世界でひろく使われている無料のOS(オペレーティングシステム)
ubuntu の紹介 (ubuntuは無料です) 
      (うぶんつ)


ubuntu 12.04の画面です。
 これが、ubuntu の3Dデスクトップです。立方体を回して、作業画面を表示します。
 Windows は一枚のデスクトップで、その中にいくつものウィンドウが開きます。しかし、ubuntu は、このデスクトップを複数持つことができます。多くは4面に設定! そして、4面が立方体を形成するので、それぞれの面で作業ができます。
 左の映像が、ubuntu(うぶんつ)の3D仮想デスクトップです。
 ひとつの面がデスクトップになっているため、デスクトップ上に、いくつものウィンドウを開かなくても作業できます。
 仮に、A面をインターネット、B面をゲーム、C面をワープロと表計算、D面を画像処理に使えば、デスクトップがごちゃごちゃしないですみます。 
   


ubuntu10.04 を試してみよう!

2010年5月13日に Ubuntu 10.04 LTS Desktop 日本語 Remix CD 修正版 がリリース されました。
  (ubuntu は、半年ごとにバージョンアップされています)

ubuntuのCDを作成 (700MBの空のCD-Rを1枚用意してください)

ヤフーやグーグルなどで、「ubuntu」を検索します。 Home|Ubuntu Japanese Team をクリック
日本語のホームページが開きます。

右側の上にある Ubuntu 10.04 LTS Desktop 日本語 Remix CD 修正版 を 左クリック

北陸先端科学技術大学院大学
ubuntu-ja-10.04-desktop-i386-20100512.iso(CDイメージ)

ここを 右クリック →  「対象をファイルに保存」を 左クリック
保存場所のダイアログが開きます。マイドキュメントでも、デスクトップ上でも、好きな場所を
選んでください。
「保存」を押すと、
「isoファイル」がダウンロードされます。(光で20〜30分程度、ADSLでは時間単位です)

ダウンロード先のファイルに ubuntu-ja-10.04-desktop-i386-20100512.iso が出来ます。
これが、ubuntu10.04 のisoファイルです。
ライティングソフトで、700MBのCD−Rに書き込んでください。・・・ubuntu10.04 のCDが完成
します。
  ※多くは、isoファイルのアイコンの右クリックで目的のライティングソフト名が表示され、
    左クリックで立ち上がります。
  ※ライティングソフトとはCD−Rへの書き込みソフトです。ほとんどのパソコンにインストール
    されています。
  ※1枚のCDにOSをはじめとしたソフトが入ったものを「1CD−Linux」と呼んでいます。
    パソコンのWindowsが壊れて動かなくなった場合、データーの救出に使えます。
    さらに、故障中に緊急な文書を作成するときは、オープンオフィスが使え便利です。

完成したら

ubuntu10.04を立ち上げてみましょう。

CDが完成したら、さっそくセットしてみましょう。

パソコンのBIOS(バイオス)を開き、OSをロードする優先順位の媒体をHDDからCDに切り替えます。
 (そうすると、電源ONで、最初にCDを読み込み、OSのロードを始めます)
ubuntu のCD-Rをセットし、電源ON・・・・・・・ubunntu が立ち上がります。

 BIOS(バイオス)の開き方は、メーカーによって違います。パソコンの説明書を参考に。
  多いのが、電源ONで「Del」(デリートキー)を続けて何回も押すとBIOSが立ち上がります。
  次に多いのが、電源ONで F2キーを押す方法です。
  (NECはこれが多い)
  私の東芝のノートパソコンは、Escキーを押しながら電源ON、その後F1キーを押すという複雑な操作をします。
 いずれにしても、パソコンの説明書を見てください。
 開いたら、 ↓↑キーを操作して目的の場所に。そしてスペースキーで変更できます。
 設定が終わったら、セーブ(記録)して、BIOSを終了してください。
BIOS(バイオス)
 パソコンの内部にあるマザーボードのメモリーに入っています。パソコンの動作は、
 電源ON
 BIOSを読む
 BIOSの指示に従って、OSが入っている記録媒体を読む。という流れがあります。その媒体から、パソコンのメインメモリーにOSが読み込まれるわけです。
 OSの入っている媒体として、
 @HDD(ハードディスク)
 ACD
 BFDD(フロッピーディスク)
 CUSBメモリ
などです。
 この優先順位をBIOSで設定するわけです。

