね。実は、斜面にサトウキビ畑があるのが、問題になっている。」
箕面>「また問題かいなあ。今度はなんや?」
鈴木>「そうんなんや。石垣島でも、赤土が海に流れ出していてサンゴが棲めな
くなってきている。水田の場合は、小さなダムで、水かせき止められているけど
も、サトウキビの場合は、斜めの地面に直接植えられている。耕して小さな苗を
植えるから、大きくなるまでの間は、畑のほとんどが赤土のまま露出している。
裸になった土は、森とくらべると保水量は百分の一になります。そこへ石垣島の降
水量は一年に三メートルになる。」
箕面>「へえー」
鈴木>「その雨が、赤土を流してしまう。今までの、公共事業では、水路がコン
クリート張りになってしまっているので、植物の根のダムに蓄えられずに、一気
に海に流れ出してきた。それで、21世紀の始めほど魚は捕れなくなってしまっ
た。地球温暖化で沈んだ島から避難してきた人達が石垣島にあつまっているから、
タンパク質源としての魚を増やす必要があるのです。その為に、赤土流出防止策
と魚を増やすという二つで、山に来ているのです。」
箕面>「魚を増やすのなら、養殖ファームのある海に行くのが普通やとおもうの
に、山に行くなんて、あんたらしいなあ」
鈴木>「サトウキビ畑に、カラスのえんどうやレンゲなどの植物を植えること
で、流出のスピードを遅くする対策がある。その成果を見に来たんや。それか
ら、赤土の流れる要所要所を水田にすることにより、流出を抑えられるので、そ
の水田配置のレイアウトの研究や。おまけに、このあたりは一年に米が三回
とれるので、面積の割には、沢山の人口を養う事ができる。
一応、見たので、帰ろうか」
箕面>「なにに、では今日は、魚釣りに行かないのか」
鈴木>「いゃあ、不服そうなので、やめようとおもったけど、じゃ、そこの登山
道の向こうで車を止めて。その横に川があるやろ」
箕面>「ええで、じゃ。でも、こんな小さい川に何がいるんや」
鈴木>「まあ、水の中には以外と魚やエビがいる。下りる時にハブに気を付けて
」
箕面>「ハブ、あの有名な毒蛇、、、、いやもう帰りませんか?先生!私には奥
さんも子供いますから。ハブのいない島はないのですか、沖縄には」
鈴木>「ほとんど沈んでいる宮古島や、今に水没してしまった竹富島にハブはい
ない。」
箕面>「なら、宮古島に行きませんか?」
鈴木>「そんなに怖がらなくても、石垣島や西表島のハブは、サキシマハブとい
って、毒はハブの中では弱いほうやで。『石垣のハブに噛まれると、指を落と
す。沖縄本島のハブに噛まれると腕を落とす。奄美大島のバブにかまれると命を
落とす』という格言??がある。噛まれた時の事を考えて、
救急キット(毒を吸い出すもの)をもってきたさ。」
箕面>「そんなん使いたくありません。一人で水の中でもご自由に」
鈴木>「まあ、せっかく来たのだから、確認のために、取ってくるわ。」
三分後
箕面>「もう、帰ってきたのですか?それで、なにが取れたんや。バケツの中は
空じゃないですか」
鈴木>「よく見て。二ミリぐらいのエビや藻エビや、淀川水系にもいる淡水ハゼ
が三匹いるでしょ。それからブラインシュリンプ(小さなエビ(甲殻)類の総称です)の仲間もいる。」
箕面>「そやけど、そんなん小さすぎて、食べられへん。それなら、グッピーの
方が、きれいなだけええわ。テラピアでもええし。今度また、波照間島にいこ
う。また、カジキマグロ釣りたいわ。」
石垣の小川にて の おわり
伊野アーサー
「今回は、おもしろくなかったやろ」
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) ◎ )<日本釣り紀行(14??)▲▲▲▲▲
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地球温暖化で、世界の海水面が五メートルから七メートル上昇し、第二次南海大
地震・第二次関東大地震で日本の都市部が大被害を受けたかなり近い未来の釣り
紀行です。
