Posted by 皆川 on 2003/02/03 14:03:30:
2/1 鋸山半蔵金山田ルート 9時過ぎに半蔵金着、防雪センターに車をとめ、久しぶりなのでMさん宅に顔出し。挨拶だけのつもりがお茶をご馳走になり1時間近くもお邪魔してしまった。やはり今年は雪が少なく今朝でようやく2mとの事。 今年からYさんの前まで除雪しているとは言われたが駐車スペースはないし、我車後輪2輪駆動では勿論登れない。 10時防雪センター駐車場スタート。天候雪、風はあまり無く4〜5mくらい。下だけヤッケズボンを穿く。 道はテカテカに凍結しスノーシャー履いたほうが滑らないようだ。Yさん宅下でスノーシューを履く。 風が強かったせいで林道の雪も平らでなく、真っ白で前が見づらく勾配がわかりにくい。新雪は20〜30p位か。視程は200mはある。 ラッセルはスノーシューを履いて膝下。雪は軽く歩きやすい。 風が強かったせいか細かいでこぼこが無く、勾配が均一になり登るにはいい。ただその勾配がよく見えないので、時々雪庇の下に出てしまい2本のストックで掻きながら這い上がる。 段々田圃から林に入る所、地形が変わったのか北側に高さ3m位の雪庇が出来ていた。西側を巻きながら林に入る。新雪40〜50p位と深くなってきた。 今のところ動物の足跡も全くない、カモシカの姿など見えそうにもない。 某氏の為にピンクテープでマーキングしながら進むが、所々一昨年のが残っている。 ラッセルは大体同じくらいで進んだが、標高約500mの枯れた楢の木付近から少し深くなってきた、とは言っても一昨年より1m以上少ない。 ウサギのトレースが一本現われる。下には無かったのだが、俺と同じルートを行っている。俺が来た事に気が付いて先導してくれてるのか? 700m展望台下の急登では股下、深いところは腰までのラッセル、ストックで掻きながら登る。新雪が60〜80pはある。やはりきつい。急登最後の所まだ薮が少し起きていた。 展望台に出るとラッセルも膝くらいとぐんと楽になる。木々の雪が霧氷に変わり、霧の中の花見のようですばらしい、風は5〜6m。視程は変わらず150〜200m程はある。主稜線の手前100mの所でY氏から呼ばれる、長岡側に顔を出すと風が強いので分岐の雪庇の下でしばらく話す、風は7〜8m位、上もヤッケを着る。あんまり時間もないので話しながら歩き始める。 「左は急斜面、右は雪庇だ、よそ見すると落ちそうだ」と、言いながら歩いていたらすぐに足元の雪庇が折れて落下。雪に手を差し込みなんとか止まる。落ちても2〜3m、どうって事は無いんだが戻るのに疲れる。やはり話しながらではきつそう。無線機も雪の中に思い切り突っ込んだ為かY氏から変調がおかしいといわれ、とりあえずファイナル。 しかしすばらしい景色、木々の幹が霧氷でなんとも言えない。写真の腕があれば撮るんだが。稜線はオール雪庇と言ってもいいくらいに東側に雪庇がそそり立つ。平らなところは殆ど無い。でかいのは高さ5m張り出し3m位か。左により過ぎれば長岡側に落ちる事は間違いなし、どこまで落ちるか見当もつかない。時々30p位の表層が崩れ始める。 まぁ右側は落ちても3〜5mとたかをくくって歩くが、結局4回も落ちてしまう。 それでも2回は足元でつかまり、宙ぶらりんになったもののなんとか這い上がる。あと2回は3〜4m落下し戻りにくく、しばらく雪庇の下をトラバース、なんとか戻る所をみつけ這い上がったが、これが結構疲れた。 12時40分山頂着、さっきK氏の声が聞こえたので呼んでみる、森立峠に行ってきたとの事、ファイナルしたらI氏に呼ばれる、今日はまだ自宅との事。サブに移ったらY氏も出てきた、どうもこっちにくるらしい。M氏とも繋がるが無線の調子が悪いので挨拶だけでファイナルとする。 ビールも飲まずタバコ一本でとんぼ返り。 それでもY氏が来るならトレースは壊さぬように、主稜線は仕方ないが、来た時の歩幅にあわせて踏み固め、急斜面は別ルートをと気を使って走る。それにしても700mからの急斜面は最高。腰位までの雪だが引っかからず、足先まで抵抗が無い、水の中を走っているようだ。 1時間ちょっとかかって林道着。しかし久しぶりの本格的なラッセルのせいか、下まで来たら足が張ってきた。 Y氏の声がぜんぜん入らないので林道で一服と座ってタバコに火をつけようとしたら、Y氏が現れた。呼んだのにと言われ無線機を見たらスイッチが切れている。あつい汁粉を持ってきてくれた。ごっつううめー、のどにしみわたる。ごちそうさまでした。2時になるんでY氏登らないで帰るとの事でした。 もう少し風があってもよかったが久しぶりに本格的な冬山気分、最高でした。このルートを教えてくれ、汁粉まで持ってきてくれたY氏に感謝しながら帰宅。
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