ubuntu10.04 のCDがセットされていれば、自動的にubuntuが始まります。

 (なお、ubuntu が終わったらBIOSを元に戻して下さい。OSをロードする優先順位をHDD(ハードディスク)にしておかないと大変です。戻さないで電源ONを行なうと、Windws のスタートにえらい時間がかかってしまいます。さらに、音楽CDなどが入ったまま、電源ONにすると、Windws が立ち上がらなくなります。)
私のパソコンのBIOS


Boot Priority の項目が
 HDD→FDD→CD‐ROM→
となっています。このときスペースキーを押すと順番が替わっていきます。

 よくフロッピーディスクを入れたまま電源ONをすると Windows が立ち上がらないパソ
コンがあります。これはBIOSの設定でOSの優先順位が、FDDになっているからです。
ここをHDDに直せば正常になります。

ubuntuが立ち上がったら

最初にインターネットをつなぐ。
  LANが構築されているならば、LANケーブルをつなぐだけでOK。
  ルーターを使っている方もOKです。
  ルーターのないモデムだけならば、インターネットへの接続の手続が必要です。

モデムだけの方は、以下の手順でインターネットに接続してください。
 ADSL回線の場合です。

アプリケーション→アクセサリ→端末→コマンド入力が出来る端末が開く

sudo pppoeconf と入力

エンターキーを押していくと
ユーザーネイムとパスワードの入力を求めてきます。
入会したサービスプロバイダから送られてきたアカウントとパスワードを入力してください。

エンターキーを押していくと接続準備OKとなります。

sudo pon dsl-provider と入力

これでインターネットへの接続完了です。
ファイアーフォックスを開いて、ホームページをみてください。


端末によるコマンド入力


インターネットにつながりましたら、次は3Dデスクトップの設定を行いましょう。

アプリケーション → ubuntuソフトウェアセンター

ubuntuソフトウェアセンターの左のフリーソフトウェアを入手
右の入力欄に「compiz」と入力
そうすると四つのソフトが表示

@Advanced DesktopEffects
  Settings をインストール

ACompiz Fusion Icon
 をインストール

このままではアニメなど機能が半分しかありません。
プラグインで「compiz-fusion-plugins-extra」の追加が必要です。
ソフトウェアセンターには入っていません。
synapticパッケージマネージャで追加して下さい。

   追加方法は→

これで、炎や紙飛行機が、またキューブの上下の画像が変更できます。

インストールが終わると

アプリケーションにシステムツールが出現します。

システムツール→Compiz Fusion Iconと実行する。

デスクトップの右上のタスクトレイにが出現

このアイコンを右クリック

Settingus Manager を左クリックする。

セッティング・マネージャーが開きます。
デスクトップの右上に注目



セッティングマネージャーのセット方法

一般オプション
  デスクトップサイズのタブをクリック
  水平仮想サイズを4にする
デスクトップ
  キューブの回転にチェック
     デスクトップ・キューブにもチェックが入る。
  キューブの回転を左クリック
     ズームを0.5程度にする。
エフェクト
  アニメーションのアドオンにチェックを入れる
       〃        を左クリック
    ランダムにチェックを入れる
    アニメーションを左クリックして、
    好みのアニメーションにチェックを入れる

  キューブの反射と変形にチェックを入れる
      〃        を左クリック
    形がシリンダーになっている。これを「なし」にする。
  揺れるウィンドウにチェックを入れる。
Settings Mnager


これで、3Dデスクトップが完成します。 後は、好みに設定して下さい。右の画像は、私の3Dデスクトップです。


その他
ubuntu10.04 は、フォトショップと同じ画像ソフトのGIMPは入っていません。
ソフトウェアーセンターで、GIMPと入力すると、インストールできます。
OpenOffice.org はバージョン3.2  Firefox は3.6の最新版です。
新しく動画編集ソフト PiTiVi (ピティビ)が標準で入っています。やはり、画像より動画の時代ですね。

  ubuntu10.04 の compiz による3D




さて、3Dデスクトップの操作方法は

操作方法
キーボードのCtrl+Altキーを押しつづけながら、マウスの左クリックを押しながら
ドラッグすると・・・・・・
または、マウスの上下ローラーを押しながらマウスを動かすと・・・・・・少し感動!

