09年度経済財政白書の気になったグラフ

国民が貧しくなっていることが、統計上あらわれています。




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 200万円以下が一気に増えています。
 戦後最長の景気拡大が続いたにもかかわらず国民が貧しくなっているという結果ですね。

 ワーキングプアは、人為的に、政治的に作り出されているということです。

格差が拡大したことにたいして、再分配が求められていますが




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日本は税による再分配効果がほとんどない国になっています。
また、社会保障による再分配もひどいものです。
これで逆累進性の強い消費税を上げたら悲惨なことに!

いままで、こういう政治が行なわれてきたということ。
そして、「景気回復こそが最大の格差対策」などと、現状と原因をまったく無視した結論を押し付けていることなどみれば、政治の責任は重いですね。

資本の運動法則
 生産力の発展とは、労働の富の蓄積であって、社会が豊かになっていく土台です。
 これが本来の人間社会の姿です。
 しかし、資本主義による生産力の発展は、一方の側に巨大な富を形成し、労働者の多数の側に貧困、
労働苦を蓄積し、相対的過剰人口を作り出す。
 マルクスが解明した資本主義の運動法則ですね。
 巨大な富を形成した資本は、政治を、国家を支配し、社会制度、法制度を自分達のさらなる利益につな
がる仕組みに変えていく。
 「富の再分配」「派遣労働の自由化」などは、その最たるものです。
 
 さらに、「しかし」です。
 資本の運動法則は、人間の「意志」で行なわれており、ここが自然法則との大きな違いです。
 人間の「意思」として、「構造改革」「新自由主義」を推進してきた自公政治に終止符をうつ。
 今度の総選挙の大きな課題です。