ISDNのTA(ターミナルアダプタ)から発生する雑音対策について
「はじめに」
電話回線をISDNに変更してTAを使用し始めたとき、受信機への雑音が生じたため
メーカーさんに何か対策はないものかお伺いしたところ、満足する回答が得られなかった
ので自分で雑音を低減できればと思いフィルター製作を思い立った次第です。
1.TAはリグの真上に置いていたので離せば少しくらい変化があるかと、部屋の中で一番
遠いところに持って行きましたが全く雑音のレベルは変化しませんでした。 電話のモジュ
ラージャックはリグのすぐ横にあるので、TAをどこに動かそうと電話線とリグの位置は変
化しません。 従って雑音はTAから電話線を伝って漏れているものと思われます。 この
結果を得てフィルター状のものをTAから電話線への出口に取り付けてみることにしました。
2.アマチュアバンド内のどのあたりまで影響があるか調べたところ、10MHz位を境にそ
の上はほとんど雑音は感じられませんでした。
雷対策はこちらを御覧下さい。
「測定のための準備」
まず雑音レベルを数値で表すために二つのものを用意しました。
検出器はPHONE端子に接続し、VRを調整して電流計を適当な指示値になるようにし
ます。(上図)
電話線から高レベル(電流計を振らせる位)の雑音を拾うため、トロイダルコアを使って
受信機と結合させました。(上図)
次に7MHzのCWバンド(7000〜7030KHz)で最大レベルを探しました。
すると、このわずかなバンド内でもかなりレベルにバラツキがあることがわかりました。
一応最大レベルは7009KHzだったので、このレベルで電流計を最大に振らせてお
きます。(参考までに7000〜7030KHzまでのレベル変化を示しておきます。
ただし、電流計の指示は必ずしも雑音レベルに比例していない(各素子の特性のため)ので
目安程度にしかなりませんが相対的な比較は出来ると思います。)
フィルターは「トロイダルコア活用百科」の中に紹介されている差動型電流阻止用ライ
ンフィルター(下図参照)としました。
コアの巻数とコンデンサの容量を変更しながら電流計の指示変化を見ていくと、以下の
ようになりました。コイル50回巻とコンデンサ0.1μ及び0.01μとの組み合わせでは
電話回線がダウンしてだめでした。それでLとCを少なめにしてみたら正常に戻ったので
このときの雑音レベルで電流計の指示を
50
にセットしました。
| コア巻数 | C容量 | 指示値 |
| 50回 | 0.1μ | 回線不良 |
| 50回 | 0.01μ | 回線不良 |
| 30回 | 0.002μ |
50 |
| 30回 | 0.1μ | 65 |
| 30回 | 0.01μ | 65 |
| 30回 | Cなし | 28 |
| RFC150μH | Cなし | 0 |
この表を見ておわかりのように、以外にもコンデンサを外してしまった方が雑音レベルが
小さくなりました。 それではLを大きくすれば・・・と思い、手持ちのRFC150μH
を2個取り付けたところほとんど0になりました。この状態でヘッドホンで再度雑音を聞い
てみましたが聞き取れないくらい小さくなっていました。実用上支障がない程度まで下がっ
たのでこれでよしとします。
「最終的な回路とTAへの取付状況」
「最後に」
かなり回り道をしましたがRFC2個使うだけでノイズ対策が出来たことに満足してい
ます。
私自身ISDNについての知識が全くないため手探りでここまで来たわけで
すが、どのメーカーのTAもこのような雑音が発生するのか、また、私の使っているTA
と同じ機種を使っていてもリグが違えばこのようなトラブルにはならないのか気になる
ところです。
同じような雑音障害を経験された方からのメールをお待ちしています。
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