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箕面>「このあたりは、まだ珊瑚礁が形成されていないから、魚がつれないなあ」
鈴木>
「そうやな、五メートルも海水面上昇したけども、石垣島の土は基本的
には、掘っても珊瑚の固まりぐらいで大きな岩はあまりない。」
箕面>
「いつもの、マングローブ林のところへ行こか。南洋チヌの小さいのがさ
れるかも。」
鈴木>
「あんまり上にゆくと、テラピアがつれるよ。まあ、どっちでも良いけ
ども、たべるんやったらチヌかな。」
箕面>
「刺し身やったら、テラピアもいいし。きょうはお客さんがあるのでテラ
ピアをつらんと」
鈴木> 「なら、底原ダムがいいかも。ブラックバスもいるし」
箕面>「えっ、だれかが石垣島にブラックバスをつれてきたんか?あんたか?」
<<底原ダムへゆくソーラーカーの中で>>
箕面>
「このソーラーカー、力無いなあ。みてみ、さっきから馬車にどんどん追
い抜かれるで。みてみ、今度は牛車に抜かれるで。」
鈴木>
「実は、このまえモーターの修理をしてから外に出すのを忘れてたんや。
それに梅雨の曇り続きで、そやから殆ど、バッテリーが空なんや。すまんけど
も、後ろから、押してや」
箕面>
「あっ、友達のダイちゃんが、馬車に乗ってきたので、ソーラーカーごと
引っぱってもらおう。」
ダイちゃん>
「ソーラーカーは大変ですね。最新型みたいけども、やはり機械は
壊れるよね。」
鈴木> 「まあ、そやけども、スピードでは負けへんで。」
ダイちゃん>
「バッテリーがうまく行けばやね。でも、バッテリーの火災事故は
怖いですね。水かけでも消えないでしょ。この石垣島にはバッテリー事故に対応
できる消防車は空港に一台と、港に一台しかない。この前、港でハイブリッド・
ソーラー帆船型貨物船のバッテリーの火災があったけど、なんにも出来なかっ
た。有毒ガスがでるので沈めようとしても、浮沈構造なのでしずまない。太平洋
の沖にもっていって三ヶ月も燃えとった。「ソーラーカーの電池は実は、原子力発
電所の次に危険なのに。」二十一世紀の初めに、日本がハイブリッド自動車を量産
したころ、そのころハイブリッドカーの火災事故を消せる消防車は殆どなかった
のに、どんどん生産し続けた。省エネ・環境への考慮はあったけども、人命は軽
視されていた。その後、東海大地震や南海大地震の津波でつぶれたハイブリッドカー
のバッテリーが押しつぶされて、水の中にも関わらず、火災を起こした。
水の中で焼死したひともいるし。水中溶接みたいに車が溶けていたのさ。
だから、それを知っている人は、用心しているのさ。
それにソーラーカーつくるの大変じゃないですか。その点、
馬はいいですよ。雄雌の二頭飼っといたら、毎年、子馬ができる。人間はなにも
しなくてすむ。いや、自分たちも楽しんでいればいい。でも、ソーラーカーを二
台並べておいても、次の年には、三台にはならないでしょ。馬や牛や山羊は、特
別な燃料なんかいらない。餌は、そのあたりの草だし。馬糞は野菜をそだてる肥
料になる。そのてんソーラーカーは、なんにもでない。いざという時は、馬は食
料にもなる。今度、馬刺したべにくるか?捨てるとこないよ。骨は膠にして接着
剤にできる。こわれたソーラーカーはどうしょうもないよ。あっ、もうダムや
な。あなた達は、ムダな事ばかりしているね。21世紀の初めの頃の本土の人みた
いに、無駄な事ばかりしている。」
箕面>
「ダイちゃん、アンタの言うとおりや。今度、子馬がうまれたら、譲って
くれへんか。野菜作りに、自分たちの出した人糞だけでは、足らんのや。循環し
ないので、馬糞や牛糞を買っていたけども、お金がかかるばかりや。」
ダイちゃん>
「なんや、いまごろそんな事気がついたのか。島にすむと言う事
は、ここで取れるもので、魚も虫も鳥も動物も生きてゆくという事や。日本の人
口が減ったのは、地震や津波だけが、原因じゃないよ。高齢化社会が行くとこま
でいって、二十世紀後半にうまれた人が急激に死んでいってくれたおかげです
よ。幸いにして、石垣島は亜熱帯の島で、植物の生長がはやい、それに依存す
