野球道21−OLM準備室
期待と不安を胸に6,800円を手に(^^;)パソコンショップへ走った野球道ファンは多かった
でしょう。野球道3と4でイタイ目に遭ったものの、野球道を捨てきれない人は多数いるのです。
さて、最新作「野球道21」のデキはいかなるものか? 少しずつ探って参りましょう。
まだ私自身も少ししかプレイしていませんので、あまり書けることはありませんが、わかったこと
から少しずつ書いてみます。
1.イメージは「高校野球道」だ!
システムは、ほぼ「高校野球道」だと思って間違いありません。試合はもちろんのこと、各種
情報リストから、調子やスキルのアイコンまでそっくり同じです。高校野球道ユーザーであれば、
違和感なく入り込めるでしょう。
これでいいんです! 全然似ていないヘンなグラフィックや、余計なまでにこだわった3D表現など
要らないのです。
2.これはスタンドアロンものではない
思うに、このゲームはひとりで遊ぶためのものではないのかも知れません(無論、遊べますけど)。
データを持ち寄って、対戦することにこそ活路があるようです。
3.現実のプロ野球SLGではないよ
実はこのソフト、現実のプロ野球ものとして遊ぶのはかなり困難です。というのも、例えば巨人
というチームを作るのは出来ますが、他のセントラル5球団を作ることは、ほぼ不可能だからです。
これは後述します。なお、遊べるのは6球団による140試合のリーグ戦です。2年目以降もプレイ
可能のようです。
…以上のことを踏まえて、以下をお読み下さい。
(1)シーズン・インに向けて
・球団データ−球団名、球団旗、ユニフォームの決定
・監督データ−氏名、監督能力、守備位置
※この辺は、高校野球道シリーズをプレイした人にはお馴染みですね。
・選手選択
※これがこのゲームのキモです。ウェーバー形式のドラフトで、欲しい選手を獲得していく
のです。選び方は以下の通りです。
先発投手
中継ぎ投手
抑え投手
抑え投手エース
野手(捕手から右翼手まで)
それぞれの項目別に、指名できる選手は予め選択されていますので、その中から
選ぶということになります。抑え投手と抑え投手エースの違いは、要するにセットアッパーと
クローザーということでしょう。
しかし、好きな選手を好きなだけ選べるのであれば、自分のチームだけ強くなっちゃい
そうですが、6球団が順番に指名するシステムになっているので、そう極端にはなりません。
ただ、ユーザーがウェーバー順1位になっていますので、有利は有利です。
しかし、もし圧倒的に強くしたいのであればそれも可能になっています。全ての選手選択
が終わった時点で、各球団が選んだ選手を勝手に引っこ抜くことが出来ますので。まあ、
それをやったら完全にバランスが崩れてしまうでしょうから、やらない方がいいでしょう。
これでおわかりでしょうが、純然たる現在のプロ野球を再現することは不可能です。
あ、いやまあ、選択最後の引っこ抜きでチーム別に集めればいいのだからできないことは
ないけど、かなりの手間でしょうね。あくまで、プロ野球選手を使ったオリジナルチームを
作って遊ぶためのゲームです。
なぜこういうソフトになったのかと言えば、恐らく今問題になっている契約の件でしょうね。
選手会とNPBがやり合っているというのは、スポーツ新聞等をよく読む人は知っているで
しょうが、このソフトは選手会公認の初めてのゲームなのです。じゃ、今まではどこが
公認していたのかと言えば、NPBであり、各スタジアムだったわけです。ところが、選手会
側は、選手の肖像権は選手個人に帰属するとして、NPB側と争っています。
一方、NPB側は、みなさんご存じの通り、ゲームソフトに関してはコナミと専属契約を
結んでしまいました。もし、コナミ以外のメーカーが、プロ野球もののソフト、それも実在の
チームや選手を使おうと思ったら、コナミにライセンス料を支払う必要が出てしまいます。
ところが今回、クリエイトさんとスクウェア(4/29に発売予定)が選手会側とライセンス
契約し、選手名を使えることになりました(無論、NPBは心外であろう)。ただ、選手会は
選手個人のデータについての権利を主張していますが、球団名や球場などはあくまで
NPBに属しますので、それは使えません。
恐らく、そう言った事情で今回のようなソフトになったのだろうと推測します。
このソフトが定価6,800円と、パソコンゲームソフトにしては安価なのも、その辺も
絡んでいるのでしょう(もちろん、システムそのものは高校野球道からのイタダキだから、
ということもあろう)。
・キャンプ
※ご安心ください、野球道ファンのみなさま。ちゃんとキャンプはありました。
