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番号7411 霧ノ塔(キリノトウ) 1,993.6m

所在地 中魚沼郡津南町、十日町市(旧中魚沼郡中里村) 2.5万図「苗場山」 三角点 三等三角点(点名 小松原・コマツバラ) 標高差 m

掲載資料 コンサイス山名辞典、日本山名事典

緯度 365212 経度 1384155 国土地理院

登山口 登山道あり。

山行記録  藪山ネット

 2009.10.17

 林道・遮断機(1:40)→小松原湿原登山口(0:45)→中屋敷(0:40)→小松原小屋(1:10)→日陰山(0:15)→釜ヶ峰(0:55)→霧ノ塔(0:30)→釜ヶ峰(0:15)→日陰山(0:35)→小松原小屋(0:30)→中屋敷(0:40)→小松原湿原登山口(1:25)→林道・遮断機
 山名に惹かれて霧ノ塔に登る。霧の字が付く新潟県の山は、4山である。
 前日までは天気が芳しくなかったが紅葉を目当てに朝早く出発する。
 グリーンピア津南のゲートから真っ直ぐの大場集落に向かって進む。標識は無いが大場集落手前で林道を右に入る。
 非舗装となるが問題なく走行できる。林道遮断機手前に駐車して林道を歩く。長丁場であるが紅葉を楽しみながら歩く小松原湿原登山口に着いた。登山口手前には三角形の綺麗なトイレが設置されていた。
 木道が続いているが木道は古くなって朽ちている場所が多くあった。木道が終わるとブナ林となるが紅葉のブナ林は見事である。
 少し登ると小松原湿原の中間地点となる中屋敷に着いた。ここから秋山郷から金城山経由で来る登山道と合流した。
 湿原は花がないが付近の紅葉とマッチして黄色が映えていた。
 小松原小屋からは小さな沢を渡ってから日陰山の登りとなる。緩やかな登山道を登ると日陰山となって霧ノ塔の姿が現れる。
 日陰山は別名、三(みつ)ノ山と呼ばれるように三つのピークを総称していると思われる。
 最初のピークが一番高く主三角点が設置されているのでここを日陰山の山頂としているようである。
 また、山の案内図では奥のピークを釜ヶ峰となっている。
 日陰山山頂からは霧ノ塔、苗場山、鳥甲山の展望が楽しめた。
 ここから釜ヶ峰へは草原状で快適なコースである。
 釜ヶ峰から少し下って霧ノ塔への登りとなる。急登を登ると霧ノ塔山頂に着いた。
 霧ノ塔は山頂が平坦で広く、登り着いたところに山頂標識と三角点があったが、展望は少し南側に進むと東側が開けていた。
 下方に黒岩の平の湿原が、遠くには巻機山から谷川連峰が見えた。  帰路は往路を引き返したが、林道は少し下りとなっていたので早めに駐車場所に着くことができた。
霧ノ塔 林道の遮断機の状況
小松原湿原登山口にある綺麗に整備されたトイレ 小松原湿原登山口
下屋敷・木道が朽ちている 途中の分岐
中屋敷・秋山郷への分岐地点 上屋敷
小松原小屋 小松原小屋から沢を渡って尾根に出る
日陰山山頂 日陰山山頂の主三角点
日陰山縦走路から霧ノ塔 釜ヶ峰山頂
釜ヶ峰から霧ノ塔 釜ヶ峰から霧ノ塔への縦走路から日陰山
霧ノ塔山頂 霧ノ塔山頂標識と三角点
霧ノ塔から黒岩ノ平湿原


 2002.10.12 小林さんの記録 

 4:25見倉登山口→4:50小赤沢三合目登山口5:05→7:00坪場7:25→8:00苗場山頂8:30→雲尾坂→9:10雷清水→9:30神楽が峰→11:10霧の塔11:45→12:40日陰山→13:25小松原小屋13:50→14:15中屋敷分岐→水場→15:33金城山15:44→16:45見倉登山口16:57→(車回収)→17:25小赤沢三合目登山口

 下山口にもう一台の車をデポして、星の出ているうちから歩き始めた。
 五合目あたりでヘッデンを消したころから、周囲が朝焼けで素晴らしくなり寒気が肌をさし、岳樺やナナカマドが色ずいている。
 赤く染まった妙高や火打が浮き上がり、これなら絶対に期待できると思い坪場で急ぐ。
 思いっきりの歓声が出た。北アルプスが峰を重ね、浅間山からは一条の煙が西になびき、振り向けば越後三山が雲海に赤く浮かんでいる。
 回りの草紅葉と木道は霜で真っ白になり、池塘には薄氷があった。
 何回も何回も来たがこんな景色は初めてである。あぁー、山をやっていて良かった。
 今日の行程は長いので先を急ぐ。苗場山頂にさしかかるころ日光連山も現れ、あの日登ったかの山もなつかしい。
 目的の霧の塔、日陰山、あの辺が目の前にくっきりと出た。感動を抑えてシャッターを押す。雲尾坂も崩壊が進んでいた。
 笹原の下にカッサダムがコバルトブルーに光っている。
 この頃一番で上がってきた人たちとすれ違い始め、祓川コースの分岐までに20人くらいと会った。
 さていよいよ未踏のコースである。しばらくは、大きな石がゴロゴロしていて歩きずらいがやがて草原にでた。
 数年前に山スキーに来て酒盛りをした所と思われる。
 しばらくは荒れていない草原の道を歩くが、前衛にさえぎられて霧の塔はまだ見えない。
 コルに降り樹林の急坂を登ると現れた。右の眼下には池塘が点在する黒岩の平が感動を呼ぶ。
 そっとしておきたい所だが、いつか少しだけ分け入ってみたい。暗いうちから歩き始めて6時間。
 標識がなかったのでGPSで確認して、やっと恋しかった霧の塔に着いた。
 先にはこれから行く釜が峰、日陰山が峰を延ばしている。しばしこの絶景を眺めながら大休止に入り感激に酔う。
 ...ナエバサン 我が家から見える一番高い山である。
 しかし前述の霧の塔、三つの山と重なって区別が難しい。はっきりとその境目を表すのは年間数日であろう。
 霧の塔から右に延びる釜が峰、日陰山、小松山、そして黒倉山。きわめつけはそこから延びる稜線であろう。
 あたかも苗場のそれと錯覚する。
 柏崎から252号線を南下する途中、市街地から運がよければ刈羽黒姫の左はるか奥に、左右対称に裾を延ばし中央が割れて見える山がある。
 それが硫黄川の源流をはさんで、神楽が峰をからめた霧の塔と苗場山である。...
 霧の塔から急坂を頑張って下って少し登り返すと、釜が峰、日陰山となる。
 ふり向けば苗場が威風堂としていた。ついに一件落着した。二三日ここに同化していたい。
 気になって、気になって、気になっていた山。そこは静かで美しく、青空と紅葉に浮かんでいた。
 現実に戻し、小松原湿原をめざす。行きかうものは誰もいなく、妻と大声で合唱しながら下りていく。
 湿原は晩秋のいでたちに変わっていた。誰もいない一本道の木道を行く。中屋敷の分岐を金城山をめざし、小沢を越えてそこに着く。
 ココまで来れば明るいうちには下山できるとゆっくりになる。俺も妻もエリーまでもが疲れはピークに達していた。
 大下りを転ばないように慎重に下り見倉の駐車場に着く。
霧ノ塔の山並み・小林さん撮影


 1999.07.04 吉田さんの記録 霧ノ塔

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