1、Ctrl+Altキーを押しながら、→ ← を押してみよう。さらに、↓を押すと・・・・・

2、ウィンドウズキー+Eキーを押すと、4面が一列に並びます。その中のウィンドウ
 を左クリック・ドラッグすると他の面に移ります

3、リングスイッチャーの□にチェックを入れる。
    方法は、ウィンドウズキーを押しながら、Tabキーを押してください。
    デスクトップにウィンドウが3個以上開いていると、ウィンドウがぐるぐる回り、
    目的のものが選択できます。

4、アプリケーション・スイッチャーとは、同じくウィンドウが2個以上開いているとき、
  目的のものを選択できます。
    方法は、Alt+Shiftキーを押しながら、Tabキーを押してみてください。

5、炎の描写の□のチェックを入れる。
    ウィンドウズキー+Shiftキーを押しながら、マウスで左クリックのドラッグを行
    なうと・・・・・・
    リセットは、ウィンドウズキー+Shiftキーを押しながら、Cキーを押す。

6、ウィンドウズをドラッグするとき、ゆらゆら揺らす方法は、揺れるウィンドウにチェッ
  クを入れると出来ます。
  揺れるウィンドウをクリックすると揺れ方がいろいろ調整できます。

7、仮想デスクトップのキューブの上と下の画像を替えるときは、
   キューブの反射と変形、 キューブのふた、 ▽外観
   上面の画像→新規  画像ファイルから目的の画像を
   目的の画像をクリックして、上へ、をクリック
   一番上になるとセット完了です。

   下面の画像も同じ方法で。  なお、画像の拡張子が大文字の.JPGだとうま
  く表示されません。拡張子を小文字の.jpgにするとOKでした。

8、仮想デスクトップのバックグランドを変えるときは、
   デスクトップキューブ、 外観、  ▽スカイドーム
   スカイドームにチェック
   スカイドームの画像に、目的の画像を入れる。
 
  ちなみに、使用する画像を、画像ファイルに入れておくと便利です。
  上のタスク・バーにある「場所」をクリックすると各種ファイルが開きます。

9、アニメーション
   アニメーションをクリック
   開くときの効果、閉じる時の効果、最小化時の効果、それぞれに好みのアニ
   メーションにチェック
   エフクト設定
     ランダムなアニメーション □にチェック

   アニメーションを使うと動作が遅くなりますね。チェックを外せば、早くなります。

※動画や音楽は
 wmv、 flv、 mp4 などの動画やmp3、 wmaなどの音楽は、そのデータを
 ダブルクリックすると新たなプログラムの検索が始まります。
 後は、指示に従ってインストールを行えばOKです。

※you tube での動画の見方

 ubuntu で you tube の動画は最初は見られません。
 flash playerのインストールが求められます。
 そのときは、「ubuntu8.04+用debファイル」を選択し、インストールすると
 OKになります。
 youtube が見られるということは、ニコニコ動画もOKになります。
 

スクリーンセーバーの追加

ubuntu9.04以降、スクリーンセーバーの数が大幅に減っていまが、Synaptic パッケージ・マネージャから
追加できます。
クイック検索に「xscreensaver-gl-extra」を入力し、適用でインストールできます。

