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山の体験レポート

 

GPS使用レポート

十日町市 小林

○ 台倉山

 以前より自宅の南方に気になる山があり、数回チャレンジしたがブッシュとガスで断念した。山名は台倉山と言い、信越の県境の鳥甲山から北西に3.6KM地点にピークがある。

 残雪期でないと無理と判断し、チャンスを狙い計画を練っていた。苗場山の小赤沢コースを残雪期に下山した時に、樹林帯でガスにまかれてパニックになった経験があるので、慎重にならざるをえなかった。

 雑誌をめくっているうちにGPSの広告が目にとまり、安価で軽量なのが気に入り早速電話で問い合わせ、着払いで購入した。翌日の午前中にそれが届いた。同じ頃、アメリカの国防総省がGPSの精度を上げたと言う事が、決断に拍車をかけた。

 5月5日の午後に木島平村のカヤノ平キャンプ場に車で入り(除雪作業中なので許可が必要)、この日は車中泊。5月6日5時30分、台倉山を目指して出発。相棒のエリー(メス犬 4歳。甲斐犬とシェルテーのミックスらしい。)を、GPSを使いこなせない時の保険がわりに連れていく。同じコースを戻る時には必ず正確にトレースしてくれる。

 1:25000の地形図に緯度と経度を1/2分ごとに線引きしておき、GPSに表示される緯度と経度(1/1000分まで数値で表示する。)で現在地を確認し、出発点をGPSナビゲーターにインプットしておく。以後この要領で山項までの雪原や樹林帯のポイントでナビゲーターにマークしておく。9時15分頃に山項に着く。マークは7ケ所付けた。

 同じコースを下山するにはまず、一番近いマーク即ちウェーポイントをナビに表示させて、そこを目指して進む。現在地からそこまでの距離と方角が現れるからとても分かりやすい。進行方向を少しでも外れると直ぐに方角を修正し、近づくと距離計の数値が少なくなり目的地が近いことを教えてくれる。この繰り返しでウェーポイントをたどってくれば、必ず出発点に戻れる。

 理論的には1:25000の地形図が無くても良いのだが、やはり用意したほうが安心できると思う。

 そして問題の精度だが、6から20メートルくらいであった。ウェーポイントに最大限近づくとコンパスがグルグル回り始め、距離計が遠ざかっていく。但し、衛星からの電波が完全に届くことが条件だ。今回のコースの樹林帯は岳樺やブナの原生林だったが葉を付けていなかった。

○ 権現堂山

 14日には広神村の下権現堂山から上権現堂山まで縦走し下山コースを鞍部の中越から下った。僕等パーテーが下る一時間半前に1パーテーがそこから下山していった。残雪がたっぶりある彼らの踏み跡をトレースして行ったが、どうもおかしい。地形図とGPSで現在地を確認すると、夏道から200mくらい外れているのが確認できた。難なくコースを修正して残雪がなくなった夏道に出た。この時はブナの若葉が開いていて完全に空が見える状態ではなかったが、GPSは問題なく作動してくれた。

 しばらく行って沢の近くの広い所に行くと、先行したパーテーが憔悴した顔に安堵感を覗かせながら、ルートが分からなくなりやっと沢沿いに降りて来たと休んでいた。

 今回使用したGPSは雑誌の山渓平成12年5月号247ページに載っています。¥19800,150g。その外にいろんな応用が出来るすぐれもの。これからの必需品かと思います。


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