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剣道の試合ルールについて
(その2)

【試合場(コート)の大きさ】

 試合を行う試合場(コート)の大きさは、一辺が9〜11mの正方形又は長方形で、床は板張りが原則です
 また、線は通常白線で示されています。



【道具・服装】

 竹刀は、『竹または全日本剣道連盟が定めた竹に代わる化学製品のものとする。』となっています。竹に代わる化学製品とは、カーボン性のもので、カーボン竹刀と呼ばれています。
 打突した衝撃を抑えるため、竹刀の竹は四つ割りにしています。
 また、中学生以上は、重さ、長さ、太さも規定されています。
太さは、竹刀の先の部分を計測します。

 

中学生

高校生(相当年令の
ものも含む)

大学生・一般

長さ 

114cm以下
(3尺7寸以下)

 117cm以下
(3尺8寸以下)

120cm以下
(3尺9寸以下)

重さ

男性 440g以上
女性 400g以上

男性 480g以上
女性 420g以上

男性 510g以上
女性 440g以上
 

太さ

男性 25mm以上
女性 24mm以上

男性 26mm以上
女性 25mm以上
 

男性 26mm以上
女性 25mm以上

 また、大学生・一般では二刀流も認められており、その場合の竹刀の規定は以下のとおりです。

大刀

小刀

長さ

 114cm以下
(3尺7寸以下)

62cm以下

重さ

男性 440g以上
女性 400g以上

男性 280〜300g
女性 250〜280g

太さ

男性 25mm以上
女性 24mm以上

24mm以上

剣道服装





 剣道具(防具)は、頭に着ける『面(めん)』、手に着ける『小手(こて)』、胴体に着ける『胴(どう)』および腰に巻く『垂れ(たれ)』を用いることになっています。
 昔の防具は大変重く使いにくいものでしたが、最近は、軽くてやわらかく、動きやすい防具になっています。

 服装は、上は剣道着、下は袴(はかま)となっています。

 また、試合者は、中央の垂れに、所属団体名、姓を明記した名札を着けることになっています。

  


【試合時間】

 剣道試合・審判規則では、
『試合時間は5分を基準とし、延長の場合は3分を基準とする。ただし、主審が有効打突または試合の中止を宣告したとき、再開までに要した時間は、試合時間に含まない。』
とあります。
 ただし、大会によって別途定められている場合が多く、小、中学生の場合の試合時間は、2〜3分が多いようです。


【勝敗の決定】

 『試合は、原則として。3本勝負とする。ただし、運営上必要な場合は1本勝負とすることができる。』となっています。
 3本勝負とは、先に2本先取したものが勝つということで、1本勝負とは、先に1本取った方が勝つというルールです。
 つまり、3本勝負の場合、『試合時間内に2本先取した者を勝ちとする。ただし、一方が1本を取り、そのままで試合時間が終了したときは、このものを勝ちとする。』ということになります。
 ちなみに、3本勝負の『3本』とは、試合者双方で最大3本の有効打突で勝敗が決する(2対1)という意味です。決して3本先に先取した方が勝ちという意味ではありません。

 また、試合時間内に勝敗が決しない場合(双方1本も取っていない、または、1本ずつ取っている場合)は、延長戦を行い、先に1本とった者を勝ちとすることになっています。
 試合によっては、判定又は抽選により勝敗を決定したり、引き分けとすることもあります。

 団体戦の場合は、勝者の数によって勝敗を決します。勝者が同数の場合は、取得した総本数の多い方を勝ちとします。なお、総本数も同じ場合は、代表戦によって勝敗を決します。
 大会によっては勝ち抜き法による団体戦もあり、この場合は、勝者が続けて試合を行い、最後まで勝ち残った者がいる方が勝ちとなります。

 

【反則(禁止行為)について】

 反則(禁止行為)は即負けとなるものと、2回犯すと相手に1本を与えるものがあります。また、最も厳しい罰則は、退場処分となるものもあります。

禁止行為の種類

禁止行為

罰則

即負けとなり、
退場となるもの
・薬物の使用
・審判や試合相手に対する非礼な言動 
 相手に2本与え退場となる。退場させられた者の既得本数、既得権は認めない。
即負けとなるもの ・不正用具の使用  相手に2本を与え、既得本数、既得権は認めない。
 不正用具使用発見以前の試合までさかのぼらない。
 その後の試合を継続することができない。

2回犯すと
相手に1本を与えるもの

・相手に足を掛け又は払う
・相手を不当に場外に出す
・試合中に場外に出る
・自己の竹刀を落とす
・不当な中止要請をする
 (不当なタイム)
・相手に手をかけ又は抱え込む
・相手の竹刀を握る
・自分の竹刀の刃部(じんぶ)を握る
・相手の竹刀を抱える
・相手の肩に故意に竹刀をかける
・倒れたとき相手の攻撃に対応することなくうつ伏せなどになる
・故意に時間の空費をする
・不当なつば競り合いおよび打突をする
・その他不当な行為
(『剣道の理法を全うしつつ、公明正大に試合をし、適正公平に審判する』という剣道試合・審判規則の目的に反する行為)

 2回犯した場合は相手に1本を与える。
 反則は1試合を通じて積算する(次の試合への累積はない)。
 同時反則によって両者が負けとなる場合は相殺し反則としない。

 また、両者が前後して場外に出た場合は、先に出た者のみ反則となり、竹刀を落とした直後、相手が打突を加え有効となった場合は、反則としないこととなっています。


 

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