私のお気に入りの花火は、「rss-glx」と入力し適用を押せば追加され、スクリーンセーバーの「skyroket」で
セットできます。

CD以外で ubuntu をたちあげる方法

CDから ubuntu のたちあげは、パソコンの電源を切るたびに、もとに戻ってしまいます。
これでは大変です。 そういう方は、パソコンににインストールするか、USBメモリにインストールすることを
お勧めします。
いちいちCDを読みにいく時間が省かれるため、かなり早く動きます。同時に、ubuntuの設定が保存されます。
ただし、パソコンにubuntuをインストールすると、現在使っているWindowsXPは、消えてしまいます。
十分に注意してください!
  (両方使えるものとしてWindouwsとubuntuの「デュアルブート」という方法があります。パソコンの電源ONで、
   最初にどちらを使うか、選択できるようになります)

デュアルブートで、OSの起動順位を変えたい時

Windows とのデュアルブートにすると、ubuntu が起動のデフォルトになって
しまいます。 MBRがGRUB2に置き換わるためです。
電源ONで、OS選択画面に入りますが、Windows をデフォルトにしておけば、
自動的にWindows が立ち上がります。

GRUB2の変更で、Windows をデフォルトにする方法の載せておきました。

   変更方法は → (compizとデュアルブートの二つを掲載)

もうひとつ、外部メモリにubuntuをインストールする方法があります。外部メモリに携帯型のHDD(ハードディスク)や
USBメモリがあります。
USBメモリにubuntuをインストールする方法を次に説明します。


手のひらに ubuntu を、マイPCの作成!

USBメモリーへの ubuntu9.10 インストール (10.04も同じです)
 バージョン9にアップしてから、ubuntuのUSBメモリーへのインストールが簡単になりました。
  (バージョン7の時代にUSBにインストールしましたが、不安定で使いものにならなかった
   経験があるため、やめていました)
 現在は、使用に耐えうるものになっているようです。
 また、CD-R だと、ubuntuの設定やデータが、毎回リセットされてしまいます。
 しかし、USBメモリーのubuntuなら、すべての変更や設定が保存されます。
                  (これだけでも助かりますね)

方法は、
 ubuntu9.10 のCDを最初に作成します。
 BIOSを設定変更し、ubuntu9.10 をインストールします。
 ubuntu が立ち上がったら、
 システム→システム管理→USBスタートアップディスクの作成 ・・・・・これだけです。 (自動的にUSBメモリーに ubuntu9.10 のOSがインストールされます。 間違ってPC本体にインストールしないでください。コンピューターのソフトやデータがすべて消えてしまいます。くれぐれも注意を!)


写真入りの説明を作成しました。
こちらです→

これが、マイPC

ubuntu9.10の入ったUSBメモリ。ノートPCに挿せば、マイPCの完成!

 完成したら、
 OSのインストール先をCDからUSBに、BIOSの設定を変えます。(古いPCだと、USBからのOSロードがない)
 電源オンで、USBメモリーから ubuntu9.10 が読み込まれ、ubuntu9.10 が立ち上がります。

 USBメモリの利点は、設定やデータがすべて保存されることです。(CDだと、毎回リセットされ初期状態に!)
 3Dディスクトップへの変更も可能です。

 自分専用のubuntuOSの入ったUSBメモリーはいかがでしょうか?
 手のひらの中に個人専用のOSとソフトを入れ、持ち歩けます。 パソコンさえあれば、どこでも「マイPC」です!

 なお、ubuntu のGParted を使えば、USBメモリーのパーテーションを簡単に分割できます。
 先頭にWindows用のメモリ領域をとっておけば、通常のUSBメモリーとして活用でき、かつUbuntuのOSが入った
 USBメモリと なります。
 USBメモリは4Gバイトで2000円ほどに安くなっています。
 パーテーション分割で、先頭に2Gバイトを確保し残りの部分に ubuntu9.10 をインストールすると、Windowsで使う
 ときは外部メモリに。 電源オンで、自分専用のコンピューターubuntuにもなります。 
 私のノートパソコンのBIOSは、OSの優先順位をUSB→HDD→と設定できるため、USBを挿したまま電源ONで
  ubuntu が、USBを挿していないときの電源ONで Windows が立ち上がり、後からUSBを挿せば外部メモリとして
 使えます。
 こうすると、毎回BIOSを設定する手間が省けて便利です。