ただ、かつての野球道に比べ、かなりあっさり仕上げられています。
キャンプ地をランダムで決めた後は、方針を決めます。開幕ダッシュを駆けられるよう、
開幕に調子を合わせるのか、ハードにして技術レベルを上げるのか、オーバーホール
中心で疲れをとるのか、の3種類を決めるだけです。はっきり言って練習はこれだけ
です。昔の野球道のように、各選手毎にきめ細やかな指導は出来ません。
あとは、スコアラー派遣とかマスコミ対応とか選手交流とか強化選手指名とか、そう
いうのを、監督コマンドを使って行ないます。
キャンプ期間は2月3月の2ヶ月間で、オープン戦も6試合あります。ただこれは、
スタメンを決めるだけで試合結果だけ知らされる形になります。
キャンプを消化し、1軍選手(というよりはベンチ入り選手)を決め、投手役割(先発や
中継ぎなど)、ローテーションを決めたらシーズンに入ります。
・シーズン
※試合はもう、高校野球道そのものだと思ってください。CGも動きもサインも、ほとんど
同じです。新たなコマンドとしてブルペンがあるくらいです。ブルペンで投げさせてない
と控え投手は使えないよ、ということです。いきなりの思いつきでのリリーフはダメって
ことですね。
他に、これも高校野球道と同じく、疲労やケガもあるようです。
★私的には
でまあ、私的にはそこそこ面白いんじゃないかな、と思います。まだあんまり進んでいないので
結論を急ぐ気はないのですが、そんなに悪くないのでは、と。確かに、かつての野球道のように
好きな球団でペナントを闘いたいというのもありますが、オリジナル・リーグを作るのも、それは
それで楽しいです(実際、ベスプレでもそればかりやっていた。ひとりでですよ)。
で、これは通信対戦が出来ます。リアルタイムというよりは、高校野球道サイトでいくつも
開催されたような、ユーザーが育てたデータ同士で対戦する、という形です。今でもアスキーの
ベストプレープロ野球を使った架空リーグサイトは多数ありますが、あれと同じようなものでしょう。
なもんで、ちょっとやりたいかな、と思っています。ベスプレと違って、自分で育てたチームの
対戦になるので、思い入れも強いでしょうし。ただ、欠点として(欠点と言ってはまずいのだが)、
このソフトを持っていないと参加できない(そりゃそうだ(^^;))というのと、OLMデータを作るため
には、個人レベルで最低でも1度は140試合のリーグ戦を消化しなければならないということです。
無論、オール自動でCOM任せでもいいんですけど、はっきり言ってCOMはけっこうバカです。
いや、弱くはないのですが、起用がめちゃめちゃです。先発投手を2イニングで引っ込めたかと
思うと、中継ぎに7イニングも投げさせたりとか、先発が150球投げてヘロヘロで完投とか、そう
いうことを平気でやります。
従って、高校野球道での対戦データのように、しっかりとユーザー監督の起用方法や作戦を
COMに教えて行かないと、ちょっと現実離れした起用法ばかりするチームになってしまうでしょう。
しかし、そのためには140試合も消化する必要があります。もしかすると、このゲームでのリーグ
戦というのは、このOLMデータを作るためのものなのかも知れません。
試合時間は高校野球道と変わりませんので、そんなにはかかりませんが、140試合ですからね。
ちょっと辛いかも。
それとネットリーグを開催する場合も140試合なわけで(^^;)、これの管理と公開は死ぬほど
大変なんじゃないか、と。高校野球道大会の比ではないです。といって、ベスプレサイトにあるよう
に、一気に1年消化して結果だけ公開ってんじゃつまんないでしょ? やっぱ小刻みに公開して
一喜一憂したいし。
もうひとつの問題は、選手選択です。実はこの通信対戦リーグでは、6球団すべてに同じ選手
がいても構わないんです。つまり、松坂が3チームにいたり、松井や中村が全チームにいたって
問題ないんだそうです。でもこれじゃつまんないでしょう? やっぱり、6人が選手を獲得しあって
闘いたいですよね。その辺のドラフトをどうやろうか、というのもあります。
ということでですね、この架空リーグ戦に参加してもいいよ、という人がいましたら、メールか
掲示板で意思表示してください。何人か集まったら、専用掲示板を設けて話し合いたいと思い
ます。最終的に、私を含めて6名集まったら開催しようと思います。
参加条件は3つです。
その1。野球道21を持っていること。ま、当然ですね、なければデータが作成できない。
その2。期限までにOLMデータを送付出来ること。
その3。掲示板での運営会議に参加できること。
以上です。反応を待って、専用掲示板設置やこのコンテンツの更新を行ないたいと思います。