る、生き物の種類が多くて、どんどんと命の循環がある。生態系が豊かである
し、他と比べて、人口も少ないので、結果的に、循環型社会ができてしまった。
ラッキーなのは社会資本である都市の機能は二十一世紀の始めに完成していたお
かげさー。そして海水面上昇のおおきな影響を受けなかった工業国の台湾からも
240キロと、那覇の400キロよりも近い。さまざまな工業製品は台湾に依存してい
る。いまこうして比較的安定している。とはいえ、ダメになった産業もあるさ。
かって、老人関連の介護産業がブームになった。沖縄県にいっぱい老人のケアす
る施設が作られたけども。あれもバブルだったみたいね。ほとんどの所が、投下
したお金を回収できないで終わったみたい。「年寄りは若い人よりも早く死ぬ」
のは常識さ。ある時点で、消滅に向かうのは目に見えていた事だよ。予測できな
かったのかね。その点、湘南出身のうちのおじいちゃんはエライ。先見の眼があ
ったさー、せっせと子作りに励んどった。うちの母親の産んだ兄弟姉妹は12人や
けども、おじいさんはエライ、他にも、離婚した女性や、津波で主人のなくなっ
て石垣島に避難してきた女性、旅行者などの面倒みてた。だから、オヤジの血の
つながった兄弟姉妹は、60人はいるやろ。そういう女性達には、元々の子供達も
いたし、その家族ごと面倒眼邸田。身よりのない子供達も面倒みていた。身より
のない年寄りも、みんなで、親切に面倒見ていたさ。お金はなかったけども、そ
れで、みんな仲がよい。湘南出身だけども、昔の八重山の生き方をしていた様だ
ったの。「これこそ島の生き方や」とみんなでいうとる。あんたと同じ大阪出身
の池田さんというおじいちゃんも、うちのおじいちゃんの親友で、よく似て(欲
にて)励んだ人ですね。あの人は子供は公称、40人ばかり、お菓子業界では「あ
かじん」関連企業は元気やで。池田ファミリーの人間は、味のセンスがよいいう
て評判や。箕面さん、アンタの所も、ドイツ人の奥さんとの間に、七人の子供が
いるそうやないの。まだまだ元気そうやから、いろいろと困っている女性とむそ
の家族の面倒もみたらいいさ。子孫繁栄こそ、人口の減ってしまった日本の未来
をささえるんですよ。」
箕面>
「そんなことしたら、奥さんにコロされる。ドイツでキリスト教の教育を
受けてきた人やから。奥さんとだけ、未来の世界の人口を増やそうと励んでいる
んや。」
ダイちゃん>「そんなん、効率わるいで。どんなに頑張っても一年で一人しかふ
えないでしょ。子孫がほしくてこまっている女性がいるんやから、協力したりや」
箕面>
「そんな事言われるとその気になるで、、。アカンアカン、うちの奥さん
は、養子を迎えるのはかまへんというてるけども」
ダイちゃん>
「なんや、ヨーロッパ人の考え型というのは堅苦しいなあ。南の島
は元々母系社会ですよ。子孫繁栄とは、自分の子供が大切なので、だれが父親な
んてこと、たいしたことと違うで。家のお母さんにも、もともとハワイに住んで
いたときに出来た、子供がいた。でも、お父さんと結婚したのや。うちの奥さん
には、先に子供が四人いたんや。それでも、くどいて結婚して、そのあと三人子
供を作ったんやで。どうや、三回の努力で、七人も子供がいるんや。実は、私に
は、他にもいるんや。五〜六人」
箕面>「あんた、えらい事自慢してるなあ。五〜六人とは、はっきりせんのか?」
ダイちゃん>「一人は、遺伝子では自分の子供ではない見たいや、でも、みんな、大切な家族で労働力や。あまり深く追求しないでおく事や。テーゲーにしておく事が大切
なんや。その子と、なかなか息があってね。仕事でも右腕や。」
箕面>「あんたのいう事、なんか判るで。明治以来の日本の考え方や価値観は、
どうもこの島では消滅したみたいや。いつの間にか、平安時代の日本みたいに
母系社会が実現していたみたいやね。
マリノフスキーという人類学者の研究していた母系社
会が実現しているみたいや。こんどその話、私の奥さんに、話してや」
ダイちゃん>「話だけか?実は、太ったドイツ人は好みなんや。」
