ボークについて−1


理奈 「なんかひさしぶり過ぎて感覚忘れちゃった。照れくさい感じもするし」
一平 「まあ、いろいろ忙しかったしな、お互いに」
理奈 「んで、ひさしぶりに良さげな質問が来たんで取り上げます」
一平 「割と基本的なものだな」
理奈 「うん。でも、なぜかここでは出てなかったやつ。あべ4さんから。「ボークについての
    疑問があり、質問をさせて頂きます。
    @ボークの詳しい定義は?
    Aボーク判定でバッターがHRを打ったら?
    Bランナー無しの時もボークをとられるの?
    @については、最近TVで「静止していないので、ボーク!」という場面を多々見ます
    が、何秒間静止といった詳しいルール設定はあるのでしょうか?
    Aは、ボーク宣言の球をバッターが打ち損じてもノーカウントで打ち直しになるのは
    知っています。では、ヒットやHRの時はどうなるのでしょう?
    Bは、文面の通りです。ランナー無しでのボークを見た事が無いので。ボークはとら
    れないのでしょうか?」」
一平 「そーかーーー」
理奈 「あに感心してんのよ」
一平 「そういやボークについてって触れてなかったなって」
理奈 「フィルダースチョイスと並んでわかりにくいって言ってたのにね」
一平 「すっかり忘れてた。ちょうどいいからちゃんとやろう」
理奈 「はーい」
一平 「箇条書きで質問してきてくれてるので答えやすいな。まず最初。ボークの定義か」
理奈 「あべ4さんが聞いてんのって、セットポジションで完全に静止してないとボークって
    やつだよね」
一平 「だな」
理奈 「よく聞くよね。完全に静止って、何を基準に言ってんだろ?」
一平 「実ははっきしりた規約はないんだ。昔はセットに入って1秒以上静止しなくちゃダメ
    っていうルールがあったんだけども、これは1964年に廃止されてる」
理奈 「廃止してどうすんの」
一平 「1秒以上静止ってのが廃止になっただけだよ。完全に静止しなくちゃならないって
    項目は生きてるんだ。だから、具体的に言うとね、走者を背負った投手が、セットポジ
    ションする時、ピタッとグラブを持った手が完全に止まった一瞬がないとダメなんだ」
理奈 「よくわかんないなー」
一平 「だからさ、ボールを受け取ったら、投球動作に移る前に胸や腹のあたりでグラブを
    止めないとダメなの。だからこれでボーク取られる投手ってのは、ピンチで浮ついてて
    余裕がないとか、逆に打者のタイミングを外そうとしてわざとそうやってるかのどっち
    かだな」
理奈 「ふーん。じゃあ2番目のボークのボールを打ったらどうなるってのは?」
一平 「ああ。あべ4さんは、ボークのタマを打って凡打したらノーカウントになるってのは
    知ってるみたいだな。じゃあそれがヒットやホームランだったらってことか。おまえ、
    どう思う?」
理奈 「知んない。打っちゃったら、その時点でボークじゃなくなるんじゃないの?」
一平 「それがそうじゃない。ボークというのは投手の反則行為なんだ。いいか、これを基本
    として覚えておくんだぞ」
理奈 「うん。すると、どうなんの?」
一平 「投手の反則なんだから、打者にとっては徹底的に有利になるってことなんだよ。
    あべ4さんの言う通り、ボークのタマを打ってアウトになったり空振りしたら打ち直し
    だな。だけど、これは好結果に出たらどうだろう。ヒットとかホームランとかな。
    これは打撃結果が優先されるんだよ。つまり、ボークのタマを打っても、ヒットはヒッ
    トだし、ホームランはホームランなんだな」
理奈 「あ、そうなんだ。初めて知った」
一平 「そうかもな。実際、めったにあるこっちゃないしな。それに、これは改正後のルール
    で、以前はボークのタマを打ったら、凡打でもヒットでも打ち直しだった時代もある。
    プロでもな、プロ入り初ホームランを打ったボールがボークだったというので取り消さ
    れた例もあるんだ。可哀相に、この選手はこれ以降、1本もホームランが打てずに終
    わっちゃってる」
理奈 「あらら。でも今は、打って結果が良かったらOKなのか」
一平 「そう。だから、そういう意味では、ボークだと分かったら取りあえずバットを振って損
    はないかもな。空振りやアウトだったら打ち直しだし、ヒットならヒットだし。ただ注意
    して欲しいのは、これは安全進塁権ではないってことだ」
理奈 「どういうこと?」
一平 「つまり、ボークを打ってヒットになるのはいいんだ。だけど、ホームランならいざ知ら
    ず、普通にヒットや長打の場合、一塁を蹴って二塁、三塁を狙ってアウトになった時
    はアウトなんだよ。つまり一塁に到達した時点でインプレーであり、ボールデッドでは
    ない。それ以降の進塁はアウト覚悟でやりなさいってことだ」
理奈 「そうか、一塁までは保証するけども、それ以降は事故責任だってことか」
一平 「なるほど事故責任か(^^;)。そうだな、そういうことだな。一塁も間に合わなかった
    場合は打ち直し。だけど一塁では生きて、それ以降の塁でアウトの場合はアウト」
理奈 「うん、わかったわかった。あとは3番目ね。ランナーなしの時はボークってないのか
    ってことか」
一平 「ない。走者あってこそのボークです。ランナーなしの時のボーク行為は、ど真ん中
    のストライクでもボールになります。それだけだな」
理奈 「あ、ボークのタマってボールなんだ」
一平 「そう。これであべ4さんの質問に対する回答は終わりだけども、ボークに関しては
    まださわりだ。実はボークには上記を含め、13項目のケースがある。これをいちいち
    解説してたらこの4倍くらいの量のテキストになるので、これはまた後日だな」