鑑賞日記#4 リアル世界と逃避世界

17歳のカルテ コレクターズ・エディション [DVD]が大好きです。

ウィノナ・ライダーの狂った演技は美しいしのはもちろん、何よりテーマにすごく共感しました。だからこそ、クワイエットルームにようこそ 特別版 (初回限定生産2枚組) [DVD]が、「17歳のカルテの日本バージョンだよね」みたいな評し方をされるのがどうしても納得いきません。いや、クワイエットルームにようこそも、もちろんこれはこれで面白い映画なんですけど。

17歳のカルテの根底に流れる絶望は、「精神病院の中も、リアル世界も変わらない」ということです。
自分を理解してくれない、醜い争いばかりのリアル世界から精神病院へと隔離されて、一見主人公は救われたようにも見えました。しかし、その中でもやはり自分を本当に理解してくれる人なんていないし、自分が相手の味方であり仲間であることを慎重にアピールしないとすぐに敵認定されてしまうわけで、何も解決していないことに気付くわけです。

それに対して、クワイエットルームの絶望は、自分たちは「おかしい」ほうの人間であり、「おかしくない」世界に戻ることは一生できないかもしれない、という絶望です。
確かに、どちらかといえば「おかしい」ほうに入る、コミュ障でオタクで元拒食症の自分からすると、リア充の世界なんて自分がそこにいることを想像すらできないほど遠い別世界なので、これはこれで正しい主張ではあると思うのです。

ただ、たとえば精神病院の中を、インターネット上のオタクコミュニティに置き換えてみたらどうでしょうか。
リアル世界で友達がいない人が、インターネットで本当の友達を作ることが出来るのか?
リアル世界でコミュ障の人は、インターネットではうまくやれるのか?
さてさて。
 


 

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