箕面>「昔は、細くて綺麗やったんやで。あんた太った人がいいのか、判らんな
あ。そういえば、ダイちゃんのお母さんは、ハワイ出身の大柄なやったね。」
ダイちゃん>「冗談やで。あんたの奥さんみたいなヨーロッパ人の「堅い自我意識」にはつい
て行けへん。二十一世紀の最初の頃の日本の都市がうまく行かなかったのは、
西洋的な合理主義のの亜流の、コミュニティマインドのないマイホーム
主義とその価値観を破れなかったんや。みんなが小さな家を建てて、没交渉でい
きてきた。少子化で、跡継ぎがいないのに、隣とも協力しないで、バラバラに生
きてきた。『他人が自分の家にはいること』を拒んできたんや。どれだけたくさ
んの孤独な老人が、孤独死したか知ってるでしょう。もう海に沈んでだめになっ
た所が多いけども、あの大東京で、土地所有の権利をいまだに主張している人が
いるそうやね。あの東京の都民が、合意さえすれば、小さな家屋敷をあきらめ
て、マンション型の集合住宅にすみ、あまった所を農地や山林や公園にしていた
ら、この石垣島よりももっと快適な、循環型の田園都市生活ができていたのに。
でも、海に沈んで、後の祭り。あれ、鈴木さんは?」
箕面>
「ほんまや、あっ、ダム湖から、魚をいっぱい取ってきたみたいよ。」
ダイちゃん>「そうみたい、では、帰ろうか。」
箕面>「えっ、何のためにここに来たの」
ダイちゃん>
「放牧している牛の様子と、サトウキビ畑や水田の様子を見に来た
のさ。これも大切な仕事だよ。今晩はどこへ帰ろうかな」
鈴木「なんか、話し込んでいたみたいだね。島の人は淡水魚は食べない見たいか
ら入れ食いだよ。」
ダイちゃん>
「この島では、魚釣りよりもずっと楽しい事がいっぱいあるさ。
みんなこれから私の行くところに来ない。家族もつれさ、島酒(泡盛)も海の魚も、
三線音楽もあるさ。みんな持ち寄りで楽しんでいるよ。」
「石垣の野原ダム」 の おわり
伊野アーサー
「今回は、すこしはおもしろかったかな」
石垣島の台風の様子をショートフイクションで
● ☆ 日本釣り紀行 (15)
One day @future in 石垣島 台風で釣りに行けない日に起こった出来事
伊野 アーサー (Iknow Arther)
地球温暖化で、世界の海水面が五メートルから七メートル上昇し、
第二次南海大地震・第二次関東大地震で日本の都市部が大被害を
受けたかなり近い未来の釣り紀行です。
新登場人物紹介『あかじん』:石垣島のケーキ業界を牛耳る「池田グループ」の
池田氏の十九人目の息子。無類の釣り好き??鈴木さんや箕面さんの釣りガイド的存在、
ダイちゃんの友達でもある。詳しくは、前の fishstroy 13を
http://www6.ocn.ne.jp/~joy2life/fish-story.html
箕面>「あかじんさん、最近釣りはダメやねえ。こう台風が重なると釣りに出
られへんねえ。海人(ウミンチュウ=漁師)なんか八月は四日しか漁に出られな
いで『お陰で生活出来ない』とこぼしていたよ。今までに、こんな事はなかった。
これも地球温暖化だからかなあ」
鈴木>「そうみたいですね。台風が3月から発生するようになった。そして1
1月まで台風がくる。今までに考えられなかったサイズの台風が、考えられな
かった場所、時間にくる。台風だけではなく、干ばつ、冷害もおこっている。
地球上の気流と水の循環がおかしくなっているみたいだ。今は、地球温暖化は
終わり、地球寒冷化が起こっているという学者もいるみたいですね。」
あかじん>「そうや。台風の時は、海は諦めて、浜崎町の飲み屋に行くんや。
いつも同じ馬車パーキングに止めて、いつもの店に、歩いて行くんや。そのと
きの風の強さで、台風を比較してるんや。今回はすごかったで。後ろから風に
吹かれて、50メートルほど走らされた。いつもの店を通り過ぎて、戻ろうと
思っても、風が強くて、もどれへん。それで、一番近くの店に避難しにはいっ
たんや。そこで台風が去るまで飲んでたんや」
箕面>「またまた、岡釣りか。新しいポイント(釣場)見つけたんやな」
