駒の骨折者、ヘリで救出されるまで


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Posted by 皆川 on 2000/10/18 17:27:01:

    駒ケ岳 骨折者ヘリ救出について     2000.10.17現在
    10月17日付新潟日報夕刊に「湯之谷村 駒ケ岳の骨折者ヘリで救出」の記事が載っていた。ちょっとしたケガが多くの人に迷惑をかけることになるので、新聞では載っていなかった2日間を紹介する。

    10月15日 丹後山からの縦走してきた被災者は、駒ノ小屋に泊まった。 
    10月16日
       ・朝、被災者は下山を始めたが小屋の直下の岩場の下(タキハナ沢源頭部)で足       (脛)を転倒骨折し動けなくなった。
       ・同じく小屋に宿泊した堀之内町のS氏が下山を始め、被災者を見つけて小屋にか    けあがり米山さんに通報
      ・米山さんは被災者をおぶって岩場を登り、何とか小屋まで連れていき消防に連絡
    ・すぐに県防災ヘリが飛ぶことになった
    ・霧で難航したものの何とか救助隊員2人がヘリからおりて救助体制に入った。
    ・霧がひどく、晴れ間のある場所でないとヘリが降りられないので、救助隊員2人    と米山さんの3人は遭難者をタンカで稜線に運んだり、また小屋の前まで戻した    りしたが、結局給油を3回繰り返し、1日飛びつづけても救出できなかった。
        ヘリが飛びつづけているので被災者や救助隊員の世話で米山さんは自分の食事も    とれない状態。
    ・被災者は勿論、救助隊員も着の身着のままで駒ノ小屋に泊まることになり、米山    さんは食事の世話。
    10月17日
    ・2回のトライでようやく救出

    つまりこの人の為に、救助隊員2人と米山さんその他多くの人、そしてヘリが丸1日半費やされた。もちろん今回のように救助隊員が現場に下り、ヘリが1日飛び続けても帰れなかったというのは始めてであり、まれなケースだそうである。
    参考までに県防災ヘリ(S-76)は民間に頼むと、認可料金は1時間当たり876700円(空輸で8211600円)かかる。縦走の疲れからか、ちょっとしたつまずきが骨折につながり多くの人に迷惑をかけている。ましてこれからは雪の季節となり浅草岳のような2次災害も危ぶまれる。
    他山の石とせず、われわれも気をつけたいものである。 長岡市 皆川


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