あかじん>「ほんまに、台風が終わって店をでたら、道路にはベランダからの
洗濯機が落ちている、屋上からの水タンクも落ちている」
箕面>「そやろ、でも、その時の音すごかったやろ。それに気がつかへんかっ
たんか。そこで何してんたや。」
ダイちゃん>「それゃ、あかじんさんの事や、深くディープな夜を過ごしてた
んや。ところで、鈴木さん、今日は、馬車で来てるじゃない。いつものソーラー
カーに乗って来てないよね。ついに、私たちと同じように、馬車に乗るように
なったの?馬車の良さがわかたんだなあ、ハッハッ」」
鈴木>「いゃあ、ちょっと。ソーラーカーを諦めた訳じゃないよ。訳ありで、
この前の台風の時に、ソーラーカーが故障してね。」
箕面>「ダイちゃん、新聞読んでないの?八重山毎朝新聞のトップに、『台風
の突風でソーラーカーが橋の欄干に激突、化学消防車出動』と書かれてしまっ
たよ。」
ダイちゃん>「ウッソー、この前、秒速80メートルの横風でも大丈夫な流体
力学構造していると自慢していたのに。あれは、うそだったの??」
鈴木>「それはウソではないよ。。。。。。」
箕面>「鈴木さん、じつは酒を飲んで運転していて、歩道の上に乗り上げた瞬
間、あの風速60メートルの横風で、車体がひっくり返ったというわけ。」
ダイちゃん>「フンフン、でも最新式のGPSとスーパーコンピューターで、
自動操縦にしておけば家まで帰れるといってたのれはウソ?」
鈴木>「それもウソではないよ」
箕面>「自分でしこたま島酒(あわもり)を飲んでいて、『自動操縦にしたら』っ
ていったのに、『酔ってない』と言い切って、自動運転ではなく、自分運転し
て事故ったのよ。自業自得よ」
鈴木>「。。。。。。。。。。。」
ダイちゃん>「機械はいつもそうなんだよな、。最新の安全装置も、セットし
ないと、ダメだね。その点、うちの馬車なんて大丈夫。たいてい酒を飲んで帰
るときは、いつも自動運転さ。馬車に乗って、鞭を一振りで、あとは、居眠り
してしまっても大丈夫。馬が勝手に目的地について、ヒヒーンと泣いてくれる。
それで、降りて、無事ごきかん、お休み!万事よし」
あかじん>「まあな、でも万事よしはウソや。この前、馬が一番よく行く女
性の家にいってしまって、朝起きて『なかちゃーーーん』と読んだ瞬間、けり
を入れられて、肋骨にヒビかは入ったらしいな。まあ、こちらではよくあるこ
とやけど。こちらの女性のけりは馬よりも強烈やからなあ!」
ダイちゃん>「ハッハ、名前を間違えるのは、あかじんさんと同じや。笑うと
肋骨が痛いよ。それで、バッテリーからの出火は大丈夫やったんか?」
鈴木>「一応、発火はしたけども、すぐに消えました。」
箕面>「最新式のソーラーカーのバッテリーは800キロは走れるけど、実は
鈴木さんは、たいへんな恐がりで、バッテリー火災は危険なのを知っていて、
缶コーヒーサイズのものしか積んでいないんですよ。 80キロしか走らない
から、石垣島では十分さ。最近天気がわるく、事故ったのは夜だっ
たから、バッテリーは死にかけ(切れかけ)ていたんよ。お陰で、死ななかったのさ」
あかじん>「バッテリー火災はこわいよね。うちの創業者の良人爺は、ハイブ
リットカーで運転していて、事故り焼死したんよ。」
ダイちゃん>「フクジョウシと聞いたけど、ショウシやったんか。けがの方は
どう?」
鈴木>「ムチウチやったけども、井野さんに治してもらってすっかりよくなっ
たよ。」
ダイちゃん>「井野アーサーさんには、お世話になったよ。この前にヒビガは
いった時に助けてもらったよ。」
鈴木>「私も、あの人のおかけで良くなった。でも、骨のヒビは治せないといっ
てたけど?」
ダイちゃん>「ヒビが入ったのは、骨ではなくて、隠れ家のガラス戸だよ。台
風の突風で、ビシッとガラスにヒビが入り、大きくなるのを防ぐために、ヒビ
のふぶんに布団を当てて、背中で押さえて、台風が去るのを待ってたんだよ。
マンガ読みながら三時間ほど台風の風を背中で感じてきたけども、体力の限界
を感じて、メールでSOSしたら、アーサーさんが来てくれて、交代で、ガラ
ス戸を押していたよ。本当に風速 60メートルを背中で感じたよ。一瞬、前
進する。そのあと友人が来て、八重山毎朝新聞で風の勢いを弱くして、梱包テー
プで止めたんや。そのままパーティー」
鈴木>「いゃあ、ソーラーカーの調子が悪い時なんかも、使いますよ。フレー
ムがヒビいったり、パネルに穴があいて水がはいりそうになったら、テープで
ふさぎますよ。昔、アポロ13号が事故を起こした時に、梱包テープで空気清
浄装置を修理したそうですよ。アマチュアの人工衛星を修理する時にも役に立っ
たとレイさんがいってたよ」
ダイちゃん>「あれはね、便利だよ。牛や馬がケガをした時に、絆創膏として
使うよ」
鈴木>「それで、台風の時は、馬車はどうするんや?」
ダイちゃん>「車体の部分は、スーパーマーケットのカートみたいに、後ろか
ら何台でも重ねておいておける。まとめて、建物にいれるなり、積み重ねるな
りする。恐がりの馬は、放しておいたら、勝手に風の弱い建物の裏に避難して
るよ。台風が終われば、呼べばくるよ。そう言う時には雌馬に限るよ。ごくタ
マだけど、台風が去ったら子種を貰ってたなんてこともある。種付けも結構
な値段するから」
あかじん>「することはダイちゃんと一緒や。あんたは種付けするほうやけど」
ダイちゃん>「アンタには、言われたくない話や。鈴木さん、こわれたソーラー
カーのパネルもらえないかな?割れた窓ガラスのかわりにソーラーパネルをは
め込もうと考えている。ソーラーパネル初体験や。うちの賢い馬と交換でどう
や。もう酔っていようが、何していようが、家にはちゃんと帰って来るで。」
鈴木>「ソーラーカーを諦めたわけではないけども、ソーラーパネルと
交換しましょう。」
それから一週間後のある朝、
「きゃーーーーーーーーーーーーーーーー」
ダイちゃんにからみついて添え寝している鈴木さんを発見した
ダイちゃんの彼女の声でした
日本釣り紀行 (15) 石垣島、釣りに行けない日 おわり
伊野アーサー
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■ 編集後記
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●石垣島では「デイゴの花がきれいだと台風が多い」という言い伝えがありま
すが、その通りになりました。話の登場人物などは全部虚構ですが、台風被害
の部分は本当です。こちらの台風のすごさは「恐怖」の一言。海の見える高台、
ソレ相当の風の強さ。丘の上での床下浸水、四階建ての一回に住んでいて雨漏
り。被害は洗濯機が壊れたこと、衣装ケースの一段とその中身の道具類、ブルー
シートで覆い縛っていたのですが、風で棚から持ち上がり、落ちた時にヒモが
切れ、衣装ケースの一段が飛び出し、ケースごと上空に飛んで行きました。他、
浄化槽のフタが二つはずれ、ホースの先が中に入っていました。下の畑のバナ
ナの木が、ついに消滅しました。友人の家では、ハイビスカスが根こそぎになっ
ていました。停電の体験も久しぶり。冷凍食品が解凍状態。つまり、冷凍庫を
買った時からは、停電は覚えていない、?十年前以来。こちらの停電は、風が
収まらないと修理できません。
●岩崎>今回は、星 あゆむさんのSF小説、掲載を見送らせていただきまし
た。書き直してもらえるかな?
星 あゆむ>「。。。。。。」
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▼ Newsletter for the Futurists 『@future』 Vol. 6-26
(2004年9月 1 5日号)
▼ 編集 岩崎 正春
▼ 発行 C F N -- Creative Futurists Node <info@cfnode.jp>
<http://www.cfnode.jp/>
▼ 配信 2004.9. 14
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